FAIRY BEAST   作:ぽおくそてえ

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どうもぽおくそてえです。四月になりましたね。今回で40話到達でまだ原作の15巻半ばなのでペースは結構遅いですが、お付き合いいただければです。
それではどうぞ!


第40話 竜と獣のスリープラトン

「今度こそぶっとばしてやらぁ!」

「テメェのバカ一直線もいい加減煩わしいんだよ。失せろ!!!」

 

ナツとラクサスがぶつかり合っている隙にエルザを少しずつ2人から離していく。

 

「エルザ、危険な賭けだがやってほしいことがある」

「神鳴殿の破壊か…分かった、任せてくれ」

「無理はするなよ、死んでは元も子もない」

「無論だ。お前に助けられた命を無駄にはしない(ミストガンのことはいずれ、分かるだろう)」

 

神鳴殿は1つでもかなりのダメージが帰ってくる魔法であるが故に、空中に浮いている数百個全部を壊せば死んでもおかしくない代物だ。

 

「テメェ、ゲームのルールを壊す気か!それに発動まで時間もない!一個ずつでは間に合うはずもない!」

「全てを同時に壊せばいい。街も助かる」

「くそっ!やらせるか!」

「火竜の咆哮!」

 

エルザを止めに向かおうとしたラクサスを間に入って止めたのはナツだった。

 

「エルザの邪魔はさせねぇぞ」

「よくやったナツ…いくぞ、ここでラクサスを仕留める!」

「このガキどもが、死んで後悔するがいい!」

 

========

 

「火竜の鉄拳!」

「遅えよ、オルァ!」

「余所見とは余裕だな!」

 

エルザは神鳴殿を止めに、ナツたちはラクサスを倒すためにそれぞれの戦いを行なっていた。神鳴殿の発動まで2分を切り、投降する気のないマスターにラクサスの顔にも焦りが見え始めていた。

 

「あのジジイ、まだ降伏する気ねぇのかよ!街がどうなってもいいってのか!」

「エルザが止めてくれる!」

「意地を通すのも楽じゃねぇな!」

「テメェら知った様な口を!」

 

ラクサスの雷が一層強くなる中、交わす拳が更に激化していく。

 

「諦めろラクサス!お前にはてっぺんは取れねえよ!」

「うるせぇ!このギルドがどんなに腑抜けた状況か知らないわけじゃないだろうが!」

「今のフェアリーテイルは初代以来の意志と結束の結晶、簡単には壊させんぞ!」

「ほざけ!」

 

そんな時に突然電光掲示板が現れ、神鳴殿が機能停止、もとい全破壊されたことが流れた。

 

「やった、か」

「へっ。ギルドを変える必要がどこにあんだよ。みんなの輪に入れねぇ奴がどうやってマスターになんだ!?ラクサス」

「ぐっ…うおおお!!」

 

ラクサスの電力のギアが上がった様に全身から雷がほとばしる様に溢れていく。

 

「支配だ。そう、最初から駆け引きなんていらなかったんだよ」

「いい加減にしろよ…」

「(感情のタガが外れかけてる。危険だ、このままじゃ、あいつは…)」

「最初からこの力に任せりゃ良かったんだ!この圧倒的な力にな!!かかってこいフェアリーテイル!!!俺が全てを飲み込んでやる!!!」

 

理性で押さえ込んでいた力が感情の高まりで一気に解放されていく。体の帯電も一層強まっていき、スピードも力も段違いにパワーアップしていた。

 

「ぐっ!仙法を解放しても防御が限界…なのか…はぁ、はぁ」

「やっぱり…強えな。体が…」

「鳴り響くは召雷の轟き…」

 

ラクサスの魔力の高まりと共に、雷が不穏に鳴き、響いていく。

 

「天より落ちて灰燼と化せ、レイジングボルト!!!」

「くそっ、くそぉ!」

 

天から降りてくる空をも切り裂く轟音が迫った。

 

 

「くくく、このギルド最強はだれだ?」

 

ラクサスの問いに答えは聞こえない。

 

「ハハハハハッ!粉々になっちまったら答えらんねぇか!!」

「仲間……じゃなかったのか?それを消して喜んでるとぁどうかしてるぜ」

「あ?」

 

後ろから声が聞こえた。完全勝利を確信していたラクサスは少しばかり驚きを感じた。

 

「ま、こいつらには消えてもらったら困るんでな。こいつらは俺が倒す」

 

もう1人の滅竜魔導士、鉄竜のガジル参戦の瞬間だった。彼のおかげで2人とも攻撃が当たらずに済んだのだ。

 

「来たのか…ガジル」

「消えろ、消えろぉ!俺の前に立つものは全て消え去るがいい!」

 

感情が昂ぶっていて冷静さを完全に失っているラクサスを前にナツは1人で突っ込もうとしているが、そんな彼にガジルは驚きの提案がなされた。

 

「気にいらねぇがギルドを守るためならこれしかねぇ。共闘だ」

「てめっ、どう言うこった」

「あんな状態のラクサスと戦えんのは他の奴らがやられた影響で俺たち3人だけなんだよ。ここで止めなきゃどうなるかわかんだろ!」

「へっ、この空に竜は二頭いらねぇんじゃなかったか?」

「いらねぇな。だがこうもうるせえと空も飛べねぇ」

「俺を忘れないで欲しいな。獣と竜の多重奏、奏でるとするか!」

 

力と勇と義のスリープラトンがマグノリアの平和をかけて雷撃とぶつかることになった。




プラトン=(本来は)小隊、(格闘技では)プロレスの合体技の意味です。

某ゲームに出たスリープラトンというのを見て思いついたタイトルです。
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