俺の彼女を紹介します   作:久生

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ハロウィンSS
by 久雄 on 2016-10-31 21:15:38
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#ハルくんの彼女 #創作パルマ に出て来る、ハルくん、彼女、アオイの台本SS

※相変わらずキャラ崩壊
※メモリアル面会のネタバレなど有
※解説の無いネタぶっ込み


【企画】ハロウィンSS

1

彼女「ハルくん、こんばんは」

ハル「こんばんは。良かった……待ってた」

彼女「ごめんね……。耳の角度が中々決まらなくて……」

ハル「それ、今日の仮装……?」

彼女「うん、そう。……ねっ、何に見える?」

ハル「うぅんと……猫ちゃん?」

彼女「違うよ! 狐さんだよっ! 見てよこの茶色の立派な尻尾!」

ハル「そうなんだ……。てっきり、尻尾を膨らませた茶色の猫かと……」

彼女「そんなマニアックな仮装しないよっ! ……って……」

ハル「な、何……?」

彼女「………」

ハル「……って、どうせまた、何か変なこと考えてるんだろ……?」

彼女「うぅん、もしかしてって思って。もしかしてハルくん……まだ、根に持ってるのかなって」

ハル「根に持つって……何を?」

彼女「ん……大分前に、ハルくんが描いたライオンさんを、襟巻きした猫ちゃんだって言ったこと」

ハル「!? ……忘れたよ、そんな昔のこと」

彼女「ふぅーん……。じゃあさ」

ハル「な、何? 急に尻尾はずしたりして……」

彼女「ん……。こうやって巻いたら、ライオンさんに見えるかなって」

ハル「君こそ根に持ってるじゃないか……。分かったよ、猫ちゃんって言ってごめん」

彼女「んー?」

ハル「ごめん……なさい」

彼女「よしっ!」

 

 

2

ハル「で、今日は何でわざわざ狐の仮装なの?」

彼女「あれ、意外だった?」

ハル「うん。そうだな、君なら……それこそ猫とか、悪魔とか。オーソドックスな物を選ぶと思ってたから」

彼女「……理由、当てられそう?」

ハル「どうだろう……。難しいかな? 君って、人に考えを読ませないっていうか、俺の考えの斜め上を容易く行く人だから……」

彼女「教えて欲しい?」

ハル「出来れば……是非に」

彼女「うんとね……、『僕はね、王子様。貴方のことが好きなので、貴方の一番のお友達になりたいんです』」

ハル「あ……。そういう?」

彼女「そう、そういうことですよ。可愛い王子様。……ね? 私はちゃんと、ハルくんの一番のお友達かな?」

ハル「ううん、それは違うよ、可愛い狐さん」

彼女「えっ……!」

ハル「俺……僕は、君とはいつだって、友達以上の関係で居たいよ。何せ、口づけまで許す仲だから……」

彼女「それ……原作の王子様と狐の話だよね……?」

ハル「さぁ、どうでしょう?」

彼女「いじわるっ!」

ハル「……どっちが」

 

 

3

ハル「でも……」

彼女「ん……。なぁに?」

ハル「いや……君って、狐っていうよりもっと……そう。薔薇の花に近いなって思って」

彼女「薔薇って、王子様の星の?」

ハル「うん、そう……。『ねぇ狐。君の事は勿論好きだけど、僕はね、今、僕の薔薇の花に会いたくてたまらないんだよ』」

彼女「!?」

ハル「危ない場所に平気で踏み込んで行くかと思えば……実は、お化け屋敷が苦手な、臆病で意地っ張りの。

 今も……爪も牙も無い癖に、狐の真似なんてして。

 その癖、捕らえ所の無い言葉で翻弄して、本音を上手く隠して。俺を困らせる我が儘な薔薇の花」

彼女「は、ハルくん……ちょっと、近いんじゃないかな……? 顔が」

ハル「……俺はそんな、俺の為の薔薇が、いつでも、どんな時でも……会いたくて、おかしくなりそうな位に恋しくて。

 例え、違う星と星とに引き裂かれたって……こんなに君のことばかり考えて、胸が苦しくなるんだよ?

 どうしたら……分かって貰える、かな……?」

彼女「ははは……ハルくん」

ハル「ん? どうしたんだ……?」

彼女「そ、それがその……刺激が強すぎたといいますか、脳がパンクしたというか……っ!」

ハル「……あ」

彼女「な、何っ!」

ハル「顔……、耳まで真っ赤になってる。……本当に、薔薇の花みたい」彼女「……!」

ハル「あ……。隠さなくて、いいのに……」

 

 

4

彼女「ハ……っ」

ハル「は?」

彼女「ハルくんの馬鹿っ! 女たらしっ! ホルモン垂れ流し男!」

ハル「は? ……え、何その、ホルモン垂れ流しって……」

彼女「煩いー! いっつもいっつもそうやって、私のことからかって遊ぶんだからっ!」

ハル「は、えっ……? いや、いつもからかわれてるのは俺の方だし……。それに、吸血鬼が女たらしじゃないと……お腹空くと思うし……」

彼女「吸血鬼……? あぁ、言われてみれば……」

ハル「えっ! ……大分、吸血鬼だと思うんだけどなぁ……。

 マントも用意したし、牙もあるし……。マントの中も……ほら」

彼女「あ、ちゃんとドレスシャツとネッカチーフとスーツだ!」

ハル「ね? ……なのに、分かって貰えないなんて。一体何が足りなかった……?」

彼女「うーん……? しいて言うならオーラかな?」

ハル「お……オーラ?」

彼女「うん。だってハルくん、上下ジャージでも何でも、王子様みたいに見えるんだもん。

 全身から王子様のオーラが出てるっていうか……」

ハル「それ……褒めてるのかけなしてるのか……微妙なんだけど……」

彼女「褒めてるんですよ! 大好きな王子様っ!」

ハル「……それは……ありがとう。親切な狐。ふふっ」

彼女「え、な、何?」

ハル「ほっぺた。また、薔薇の花になってる」

彼女「!?」

ハル「大好きって言うの、そんなに恥ずかしい?」

彼女「う、うん……それなりに……」

ハル「あっ。ねぇ……知ってる?」

彼女「ハルくん……?」

ハル「吸血鬼ってね、誰かに愛されると……主食が血液じゃなくなるんだって」

彼女「そうなんだ」

ハル「ね? 君はなんだと思う?」

彼女「……うーん、トマト、とか?」

ハル「トマトか……。まぁ、当たらずとも、遠からず……かな?」

彼女「でも、不正解なんだね……」

ハル「うん。植物ってのは当たってたんだけどね……正解は……」

彼女「……!」

ハル「花の精気……なんだって。

 ……特に、耳の先まで真っ赤で、負けず嫌いでいじっぱりの薔薇の花なんかは、特別に美味しいんじゃないかな?」

彼女「そんな訳……ない、よ?」

ハル「どうかな……? 今ももう、美味しそうな匂いがしているけど……この辺りから」

彼女「ん……っ……、ハル……くん……っ!」

ハル「……身を守るのに何の役にも立たないトゲを振りかざすのも、負けるって分かってて意地を張るのも……。

 もしかして、君は……俺を誘う為に、わざとやっているのかな……?」

彼女「……ハル、くん?」

ハル「ほら……。またそんな目で俺を見る。イヤだ、やめてって言いながら……そうやって期待したような目で俺を見上げるんだ。

 なのに、無防備に甘えて来たり、子どもみたいに拗ねたり……。

 そんな君に、俺は、何でいつも……」

彼女「……どう、したの?」

 

 

5

アオイ「がおー! お菓子をくれなきゃ食べちゃうぞー! なんちゃって!」

ハル「……」

彼女「……」

アオイ「ってアレ? もしかして俺、凄い絶妙なタイミングで来ちゃった感じか……参ったな」

ハル「……そこまで分かってるなら、今すぐ……」

彼女「あっ! アオイくん! もしやその衣装は例の!」

アオイ「そう! この前デザイン画をあんたに送った……」

彼女「アヌビス!」

アオイ「惜しい! 犬じゃなくて犬科の狼な? こわーい狼男っ!」

彼女「悔しい! ……まぁ、そうじゃないかと思ってたけど」

アオイ「え、何これ? 俺、女狐に弄ばれちゃった感じ……?」

彼女「うふーん!」

アオイ「うわ、色気ねぇ! 女狐全然色気ねぇ!!」

彼女「えーっ、やらせといて言う?」

ハル「………ん」

彼女「うわっ! ……ハルくん? なんで私の頭からマント被せるの?」

ハル「別に……。ただ、俺の薔薇が寒くて枯れちゃったら大変だから、覆いを掛けただけ……」

アオイ「うわー、先輩大人気ないー。いつもの大人のヨユーがないー」

ハル「それ……。肉球グローブまで用意してる君が言うの?」

 

 

6

彼女「じゃあ、皆揃った所で早速……。二人とも、トリックオアトリート?」

アオイ「え、二人ともってことは……二人とも、まだお菓子交換してないんだ?」

彼女「そうだよ? ちょっと色々あって……ね?」

ハル「……。うん」

アオイ「なんだそれ怪しい……。まぁ、いいか。はい彼女さん」

彼女「あっ、ありがとう! わぁ可愛いチョコレートだね! ブサ可愛いカボチャ!!」

アオイ「だろー? やっぱり思った通りだ! 彼女さんならこの良さ分かると思ったんだよね」

彼女「分かる分かる! ……ハルくんはこういうの見ると、『……ブサイク』って言って終わらせちゃうからさ」

アオイ「あー! 今の凄い似てる! 彼女さん良く見てんなぁ!」

彼女「えへへ」

ハル「……っ」

アオイ「……。で? 先輩は彼女さんに何用意したの?」

ハル「俺? 俺は……これを」

彼女「これ……? わぁ、可愛い小瓶! ……これ、ジャム?」

ハル「うん……薔薇の花の。君は、こういうの好きそうだなって」

彼女「うんっ! ありがとうハルくんっ。後で紅茶に入れて飲もうね?」

ハル「うん。……約束」

彼女「うんっ! ……あ、私からはコレね? はいどーぞ」

ハル「ありがとう。これは……クッキー?」

彼女「うん! アイシングのクッキー。私からの気持ちだよ? なんて」ハル「色々な色のハートが沢山……。ありがとう、大切に食べる」

彼女「えへへ、喜んでくれて嬉しいな! ……凄く甘くしたから、コーヒーにも紅茶にも合うと思うよ。後で食べようね?」

ハル「うん……」

アオイ「……何だコレ、ハロウィンじゃなくて、ただのラブラブな恋人同士のプレゼント交換じゃん」

 

 

6

彼女「因みにトリックって言われたら、コレを差し出すつもりだったんだよ! はい、アオイくんの分」

アオイ「うわぁすげぇ! 俺の描いたまんまじゃん!! 超可愛い!」

彼女「でしょでしょー? もっと褒めてくれていいよ!」

アオイ「いいねいいね、すげーいいよ! 流石俺!」

彼女「あ、そう来ちゃう? はい、こっちハルくんの分」

ハル「あ、ありがとう……。これは、クッキー……だよな?」

彼女「うん! 私とアオイくんのコラボ作品!」

アオイ「俺がデザイン画を描いて、彼女さんが焼いたんだよね!」

彼女「ねーっ!」

アオイ「因みに、俺のオススメはコレ!」

彼女「ねぇハルくん、何だと思う?」

ハル「えっと……。アヌビス?」

アオイ「ちげーよ! 狼男だよ!」

ハル「……。」

彼女「ハルくんのライオンもあるよー!」

アオイ「なんだコレ! 襟巻きトカゲかよ!」

彼女「えーっ! 可愛いライオンさんだよ! ねぇハルくん。……ハルくん?」

ハル「やめて……、本当にやめて……!」

 

 二次会は、紅茶とコーヒーを飲みながらのクッキー当て大会になった。

 結局……アオイの一人勝ちだった。 ハルト

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