リボーン短編集   作:ウンバボ族の強襲

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注意


・俺のディーノはこんなこと言わないならプラウザバック

・俺の山本はこんなこと言わないならプラウザバック




 それもいいというドカスの皆さんはスクアロールしてください。







ボス生誕記念  XX-day

 

「やっぱドレスなのな」

「いや、甘いな……スーツだ」

 

 

 

「……」

 

 

 沢田綱吉こと世界最大のマフィアボンゴレファミリーX代目ドンは死んだ目で虚空を見上げていた。

  

 

 どこだ。

 

 どこで間違えた。

 

 何が悪かった。

 

 

 

 目の前で熱い議論を繰り広げているのは灼けた肌に切れ長の目、爽やかな黒髪の短髪の青年――もとい、雨の守護者山本武。

 対するのは兄弟子にして同盟マフィアの10代目。陽光を溶かし込んだような金髪に新緑の瞳を持ったおっさ――男。ディーノである。

 本日催される祝事の護衛として同行する山本と話を詰めていたところにディーノが訪ねて来た。

 話をひと段落していたので、応接間に迎え入れ、紅茶を飲んでいた――。

 はず。だった。

 

 

「いつかの時もやった公開女装の羞恥プレイが最高なのな! 火照った顔が綺麗だったのな!」

「まぁ、待て。だけどアイツも男だぜ? 正装するとなりゃスーツだ」

 

 山本は愁眉を寄せ真剣そのものの顔で考え込む。

 

 

「……まるで喪服のような上から下までの黒。しかも仕立ての良い生地は、鍛え抜かれたにしては細い体の線を―――出しつつも、隠す」

 

「そしてその上には銀の髪が靡く」

 

「息をのむほど美しい、白と黒のコントラスト」

 

「首元まできっちりと留められたボタン。だがしっかりと絞められたネクタイは時間の経過と入るアルコールと共に緩められていき……」

 

「そうか……! 普段潔癖すら感じさせるストイックな装い――だが、酒が入れば話は別なのな……」

 

「それは完成されたモノを崩していく快感。夜闇の中、極限まで精密に細工の施された氷像が溶けていくような一瞬。酒精の混じる吐息。透き通るような白磁の肌に、薄く差す桜色」

 

「目は濡れそぼり、目元は紅を指したように赤くなり――乱れる……!」

 

「その辺になりゃ肩にもたれかかってくるのに……何故かその辺になるといつもXANXUSのヤローが邪魔しに来るのが難点なんだよなぁ。アイツやっぱ持ってんだろ、なぁツナ?」

 

 

 

「……いや、オレに振られても……」

 

 

「さっさとツナがXANXUSとくっつけばいいのな!」

 

 

「いや……って何言ってるんだよ山本!!」

 

 

「そうだツナ! なんで早くXANXUSに告白しないんだ!?」

 

 

「何乗せられてんですかディーノさん!! そんな事言ったら確実に来ますよ憤怒の炎が!!」

 

 

「零地点突破改で凍らせればいいのな! 邪魔なXANXUSの氷漬けを作ればいいのな!!」

 

 

「鬼か山本!?」

 

 

「やれ! やるんだツナ! そうすれば俺は――いや、俺達は!!」

 

 

 カっ、と世の女性を惑わすだろう、系統が違うが確実に美形に入るだろう男二人がガタン、と椅子を蹴り、立ち上がった。

 

 

 

 

 

 

「「正々堂々スクアーロを巡って戦い合える!!!!」」

 

 

 

 

 

 

「……もう……逃げていい……?」

 

 

 

 強化防弾ガラス製のテーブルの上にはチタン合金の灰皿。

 喫煙者の居ない空間ではそれはただの置物。

 その上には封筒。

 

 XANXUSの誕生日パーティーの招待状だった。

 

 

 

 

 

 

「あのさ……ディーノさん……山本……。百万歩譲って二人がスクアーロに懸想してるのは嫌でもよく分かるよ……。だからXANXUSが気に入らないのも分かるよ……?

 でもさ……今日だけは辞めない? ねぇ、やめない?」

 

「は?」

「なんで?」

 

 

「誕生日だからだよ!! 流石にXANXUS可哀想だよ!! 自分の生まれた日に味方と! 同盟ファミリーのボスに!! 殺すとか言われるのは!!」

 

 

「……XANXUSには永久凍土がよく似合ってるのな!」

「あーあーあーまたクーデター起こさねぇかなアイツーー」

 

 

「だぁああかぁああらぁあああああ!!」

 

 

 ツナの絶叫に対し、山本はハハッと乾いた笑みを漏らした。

 

 

 

 

「ツナ……分かってるのな……。流石に、今日『は』やめとくのな。今日『は』」

 

「……は、はははそうだツナ。だがな……。分かってくれよ……。

 多分、今夜。おそらく、いや100パーセント。

 

 

 

 

 スクアーロは、XANXUSに喰われる……」

 

 

「……」

 

 

 んなもん知りたくねーよ!! とツナは心の中でシャウト。

 

 

「捕食されるのな……」

 

「見てて辛いんだよ!! だからせめて――せめて――」

 

「…………」

 

「スクアーロが」

 

「今夜」

 

「………………」

 

 

 

 

「「どんな服着てプレイするか視●≪ピ――≫する位許されるだろ!?」」

 

 

 

「許されるかぁあああああああああ!!」

 

 

 ツッコミのあまり、ツナの両手からX BURNERが噴射されたのは、後のボンゴレX世の鬼畜列伝として未来永劫語り継がれることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが。この時はまだ、誰も知らなかった。

 

 

 

 これがまだ。

 

 

 

 『伝説』の

 

 

 

 

 序章であることに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 










そして始まる。





「ゔぉおおおおい!! 雁首揃えて来やがったかぁ! 守護者とクソガキ共ぉ!!」





「ス、スクアーロ……その恰好……」



「好きでやってる訳じゃねぇえええええええ!!」





 後の世に『悪夢』と呼ばれた。






「ほらさっさと入りなよ。入場料は払ってよ」


「まぁ、ドン~~。皆ようこそ~~~~今日のお料理は格別よ~~♪」


「しっしっし……今日のボス最っっ高に不機嫌。マジ今にもブチ切れそう」


「何を言っているボスはいつでも最高だ……」


「何か嫌な予感がしますねーー。だいたい34歳にもなって自分の誕生日会開くとかもう痛いの領域超えてますねーー。それに付き合っちゃうロン毛隊長もいい年こいて恥ずかしさの零地点突破ですーーミーは他人の振りがしたいですーーーー」




 

 血まみれの夜が








「うちのザン君をたぶらかすのは誰だぁあああああ!!」


「え、エェーーー!? 九代目が乱心してるーーーーーー!?!?」


「お前かァアーーーーーー!!」


「X代目! ヤバいッス!! 始まりましたよ……9代目の! 認知症が!!」

「アルツハイマー!?」


「お前かァアアーーーーーーーーーーーー!!」


「……ッ! 逃げろ! カス!!」


「なっ……XANXUS!?」










 ボンゴレ史上最悪の









「スクアーロ、ここはXANXUSに任せて早くオレ達と逃げるのな!!」


「行くぞスクアーロ! アイツなら大丈夫だから!」




「い、嫌だ……嫌だぁあああ゙! ボス!! ボス!! ――――XANXUSッ!!」




「……行け、カス……」










 お誕生日会が










「ボス……ヤバいよ……! 隊長連れてったの……山本武と跳ね馬だよ……」


「あ゙?」


「しっしっしっし……コレ早く追いかけないとマジでヤバくね?」

「あいつ等がうちのママン狙ってるのバレバレだよ」

「今頃ホテル連れ込まれてハメられてっかもな」


「……」






 
 始まる











「テメェらカス共…………全員かっ消す!!!!」














『ボス生誕記念 XX-day』
 
 

 TUDUKANAI。


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