そういえばいつの間にかUA2万超えてました!やったぜ!(前にも書いてたわ…失念してた)
それでは本編ドウゾ!
「なんか雨上がらないね」
「仕事行く気にならないよ」
「デートできなくて残念だねぇルーシィ」
「もう!冷やかしは無し、ってね!」
ギルダーツの帰還から一日が過ぎた。今日は生憎の雨。仕事に出かける者はほとんどおらず、みんなギルドでおもいおもいに過ごしていた。
「そういえばミラさんは?」
「あ、ルーちゃん知らないんだっけ?」
「あの2人の妹、リサーナっていうんだけど彼女の墓参りだよ。2年前に仕事の事故でね」
「そういえばルーちゃん似てるかも」
「そうなの?」
「ナツとかジンヤと仲が良いとことか。まさかジンヤが女の子と付き合ってるなんて思わないだろうねぇ」
「ふうん、あの2人がね〜」
その頃、ジンヤはナツとは別に訪れたギルダーツの家からの帰り道にいた。霊峰ゾニアで遭遇した黒竜。その竜に魔法が効かず、気づいた時には一撃を食らって左腕、左脚、さらには内臓の一部を失ったという。
「まさか黒い竜に遭遇してたなんてな…」
『その黒竜、全力出してねぇんだろう。それでも生きて帰れて良かったのぅ』
「全くだ…それにしても一撃、か」
物思いに耽りつつ道中秋霖にうたれながら静かにギルドへと戻るとルーシィがタオルを持って駆け足でやってきた。
「もう、風邪引くよ?拭いてあげるからじっとして」
「ありがとよ。ついでに背中も頼む」
「はいはい。上脱いで」
少し顔を赤くしながら濡れた背中を丁寧に拭いていくと、そんな様子を見たカナとレビィが揶揄ってくる。
「あらら、見せつけちゃってまぁ」
「なんか夫婦みたいだね」
「ふ、夫婦!?」
「なな…何言ってんだよ!」
「動揺しすぎだよ」
無理に外を見やると、雨に混じって雷鳴が轟き、天候が一層荒れていく。暗い空を見ながらつまらなそうに机につっぷすルーシィ。新しい服を着たジンヤの隣でこの天気に文句を言いだしていた。
「なんか面白いことおこらないかなぁ…」
「やめてくれ、嫌な予感しかしねぇ…って睨むな、分かったよ俺が悪かったゴメン」
「むぅ…頭撫でてくれたら許してあげる」
「しょうがねえな」
「やっぱり夫婦だね」「うん。間違いない」
そんな他愛もない会話をしていると一つの蝶がジンヤの目にとまった。なんでもない、ただの蝶。普通に見ればただそれだけ。しかしその時、ジンヤに電流が走る。
「どうしたの、急に」
「黒死蝶…!?まさか…」
「ちょっと、どこにいくの?」
「(なんだこの胸騒ぎは!頼む、何も起こらないでくれ!)」
止める声も聞かず、再び秋時雨降る外へと飛び出していく。なにか嫌な予感を秘めていたが、その時は無慈悲にも到来した。まるで吸い込まれるように街が目の前から消えていき、白く変わった世界に残されたのは自分と背中の棒だけ。何が起こったか理解するのに数分の時間を要した。
「くっ、なんだこれ。おい誰か居ねえか!誰でもいい!」
『こいつは、どういうことじゃ?人も街も何もないじゃと!?』
「どうすりゃ…」
「あの空の穴を抜けて目指せ…この世界の裏にあるもう一つの世界、エドラスへ」
「ミストガン…そりゃどういうことだ?お前の故郷と今回の件、まさか…」
「全て話そう」
もう一つの世界軸のジェラールであることや、アニマのことなど既に知っていることを含めて知っている範囲の全てが彼の口から告げられる。
「なるほど。あのアニマを通ってあっち側にある巨大ラクリマをどうにかしてこっちに戻すんだな?」
「そういうことだ。これを飲め。魔力なきエドラスで異能を使えるようにする代物だ」
「あいよ、受け取った。じゃあ行ってくる」
誰よりも高く空の先へと飛んでいく。そして穴を突き抜けて先ず目に入ったのが浮遊する島々と見たこともない鳥にたくさんの月、そして唸るように空に浮かぶ川という異様な風景だった。
「これが…エドラス。なんて場所だ」
『魔力とかがほぼ皆無じゃの。薬飲んだ甲斐があったな』
「確かにな(…さて、ラクリマを探すか)」
もう一つの未知なる世界で、果たして皆を救い出すことはできるのか。
はい。早速突入です。何故ジンヤが吸い込まれてないかについてですが、特異体質なために弾かれたという感じになります(ナツたちと似た理由)。たったそれだけです、はい。深い理由はないです。