今回でガルナ島編終了です。永らく、待たせたな!!
「かなり声がでかかったな。復活の儀式を止めきれなかったか」
「デリオラが復活してもナツがどうにかしてくれるさ」
「信頼しているんだな。喧嘩している割には結構仲が良いじゃねえか」
「だ、誰が!」
「まあ、かく言う俺もナツは信じているがな」
リオンを撃破した二人は振動と騒音の激しくなっている遺跡内を階段で降りてデリオラの元へと急いでいた。
「見えた、あそこを出ればデリオラが!」
その先には、悪魔と呼ぶにふさわしい禍々しい力の権化がそこにいた。大きく咆吼をあげている様にいろんな戦いに参じたジンヤも背筋が凍る思いがした。
「さすがにゼレフ書の一体となるとそこら辺の雑魚とは格が違うな」
「グレイ、ジンヤ!きたのか!あいつをぶっ倒すの手伝ってくれ!」
「させ…る…か。あいつは…俺が…。ウルを…超える…はははっ…」
背後から現れたのはリオンだ。先ほどまでの戦いでふらついていたが、ここまで意地で這いずってきていた。
「お前、もう戦える状態じゃねえよ。死んでも良い理由がないなら勝てない戦はしないこったな。下がれ。(さて、さっきの力を引き出す方法はないかな?)」
「リオン、やめておけ。ジンヤも、俺に任せろ」
目を瞑り、強大な力を探り始めようとするジンヤを引き留めるようにグレイから声がかかった。腕を交差させると同時に、周りの気温が下がり始め、凍り始める部分も出始めた。
「あの構え、アイスドシェル!やめろ、それを使ってもまた俺が氷を溶かして!」
「これしか今あいつを止める方法がねえんだ!だから…!!ナツ、どけ!」
永遠に溶けない氷で封じようとするグレイの前にナツが道をふさぐように立っていた。
「俺はお前には死んでほしくねえんだ。だから、俺があいつを倒す!」
「よけろ!ひけ、ナツ!」
「俺は最後まであきらめねえぞ!」
デリオラが腕を振り上げ、ナツをつぶしにかかろうとしていたその時
バキィ!という音とともに腕が壊れ、徐々に崩れ去っていくデリオラ。ウルの氷の中でじわじわと生命力を奪われて氷の融解と運命を同じくして崩壊していってしまった。
「あの、あのデリオラが!くそっ、俺にはウルは超えられない!さすがだ…かなわない」
「ありがとう、ございます。師匠!」
***
あれから村に戻ったジンヤたちは村人たちの依頼を無事にこなした。彼らがムーンドリップの副作用を受けていて、本物の悪魔だと判明したときにはエルザを除いた一同はかなり驚いた。しかしその一方で、ジンヤの突然の能力開花の原因は分かったものの使い方も条件も分からないままだった。
そして帰ってきて、ハルジオン港で-
「さてと、勝手にS級にいったバカルテット共!お前らにはギルドに帰ったら罰ゲームだ!おそらく“アレ”だがな」
「うわぁ、アレかぁ!」「やべぇ!アレだけはぁ!」「もうやだぁ!この世の終わりだぁ!」「アレってなにぃ!?」
「まぁとりあえず帰るぞお前ら!」
ナツを引きずりながらギルドに向かっている一同だったが…。
「なっ!?これは…」「俺たちの…ギルドが…」
そこには破壊され、見るに堪えないほど無惨な姿になっていたギルドがあった。
「一体誰がこんなこと…」
「ファントムよ…完全にやられてしまったわ」
後ろから出てきたミラによって衝撃の一報が知らされた。