この小説も大台達成出来て嬉しいです。引き続きよろしくお願いします!
それではどうぞ!
「シモン、他の仲間はどこにいるか分かるか?」
「すまんが、あいつら通信を切ってやがってる」
「そうか…」
ナツの行方を探して塔の中を走り回ること数分、突如として辺り一面に現れた変な口から聞こえてきたのは男の声だ。
『ようこそみなさん。俺の名はジェラール、この塔の支配者だ』
「なんだこの口は!?」
「変な趣味してるな、こいつ(この声、どこかで聞いたな)」
『互いの駒は揃った。そろそろ始めようじゃないか、楽園ゲームを』
姿を見せないジェラールと名乗る男から告げられたゲームの内容はエルザを生贄にゼレフを復活させること。それを実現すればあちらの勝ち、阻止すればこちらの勝ちという誰もが反感を持つものだったが、それでも静かにジェラールの声が響き渡る。
『ただそれだけじゃ面白くないのでな、こちらは3人の戦士を配置する。すなわち3対8のバトルロワイアルだ』
「3人の戦士?ショウ、シモン、知ってるか?」
「いや、初耳だそんなこと」
「こっちもそうだよ」
ジェラールの仲間として長年近くにいたシモンたちでさえ知らない存在に全身が凍るような感覚を味わった。だが、恐怖はそれだけに留まらなかった。
『そして特別ルールを説明すると、ここに全てを破壊するエーテリオンが落とされる可能性がある。それが落ちれば全て終わり、ゲームオーバーだ』
「何!?エーテリオンが?あの最終兵器が落ちてくるってのか!」
「何をするつもりなの!?」
突然の情報に動揺が隠せない。なにせ周囲数百メートルはいともたやすく滅亡させられる兵器が落とされようとしているのだ。
『さあ…楽しもう』
「くっ…これはやばいぞ。ジンヤ、ここは手分けした方が良さそうだ」
「じゃあシモンと俺で引き続きナツを追おう。お前らは別れて敵を探してくれ」
これから動こうという時に、まさかのハプニングが起きた。
「姉さんには指一本触れさせない!ジェラールは俺が倒す!」
「おい、ショウ!お前1人じゃ無理だ。くそっ、俺はショウを追う!お前らは別々に別れてくれ」
「なんでどいつもこいつも勝手に!」
突然正気を失いつつあるショウが先走ってしまったのだ。
「(ま、パターンだけどな)俺もあいつらを追うからなるべく固まって動けよ」
全員に指示を出したところでジンヤは先に行ってしまったショウとエルザの後を追うことにした。
「ショウ!エルザ!っておいおいこりゃ酷え傷だな」
「ジンヤか。そこを離れてた方がいい 」
途中で何度も見失いながらもようやく追いついたのが塔の天辺に続く階段の前にある最後の廊下であった。薄くではあるが胸部を切られているショウが倒れていた。
「女王様が出てきた思うたら今度は獣人さんかいな?」
「何者だ、あんたは?エルザをこんなハレンチでエッチィ格好をさせるとは只者じゃないな」
「は、恥ずかしい言葉を次々言うな!」
顔を真っ赤にしているエルザを放っておいて長刀を携えた女の方を睨みつける。
「うちは斑鳩と申しますぅ。よしなに」
「(例の戦士の1人か)おい、先に行け。こいつの相手は俺がやっとく」
「何を言いだす!此奴は私がやる。でなければジェラールに…」
「ダメだ。おまえをここで止めておくわけにはいかんし、その傷の状態ではジェラールどころかこいつにも勝てねえ」
少しごねたが、無理矢理説得してジェラールを倒すため上へと向かわせた。真横を過ぎ、階段の方に向かった彼女をなぜか斑鳩は見逃したことに顔をしかめる。
「そう易々と通して良かったのか?」
「いずれにせよ、彼女は間に合いませんし、ジェラールはんが勝つに決まってます。これが運命どす」
「あいつは勝てるさ。あいつには仲間がいるからな」
「…行きますえ?」
「この塔を渦巻く呪いを解いてやる、全てを賭けてな」
互いの武器を手に衝突が起こった。
はい。3人の戦士と書きましたが話の都合上(いつものことですが)斑鳩しか出しません。オリキャラも出ません。残りの2人は作者のやる気の犠牲になりました(ゴメンね)。
もう少しでジェラールとの決戦に持ち込めそうです。
それではまた次回お会いしましょう!