それでは本編どうぞ!
「俺はあそこの上に行くが、2人はどうする?着いてくるか?」
「あのね、この子にはこれ以上無茶はさせられないの!だから…「待って、シャルル」ウェンディ?」
シャルルがジンヤに文句を垂れていたが、ウェンディが言葉を遮ったことに驚いていた。
「私がここにきたのもみんなの役に立ちたいからなの。だから…私も連れて行ってください!自分にできることをやりたいんです!」
「それが聞きたかった。大丈夫、俺がいるからな」
「はい!」
「よし、ちゃんと捕まってな。飛ばすぞ!」
広げていた翼や足を畳み、高速で一気に飛んでいった。空から見下ろすとそこには、7つの脚がついた要塞都市が目的を持ったように進んでいく姿があった。
「…あそこで降りよう。って、おい一夜!そこで何遊んでんだ!」
「メェーン、助けてくれたまえ!」
「はぁ、この二人降ろしたらな。待ってろ」
なぜか手足を縛られ、町の煙突に引っかかっている状態で見つかった。呆れながら回収すると、どうも皆と別れた後にボコボコにやられて気づいたらこんなところで引っかかっていたとか。
「全く手間かけさせやがって」
「メェーンボク無い」
「くだらんこと言ってんなよ、ほれ。取れたぞ」
「ありがとう、さすがはジンヤ君だ。ところでこれからどうするかね?」
「そうだな。他に誰かいるんなら合流したいとこだが…」
振り向いてウェンディたちに質問しようとした瞬間、大気を揺るがすような爆音が鳴り響き、耳を思わず塞ぎ顔を歪めてしまった。
「ナツさん?」
「うるさいわね」
「うるさいどころじゃねぇだろこれは!」
「メ、メェーン」
ひと通り怒号が辺りに響き、1分ほど経ってようやく静まった。
「耳が痛え…」
「あんた耳良すぎじゃない?」
「むしろなんでウェンディの耳が無事なのかそっちの方が疑問だ。滅竜魔導師って耳いいんだろ?」
「私のパルファムの賜物だ「いつ使ったよ、いつ?」…冗談だ」
「全く調子のいいやつだ…おいウェンディ、どうした?」
後ろにいるウェンディに声をかけるが、なぜか反応を示さず、何かを恐れているかのように体を震わせていた。
「これ、あっちに…私たちのギルドのある方に、向かってる気がする」
「「なにぃ!?」」
「嘘でしょ…」
慌てて見てみると確かに小さな集落と思しき灯りが遠くの方にポツポツとついているのが分かった。
「確かに集落がある。まずいな、どうにかしてコレを止めねぇと…」
「ヒビキならば何か分かるだろう。彼と連絡したほうが良さそうだね、メェーン」
「だな、急ごう…こちらジンヤ、聞こえるなら応答求む。ヒビキ、聞こえるか!」
何度も叫んでみるが、何の応答もなく返ってくるのは静けさのみ。下から聞こえる足音だけが虚しく響く。
「ダメだ。繋がらん」
「むぅ、そうか」
「そんな…」
「とりあえずここから動こう。こういう時は留まってるだけじゃダメだ。まずは、あの塔の頂点を目指して歩こうか」
指差した方にはこの魔法都市で一番天に近い、塔の最上階。操縦席のような広間だった。
だが、この時のジンヤたちはまだ知る由もなかった。ある男に眠る、最凶の祈りの目覚めが近づいていることに。
原作だと一夜の出番なさすぎたので復活(?)させました、戦いませんが。