神を喰らう日常   作:指切りの約束

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これにて終了。落ちが弱いのはご愛嬌です。


フランが幼くなります。それによるキャラ崩壊にご注意ください。






おまけ

 

 いつもは目覚ましで二人同時に起きるはずなのだが、今日は顔をペタペタと触られる感覚で意識が覚醒した。まだ眠いため目を開けることなく再び寝ようとする。一緒に寝たフランを抱きしめようとするが、フランがいなく抱きしめることが出来なかった。

 緊急出動の際などはいない事はあるが、今日はそんな放送が無かったしどうしてだろう。起きたばかりの頭で考えつつ、それなら起きようと目を開けた。

 

 

「やっとレムくんおきたー!」

 

 

 わーいわーいと僕の顔をぺちぺち叩きながら嬉しそうに笑う女の子がいました。

 

 状況を確認しよう。僕とフランしかいなかった寝室にフランはいなく、代わりに金髪のロリっ娘がいる。またその女の子は以前見せてもらったフランの幼少期によく似ている。

 

 ここで考えられうる選択肢は2つ。何故かここにフランの親戚、または姪がいる。もしくはフランが幼くなった。

 

 親戚や姪がいるなんて言ってないし、いたとしてもアナグラにいて更に僕らの部屋に夜来ることなんてゼロに等しい。よって前者は却下。

 

 となると、この女の子はフランが何かしらの要因で幼くなった姿なのか。

 

 

「レムくんどうしたの?まだおねむなの?」

 

 

 くそっ。可愛くて思考に集中できない。起き上がりフランちゃん(仮)の頭を撫でながらどうしてこうなったかを考える。思い出せ思い出せ、こんなことを出来る人とフランが昨日誰と会っていたかを。

 

 まずこんなことを出来るのはアナグラとフライアにいる4人のマッドサイエンティストと変態技術者だけだ。そのうち昨日フランとは会いそうなのは……。一人しかいないか。直接会いに行くと勘付かれて会えないかもしれない、誰かを経由して呼び出してもらおう。

 

 

「フランちゃん、お腹空いてない?」

 

 

「うーん。すいたっ!」

 

 

「それじゃご飯食べに行こうね」

 

 

「やったー!」

 

 

 フランちゃん(本物)の服装は寝間着もそのまま小さくなっているので、パーカーを着せてご飯を食べに行くことにした。しかし、ベッドから一向に動こうとしない。

 

 

「どうしたの?」

 

 

「あのね、レムくん」

 

 

「なんだい?」

 

 

 しゃがんでフランちゃんに目線を合わせて尋ねる。

 

 

「いつもみたいにぎゅーってしてくれないの?」

 

 

 いつもとのギャップに一人悶えながらお願い通りこなし、そのままの流れで抱っこしてラウンジへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 僕らがラウンジに入るとそこにいた人は皆二度見をしている。仕方ないよね、コレばっかりは。

 

 ここまで来る途中で分かったことは、フランちゃんが覚えている事はフランが覚えていた事全てではないらしい。途中に出会ったリンドウとサクヤでは、リンドウのことは覚えてなかったがサクヤのことを覚えていた。このことから察するに付き合いが長いほどその事は覚えているらしかった。

 

 カウンターの席にフランちゃんを座らせてその隣に僕も座る。ボックス席だとテーブルとの間があって大変だからね。

 

 

「あっレムさんとおはようございます」

 

 

「おはようムツミちゃん。僕にはいつもので、この子にはオムレツお願いしていいかな」

 

 

「わかりましたーっ!」

 

 

 流石極東支部のお母さん、子供()の触れて欲しくないところには触れてくれない優しさがありがたい。

 

 僕がムツミちゃんと話したことにヤキモチを焼き、ほっぺを膨らましたフランちゃんをつんつんしてると、機嫌が良くなったらしくパタパタと足を動かして待っている。しばらくしてやってきた。

 

 

「レムくんレムくんっ!これおいしそう!」

 

 

「落ち着いて落ち着いて。ムツミちゃんにもらったエプロンつけて、ゆっくり食べようね」

 

 

 スプーンを使いながら食べるフランちゃんが零したりしないように見ながら僕も箸をすすめる。フランちゃんが食べ終わり、ケチャップのついた口をおしぼりで拭く。その間何が楽しいのか分からないが、きゃっきゃっとフランちゃんは笑っていた。

 

 僕はお茶をフランちゃんはジュースを飲んでいると騒ぎを聞きつけたであろう、第一部隊のコウタがやって来た。

 

 

「おっ、ようやく来たね」

 

 

「レムさん……あなた何やってるんですか」

 

 

「僕はなんにもしてないよ。ねー、フランちゃん」

 

 

「そうですっ!レムくんは何もやってないもん」

 

 

「で、その子が噂の」

 

 

「やっぱり噂になってるか」

 

 

「ここに来る前にエリナが伝えてきたんで、きっと広まってますよ」

 

 

「いやー、とある研究バカの女の子に巻き込まれちゃったらしくてね。僕が呼んでもきっと来ないだろうから、コウタが呼び出したとなればすぐ来ると思うんだ」

 

 

「あのー、レムさん?穏やかな解決法は無いんですか?」

 

 

「そんな、ちゃんと()()するだけだよ」

 

 

「絶対嘘だってそれくらいオレにも分かりますよ。目が笑ってないですし、特訓の時の表情じゃないですか!」

 

 

「いいから、お願いね。場所は出撃ゲート前で。フランちゃん、ジュースが飲み終わったらお散歩に行こうねー」

 

 

「レムくんとのお散歩たのしみー」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」

 

 

「おーけー?」

 

 

 目の前には顔を青くして震えながら、これから出撃に出る人や出撃から戻ってきた人に見られるリッカが座っている。僕の隣にはバツのワルそうな顔をするコウタがいて、フランちゃんは僕に肩車されている。

 

 

「あ、あのレムさん?もしかしなくても怒ってますよね?」

 

 

「怒ってないよ。相手の非が分からないうちに怒ったらダメだからね。だから、君が何をしたのかを教えてもらえないかな?」

 

 

「こ、コウタくん!助けて」

 

 

「レムさんっ!もう少し落ち着いて」

 

 

「コウタ、そんな元気があるなら。今日の夜に久々の特訓する?ジーナとカノン呼んで」

 

 

 コウタはリッカの顔を一回見て、回れ右をしてこの場から離れていった。

 

 

「ごめんリッカさん。オレまだ死ねないから」

 

 

「こうたくーーーんっっ!!」

 

 

「それで、リッカ。何がどうしてこうなってるんだ?」

 

 

 当然フランちゃんの事である。

 

 

「この前初恋ジュースをどうすれば美味しくなるか研究してて、偶然若返り薬が出来たの」

 

 

 意味が分からない。しかし初恋ジュースが関わっているのならば何処か納得してしまう自分がいる。

 

 

「それを別の容器に入れたんだけど、他の飲み物と混ざっちゃってさ。フランちゃんが夕飯終わった後来た時にそれが混ざった中から一つ出したんだけど、偶然それが若返り薬でね。フランちゃんが帰ったあとどれかなって調べたら分かったんだけど。それってセーフ?」

 

 

 いいや、どう考えてもアウトでしょ。

 

 

「もしそれかわかった時点で連絡してくれたら、セーフだったかもね」

 

 

「つ、つまりは」

 

 

 僕が言うよりフランちゃんが言ったほうが効果があるだろう。フランちゃんに目配せして予め伝えておいたことを言うよう促す。

 

 

「りっかちゃん。ぎるてぃーです!」

 

 

「という事で残念でした」

 

 

 orzのように悲しむリッカだが、パッと顔を上げなにか誇らしげにしている。

 

 

「でもレムさんには何もできないでしょ?体罰はもっての外だし、例えば私がゴッドイーターだとしたら別だけど」

 

 

「実はもう既に何をするかは決めてたんだよ。これを見て」

 

 

 ボッケから一枚の紙を取り出す。

 

 

「リッカのこれから一週間の仕事の予定。所々にすきま時間があるよね」

 

 

「もしかして……」

 

 

「そのすきま時間にちょっとずつフライアの改造をしてもらいたいんだよね。別にに無理にとは言わないけどね。でも嫌だって言ったら」

 

 

「嫌だって言ったら」

 

 

「どうしようかな……ふふふ」

 

 

「やります!やりたいです!やらせてくださいっ!」

 

 

「ありがとねリッカ」

 

 

「ぐすん」

 

 

「最後に聞きたいんだけど、これの効果ってどれくらい?」

 

 

「24時間。着ているものも幼くなった時みたいにそのまま大きくなる」

 

 

「そうか。これからの仕事頑張ってね」

 

 

「りっかちゃんばいばーい」

 

 

 効果は24時間か……。寝たのが0時だから、それ以降に幼くなったと考えるべきか。となると今日は特段気をつけなきゃいけないことはないかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リッカとお話したあとは、急な任務が入りフランちゃんをラウンジに置いて出撃したら。なぜがフランちゃんがオペレートしてくれて、一緒にいたクレイドルと面々にいろいろ言われた。討伐が終わったあと、思いっきり撃ってやったのでそれ以降ちょっかいを出してくる事は無かったし。

 

 そして一日が終わりを迎え、晩御飯も食べ部屋に戻ってきた。そこで僕は、フランちゃんのお風呂をどうするべきか悩んだ。きっとフランちゃんは一人でお風呂に入る事は出来ないだろう。だからといって僕が一緒に入っていいものだろうか。フランともまだ入ったことがないのに。

 

 ぐぬぬぬ、と悩んでいたらフランちゃんの方から「一緒に入ろう」と言ってきた。そう言われたら断ることも出来ずに一緒に入ることにした。

 

 

「痒いところは無いかな?」

 

 

「うん、ないよー」

 

 

 楽しそうに鼻歌を歌いながらシャンプーハットをつけた状態のフランちゃんの髪の泡を流し落とす。

 

 

「熱くない?」

 

 

「ちょうどいいよー」

 

 

 その後リンスもして洗い流す。ちなみに僕もフランちゃんもタオルを巻いているので悪しからず。

 

 

「それじゃ次は体洗おうね。スポンジ取るからちょっと待っててね」

 

 

 脇にあるスポンジを取るためフランちゃんから視線を外して壁にかかってあるスポンジを取り、ボディーソープで泡立ててフランちゃんに渡す。

 

 

「優しく洗うんだ……よ」

 

 

 正面を向いてフランちゃんにはスポンジを渡そうとしたら、フランちゃんがフランになっていた。

 

 

「あ、ありがとうございます」

 

 

 フランは恥ずかしそうにスポンジを受け取って体を洗い始める。僕は急いで後ろを向く。

 

 ちょっと待って。どうしてフランちゃんがフランになってるんだ?リッカは24時間と言っていたはずだ、夕食を食べ終わった後にお風呂に入っているのでお風呂に入ったまま0時になるわけがない。

 

 ……もしかして、薬を飲んでから24時間なのではないか?それなら時間もぴったりと合う。マジですか……。

 

 

「あの、レムさん」

 

 

「な、なにかな?」

 

 

「折角一緒に入ってるんですから、背中を洗ってもらってもよろしいでしょうか」

 

 

「あっうん。分かったよ」

 

 

 スポンジを受け取って泡を手に乗せ、フランの、白くてきめ細かい肌を洗っていく。

 

 

「フランは今日のことどれだけ覚えてるの?」

 

 

「……ぶです。」

 

 

「もう一回いいかい?」

 

 

「全部です」

 

 

 僕の動きが少し止まった。そうだよね、こうやってお風呂に入っているのにそのまま順応出来たんだから想像出来たね。

 

 

「それと覚えているというよりも、あれが私だったというか。子供のように自分のしたいことが抑えられなくなってました」

 

 

 ということは、朝の抱きつきの要求や今のお風呂などは子供だからやったというよりも、前々からやりたかったけど恥ずかしかったりして出来なかったのが、子供になる事によって我慢できなくなったという事なのだろうか。

 

 

「えーっとねフラン」

 

 

「なんでひょうか?」

 

 

「背中は洗い終わったから、早く上がろうか。僕も君もちょっと恥ずかしくてのぼせそうだからね」

 

 

「それがいいですね。早く流して上がりましょうか」

 

 

 リッカによって引き起こされたアレコレは一先ずここで終わった。これから先も結婚するまで色々マッドサイエンティスト達にちょっかいを出されるのだがそれはまた別のお話。

 

 

 しかし、そのお陰でフランは僕に対して積極的になってくれた。その点だけは感謝しても良いかもしれない。

 




これまでの全話、お付き合いいただきありがとうございました。


フランちゃん可愛いからの見切り発車となりましたが、完結まで持ってこれて大変満足しております。
少しでも多くの人にフランちゃん可愛いと思っていただけたら嬉しいですね。


このシリーズはこれで終わりとなります。
回収できてない伏線、ヨハネス元支部長やラケル博士が死んでなかったり、が有りますがそれは無視です。私は何も知りません。







またこの名義で投稿することがあればよろしくお願いします。


ここまで読んでいただき大変有難うございましたっ!
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