話がちょっと蛇行したりカットしたりと、いろいろ迷走すると思いますがよろしくお願いします。
それでは鉄の森編、スタァートォー!
第5話 紅の女王様
如意棒と悟空(精神世界にいます)を連れて大怪我を負いながらも仕事を終えてから二、三日たったある日。大怪我を負って帰ったジンヤに周りからどよめきが起こり、三日三晩ギルド専属医に預けられたのはここだけの話。
「ナツ達がケンカしてんの見ると相変わらずで安心するな」
「ジンヤ、まだ治りきってないんでしょ?ギルドに顔を出してくれるのは嬉しいけど、家に帰って寝たら?まだ痛むんでしょう?」
「ミラさんの言う通りだよ?みんな心配してるし、無理しなくて良いんだよ?」
「2人ともありがとよ。だけど今日はちゃんと理由があって来てるんだ。この前の仕事帰りに今日帰ってくるって連絡があったんだよ。あの妖精女王から」
「妖精女王?」
ジンヤの口から出た聞きなれない言葉に思わず聞き返してしまう。その反応の意味をようやく理解したミラが妖精女王の
「オイ、あいつ来るんだと!」「マジか!まだ心の準備ができてねえ!」「早すぎだろ!」
皆にルーシィからしてみれば不自然な動揺が走る頃、ギルドの門の方から不自然に大きな音が聞こえはじめて、ギルドメンバーの顔から恐怖と焦りで一気に血の気が抜けた。
「ジンヤ、なんか空気がすごく重いけど…?」
「まあ俺もなんだがここにいるヤツ皆、彼女がちょっと苦手なんだよ。おっと話してたら来たぞ」
そこに現れたのは魔物のツノを抱え、鎧に身を包んだ綺麗な紅の髪を持つ妖精女王ことエルザだ。
「ただいま戻った。マスターは居られるか?」
「今定例会に出てここには居ないわ」
「そうか。相変わらず貴様らはマスターの手を煩わせてるらしいな。仕事の合間にも色々聞いたぞ。マスターが許しても私は甘やかすつもりはない!」
帰ってきて早々にギルドの問題児たちを叱りつける姿にどこかしら風紀委員のような佇まいすら感じられた。
「ナツとグレイは仲良くやっている様だな…む?」
「(あー、見つかっちまった)」
「(まあ、頑張れジンヤ)」
「(ミラ、テメェ他人事だからって!)」
味方だと思っていたミラに突き放されたジンヤは至極不機嫌そうな顔をエルザに向けていた。半分諦めに近かったが…。
「ジンヤではないか⁉︎この前連絡した時かなり重傷だと聞いたが大丈夫なのか?全くお前という男は!いくら実力があるとはいえ、今回の様な…」
「(やってらんねぇ…)」
「ふむ、今回はこの程度にしてやろう。大事な話をしそびれては意味がないからな…」
そうと言っておきながらその場にいたほとんどの者を片っ端から説教していたのでこの程度レベルの話ではないとルーシィは心底ツッコミたかったが後が怖いので黙っていた。
「ナツ!グレイ!ジンヤ!明日私と協力してほしいことがある!来てくれるな?」
「うぇっ!?」「いいっ!?」
「この前の話、本当だったのか!?俺はまだ治ってないんだぞ!幾ら何でも無理があるだろ!」
大怪我が治りきっていない自分としては何としても回復に専念したいところだ。いくらエルザの頼みごととはいえ、そう簡単に受けられるものではない。
「それを忘れるほど私は薄情じゃない。だがそれでも来てくれ。お前の実力と経験がこのときは必要だ」
「チッ」
「詳しくは明日説明する。準備を怠るな」
そういい残してナツたちの小さな抗議を聞き流して去ってしまった。
「大変な事になりましたね、ミラさん」
「ええ。それに考えた事なかったけど、この4人が組むってなると最強チームかも」
「え!そうなんですか!?」
2017/9/6 地の文の追加と一部の表現を直しました。