FAIRY BEAST   作:ぽおくそてえ

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どうも、ぽおくそてえです。今回は比較的早めにできました(出来が良いとは限らない)。

今回は試験前の説明という感じになります。とりあえず本編どうぞです。


終章 熱闘!天狼島S級魔導師昇格試験編
第67話 S級への道


ルーシィがギルドに入って早半年、ギルドでは人の往来がいつもより多くなっていた。

 

「仕事、仕事ォ!」

「ねぇ仕事なら私も…」

「悪りぃな、この時期はみんな1人で行くんだ!」

 

いつもなら誘ってくれるのに今回はいともたやすく断られてしまった。その後も争うように仕事に行ってくる者もいればいつも通りに過ごす者もいて、何が何だか分からずにいる。

 

「もう…どうなってるのよ」

「今更な気がするけどな。アピールするには遅すぎるだろ」

「ねぇアピールって何のこと?」

「明日になれば分かるさ。ミラ、お酒いいかな?」

「はいはい」

 

翌日、ギルドに来てみればそこにはギルドのメンバーの殆どが集まっていた。マスターからの重大発表があると伝えられているからだろう。そして、ステージにかかっていた幕が降りるとそこにはマスターとS級魔導師(元含めて)4人が並んで立っていた。

 

「待ってました!」「今年は誰なんだ!」「早く発表してくれ、マスター!」

「これよりギルドの古くからのしきたりにより、S級魔導師昇格試験の出場者を発表する」

 

その一言で、ギルドは溢れんばかりの熱気と盛り上がりに包まれた。年に一度のビッグイベントというだけあって、その熱気も凄まじいものだ。

 

「会場は天狼島。我がギルドの聖地じゃ」

「「「おおっ!」」」

 

初代マスター・メイビスの眠るギルドにとって大事な場所で、妖精が住んでいたとも言われている。

 

「ワシはこの一年、参加するにふさわしき者を見極めてきた。そして今回選んだのは…ナツ、グレイ、ジュビア、レビィ、カナ、エルフマン、フリード、そしてメスト。最終合格者はこの8人の中の1人だけとする」

 

ナツやグレイが参加するとあって参加しないメンバーも誰が合格するのか当てようとギルドが騒がしくなる。そんな中でも構わずに説明を進める。

 

「初参加の者もおるからな、ルールを説明しておくぞ」

「まず1週間以内に選ばれた人はパートナーを1人決めてください」

「フェアリーテイルに所属していること、S級をパートナーにしてはいけないこと。それ以外の条件は基本、問わないものとする」

 

当然といえば当然で、もしもギルダーツをパートナーにすれば試験どころではなくなる。この試験ではギルド内のメンバーと組むことで仲間同士の連携も試されるという寸法だ。

 

「試験内容はあっちで説明するが今回もエルザには貴様らの邪魔をしてもらう」

「「えええっ!!」」

「私も邪魔する係しまーす!」

「「はぁぁあ!?」」

 

まさかミラが試験官をするとは思わなかったのだろう、あちこちから悲鳴とも取れる叫び声が上がる。

 

「文句言うなお前ら。S級になる奴ァこうやって一人前になったんだ」

「これくらいの苦難を乗り越えなきゃS級になれん。地獄よりキツい仕事もある…それの謂わば練習だ」

「まさかあの二人まで…」

「勝てる気がしねぇよ」

 

S級4人が邪魔しにくるだけあって、早くも絶望的な顔をしている者までいる。

 

「選ばれた8人とそのパートナーは1週間後にハルジオン港まで一緒にくるように。以上」

 

説明も一通り終わり、気づけばみんなで同じテーブルに着いて話し合っていた。話題は当然S級試験と妨害してくる4人のことだ。

 

「こりゃ厳しいな、S級とは絶対当たりたくねぇ」

「燃えてきたぁ、今度こそあいつらをぶっ飛ばしてやる!」

「あんたたち初めてなのね、意外だわ」

「ぬおおお!漢エルフマン、S級が一気に遠のいたか!」

「た、大変ですね」

「みんな頑張って!」

 

自分の実力を試したい、親と再開したい、もっと大きな仕事をしたい。この試験への想いは様々だ。

 

「そういえばみんなパートナーって決めてるの?」

「俺はハッピーと組むぞ」「あい!」

「おい、試験がレースとかだったらずるいじゃねえか」

「俺は構わねえぞ。バトルになったら困るだけだ」

「酷いこと言うね、グレイ」

 

仲間との連携も試されるこの試験では信頼できる人と組む。最も、バトルを想定して組む人が多いのが現実だが。

 

「そういうあんたは、グレイ?」

「俺は去年から決めてたんだ。な、ロキ?」

「みんな久しぶりだね」

「ロキ!?」

「お前、いいのか?さっきギルドに所属してなきゃダメだって…」

 

エルフマンの指摘もごもっともだが、そう言われるのが分かっていたのか背中の紋章を見せてきた。

 

「僕はまだフェアリーテイルの魔導師扱いなんだ。それとルーシィ、今回は自分の魔力できたから魔法が使えないなんてことにはならないから心配しなくていいよ」

「なんて勝手な星霊なの?」

「頼りにしてるぜ」

「任せて。僕の力で君を必ずS級にしてみせる」

「2人ともあんな仲よかったかしら?」

 

自分の知らないところで仲良くしていたとは知らず、若干嫉妬混じりに怒っていた。そんな中、ジュビアはリサーナと、フリードはビッグスローと、エルフマンはエバーグリーンと次々にペアを決めていく。離れた席では何があったのかレビィとガジルがパートナーになったみたいだ。

 

「なんだ、もうパートナーが決まったのか?早いねぇ、俺なんてギリギリまで決まらなかったのに…まぁラクサスと組もうなんて、どうかしてたが」

「なんで今年に限って4人も…」

「しょうがないだろ。今年はS級が2人も辞めたんだし、選抜メンバーも多いからさ」

「クッソォ、ついてねぇ!」

 

頭を抱えるグレイをスルーしてテーブルに混ざった。

 

「んなことはないだろ。俺とギルダーツはまだ優しい方だぞ?」

「「それこそねぇよ!!」」

「あれ、そうか?」

 

グレイとエルフマンはこれでもかと言わんばかりに反論し、横からウェンディが説明していく。

 

「ジンヤさん強いですから、手加減でどうにかなると思えませんよ。それにエルザさんとかもいますから」

「そんなものか。まぁ、無理はするなよ」

 

そう言ってテーブルから離れた。

 

S級魔導師昇格試験。それぞれの想いを抱えて、その日はやってくる。




今アンケートやってます。活動報告にあげてますのでよろしくお願いします。
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