開幕決闘です。
作者は遊戯王小説&架空デュエルを作るのは初めてです。
腕に装着されているディスクから頭の中に流し込まれるデータを処理しながら、
一 大気圏で燃え尽きたと思っていたが、気がつくと誰かの部屋の中に。もしや回収され修理されたのだろうか。
二 とりあえず
三 武器をケースごと持って家の外に出ると人間の街だった。ネオアルカディアか? さっきの考えが正しいとしても復興している所を見るとどれだけ寝ていたのだろうか。
四 路地を
五 シエルの背丈と似ている少女だったのでシエルかと思い近づく。違った。
六 去ろうとすると『何見てるんだ、何者だ』と絡んでいる少年に聞かれたので名前を伏せて『通りすがりのレプリロイドだ』と答えた。
七 少年が『れぷりろいど?』と首を傾げている隙に、少女は
八 何があったのか聞いてみると、要約するとこの少女の知り合いがゲームで何かしたようでそれを巡って喧嘩していたらしい。
九 『ゲーム』の発言を聞いた少年が激怒、そのDMとやらで勝負をすることに。
十 ケースの中に入ってたディスクをアユの説明でつけ、今に至る。
ディスクをつけると固まってしまったゼロをアユは必死に揺さぶる。
「ちょっと、どうしたの? 大丈夫?」
そして、ゼロは再起動した。
「大丈夫だ、問題ない。ルールを理解していただけだ」
「え、ルールを?」
「ああ」
そう返答すると『大丈夫なのかな?』と言いたそうな表情をされた。
”MISSION!”『デュエルに勝利せよ!』
「改めて自己紹介だ、俺はLDSシンクロコース所属の極士、
「ゼロだ」
「いくぞゼロ、
MITITO VS ZERO LP4000
それを合図にデュエルディスクが展開され、デュエルディスクにはゼロが先行と表示されている。
「俺の先行。モンスターをセット、カードを一枚伏せてターンエンド」
ゼロ 手札5→3 モンスター1 伏せ1
「うっし、俺のターン、ドロー!」
極士 手札5→6
彼は引き抜いたカードを手札に加え、その中の一枚をディスクにバチンと叩きつけた。
「俺は切り込み隊長を召喚!」
《切り込み隊長》 レベル3/地属性/戦士族/攻1200/守400
極士 手札6→5
「そして切り込み隊長の効果発動! 手札からチューナーモンスター、共闘するランドスターの剣士を守備表示で特殊召喚!」
《共闘するランドスターの剣士》 レベル3/地属性/戦士族/攻500/守1200
極士 手札5→4
「これで準備は整ったぁ! レベル3の切り込み隊長に、同じくレベル3の共闘するランドスターの剣士をチューニング!」
その言葉と共にランドスターの剣士が三つの輪となり、切り込み隊長を覆うと一筋の光がそれを貫き、中から新たなモンスターが飛び出した。
「『シンクロ召喚』! 現れろ、大地の騎士ガイアナイト!」
《大地の騎士ガイアナイト》 レベル6/地属性/戦士族/攻2600/守800
「これが、あのシンクロ召喚……」
アユは召喚方法が分からないのか、それとも珍しい物を見て驚いているのかポカンとしている。ゼロは前者だ。
「バトル、ガイアナイトでセットモンスターに攻撃!
攻撃宣言によりガイアナイトが手に持つ槍をセットモンスターに突き刺すが弾かれてしまった。
「セットモンスターはワイズ・コア、このモンスターは一ターンに一度戦闘では破壊されない」
《ワイズ・コア》 レベル1/闇属性/機械族/攻0/守0
「なんだあのモンスターは……ならば手札からチューナーモンスター、ソード・マスターを攻撃表示で特殊召喚」
《ソード・マスター》 レベル3/地属性/戦士族/攻1200/守0
極士 手札4→3
「このモンスターは自分フィールド上に存在する戦士族モンスターの攻撃によって相手モンスターが破壊されなかったダメージステップ終了時にこのカードを手札から特殊召喚する事ができる」
「なるほど」
「さらにもう一つ効果がある。守備表示モンスターを攻撃した場合その守備力を攻撃力が超えていればその数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える! そのモンスターの守備力は0、さらに1回刺されただけで破壊される。行け! ソード・マスター、ワイズコアに攻撃!」
「ぐうぅ……」
ゼロ LP4000-1200=2800
「ワイズ・コア撃破! カードを二枚伏せてターンエンド」
極士 手札3→1 モンスター2 伏せ2
「エンドフェイズ時に、リミット・リバースを発動しワイズコアを攻撃表示で特殊召喚」
「リミット・リバースで特殊召喚したモンスターは守備表示にすると破壊されるはず。何を考えてるんだ、壁にもならない……わかった、リリース要員だな?」
「黙って見ていろ、ドロー」
ゼロ 手札3→4
「俺は、ワイズ・コアを守備表示に変更する」
「何!?」
「リミット・リバースの効果でワイズ・コアは破壊される」
ワイズ・コアが墓地へ送られ、それが合図のように機械の稼働音が唸るように大きく響く。
「な、何が起こっている!?」
「そして、効果で破壊されたワイズ・コアのモンスター効果発動。その効果により『機皇帝ワイゼル∞』『ワイゼルT』『ワイゼルA』『ワイゼルC』を攻撃表示で『ワイゼルG』を守備表示でデッキから特殊召喚」
そう説明するゼロのデッキから五枚のカードが飛び出し、ディスクのモンスターゾーンに吸い付くかのようにカードが自動的に置かれた。
《機皇帝ワイゼル∞》 レベル1/闇属性/機械族/攻0/守0
《ワイゼルT》 レベル1/闇属性/機械族/攻500/守0
《ワイゼルA》 レベル1/闇属性/機械族/攻1200/守0
《ワイゼルG》 レベル1/闇属性/機械族/攻0/守1200
《ワイゼルC》 レベル1/闇属性/機械族/攻800/守600
「な、なんだその効果は!」
「合体しろ、機皇帝ワイゼル∞」
その命令により各ワイゼルパーツが音を立ててワイゼル∞と合体する。
その光景に驚く極士をゼロは気にも留めず、淡々とプレイする。
「ワイゼル∞の攻撃力・守備力はこのカード以外の《ワイゼル》《グランエル》《スキエル》と名のついたモンスターの攻撃力の合計分アップする」
《機皇帝ワイゼル∞》 攻0→2500/守0→2500
「そしてワイゼル∞の効果発動、一ターンに一度相手のシンクロモンスター一体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。ガイアナイトを装備せよ、機皇帝ワイゼル∞。シンクロ・アブソーブション」
「なんだと!?」
ワイゼル∞の中が輝くとそこから光が伸び、それはガイアナイトを絡め取ると引きずり込んで吸収した。
「さらにワイゼル∞の攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする」
《機皇帝ワイゼル∞》 攻2500+2600=5100
「攻撃力5100……」
「バトルだ。機皇帝ワイゼル∞でソード・マスターに攻撃、ステンレス・スチール・スラッシュ」
「ならば
「このカードの効果により自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスターが戦闘で破壊されるダメージ計算時にその戦闘で発生する自分への戦闘ダメージを0にして、そのダメージステップ終了時に手札からレベル4以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚する事ができる! 荒野の女戦士を手札から守備表示で特殊召喚!」
《荒野の女戦士》 レベル4/地属性/戦士族/攻1100/守1200
極士 手札1→0
「……カードを二枚伏せてターンエンド」
ゼロ 手札4→2 モンスター5 伏せ2
「エンドフェイズに罠カード、トゥルース・リインフォースを発動しデッキからレベル2以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚する。このカードを発動するターン自分はバトルフェイズを行えないがお前のターンなので関係ない。チューナーモンスター、トラパートを守備表示で特殊召喚!」
《トラパート》 レベル2/闇属性/戦士族/攻600/守600
「いくぜ、俺のターン! ドロー!」
極士 手札0→1
極士はドローしたカードとゼロの伏せカードに目をやり、少し考えこむとプレイを再開した。
「俺はレベル4の荒野の女戦士にレベル2のトラパートをチューニング! シンクロ召喚、グラヴィティ・ウォリアー!」
《グラヴィティ・ウォリアー》 レベル6/地属性/戦士族/攻2100/守1000
「グラヴィティ・ウォリアーのモンスター効果、このカードがシンクロ召喚に成功した時このカードの攻撃力は相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターの数×300ポイントアップする。
《グラヴィティ・ウォリアー》 攻2100→3600
「ペンデュラム用に入れてたが、まさかこんな形で使うとは思ってなかったぜ!」
極士は笑顔を浮かべながらゼロを見つめるが、何かを発動する素振りは見えなかった。
「続いてマジック・プランターを発動! 自分フィールド上に表側表示で存在する永続罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。死力のタッグチェンジを墓地に送りデッキからカードを2枚ドロー!!」
極士 手札1→0→2
「ついてるぜ、増援を発動しデッキからアーマー・ブレイカーを手札に加える」
極士 手札2→1→2
「そして墓地の増援を除外し手札からマジック・ストライカーを攻撃表示で特殊召喚」
《マジック・ストライカー》 レベル3/地属性/戦士族/攻600/守200
極士 手札2→1
「マジック・ストライカーは自分の墓地に存在する魔法カード1枚をゲームから除外して手札から特殊召喚する事ができる。そしてアーマー・ブレイカーを通常召喚」
《アーマー・ブレイカー》 レベル3/地属性/戦士族/攻800/守800
極士 手札1→0
「アーマー・ブレイカーの効果発動、マジック・ストライカーに装備する! そしてバトルだ! マジック・ストライカーでプレイヤーにダイレクトアタック!」
「ダイレクトアタックだと?」
「マジック・ストライカーは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができ、さらに戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる効果もある!」
「クッ」
ゼロ LP2800-600=2200
「アーマー・ブレイカーの効果! 装備モンスターが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時フィールド上に存在するカード一枚を破壊する! その効果で機皇帝ワイゼル∞を破壊する!」
「ならばそれにチェーンして罠発動、ハイレート・ドロー。自分フィールド上に存在するモンスターを全て破壊し、破壊され墓地へ送られた機械族モンスター一体につき自分のデッキからカードを一枚ドローする。ワイゼルは全て機械族、よって五枚ドロー」
ゼロ 手札2→7
「だがこれで終わりだ、トラパートをシンクロ素材とする場合戦士族モンスターのシンクロ召喚にしか使用できないがトラパートを素材としたシンクロモンスターが攻撃する場合相手はダメージステップ終了時まで罠カードを発動できない、よってその伏せカードが罠なら無意味だ! グラヴィティ・ウォリアーでダイレクトアタック、
近づくグラヴィティ・ウォリアーを見据えるゼロの眼前に、一つの影が飛び出す。
「速攻のかかしのモンスター効果。相手モンスターの直接攻撃宣言時にこのカードを手札から捨てて発動できる、その攻撃を無効にしてその後バトルフェイズを終了する」
《速攻のかかし》 レベル1/地属性/機械族/攻0/守0
ゼロ 手札7→6
「モンスター効果か……ターンエンド」
極士 手札0 モンスター2
「俺のターン。ドロー……モンスターをセットしターンエンド」
ゼロ 手札7→6 モンスター1 伏せ1
「またあれか? 俺のターン、ドロー」
極士 手札0→1
極士はゼロのセットモンスターを睨み、グラヴィティ・ウォリアーとマジック・ストライカーを見つめる。
「グラヴィティ・ウォリアーでセットモンスターを攻撃、
「セットモンスターはスカイ・コア、こいつも一ターンに一度戦闘では破壊されない」
《スカイ・コア》 レベル1/風属性/機械族/攻0/守0
「それでそれも効果で破壊されるとアレを呼び出すのか? ならばマジック・ストライカーでスカイ・コアに攻撃!」
あっけなく破壊されるスカイ・コアを確認した極士は安心した。
「よし、モンスターをセットしてターンエンド」
極士 手札0 モンスター3
「俺の、ターン。ドロー」
ゼロ 手札6→7
「
ゼロ 手札7→6
「またソイツか」
「そしてフィールド魔法、オレイカルコスの結界を発動」
ゼロ 手札6→5
ゼロがカードを発動すると怪しげな光の円がゼロの下から浮かび上がると極士の方向へと広がり、それは二人を取り囲み、そこから伸びた光が六芒星を描いた。
「なぁ、お前が使ってるカードってどれだけ持っててどこで手に入れたんだ? LDSのデータベースには載ってなかったんだが」
「そんなこと、俺が知るか」
「お前が知らなくて誰が知ってるんだよ……」
「続けるぞ。結界の一つ目の効果、このカードの発動時に自分フィールド上の特殊召喚されたモンスターを全て破壊する」
「それが目当てか!」
「そうだ。破壊されたスカイ・コアの効果でデッキから『機皇帝スキエル∞』『スキエルT』『スキエルA』を、手札から『スキエルG』『スキエルC』を全て攻撃表示で特殊召喚」
ゼロ 手札5→3
《機皇帝スキエル∞》 レベル1/風属性/機械族/攻0/守0
《スキエルT》 レベル1/風属性/機械族/攻600/守0
《スキエルA》 レベル1/風属性/機械族/攻1000/守0
《スキエルG》 レベル1/風属性/機械族/攻200/守300
《スキエルC》 レベル1/風属性/機械族/攻400/守0
「そして結界の効果により自分フィールド上のモンスターの攻撃力は500ポイントアップする」
《機皇帝スキエル∞》 攻0→500
《スキエルT》 攻600→1100
《スキエルA》 攻1000→1500
《スキエルG》 攻200→700
《スキエルC》 攻400→900
「スキエル∞の効果で自身の攻撃力と守備力はこのカード以外の《ワイゼル》《グランエル》《スキエル》と名のついたモンスターの攻撃力の合計分アップする」
《機皇帝スキエル∞》 攻撃力500→4700 守備力0→4200
「またそれか!」
「残りの結界の効果も一緒に説明しよう」
・一ターンに一度、このカードはカードの効果では破壊されない。
・自分フィールド上にモンスターが表側攻撃表示で2体以上存在する場合相手は攻撃力の一番低いモンスターを攻撃対象に選択できない。
・このカードがフィールド上に存在する限り、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
「最後の効果はオレイカルコスの結界はデュエル中に一枚しか発動できない、だ」
極士はその効果を理解しようとしている間にゼロはプレイを続ける。
「さらに機皇帝スキエル∞効果発動、一ターンに一度相手のシンクロモンスター一体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。グラヴィティ・ウォリアーを装備。シンクロ・アブソーブション」
「えっ、またまたそれ!?」
「そしてスキエル∞の攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする」
《機皇帝スキエル∞》 攻4700→6800
「バトル、スキエルAでセットモンスターに攻撃」
「セットモンスターはメタモルポッド、リバースしたことで効果発動! お互いの手札を全て捨て、お互いはデッキから5枚ドローする。俺に手札はない、よって捨てるのはお前の手札の三枚だけだ!」
《メタモルポット》 レベル2/地属性/岩石族/攻700/守600
「フン」
ゼロ 手札3→0→5
極士 手札0→5
「スキエルTでマジック・ストライカーに攻撃」
「効果でダメージは無い!」
「だが破壊はされる」
マジック・ストライカーは手に持つ杖で極士の周りに防御壁を展開すると仕事をやり切った顔でスキエルTに破壊された。
「最後だ。機皇帝スキエル∞でダイレクトアタック」
「手札からモンスター効果発動! 相手モンスターの直接攻撃宣言時、このカードを手札から特殊召喚できる。守備表示で特殊召喚、ガガガガードナー!」
《ガガガガードナー》 レベル4/地属性/戦士族/攻1500/守2000
極士 手札5→4
「ならばそいつに攻撃だ」
「ガガガガードナーのモンスター効果、このカードが攻撃対象に選択された時手札を1枚捨てる事でこのカードはその戦闘では破壊されない!」
極士 手札4→3
「……カードを二枚伏せてターンエンド」
ゼロ 手札5→3 モンスター5 伏せ1→3
「俺のターンだ! ドロー!」
極士 手札 3→4
極士は引いたカードを見ると顔を綻ばせ、そのままディスクに差し込んだ。
「強欲で貪欲な壺を発動! 自分のデッキの上からカード10枚を裏側表示で除外して発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。このカードは1ターンに1枚しか発動できない」
極士 手札 4→3→5
「よし、サイクロン発動! 前のターンに伏せられた右側のカードを破壊!」
極士 手札 5→4
「くず鉄のかかしが……」
「フハハハ! さらにハンマーシュートを発動! 機皇帝スキエル∞を破壊!」
極士 手札 4→3
空から落ちてきたハンマーにズドンと叩き潰され平たくなる機皇帝スキエル∞。そして合体先が破壊されたことでスキエルの各パーツも続いて自壊していく。
「な、なんで他のスキエルも破壊されてるんだ!?」
「機皇帝パーツの共通効果だ。その効果はフィール上に『∞』又は『機皇帝』と名のついたモンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する」
ゼロは説明しながら自身の墓地に目をやり、スキエルが壊れていく音を聞いていた。
「なるほど、そんな効果があるのか」
極士は良いことを聞いたと笑顔を浮かべる。
「続けるぞ! 二枚目の切り込み隊長を通常召喚! その効果でチューナーモンスター、X-セイバーパシウルを守備表示で特殊召喚!」
《X-セイバー パシウル》 レベル2/地属性/戦士族/攻100/守0
極士 手札3→2→1
「レベル3の切り込み隊長に、レベル2のパシウルをチューニング! シンクロ召喚! X-セイバーウェイン!」
《X-セイバー ウェイン》 レベル5/地属性/戦士族/攻2100/守400
「シンクロ召喚に成功したウェインの効果発動! 手札からレベル4以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚する。チューナーモンスター、チューン・ウォリアーを攻撃表示で特殊召喚!」
《チューン・ウォリアー》 レベル3/地属性/戦士族/攻1600/守200
極士 手札1→0
「レベル5のウェインにレベル3のチューン・ウォリアーをチューニング!」
シンクロモンスターでのシンクロ召喚は通常のシンクロ召喚よりも一際輝き、辺り一面を白に染め上げる。そして光の中から白銀色の巨人が舞い降りた。
「シンクロ召喚! 現れろ、俺の切り札! ギガンテック・ファイター!」
《ギガンテック・ファイター》 レベル8/闇属性/戦士族/攻2800/守1000
「こいつの効果によりこのカードの攻撃力はお互いの墓地の戦士族モンスターの数×100ポイントアップする!」
《ギガンテック・ファイター》 攻2800+12×100=4000
「トドメだ! ギガンテック・ファイターでダイレクトアタック!」
「攻撃宣言時に罠発動、機皇創世。自分の墓地に存在する『スカイ・コア』『ワイズ・コア』『グランド・コア』をゲームから除外して発動。自分の手札・デッキ・墓地から『機皇神マシニクル∞』1体を召喚条件を無視して特殊召喚し、このカードを装備する」
「グランド・コア? ……あ、メタモルポッド!」
攻撃準備にポキポキと指を鳴らすギガンテック・ファイターの前に巨大なモンスターが現れた。
「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ! 三つの絶望よ、新たなる最強の力を降臨させよ! 現れろ、機皇神マシニクル∞!」
《機皇神マシニクル∞》 レベル12/光属性/機械族/攻4000/守4000
「さらにオレイカルコスの効果で攻撃力500アップ」
《機皇神マシニクル∞》 攻4000→4500
極士とアユはマシニクルに恐怖する。
今までの機皇帝に謎の威圧感を感じる事はあったが、この機皇神には恐怖心が湧き上がってくる。
「負けてたまるかぁ! 墓地のスキル・サクセサーを除外し効果発動! ギガンテック・ファイターの攻撃力をこのターンの間だけ800ポイントアップさせる。攻撃続行!」
《ギガンテック・ファイター》 攻4000→4800
「ガガガガードナーで捨てたカードか」
ギガンテック・ファイターは腕を大きく振りかぶり、マシニクルの胴体に腕を貫通させるとそのまま引き抜いた。
「甘い、機皇創世の効果。装備モンスターが破壊される場合、代わりに自分の墓地に存在する『ワイゼル』・『グランエル』・『スキエル』と名の付いたモンスター1体をゲームから除外する事ができる。ワイゼルTを除外」
ゼロ LP2200-300=1900
墓地からワイゼルTが飛び出しマシニクルに開いた穴の中に入ると、質量保存の法則はどうしたと問いたくなるほどの大量のパーツに分解し、そのパーツでマシニクルは修復された。
極士は現攻撃力4500の破壊耐性持ちに唖然としながらも声を絞り出した。
「ターン、エンド……」
極士 手札0 モンスター2
「俺のターン、ドロー」
ゼロ 手札3→4
ドローカードを確認したゼロは手札の一枚を確認した後ドローカードをディスクに差し込む。
「魔法発動、未来破壊。効果により自分の手札の枚数分、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る」
ゼロ 手札4→3
墓地へ送られた三枚のカードの中に一枚悪魔族モンスターカードがあったがゼロは深く考えずマシニクルに命令を下す。
「マシニクル∞の効果発動。1ターンに1度、相手のシンクロモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。ギガンテック・ファイターを吸収しろ。シンクロ・アブソーブション」
マシニクルの胸部がスッと開き、その中から数多もの光の触手がギガンテック・ファイターに絡みつくと胸部に引きずり込み、閉じ込めた。
そして、切り札を吸収される光景を見た極士は歯を軋ませた。
「そしてマシニクル∞の攻撃力はこの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする」
《機皇神マシニクル∞》 攻4500+2800=7300
「バトルだ。ガガガガードナーを攻撃せよ、マシニクル∞。ザ・キューブ・オブ・ディスペアー」
マシニクル∞は左腕の砲からビームを発射。ガガガガードナーはそれに飲み込まれ消え去り、そのビームは勢い余って極士の近くに着弾する。
「カードを一枚セットしてターンエンド。さぁ、お前のターンだ」
ゼロ 手札3→2 モンスター1 伏せ2
極士は恐怖で震えていた、先程の砲撃はソリッドビジョンではない本物の威力が少し感じられた。事実着弾した場所は少々へこんでいる。
そして
極士はデッキトップに指を置いて目を閉じ息を吐く。そのポーズを数瞬固定。そして目をカッと開き、叫ぶと同時に勢いよくカードを引き抜いた。
「俺の、タァーン!」
極士 手札0→1
「……カードを一枚セットして、ターンエンド」
極士 手札0 モンスター0 伏せ1
「ファイナルターン、ドロー」
「ファイナルターンだと!? ふざけやがって!!」
「ふざけてはいない。機皇神マシニクル∞でプレイヤーにダイレクトアタック。ザ・キューブ・オブ・ディスペアー」
マシニクル∞が砲をこちらに向け、狙いをつけた。砲内のエネルギーは加速度的に大きくなり、輝きを増している。
そして、放たれた。
グングンと近づくビームに一つ、障害が現れた。
「罠発動!
バリアによって跳ね返されたビームはマシニクル∞に直撃してセット状態となり、装備カードである機皇創世とギガンテック・ファイターが一緒に破壊される。
「フハハハ! 何がファイナルターンだ! 耐えたぞ!」
「
「え?」
「そして二枚目の機皇創世を発動、墓地の『スカイ・コア』『ワイズ・コア』『グランド・コア』を除外し『機皇神マシニクル∞』をデッキから特殊召喚。そしてこのカードを装備する。再び現れろ、機皇神マシニクル∞」
《機皇神マシニクル∞》 攻4000→4500
「嘘だ」
「機皇神マシニクル∞でダイレクトアタック。ザ・キューブ・オブ・ディスペアー」
再び、ビームが極士を襲う。
「嘘だ嘘だ嘘だあぁ!」
極士はその場にへたり込むと情けない悲鳴を上げた。
「ウワァァァァァァァァァァァ!!」
極士 LP4000-4500=-500
WINNER ZERO
「中々面白かった、これがデュエルか。それにシンクロ召喚か、面白い。チューナーと非チューナー……覚えたぞ」
ゼロは満足した表情で腕からディスクを外す。
「ん? おい、アユ、どこだ?」
アユがいない、倒れ伏している極士をよそにゼロはアユを探すとすぐに見つかった。物影に隠れていたようだ。
「お、終わった? あー怖かったよぅ」
そう呟くアユの頬には涙の跡が残っている。
「怖かったのか? 楽しかったが」
「あのデュエルは怖かったよ! エンタメデュエルでもなかったし!」
「エンタメデュエル? なんだそれは」
「私が行ってる塾の遊勝塾って所で教えてくれるデュエルだよ」
「遊勝? どこかで聞いたような……」
「ここ舞網市でエンタメデュエルを有名にしたのが榊遊勝、遊矢お兄ちゃんのお父さんだよ!」
「舞網市? いや、遊矢……榊遊矢……。なぁ、その遊勝塾に案内してくれないか? どうも気になる」
「いいよ! ゼロお兄ちゃんもエンタメデュエルに興味あるんだね!」
「確かに興味はあるにはあるが……」
「それじゃ早速行くよ!」
言うが早いかアユはゼロの手を引いて走り出した。
(0M0)ウワァァァァァァァァァァァ!!
手を引かれたゼロの顔は落書きのような顔(ヘタレゼロ)だったそうな。
次回は遊矢くんとデュエル予定です。
「未来破壊を発動」
「今お前の未来を壊してやったぞ!」
「こら太一!」
わかる人にはわかるネタ。