FAIRY BEAST   作:ぽおくそてえ

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はい、今回もかなり端折っていきます!
次回でこの章も終わるはずなので、アンケートの予告です。次回投降後から10日間行います。


第22話 聖なる光

 

「前哨戦の殿、シェイド、アリア。たったこれだけで体の負荷が…」

 

数多くのシェイドと戦って体力を消耗しきってたジンヤはギルドの奥に通じる大部屋で情けなく座り込んでしまった。

 

「俺も鍛えなきゃな」

 

(すまんな、ワシの力を分けることが出来なくて)

 

「気にすんな。そもそも如意棒がなきゃ出来ねえし」

 

そこに、さっきまで一緒に行動してた二人となぜかミラまで来ていた。

 

「すごい怪我だな、まさかアリアを倒したのはジンヤか?」

 

「まあな、それにしてもなんでミラちゃんが?」

 

「ファントムに捕まってたの、エルフマンが助けてくれたけどね」

 

ふらりと立ち上がったところで、全員急におぞましい寒気を受けた。

 

「なんだ!?変な感じが!」

 

「漢にあるまじき寒気が!」

 

「まさか、な」

 

 

 

 

「ふっふっふっ。見事なものでしたよ皆さん、まさかここまで楽しませてくれるとは」

 

「ジョゼェ…!」

 

(こいつがファントムの、マスター!)

 

エレメント4を撃破したことで遂に黒幕たるマスター・ジョゼが邪気を放ちながら現れた。

 

「さて、このままではいけませんな。楽しませてもらった礼をしなければ」

 

「お前ら逃げろ、敵う相手じゃ!」

 

素早く全員を逃がそうとするが、それより早くジョゼの魔法で全員吹き飛ばされてしまう。

 

「テメェ、よくも!!相手は俺だけでええじゃろが!」

 

手だけ変化させてジョゼに立ち向かっていき、一発食らわせたが同時に吹き飛ばされた。

 

「やりますね。シェイド相手に一騎当千し、エレメント最強のアリアをも下しておきながら私に一発当ててくるとは。獣の闘争本能とでも言いましょうかね?」

 

「それだけじゃねぇんだよ。『家族を守る』、『誇りを通す』。この両方をやらなきゃならないんでね」

 

「ほほう、なんと倒しがいのある男だ」

 

 

 

 

「ならば馳走しましょう、デッドウェイブ!」

 

「怨霊!?うぉっと!」

 

「ハァッ!」

 

「ぐぉっ!」

 

直に食らった魔法が想定以上に強力で、思わず膝をついてしまう。

 

「情けない。この程度ですか?」

 

「俺はまだ行ける。まだ、倒れるわけには!」

 

「くくく、楽には死なせません。苦しんで死に行きなさい!」

 

「誰が死ぬか!」

 

 

 

 

時間は少し遡りギルド近郊、魔法の森。ポーリュシカ宅…

 

「!マカロフ、あんた…」

 

「ガキ達が誇りを持って戦っている。ワシがいつまでも寝てたらいかんじゃろ…」

 

小さな巨人、出撃の時である。

 

 

 

 

「テメェらが戦争を仕掛けて来た理由はなんだ!仲が悪いのは昨日今日の話じゃねぇだろ!」

「そんなこと、きっかけはほんの些細な出来事ですよ。ハートフィリア財閥令嬢、ルーシィ・ハートフィリアを連れ戻せと言う依頼さ」

(あの時の涙はそういうことだったのか…)

ようやく、ギルドに連れ戻した時の涙の理由に納得がいった。

「この国有数の資産家の娘がフェアリーテイルにいるのが気にくわないのだ!元々雑魚だったギルドが力をつけおってからに!マカロフを殺さなかったのも落ちぶれて壊れたギルドを見せるためだ!」

 

ジョゼの魔法が再びジンヤを捉えた。

 

「ふふ、私に挑んだことを後悔しなさい。まさか何度も攻撃を当ててくるとは思わなかったが。苦しませてやる、あの世間知らずなガキ同様に!」

「テメェに…テメェにルーシィの苦しみが分かるか!自分の過去のことで悩み、涙を流すあいつの何が分かる!?仲間に迷惑かけたくないと自分だけで全てを背負おうとするあいつのことを、お前は!」

「これから知っていくさ…親から金をたんまりもらってな」

「この、下衆がぁ!」

「力まない方がいいぞ。死にたいならいっそ殺してやる!死ねぇ!」

「ぐぉあー!!!」

高圧電流が流れるような痛みに気を失いかけたその瞬間、何故か魔法が打ち破られた。

「何者!?貴様に破れるはずは」

 

 

 

 

「いくつもの血が流れた……。子供の血じゃ」

暖かい光が流れる感じがした。

「出来の悪ぃ親のせいで子は痛み涙を流した」

久しく感じなかったものを見た気がした。

「互いにな…もう充分じゃ…」

まるで親のような優しさと厳しさの入り混じったものだった。

「終わらせねばならん!!!」

マスター降臨である。

「ジジィ…遅えんだよ」

「すまなかったな、さがっておれ」

「ああ、頼む…」

気を失って倒れたジンヤをグレイ達に回収されてギルドを後にした。

「天変地異を望むのか、マカロフ・ドレアー」

「それが家族のためならば、ジョゼ・ポーラ」

 

 

聖十大魔道の二人の魔力のぶつかり合いに空が荒れ始め、地面が揺れ始める。攻撃が桁外れであり、まるで先程の闘いがなかったかのように凄まじい攻防が続く。

 

「さすがじゃ、その若さで聖十大魔道に選ばれるだけある。しかしその力を次代へと繋ぐことをしなかったのが悔やまれる」

「説教、ですかな?」

「これから貴様にはギルドのしきたりにより三つ数えるまで猶予を与える。ひれ伏せ」

マカロフの手には光の球ができ始める。

「一つ」

「は?いきなりなんのことやら。ひれ伏せ?」

「二つ」

「ふざけるな!貴様のギルドには負けない!」

「三つ」

「ひれ伏すのは貴様らの方だ、フェアリイィテイィイル!」

「そこまで…フェアリーロウ、発動」

 

妖精三大魔法、フェアリーロウ発動の瞬間であった。

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