これって、リアス眷属ですよね。
イッセー眷属じゃないんですよね!
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初戦を制した後新たにダイスを降ると、合計10になった。
「次は小猫とロスヴァイセが出ろ」
「了解です」
「かしこまりました」
2人は魔法陣の上に乗ると転移が開始され、転移された場所は薄暗い神殿のような場所だ。
対する相手は、軽い鎧に帯剣の金髪の男と、3m以上はあるであろう巨人の男だ。
「俺は」
「興味無いから大丈夫です」
「同じく」
「おっおう...何か冷たくね...」
遂に戦闘開始の空砲がなる。
最初に仕掛けたのはロスヴァイセだ。
巨人のすぐ脇に入り、英雄派を倒した技破裂魔法を使う。
だが、巨人はまるでダメージを受けていなく、大きな手をロスヴァイセに叩き落とした。
辛うじて後ろに飛ぶことで避けたが、金髪の男がロスヴァイセに向け剣を振り下ろす。
ロスヴァイセは躱そうとはしない。
それは、小猫がいるからだ。
金髪の脇腹を思いっきり強打し吹き飛ばす。
金髪が離れた隙に巨人を倒そうとするが、突然身体が重くなる。
「これは重力操作...」
「神器でしょうね。しかし、そんな事はどうでもいいです。重いなら軽くすればいいだけの事」
ロスヴァイセがとある自己流魔法を起動させると、神器によって重くなっていた重力が軽くなり、普通に動けるようになる。
本来の用途とは少し違うが、神器程度の力ならば押し勝つことができる。
「何が」
「ふっ」
小猫は自由になった直後に金髪へと突撃する。
金髪は、能力が無効化された事で思考が停止していて、小猫に気がついてない。
駒の能力も使い拳に力を入れ金髪を見た瞬間、何故か剣を放り投げ「
「
10個の黒い球体が現れると、その球体に引き込まれるように小猫が飛んでいき、球体に当たった瞬間身体中に重力による負荷がかかり、意識を失う。
ロスヴァイセはこの2人相手に、1人では勝ち目がないと分かると、イッセーから使用を制限されている魔法を使う。
この魔法は爆裂魔法の上位互換である、オリジナル魔法『殲滅魔法』て呼ばれる物で、自らの魔力全てを込めて使うため、彼の『
しかし、欠点として全魔力を使うので自らを守る魔法を展開できず、生身で受けなければいけない。最悪死亡の場合もある。
幸い小猫はすでに戦闘不能と判断され、フィールドの外へと転移されている。
ならば被害は自分だけで済む。
覚悟を決めフィールドの至る所に魔法陣を仕掛ける。
金髪は危険と判断し、ロスヴァイセを球体に引き込むが、すでに魔法陣は起動している。
「皇帝万歳!我々に勝利あれ!」
ロスヴァイセはその言葉を最後に、フィールド全てを吹き飛ばした。
相手もなにもかもだ。
敵は巨人が金髪を包み込みどうにか金髪のみを助けた。
無論無傷とはいかなかったが......
2回戦は終了し、ロスヴァイセはすぐに緊急治療室に運び込まれる。
とある一室にイッセーと元浜のみが、容態の確認に来ていた。
これは怪我怪我のため、一度確認として医者に呼ばれた。
そこにはリアス眷属の中でも、美人と言っても過言でもないロスヴァイセが、全身焼きただれ見るも無残な姿になっていた。
「私としては奇跡としか言いようがありません。どうにか命は助かりました......しかし」
「分かっている。この結果は
医者は頷くと、五分だけ話す猶予をくれた。
この後すぐに隔離部屋に運ばれるようだ。
ロスヴァイセはイッセーに気づくと身体を無理に動かそうとする。しかし、それをイッセーが止める。
「敵は......倒せ...ましたか...?......私の...意味は...」
「あぁ、貴様のお陰で2人とも倒れた。良くやった」
「そう......ですか...」
ロスヴァイセは言葉が途切れ途切れになりながらも、何とか返事をしている。
そんな光景に元浜は背中を向け涙を流す。
「何か褒美を申せ。特別に何であろうとくれてやろう」
その言葉を聞き数秒殆ど考えると、何か思いついたのか口を無理やり開く。
「勝利...が欲し......いです......」
「良かろう貴様の願いしかと受けた」
「はい......安心し...たら......眠く......」
「ゆっくり眠れ、親愛なる家臣ロスヴァイセよ」
イッセーはロスヴァイセの頭を撫でながら、子供に言い聞かすように優しく語りかける。
ロスヴァイセは意識を失うように眠っていく。
寝たのを確認すると、イッセーは携帯を取り出しとある人物にかける。
『何のようでございますか?皇帝陛下』
「ジーグヴァイラ試合は見ているな」
『はい』
「ならば新薬をロスヴァイセに使う」
新薬の言葉に反応し、向こうから何かを落とした音が鳴る。
数秒経った後、また声が聞こえ始める。
『ですがあれは、未だ5割程しか助から』
「構わん。何があろうと、あやつを死なせてはいけない。これは皇帝命令だ」
『かしこまりました。では只今より準備を開始いたします』
「なるべく急げよ」
『はっ!』
電話を切ると待合室へと戻る。
その合間に元浜はイッセーに聞く。
「俺はアレを使いたい」
「辞めておけ、アレを使えば飲み込ま」
イッセーはだめだと言おうとしたが、元浜の目は何が何でも使うと言う。頑固たる意思があった。
それに答えるように、イッセーは1本の剣を元浜に渡す。
戻った直後に全員がイッセー達を見る。
それに、元浜が首を横に振り容態が危険な事を知らせる。
その事に全員が顔を顰める。
全員が気分が落ち込み、このままでは負けてしまう。そんな雰囲気になりつつあるのを、イッセーはロスヴァイセの意思を伝えることで、防ごうとする。
「ロスヴァイセは命を賭してまでも、勝利を望んだ。ならばそれに我々が答えなければいけない!今は目の前の敵にのみ集中しろ!これは英雄に捧げる、協奏曲だとしれ!」
『Yes,your highness』
ロスヴァイセの戦線離脱は、全員の士気を上げるには充分な物となった。
次の合計駒価値は8。
「イ......金髪の女貴様の出番だ」
「ちょっ!名前ぐらい言ってよ!」
「これに勝てたらな」
「よし!やってやるわ!」
イリナは意気揚々と転移していく。
転移された場所は湖が近くにある、森の拓けた場所だ。
相手は、同じ女性でスーツを着込んでいる、コリアナ・アンドレアルフスがいる。
普通に考えればスーツなんて戦いにくいだろうが、そこは悪魔仕様。戦闘できるように動きやすい素材で出来ている。
「先制は私から!」
大量の氷の氷柱を打ち放つ。
それをイリナは素手で粉砕していく。
「私もね...怒ってるの!」
イリナはコリアナの後ろに周り、そこから強力な一撃を放つ。
その一撃はビルを破壊できる程度ではある。
その攻撃を受けたコリアナは、ガラスが砕けるように氷の粒になる。
それはコリアナが最初から作り出していた、氷の分身だった。
「今よ!」
今度は氷の鎖がイリナの手足に巻き付く。
必死に壊そうとするが、何故か壊すことが出来ない。
「無駄よ、それはあなた程度には壊せない。私の新たな魔法氷の造形魔法の前には、無力なのよ」
この魔法は、オーフィスとの教えのたわものだ。
過去のコリアナであれば、複雑な氷の鎖などは作れず、出来て氷塊を飛ばす程度だった。
だが今はこの氷の造形魔法によって、多種多様な物を創り出すことができる。
「これで終わり!アイスメイク
そう普通ならこれで終わっていた。
しかし、今のイリナは簡単に諦められる程、落ちぶれていはいなかった。
遂に氷の鎖を破壊する。
それは先程無駄と言われながらも、地道にちょっとずつ氷にヒビを入れていて、氷がヒビの多さに限界がきて、破壊できたのだ。
次に飛来してくる氷の槍を素手で粉砕する。
「こい!私はまだ負けてない!」
「なら、私も全力でやらせてもらう!」
2人は再度激突し、この試合が終わったのは20分程経ってからだった。
結果は2人は戦闘不能となり、引き分けとなった。
~???~~
「どうだい?君が倒したいと願った相手は?」
「■■■■■■■■■」
全身黒の鎧に包まれている者は、言語とは程遠い音を放つ。
それに、聞いた男は数回頷くと、自分と同類になった者にとある言葉を投げかける。
「君に力を与えた。なのに勝手に暴走した君が悪い、だから『僕は悪くない』」
黒の鎧の者を拘束していた鎖が解け、1歩1歩進み始める。
「Hyooooooodouuuuuuu!!!」
言語らしい言語を初めて喋った。