遊戯王ARC-Ⅴ 赤帽子を持つ紅き英雄   作:ジョン7

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二ヶ月ぶりです。
さすがに時間が空きすぎました。
本当に申し訳ない。

※注意!
アクションカードのオリカが出ます。
一部TFカードの効果がバージョンによってバラバラなので合体させてます。


2話

「ここが遊勝塾だよ!」

 アユと一緒に遊勝塾に近づくとジャージ姿の人間が立っていた。

 

「お、アユか。もう二人とも先に来て……アユ、その赤いお兄さんは?」

「エンタメデュエルに興味があるデュエルが強いゼロお兄ちゃんだよ」

「本当かアユ!? おお、つまり入塾希望者か! どうも、塾長の柊修造です」

「ゼロだ。申し訳ないがエンタメデュエルに興味はあるが入塾希望者ではない。遊勝の名前が引っ掛かったから来ただけだ」

「そ、そうだったか。しかしエンタメに興味があるなら今日一日、この遊勝塾を無料体験してみるのはどうだ?」

「体験?」

「興味があるなら体験が一番だ!」

「体験か……いいかもしれないな。体験してみよう」

 

 ふと壁へ目を向けると遊勝塾のポスターを発見する。そして目覚めた部屋の中に貼っていたのを思い出した。

 

「あぁ、あれか」

「あれ、とは?」

「ポスターだ、あれを見てなければここには来なかっただろう」

「ああ、そうだったか。しかしゼロ君は見事なまでに赤い服装だなぁ、帽子も素敵な赤色。そう見ないファッションだ」

「む、そうか」

 ゼロが返答すると、子供の声が聞こえてきた。

 

「すいませーん! ここが遊勝塾ですか?」

 後ろを振り向くと口の中に飴を入れた子供がこちらに歩いてきていた。

 

今日は来客が多いな。ああ、そうだぞ」

「ここが師匠がいる遊勝塾かぁー!」

「師匠?」

「遊矢師匠のことです! 僕は師匠の弟子です!」

かわいい……遊矢の弟子か! それじゃあ遊矢が来るまで待っててくれ。えーと、お名前は?」

「素良、紫雲院(しうんいん)素良(そら)

「素良君か。とりあえず中に入ってくれ、ゼロ君も」

 素良は塾長に呼ばれたゼロを見ると目を大きく見開き叫んだ。

 

「その帽子! ……違う。帽子だけ? いや、でも、うーん? ごめんね、人違いみたいだ」

 そう言いながらも素良はしきりに首を傾げている。

 

「私は鮎川アユ、よろしくね素良」

「ん? ああ、よろしく、アユ」

 

――

 

 四人で塾の中に入るが隣の素良が舐めている飴の甘い香りが鼻孔をくすぐる。とても魅力的だ。

 なぜ食欲があるのかは謎だがそれを考えるヒマも無く、頭の中が『食べたい』の欲望でいっぱいになる。

 

「な、何? 何で僕を見るの?」

「うまそうだな……」

「なんだ、食べたかったのか。欲しかったらあげるよ、いっぱい持ってるし。今はねぇー、マグロの刺身キャンディーと酢昆布チョコがあるよ」

「げっ、何そのお菓子」

「ふむ、では両方貰おう」

「ホントに食べるの!?」

「ああ」

 試しに酢昆布チョコを食べると頭に衝撃を受けたような錯覚を受けて体の感覚が曖昧になり、ふわふわと飛んでいるような感覚になる。それと一緒に周りの音がほぼ遮断された。

 

 ゼロは(しば)し呆然とした後、一心不乱に酢昆布チョコを咀嚼する。

 

「……塾生…二人……」

「フトシ……原田……!」

「タツ……山城……ツヤ」

 誰かが喋っていようとゼロはまだ咀嚼していたが、突然横から大きく揺さぶられた。

 

「ちょっとゼロお兄ちゃん、大丈夫?」

「……うまい」

「えっ……ホントに美味しいの!?」

「ああ」

 顔を綻ばせるゼロ、その顔を見て困惑顔になるアユ、そして半笑いの塾長。

 

「あー、ゼロ君。これから簡単に説明をするけどいいかい?」

 

――――

 

「……なるほど、大体わかった」

「アクションデュエルとエンタメの基本は教えた、ここから先は塾に入ってからだ」

「体験にしてはかなり教えてもらったがこれが基本なのか?」

「基礎だから学ぶ事はそれだけ多いんだ。そして体験は講座だけだからリアルソリットビジョンを使った実技は無いんだ」

「そうか……」

 ゼロは頭を使ったからか甘いものを食べたくなった。丁度手元にはキャンディーがある。

 

「これも美味いに違いない」

 ゼロは赤いマグロの刺身キャンディーを口に運ぶ。

 

「グフッ」

 瞬間鼻を突き抜ける磯の香りと生臭さ、そしてほのかな甘味と酸味が混ざり合った味がゼロの味覚を刺激する。

 

「レディース……(アンドジ)ェントルマ……(ン!)明る……(く楽)しいエンタ……(メの)使者、(さかき)遊矢(ゆうや)ただ……(いま)参じょ」

「あっ、師匠!」

「お前、こんなところにまで!」

 

 何やら騒いでいるがそれどころではない。

 酢昆布チョコ以外今まで食べ物を食べたことなど無いが分かる、この飴はおいしい。

 

「素良、美味いぞ」

「え、嘘だぁ。それが美味しい? 他のに比べたら差があるよ?」

「わからん、これ以外の甘味は一度も食べたことはない」

「え……あ、プリンも?」

「プリン? プリンとはなんだ?」

「うっそぉ……」

 

 榊遊矢は頭を抱える素良を冷ややかな目で見ながら塾長にゼロの事を訪ねていた。

 

「塾長、この赤い人は?」

「入塾体験生だ」

「ああ、体験生か。よろしく、(さかき)遊矢(ゆうや)だ!」

「遊矢か。ゼロだ」

 返事を返すがその直後、塾長が遊矢に話しかけた。

 

「遊矢、あの子お前の弟子なんだろう? ならば我が遊勝塾に入ってくれるんだろ?」

「違うって!」

 

 ……飴がうまい。

 

――――

 

 飴を堪能しているといつの間にか遊矢と素良が決闘する事になっていた。これに素良が勝てば遊矢の弟子になれるらしい。

 

『アクションフィールドオン! 荒野の決闘タウン!』

 

「アクションフィールド、リアルソリッドビジョンで構築された決闘場か……」

 先程塾長から説明を受けていたが実際に見るのは初めてだ。

 

《満足するしかねぇ!》

 うっ、頭が。

 

『ナニコレ地味、僕こんなの嫌い』

『え』

『もっと楽しくて面白いのって無いの?』

『なら、これでどうだ!』

 

 素良の我儘により西部劇に出てきそうな街並みはお菓子で出来たデュエルフィールドへと変化する。

 

『おー! おー! いーよ! これこれ!』

『行くぞ素良!』

『うん!』

 

『戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが!』

『モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い!』

『フィールド内を駆け巡る!』

『見よ、これぞデュエルの最強進化形!』

『アクショーーン!」

『デュエル!!』

 

 YUYA VS SORA LP4000

 

――――――――――――

 

 WINNER YUYA

 

 ペンデュラムに融合、実に興味深い。

 

 特にペンデュラムだ。

 

 ペンデュラムモンスターは破壊されるとエクストラデッキに行く。そしてペンデュラム召喚はエクストラデッキからでも特殊召喚できる……やはりデュエルするしかない。

 

 それにあのドラゴン、何か引っかかる。

 

 

 

 ……いや、帽子と頭の間にも何かが物理的に引っかかっている。

 

 帽子を脱ごうとするが中の物で脱ぎにくいようでカサカサと音が鳴る。

 数秒試行錯誤した後捻りを加えて帽子を引っ張ると帽子が脱げた。

 そしてそこからイラストの無い銀のカードパックが一つ落ちてきた。

 

「……なぜ、パック?」

 

 帽子をかぶり直しパックをパックリと開くと中身は防御系カードの超電磁タートルと一時休戦、そして残りの三枚は融合関連カード。

 

「融合モンスター、融合魔法カード、融合素材か」

 

 これは融合を見たからか? それならばペンデュラムとシンクロは出てこないのか? そしてなぜパックが帽子の中にあるのかと考えていると遊矢と素良達がはしゃいでいた。

 

「遊矢」

「ん、なんだ? えっと……ゼロ」

「俺と決闘してくれ」

「え、するにしても塾長が申し込み用紙を取りに行っちゃてるし、俺はもう精神的に疲れてる」

 

「僕は遊矢とゼロの決闘見てみたいなー」

「素良!?」

 

「僕も!」「俺も!」

「フトシとタツヤまで……」

 

「アユちゃんは賛成しないの?」

「私はちょっと……」

「だったら私は遊矢とアユちゃん側ね」

 

「三対三か…… 決闘したらここに入塾する事を考えようと思っていたのだが……」

「やりなさい遊矢!」

「柚子……」「柚子お姉ちゃん……」

 

「なんだ、何事だ?」

「お父さん! ゼロが遊矢と決闘したら遊勝塾に入るって!」

「いや、考えると言っている!」

「おお! そうかそうか! よし遊矢、連続で悪いが決闘の準備をしてくれ」

「了解、塾長。 ゼロ、決闘場に行くぞ」

 慌ただしく準備し始める塾長と、ゼロを決闘場に連れて行く遊矢。

 その間にゼロはパックのカードを全てデッキに入れた。

 そして後ろに立っている飴を齧る男の子がボソリと呟いた。

 

「僕の入塾申し込み用紙……」

 

――

 

「それでは行くぞ、アクションフィールド、オン!」

『フィールド魔法、工場地帯』

 デュエルフィールドの風景が変わり、サーチライトが立っている二人を照らす。

 

「それじゃあ行くぞ、ゼロ。戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが!」

 

「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い」

 

「フィールド内を駆け巡る!」

 

「見よ、これぞデュエルの最強進化形」

 

「アクショーーン!」

 

『デュエル!!』

 

 ZERO VS YUYA LP4000

 

 

「俺の先行! 俺はEMディスカバー・ヒッポを召喚!」

《EMディスカバー・ヒッポ》 レベル3/地属性/獣族/攻800/守800

 

遊矢 手札5→4

 

「ヒッポはアクションカードを見つける(めい)カバだ! 俺はこれでターンエンド! さぁ、探しに行くぞヒッポ!」

 

 ピンク色のカバはヒポヒポと鳴きながら遊矢を乗せて走り出す。

 ゼロはその姿に、赤色と蟹を幻視した。

 

 そしてまたもやデュエルディスクからデータが流し込まれていた。どうやら決闘する度に入ってくるようだ。

 そしてその中には一般常識と呼ばれる知識や断片的な使命等が含まれていた。

 榊遊矢への強い決闘欲求はおそらくこの使命から出ているのであろう。

 

「俺の、ターン」

ゼロ 手札5→6

   デッキ39→38

 

 ゼロは辺りをざっと見渡すと近くの建物に飛び付くとそのまま壁を連続で蹴りながら上り、屋上にたどり着いた。

 

「なんて身体能力なんだ!」

 

 驚く遊矢を見下ろしているゼロはヒッポが向かっている行先に目を走らせた。

 

「ゼロは何を見ているんだ? ……あれは、アクションカードか!」

 遊矢の眼前にそびえ立つ建物の屋上近くの壁にはアクションカードが刺さっていた。

 

 ゼロはダッシュジャンプで大きく跳躍、そして別の建物に着地してからの連続ダッシュジャンプで目的の建物の屋上に到達した。

 

「そんな、もうあんな所にまで! 別のを探しに行くぞ、ヒッポ!」

 遊矢はこのアクションカードを諦め別のアクションカードを探しに方向転換する。

 

 

『すげぇジャンプ力だ! しびれるぅ~!』

『なんて熱血な……あの子もどこかの塾に入ってるのか!?』

 

 

 ゼロは場外からの称賛の声を受けながら壁に張り付き、アクションカードを取ると地面に着地した。

 

「アクションカードゲット、そして未来破壊を発動」

ゼロ 手札6→7→6

 

「その効果により俺の手札の枚数分俺のデッキの上からカードを墓地へ送る」

ゼロ デッキ38→32

 

「そして一時休戦を発動、お互いに自分のデッキから一枚ドローして次の相手ターン終了時、つまり遊矢のターンの終了時までにお互いが受ける全てのダメージは0になる」

ゼロ 手札6→5→6

   デッキ32→31

 

「ドロー! よし、俺もアクションカードをゲット!」

遊矢 手札5→6→7

 

「いいカードを引いた、ワン・フォー・ワンを発動。手札のモンスター、超電磁タートルを墓地に送りデッキからグランド・コアを守備表示で特殊召喚」

グランド・コア レベル1/地属性/機械族/攻0/守0

 

ゼロ 手札6→5→4

   デッキ31→30

 

 磁力を帯びている機械の亀が出現、そして近くにある鉄パイプを引き寄せて自身の体に接触させると自壊した。そして亀の残骸の中から煮卵のようなモンスターがひょっこり飛び出た。

 

「そして手札からA魔法、妖精の施しを発動。ライフポイントを3000ポイント回復した後2000ダメージを受ける。だが一時休戦の効果でダメージは0となる」

 

 A魔法《妖精の施し》(オリカ 元ネタ《天使の施し》)

『自分はライフポイントを3000ポイント回復した後2000ダメージを受ける。』

 

ゼロ 手札4→3

   LP4000→7000

 

 

『あれって『妖精の楽園』のアクションカード!? お父さん、なんであのカードがこのフィールドにあるの!?』

『俺にもわからん!!』

 

 

 どうやらここからは出てこないアクションカードのようだ、使ってしまったが大丈夫だろうか。

 

「続けてカオス・ブラストを発動。俺のデッキの機械族でレベル1であるカイトロイド三枚を墓地へ送り、フィールド上に表側表示で存在するレベル4以下のモンスター一体を選択して破壊する」

ゼロ 手札3→2

   デッキ30→27

 

「A魔法、ミラー・バリアを発動! EMディスカバー・ヒッポを効果対象とすることでヒッポはカードの効果では破壊されない、残念だったな!」

遊矢 手札7→6

 

「残念、何がだ? 俺はグランド・コアを破壊する」

「自分のカードを破壊するのか!? 破壊できないだけで俺のヒッポを選ぶことはできたんだぞ!」

 

「これでいい、効果で破壊されたことでグランド・コアの効果が発動される。デッキから機皇帝グランエル∞、グランエルT、グランエルA、グランエルG、グランエルCを特殊召喚。∞、Aは攻撃表示。T、G、Cは守備表示だ」

ゼロ デッキ27→22

 

「何だって!?」

「現れろ、機皇帝グランエル∞」

機皇帝グランエル∞ レベル1/地属性/機械族/攻0/守0

グランエルT レベル1/地属性/機械族/攻500/守0

グランエルA レベル1/地属性/機械族/攻1300/守0

グランエルG レベル1/地属性/機械族/攻500/守1000

グランエルC レベル1/地属性/機械族/攻700/守700

 

 虚空に開いた五つの穴からそれぞれ一体ずつモンスターが飛び出てくると、光を発しているグランエル∞と一体化する。

 

「アレは、合体しているのか!?」

「そうだ。そして機皇帝グランエル∞の効果で自身の攻撃力と守備力は自分のライフポイントの数値分アップする」

機皇帝グランエル∞ 攻撃力0→7000/守備力0→7000

 

 一通り終わったので遊矢を観察してみるとヒッポがアクションカードがある場所へ必死に走っていた。

 

「そいつがいる限りアクションカードを取られる、それは面倒だ。機皇帝グランエル∞でEMディスカバー・ヒッポを攻撃、グランド・スローター・キャノン」

「そうはさせない! 駆け上れ、ヒッポ!」

 

 次々と発射される砲撃とそれによって巻き起こされる爆発を掻い潜りながらカバは道なき道を走り、到頭(とうとう)アクションカードのある場所までたどり着いた。

 

「よし! アクションカード、ゲットだ!」

 

 遊矢は頭を下げて手を伸ばし、アクションカードを取った。その瞬間頭があった場所を砲撃が通過する。

 

あぶねっA魔法、奇跡を発動! ヒッポを効果対象とする。効果対象モンスターは戦闘では破壊されず戦闘ダメージは半分になる。これによりヒッポは戦闘でも効果でも破壊されない!」

 

「厄介だな……カードを二枚伏せてターンエンド」

ゼロ 手札2→0

   モンスター5

   伏せ2

 

「俺のターン、ドロー! ヒッポ、頼むぞ!」

遊矢 手札4→5

 

 遊矢が語り掛けるとヒッポは大きく頷き走り出す。

 

「ほう、ならば俺達も行くぞ」

 ゼロも浮遊しているグランエルの上に乗ると遊矢達の後をついて行く。

 

追いつかれるか。それなら、ブラックホールを発動! フィールドのモンスター全てを破壊する。だがヒッポはミラー・バリアの効果で破壊されない、よって破壊されるのはゼロのモンスターだけだ!」

遊矢 手札5→4

 

 全てを飲み込む黒い穴は辺りの建物を破壊し、その中の渦に瓦礫を吸い込みながらグランエルに近づいてくる。

 

「させん、罠発動(リバースカードオープン)ゴースト・コンバート。自分フィールド上に『機皇帝』または『∞』と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合自分の墓地に存在する機械族モンスター1体をゲームから除外して発動する。 相手の魔法・罠・効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する。 発動後このカードはセットする。 墓地の機皇神マシニクル∞を除外しブラックホールを無効にする」

 

 機皇神マシニクル∞が墓地から飛び出すとブラックホールと激突、双方共に消えていった。

 

 だがブラックホールが消えた後には建物に開いた穴の中でアクションカードを掴んだ遊矢の姿が見えた。

 

「ありがとうヒッポ、アクションカードゲット!」

遊矢 手札4→5

 

「間に合わなかったか」

 

「A魔法、スチーム・ジェットを発動! このカードはフィールドに存在するモンスター全ての攻撃力を半分にするか守備表示に変更することができる、ただしこのカードを発動したターン、モンスターの攻撃対象は攻撃されるモンスターのコントローラーが選択する。俺は攻撃力を半分にする効果を選択!」

遊矢 手札5→4

 

 A魔法《スチーム・ジェット》(オリカ 元ネタ《ノーブル・ド・ノワール》)

『フィールドに存在するモンスター全ての攻撃力を半分にするか守備表示に変更する。

このカードを発動したターン、モンスターの攻撃対象は攻撃されるモンスターのコントローラーが選択する。』

 

 カードが発動された瞬間辺りのパイプが突然裂けるとその中から勢い良く蒸気がモンスター目掛けて噴出する。

 

「む、逃げた方がいいか」

 ゼロはグランエルの肩部を蹴り蒸気から逃れる。

 その蒸気がモンスターに触れた途端凝固し始め、モンスターの動きが鈍くなる。

 

機皇帝グランエル∞ 攻7000÷2=3500

グランエルT 攻500÷2=250

グランエルA 攻1300÷2=650

グランエルG 攻500÷2=250

グランエルC 攻700÷2=350

 

EMディスカバー・ヒッポ 攻800÷2=400

 

「ごめんな、ヒッポ。EMキャスト・チェンジを発動! 手札のEMハンマーマンモとEMアメンボートをデッキに戻してシャッフルする。その後デッキに戻した数+1枚デッキからドロー!」

遊矢 手札4→3→1→4

 

「よし、俺はスケール1の星読みの魔術師と! スケール8の時読みの魔術師で! ペンデュラムスケールをセッティング! これでレベル2から7までのモンスターが同時に召喚可能!」

星読みの魔術師 レベル5/闇属性/魔法使い族/攻1200/守2400 Pスケール1

時読みの魔術師 レベル3/闇属性/魔法使い族/攻1200/守600 Pスケール8

 

遊矢 手札4→3→2

 

 遊矢がペンデュラムスケールを張ると二つの光の柱が立ち上ぼり、二体の魔術師と数字がその柱の中に浮かぶ。そして柱の間にペンデュラムが出現した。

 

「揺れろ、魂のペンデュラム! 天空に描け光のアーク! ペンデュラム召喚! 来い、俺のモンスター達!」

遊矢 手札2→0

 

 遊矢の叫びと呼応するように柱の間のペンデュラムが大きく揺れると穴が開き、そこから二体のモンスターが降臨した。

 

「応援されれば勇気凛々! 守備表示で現れろ! EMチアモール!」

EMチアモール レベル2/地属性/獣族/攻600/守1000 Pスケール5

 

「そして二色の雄々しくも美しく輝く二色の眼! 攻撃表示で現れろ! オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン レベル7/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000 Pスケール4

 

 

「おお、これだ」

 これだ、このドラゴンだ。

 このドラゴンには何かがある、そう感じる。

 

 長い間オッドアイズを眺めているとヒッポがいつの間にかアクションカードを咥えていた。

 

「ありがとうヒッポ」

遊矢 手札0→1

 

 あのカバが存在する限りほとんどのアクションカードが遊矢の手に渡るだろう、早めに処理しなければ。

 

「A魔法、違法生産を発動! レベル2以下、攻守の合計が1500以下、攻撃力守備力が1000以下。この条件を全て満たしたモンスターをデッキから手札に加える! ただしこの効果で加えた同名カードはこのデュエル中特殊召喚できない、そしてこのカードを発動したターンは特殊召喚ができない。俺はEMソード・フィッシュを手札に加える!」

 

 A魔法《違法生産》 (オリカ)

『レベル2以下、攻守の合計が1500以下、攻守がそれぞれ1000以下。この条件を全て満たしたモンスターをデッキから手札に加える。自分はこの効果で加えたカードと同じカードはこのデュエル中特殊召喚できない。

このカードを発動したターン自分はモンスターを特殊召喚できない。』

 

遊矢 手札1→0→1

 

 

『おお、あれはこのフィールドに一枚しかないレアなアクションカード! いいぞー! 遊矢、熱血だー!』

 

 

「EMソード・フィッシュを通常召喚! そして効果を発動、機皇帝グランエル∞の攻撃力を600下げる!」

EMソード・フィッシュ レベル2/水属性/魚族/攻600/守600

 

 剣のような魚が増えるとそれらがグランエル∞とその隣のゼロに降り注ぐ。

 

「おっと危ない」

 ゼロは盾代わりにグランエルの影に隠れる。

 

機皇帝グランエル∞ 攻3500-600=2900

 

「そしてチアモールの効果も発動! 1ターンに1度、フィールドのモンスターの攻撃力が効果で変化する場合そのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力がアップする場合さらに1000アップ、ダウンする場合1000ダウンする!」

 

 その内何本かの魚はパーツとの接続部分や駆動部に突き刺さり、グランエル∞が動こうとすると不快な音が鳴る。

 

機皇帝グランエル∞ 攻2900-1000=1900

 

 遊矢はソードフィッシュを使い、ヒッポにくっついている塊を剥がしながら攻撃宣言を行う。

 

「バトルだ! オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで攻撃! 螺旋のストライクバースト!」

 

「罠発動、ハイレート・ドロー。自分フィールド上に存在するモンスターを全て破壊し、破壊され墓地へ送られた機械族モンスター一体につき自分のデッキからカードを一枚ドローする」

ゼロ 手札0→5

   デッキ22→17

 

 壊れかけの機械は手札に変わる。しかしそれによってゼロに攻撃が迫り、ドローの最中だったゼロは赤い光に飲み込まれた。

 

「大丈夫か! ゼロ!」

 遊矢は粉塵が舞う中に叫ぶと返事が返ってきた。

 

これがペンデュラムモンスターの攻撃……ああ、どうやら一時休戦が守ってくれたようだ」

 衝撃で軽く飛ばされていたゼロはムクリと立ち上がった。

 

「そうか、一時休戦か! よかった。ターンエンドだ」

遊矢 手札0

   モンスター4

   伏せ0

 

「俺のターン」

ゼロ 手札5→6

   デッキ17→16

 

「手札からカオス・ブラストを発動。デッキからスカイ・コア、ワイズ・コア、機皇帝ワイゼル∞を墓地に送り、EMソード・フィッシュを破壊する」

ゼロ 手札6→5

   デッキ16→13

 

「ああっ、ソード・フィッシュ!」

「そしてサイバー・ドラゴン・ドライを召喚」

サイバー・ドラゴン・ドライ レベル4/光属性/機械族/攻1800/守800

 

ゼロ 手札5→4

 

 

『サイバーだって!?』

『ちょっと、どうしたのよ素良?』

『何であいつが? やっぱりあの帽子の?』

『ちょっと聞いてるの? 素良!』

『ねぇ柚子、サイバーって流通してるの!?』

『え、ええ。サイバーは一応流通してるわよ?』

『そうだったんだ、僕が昔いた所じゃ一部の人しか持てないカードだったから……』

確かサイバーって最近出てきたカードよね?』

 

 

「バトル、サイバー・ドラゴン・ドライでEMディスカバー・ヒッポを攻撃」

「だけど奇跡の効果でヒッポは戦闘で破壊されず、ダメージも半分になる!」

 

遊矢 LP4000-700=3300

 

「カードを四枚伏せてターンエンド」

ゼロ 手札4→0

   モンスター1

   伏せ1→5

 

「ぐっ、俺のターン!」

遊矢 手札0→1

 

「バトルだ! オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでサイバー・ドラゴン・ドライを攻撃! 螺旋のストライクバースト!」

 

「二度も喰らわん。罠発動、くず鉄のかかし。攻撃モンスター1体を対象として発動、その攻撃を無効にする。発動後このカードはセットする」

 

「セットするのはこっちだ! ペンデュラムゾーンの時読みの魔術師のペンデュラム効果発動! 一ターンに一度、自分フィールドのペンデュラムモンスター一体を対象とした罠カードの発動と効果を無効にできる! その後、その罠カードは墓地へ送らず、そのままセットする! インバース・ギアウィス!」

 

「そうか、その効果があったか」

ゼロ LP7000-700=6300

 

「どうだ、お返ししたぞ! 続けてヒッポで直接攻撃! 直接(ダイレクト)尻圧(ヒッププレス)攻撃(アタック)!」

 

「ぐふっ」

ゼロ LP6300-400=5900

 

「俺はカードを一枚伏せてターンエンドだ。頑張ってくれ、ヒッポ」

 

遊矢 手札1→0

   モンスター3

   伏せ0→1

 

「アクションカードを取りに行くのか」

「ああ、ここから勝って『魅せる』のがエンタメだ!」

 

「それがエンタメか……そのエンタメ、見せれるものなら見せてくれ。エンドフェイズに永続罠発動、リミット・リバース。効果で墓地のスカイ・コアを特殊召喚。そして俺のターン」

ゼロ 手札0→1

   デッキ13→12

 

「ハイレート・ドローを発動して一枚ドロー。そして効果破壊されたスカイ・コアの効果でデッキから機皇帝スキエル∞、スキエルT、スキエルA、スキエルG、スキエルCを全て守備表示で特殊召喚」

機皇帝スキエル∞ レベル1/風属性/機械族/攻0/守0

スキエルT レベル1/風属性/機械族/攻600/守0

スキエルA レベル1/風属性/機械族/攻1000/守0

スキエルG レベル1/風属性/機械族/攻200/守300

スキエルC レベル1/風属性/機械族/攻400/守0

 

ゼロ 手札1→2

   デッキ 12→11→6

 

「新しい機皇帝か!」

「そして、自分フィールドの表側表示のレベル一モンスターであるスキエルTAGC四体を墓地へ送る」

「なんだって!?」

 

「絶望を振りまく機械よ、新たなる絶望の糧となれ。現れよ! 全ての闇と混沌を統べる絶望の化身。絶望神アンチホープ!」

絶望神アンチホープ レベル12/闇属性/悪魔族/攻5000/守5000

 

 墓地への穴が開き、そこから手が伸びるとTAGCを掴んで墓地に引きずり込みながら入れ替わりに黒い巨体が墓地から這い上がり、姿を現す。

 

「こいつは場のレベル一モンスター四体を墓地に送ることで手札か墓地から特殊召喚することができる」

「攻撃力五千がそんな簡単な方法で特殊召喚できていいのか!?」

 

 

『レベル一が四体って重いよね、これはさすがにエクシーズの方がよくない?』

『何言ってんの素良、エクシーズなんてわかんない召喚方よりこっちの方が痺れる程強いに決まってるじゃん!』

『えぇ……』

 

 

「バトルだ、アンチホープでオッドアイズに攻撃! アンチホープ・ディスペア・スラッシュ!」

「頼むヒッポ! もっと早く走ってくれ!」

 

 

『がっ、がんばれ遊矢お兄ちゃーん! アクションカードを取れば防げるよー!』

『いや、ゴースト・コンバートで無効にされちゃうね』

『あ、そっか……』

『それに発動条件のスキエルに攻撃しても返しに攻撃されておしまいだ。これは相手が悪かったかな?』

 

 

 遊矢とヒッポの頑張りもむなしく、アンチホープの拳によってオッドアイズは工場ごと破壊され、大気を震わす爆音が耳を打つ。

 

「ぐあああぁっ!」

遊矢 LP3300-2500=1800

 

 そして工場が破壊されたことで発生した煙によりデュエルを見ることができない。

 

 

『うーん、ゼロってエンタメを習いたいって言ってるけど使ってるカードが怖いよね』

『素良、あんたがそれを言うの? それよりデュエルはどうなったのかしら』

 

 

 煙が晴れると遊矢は仰向けに倒れていた。

 

「……を発動、このカードをデッキに加えてシャッフルする。ターンエンドだ」

ゼロ 手札2→1

   デッキ6→7

   モンスター2

   伏せ3

 

 ゼロがターンエンド宣言をしたが遊矢は倒れたまま起き上がろうとしない。

 

「どうした、大丈夫か? 遊矢のターンだぞ?」

 ゼロが遊矢に声をかけるとゆらりと立ち上がるが、その目はどこか虚ろで絶望に染まっていた。

 遊矢はおもむろに腕を動かすと、デッキに手を乗せた。

 

 

『まさか、あれってサレンダー!?』

『遊矢! サレンダーするなんてお前らしくないぞ! まだいける! もっと、もっと戦え! 熱血だー!』

 

 

――

 絶望の神に勝てる訳が無い。

 俺は負けたんだ。

 もうデュエルなんて……二度と……。

 

『まさか、あれってサレンダー!?』

 サレンダー? そうだよ、サレンダーするんだよ。

 

 どんどん意識が暗い暗い絶望の中に沈んでいく。

 

『遊矢! サレンダーするなんてお前らしくないぞ!』

 俺らしくない? 俺らしいって何だっけ?

 

『まだいける! もっと、もっと戦え! 熱血だー!』

 まだいける? どこが。

 もっと戦え? もっと……もっと?

 

 その言葉を聞いた瞬間脳裏に何者かの記憶が映る。

 そこでは観客が沸いていた。

『もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと!』

『そうだ! もっとだ!』

 

 そしてその記憶の中で、オッドアイズ・ドラゴンが召喚された。

 それと同時に闇の中から強い感情が溢れだした。

 

 この程度の絶望で、俺は、俺は!

――

 

「俺は……負けたくない、負けるものか!」

 

 叫びと共に遊矢の体から黒い力が噴出すると遊矢に纏わりついていた絶望を弾き飛ばし、絶望に染まった目は一瞬だけ怪しげに赤く光ると元の目に戻った。叫び終わった遊矢からはあの黒い力は消えていた。

 

 遊矢は一息ついて笑みを浮かべるとデッキトップのカードを引き抜いた。

 

「ふっ、ドロー!」

 ドローの風圧か、それとも先程の攻撃で宙に舞ったアクションカードか。理由は分からないが遊矢の目の前に一枚のアクションカードが落ちてくる。

 

「アクションカード、ゲット! そしてチアモールを攻撃表示に変更!」

遊矢 手札0→1→2

 

「くるか」

「ああ! EMチアモールで機皇帝スキエル∞に攻撃!」

「……通す」

「機皇帝スキエル∞破壊! これでゴースト・コンバートは発動できない! A魔法 魔法廃棄を発動! 墓地の魔法カード全てをお互いの墓地から全て除外する!」

「除外か……」

「そして、その後お互いにデッキから魔法カードを一枚墓地に送る! 俺は揺れる眼差しを墓地に送る!」

「俺は……死者蘇生を墓地に送る」

ゼロ デッキ7→6

 

 A魔法《魔法廃棄》(オリカ)

『魔法カードをお互いの墓地から全て除外する。その後お互いにデッキから魔法カード一枚を墓地に送る。』

 

「……これだけか?」

「いや、まだだ! ヒッポが取ってきたアクションカードは二枚だったんだ!」

 遊矢はそう言うとヒッポの口からカードを取り出した。

 

「A魔法、RE()再生(バイバル)・魔を発動! お互いにアクションカード以外の自分の墓地の魔法カードを一枚選び、選んだカードをデッキの一番上に置く! 俺は揺れる眼差しを選ぶ!」

「そうだったのか、惜しいことをした。俺は死者蘇生を選ぶ」

ゼロ デッキ6→7

 

 A魔法《RE再生・魔》(オリカ)

『プレイヤーはお互いにアクションカード以外の自分の墓地の魔法カードを一枚選び、選んだカードをデッキの一番上に置く。』

 

「俺はカードを伏せてターンエンド! 次のターン、エンタメをお見せしましょう!」

遊矢 手札1→0

   モンスター2

   伏せ1→2

 

「そうか、俺のターン。俺がドローしたカードは死者蘇生だ」

ゼロ 手札1→2

   デッキ7→6

   モンスター1

   伏せ3

 

「え、うん」

「死者蘇生を発動、機皇帝スキエル∞を特殊召喚する」

「そうはさせない! カウンター罠、魔宮の賄賂を発動! それは無効だ!」

「魔宮の賄賂の効果でカードを一枚ドローさせてもらうぞ」

ゼロ 手札2→1→2

   デッキ6→5

 

 ドローしたカードを見たゼロはアンチホープの攻撃による爆発で足元に飛んできていたアクションカードの効果を確認して拾った。

 

ゼロ 手札2→3

 

「俺もアクションカードを使おう。A魔法、自費生産。デッキからモンスターカードを任意の枚数墓地に送り、送ったモンスターのレベルの合計以下のレベルを持つモンスター一枚をデッキから手札に加える。 その後、墓地に送ったモンスターのレベルの合計×300ポイントのライフを失う。 この効果で墓地に送ったモンスターカードは効果を発動する事はできない。 俺はワイゼルTとワイゼルCを墓地に送りワイゼルAを手札に加える」

 

 A魔法《自費生産》(オリカ)

『デッキからモンスターカードを任意の枚数墓地に送り、送ったモンスターのレベルの合計以下のレベルを持つモンスター一枚をデッキから手札に加える。

その後、墓地に送ったモンスターのレベルの合計×300ポイントのライフを失う。

この効果で墓地に送ったモンスターカードは墓地に存在する限り効果を発動する事はできない。』

 

ゼロ LP 5900-600=5300

   デッキ5→3→2

   手札3→2→3

 

「悪いが終わりだ、ワイゼルAを召喚」

ワイゼルA レベル1/闇属性/機械族/攻1200/守0

 

ゼロ 手札3→2

 

「機皇帝、または∞の名のつくモンスターが場に存在しないのでこのカードを破壊する」

「なんでそんなことを?」

「このためだ。手札から魔法発動、オーバーロード・フュージョン!」

 その魔法カードを発動した瞬間、ゼロの後ろに巨大な渦が出現する。

 

ゼロ 手札2→1

 

 

『オーバーロード・フュージョンだって!?』

 

 

「フュージョンって、まさかまた融合!?」

「自分フィールド・墓地から融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外して、機械族闇属性のその融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。 この効果で墓地のサイバー・ドラゴン扱いのサイバー・ドラゴン・ドライと墓地に存在する全ての機械族モンスター二十四体を除外する!」

 瓦礫と共に二十五体ものモンスターが巨大な渦に飲み込まれた。

 そして渦の中で混ざり合い、新たなモンスターとなって爆誕する。

 

「融合召喚! キメラテック・オーバー・ドラゴン!」

キメラテック・オーバー・ドラゴン レベル9/闇属性/機械族/攻?/守?

 

「このカードの元々の攻撃力と守備力はこのカードの融合素材としたモンスターの数×八百ポイントになる」

攻守 25×800=20000

 

「攻撃力、二万!? そんな、五千と二万なんて……」

 

「ただしこのカードが融合召喚に成功した時、このカード以外の自分フィールド上のカードを全て墓地へ送らなければならない。この効果にチェーンして速攻魔法(リバースカード)発動(オープン)、異次元からの埋葬。この効果で、除外されているカイトロイド二枚と超電磁タートルを墓地に戻す。 バトルだ、キメラテック・オーバー・ドラゴンでEMチアモールを攻撃。エヴォリューション・レザルト・バースト!」

 

「速攻魔法、カバーカーニバルを発動! 自分フィールドにカバートークン三体を守備表示で特殊召喚! そして相手はカバートークン以外のモンスターを攻撃対象にできない!」

カバートークンA 獣族・地・レベル1・攻/守0

カバートークンB 獣族・地・レベル1・攻/守0

カバートークンC 獣族・地・レベル1・攻/守0

 

「ならカバートークンAを攻撃!」

 

 二十五ある頭の一つが太い光線をカバの踊り子に向けて発射する。

 発射された光線はカバートークンを貫き、既に崩壊している工場を跡形も無く破壊する。

 

「ぐあっ! ……危ない危ない、攻撃力二万はきついなぁ」

 

 

『遊矢お兄ちゃんが耐えた!』

『いや、キメラテック・オーバー・ドラゴンの真価は複数回攻撃だ』

『え、じゃぁゼロお兄ちゃんの勝ちなの!?』

『いいアクションカードが取られたら凌がれるかもしれないけどその可能性は低いね』

 

 

「このカードは融合素材としたモンスターの数だけ攻撃できる。アクションカードを探す暇は与えない。カバートークンB&Cを攻撃、エヴォリューション・レザルト・バースト。二連打!! 三連打!!!」

「なんだって!? いっ、うあああっ! ぐあああっ!」

 

「これで終わりだ。EMチアモールを攻撃、エヴォリューション・レザルト・バースト。四連打!!!!」

「そんなっ! がっ、うああああぁっ!!」

 

遊矢 LP1800-(20000-600(19400))=-17600

 

 WINNER ZERO

 

――――――――

 

「いやぁ、強いんだなぁゼロは。エンタメる前に負けちゃったよ」

「無理言って決闘を連続させてしまったんだ。俺が、万全の状態で戦わせないようにしてしまったんだ」

「そうだとしても負けは負けだ。それに俺はゼロとの決闘で懐かしい気持ちになれたんだ」

「そうとは思えなかったが……遊矢がそう言うならいいが」

 ゼロは釈然としない表情を浮かべながらデュエルフィールドの外に出る。

 

「お疲れ様。はい、二人ともこれ使って」

 柚子はタオルを二人に差し出してくる。

 

「ありがとう柚子。ふぅ、いい汗かいたなぁ。……ゼロ、使わないのか?」

「いや、使う」

 ゼロはタオルを柚子から受け取り顔を拭う。柚子はそのまま話しかけてくる。

 

「ねぇゼロ、ゼロは遊勝塾に入ってくれるの?」

「ああ、そのつもりだ」

「やったぁ!」

 その瞬間、ゼロのデュエルディスクに着信が入った。

 

「ゼロ、鳴ってるよ?」

「あ、ああ」

 ゼロは慎重に表示されている通話ボタンを押した。するとテレビ電話だったようで相手の姿が映る。

 

 その姿は、銀髪ツインテールの女性だった。

 

「家に……帰ってきて。話は、それから」

 それだけ伝えられて通話は切れてしまった。




銀髪ツインテール、一体誰恵なんだ……

アクションカード便利すぎ、これは使いにくいですわ。
個人的には使うのに何か専用のカウンターを消費するなら少しは使いやすくなりそう。

ちなみに残りの21回ヒッポに攻撃するとライフ4000換算で五十一人の決闘者が死にます。
19600÷2=9800 9800×21=205800 205800÷4000=51.45

?「ちなみにもう一つウキ! 次のターン揺れる眼差しで手札に加えられる予定だったウキ!」

ゼロさんが使ってたデッキ1話と2話で中身全部出てるのでデッキレシピを活動報告に置いときます。

簡単ワンキル。
LPが相手と同じor上の時にグランド・コア効果破壊。五体並べる。アニメ効果∞以外でベビートラゴンを作る。∞に効果使ってダイレクトアタックで終了(伏せに注意)
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