神を喰らう日常   作:指切りの約束

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注)GE2の本編はもう終わりました











第5話

「レームさん」

 

 

 局長室で書類をかたづけているとフランがしゃがみ込んで、机を縁を掴み見上げる様にこちらを見てくる。

 

 

「どうしたんだ?」

 

 

「クレイドルの方々が帰還したそうなので、お伝えに来ました」

 

 

 遂に戻ってきたかクレイドル。アリサやソーマはちょくちょく帰って来ていたが、リンドウとユウは全くと言っていい程帰ってこなかったので会うのは2年ぶりということになる。

 

 

「嬉しそうですね」

 

 

「あれ?顔に出てた?」

 

 

 ぺたぺたと自分の顔を触ってみるが、別に表情に出てないと思う。どうしてフランは分かったのだろう。

 

 

「アナタと一緒にいればそれくらい分かりますよ」

 

 

 10歳も年下の子にそんなこと言われて恥ずかしくなるなんて、取り敢えずそんな顔を見せないように顔を隠す。一旦フランに部屋から出てもらい、クローゼットから服を取り出し局長としての服からゴッドイーターとして働く時の服装に着替える。

 

 

「よし!久々の再会と行きますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フライアからアナグラに移動する。ここ最近ようやく色々なゴタゴタが終わり、フランとようやく結婚出来ると話していた。しかし、結婚となると色々考えなきゃいけない事があって大変だ。リンドウとかはきっとサクヤに頼んだのだろう。容易に予想ができる。

 

 ロビーのソファーでは昔の様に煙草を咥えて体を預けているリンドウのみがいて、他のクレイドルのメンバーはこの場にいなかった。

 

 

「他のメンバーは何処にいるんだ?」

 

 

「おそらくラウンジかと」

 

 

「んじゃそっちから行くか」

 

 

「ちょっとまてぇぇぇ!!!!」

 

 

 

 リンドウしか居ないので多くの人がいるラウンジの方へ行こうとすると、ソファーから勢い良く立ち上がったリンドウが腕を引いて止めてきた。なんか泣いてるし。

 

 

「うぜぇ」

 

 

「いやいや!久々に会ったてのにそりゃないぜ」

 

 

「僕とリンドウの関係はこんな感じゃなかったか?」

 

 

 他の二人からジト目で見られてしまった。

 

 

「悪かったよ」

 

 

 そう言うとリンドウはニヤリと笑ってこっちに手を出してきた。僕も笑みを浮かべて手を差し出す。

 

 

 

「久しぶりだなリンドウ!」

「おう久しぶりだなレム!」

 

 

 ガシッと音が鳴るほどぶつかる手。

 

 めっちゃ痛い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしてもあのレムもついに結婚か」

 

 

「そうよね。私も初めて聞いた時おどろいたわ」

 

 

 雨宮夫婦が僕とフランを見てニヤニヤしている。場所はラウンジに移っており、クレイドルとの再会も終わった。見てない間にユウは更に強くなっているように感じた。

 

 その後子供を連れてサクヤがやって来て、リンドウとともに僕の結婚の事をバラしてしまった。そうしたらもう大変、結構前のブラッドが極東支部に来た時にうっかり漏らしちゃったのと同じくらい大変だった。

 

 特にアリサがユウの方をチラチラ見て「私も……」と言ったにも関わらずユウがニコニコしていたのもあってか、はっちゃけるというより暴走していた。まだ誰にも詳しく言ってない馴れ初めについて聞かれたので、アリサの事はユウに任せた。

 

 ようやく落ち着いた頃、ムツミちゃんから飲み物をもらって雨宮夫妻との会話をすることになった。この席にできるだけ近づかないように威圧感を出してるから、他のゴッドイーターも近づかないだろう。これならこの二人には馴れ初めを話しても、というより話せと脅されているようなものだ。

 

 

「そこまでレムさんが結婚するのが考えられなかったのですか?」

 

 

 雨宮夫妻の子供を膝の上にのせ、その子の頭を撫でながら尋ねる。

 

 

「とは言ってもそれはゴッドイーターになり始めの頃との比較だしな。ここ数年は恋人なら作りそうだけど、結婚はないよなみたいな感じだったし」

 

 

「そうね、昔は『俺は神を狩るだけだ』なんてスカしてたし」

 

 

 これは何て拷問ですか?

 

 ただただ恥ずかしいだけなのですが。そんな僕やリンドウが入ったばっかりや、サクヤを指導し始めた時のことを覚えているのだろう。あの頃は、今とは比べ物にならないくらい尖っていたから。

 

 また、フランが目をキラキラさせながら聞き入っているのも中々羞恥心を刺激する。

 

 

「お前フランちゃんに昔のこと言ってないのかよ」

 

 

「自分語りの趣味も無ければ、そんな恥ずかしい過去はより一層言いたかないよ」

 

 

「レムはあまり自分から言わないものね。でもねフランちゃん、レムは聞けば絶対に答えるから気になる事があったら絶対聞くのよ。遠慮はいらないわ」

 

 

「分かりました。差し当たりましては、今日の夜にでも聞きたいと思います」

 

 

 サクヤよ恩を仇で返すとはこういう事か……。

 

 

 

 

 

 

「『死にたく無きゃ俺について来い』『テメェは自分の命を他人に預けられねぇくせに、自分に命預けろ何てふざけたことを言うな』後は何があったか?」

 

 

「『待ってる人がいるなら、惨めでもいいから最後まで生にしがみつけ』が抜けてるわよ」

 

 

「しまった!それがあったか!」

 

 

「今と違って随分と口調が荒いのですね」

 

 

「スラム上がりの何の学もない餓鬼だったからな、今じゃ局長になって何処かの新設の支部の支部長にならないかなんて言われてるけど」

 

 

 昔のことを言われすぎて麻痺したのか、それともフランの嬉しそうな顔が見れるからという事で二人が過去の話するのに恥ずかしがるのは止めた。

 

 

「それだよそれ!こっちを離れるまでは遊撃隊として働いて、フライアって所でも遊撃隊をするって事は聞いてたけど、局長まで登り詰めるなんて聞いてなかったぜ」

 

 

「言ってないから聞いてないのも当然だけど」

 

 

「そう言うことを言ってんじゃねぇよ。なんて言えばいいのか……。お前に局長になる程の力とか学力がある事は聞いてなかったってことだ」

 

 

「それも言ってないから当然だ。こっちにいた時にから隠れてやってた事が殆どだけど、それを公の場には出したからな」

 

 

「なんの為に?」

 

 

「そりゃ、フランと結婚する事をフランの両親に認めてもらうためだよ。結構良家の出だから『こんなどこの犬の骨から分からない奴に娘はやらん』なんて言われてな。ちょっと手直しして本部に見せて実績作ったわけよ」

 

 

「フランちゃんはレムに愛されてるわね」

 

 

「……はい。その時はとても嬉しかったです」

 

 

 実際にフランの親が言ったことは正論である。10歳も歳離れてるし、スラム出身だし。

 

 

「そうだっ!聞き忘れるところだった。お二人さんの馴れ初めを聞かせてくれよ」

 

 

「私も気になるわ!」

 

 

 年甲斐もなく満面な笑みを浮かべる二人に少し引いてしまう。フランに助けを求めるも顔を赤らめており、助けを期待することは出来そうにない。この二人から逃れる事も出来そうにないので話すことにしよう。

 

 

「確かあれは―――




これから先は

第0話(二人の馴れ初め



第マイナス1話(極東支部でのアレコレ
注)私には上手くかけないのでボツになりました



最終話(結婚したあとの事



おまけ(フラン幼児化


の予定でいます。

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