リボーン短編集   作:ウンバボ族の強襲

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9月9日はザンザス様の解凍記念日




ついったまとめ6

 没ネタ

 

「ん……わりぃ、何かへんなゆめ見てた」

「……」

「何かよぉ、俺がロボットで、ボスさんがクローンだか何だかな未来の夢だったぜぇ」

「映画の見すぎだな」

「そぉだなぁ」

「でも、何かすげえ変なんだぜぇ?ボスが俺の夢をずっと見てんだけど、俺はロボットだから夢なんか見れねぇんだ」

 

「なんかすげえ……ボスさんが可愛そうだった」

 

 

「痛ぇ!何しやがる!」

「下らねぇ同情なんざするんじゃねぇ。カスが」

「だからアンタじゃねぇって言ってんだろぉ!! …もっと若かったぜ、そんで、もっと…寂しそうだった。俺に会えて、嬉しそうだった」

「……」

「ザンザス、俺は、いつだってお前の夢を見てるからな」

「……」

 

 

「俺もだ」

「……」

「テメェがガラクタだろうが、俺がフェイクだろうが、関係ねぇ。俺は俺で、お前はお前だ。……そうだろう?スクアーロ」

「……おう」

 

 

「どんな俺でも、必ずテメェの夢を見る」

 

 

 

 

※ザンスクアンドロイドパロのオチ。ここまで書けなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 プロポーズ

 

アイツのプロポーズはハッキリ言ってグダグダもいい所だった。

宿を取るもの、セキュリティ万全の料亭を手配するもの完璧だったのに、なんでこうなるのか。ジャッポーネの旅館で、いかにもっていう高級料亭だったのに、そこで花束忘れたことに初めて気づいて、空飛んで買ってきた。馬鹿だよなぁ、本当

 

そりゃ空飛んだんだから、風圧だの炎圧だので花弁は散るわ。つか焦げてるわ。なんで普段頭良いし、超直感もあるのにこんなことに気づかねぇんだよ?コイツ。ほんとばか。

でももう、あとには引けなくなって、最高にカッコ悪いって分かってて、顔真っ赤にしながら「結婚してほしい」って言った。

 

 

 

全員バカだった。

「はい」と嬉しそうに俺達のマダーマになる女は頷いた。日本人だという彼女の為にわざわざ日本でプロポーズしたのだ。馬鹿だなぁ、やめとけよこんな男。我儘だし、気難しいし、そのくせ繊細だし。

アイツも馬鹿だし、マダーマも馬鹿女だ。でも一番馬鹿なのはやっぱ俺だ。

 

「う゛ぉおおおい!良かったなぁ!!」

 

 ちっとも良くなんかねぇけど、いつも通り笑って、おめでとう、ってデカい声で言って、そんで、本当に幸せそうなボスに「うるせぇ」って殴られてる。

 

 

 …………俺が一番馬鹿。

 

 

 

 

 

 

 

 

 冥婚

 

14歳のスクアーロは所謂人身売買で売られてきた少年だった。家が貧しかった上に、利き手と両親を災害で失ってしまった。当然引き取り手などなく、業者に売られたのだった。業者はスクアーロの綺麗な銀髪と白い肌に目を付けた。

これなら高額で売れる、ちょうど銀髪を探してた大口がある。と言った。

 

どうやら自分はどこかの変態にでも売られるらしい。スクアーロは悟った。

コンテナの中に詰められて、最小限の水しかもらえず運ばれた。

どこだかよく分からない、山の中だった。コンテナが開けられて、出された。

沢山の黒服の男たちがいた。服を脱がされて、体を調べられた。

黒服が怒鳴った。

 

「話が違う」「銀髪の女にしろと言ったハズだ!」と。

業者はへこへこと頭を下げた。「本命は後から遅らせますので」「とりあえずはコイツで」「安くしておきます」と。

馬鹿、性別位ちゃんと確かめとけよカス、とスクアーロは薄く笑った。

仕方ない、と部屋へ通された。

中には大勢の女がいた。

 

スクアーロを少年だと知ると、少しだけ怪訝な顔をしたが黒服と何かを話し合っていたようだった。丁寧に洗われ、短い髪を梳かれ、白い着物を着せられ、薄く紅まで引かれた。顔が見えないように覆われて、奥の部屋へと運ばれていく。

随分物好きなヤツなんだな、とスクアーロは思った。

 

妙なにおいが充満した部屋の奥に誰かが見えた。

隣に座れと支持された。

逆らえるハズもなくスクアーロは誰かの隣に座った。

真っ黒な着物を着ている、身長の高い、大人の男の様だった。

変なにおいが濃くなった。坊主が経を唱えている。何を言っているのか分からなかった。何かが変だった。

 

何かがおかしい、何だこれはとスクアーロは思った。

祝われているのか、呪われているのか分からない。厳かな雰囲気だが、どこか空寒い。

なんだこれ、と。

「花嫁を」と声がした。自分と黒い着物の男を隔てていた御簾が巻き上げられる。そこで臭いの意味を知った。

 

 

…隣の男は死体だった。

 

 

ビビるスクアーロ、逃げ出そうとしたら押さえつけられて薬をかがされる。いやだ、こわいと叫ぶが無駄。

トランス状態になったスクアーロはどこともつかない真っ白な空間に意識が飛んだ。目の前に居たのは黒い着物の男だった。ただし、今度はちゃんと生きていた。

 

 

赤い目が美しい男だった。

これほど赤い目は見たことが無い、と見惚れていた。

「男じゃねえかよカスが」

男はひどく不機嫌そうだった。

「うるせぇよ!!」

「喚くな、るせぇ」

男は酷く横暴だった。

「なぁ、コレ何なんだ?」とスク。

「…冥婚だ」と男は言った。

「めーこん?」

 

自分は黒社会の人間だったと男は言った。それもドンの養子で暗殺組織の長だった程の。

数か月前に男は死んだ。結局34まで結婚しないままだった。

風習として未婚のまま死んだ男は花嫁を迎える冥婚を行わねばならない。と

 

「なんで銀髪なんだよ?」

「結婚なんぞ面倒クセェ。だから生前、銀の髪の花嫁がいいと条件を付けた。そうすりゃ縁談も来ねぇ」

「ふざけんなよぉ!」

「…あぁ、テメェには災難だったな」

「で、俺どーなんの?」

「生きたまま俺と焼かれる」

「マジかよぉ…熱いのヤダなぁ」

「…それだけか?」

 

「は?」

「…未練はねぇのか?」

「だって…俺もう、帰るアテもねーもん」

「……」

「生きてたって苦しいだけだぁ。手はねぇし、親は死んだし、村は俺を売りやがった。どーせロクな一生じゃねぇ。だったらもーここで死んじまおっかって」

「…」

「それに、俺、お前が嫌いじゃねぇ」

「…」

 

「お前の目が綺麗なんだ」

 

「そんな綺麗なもん、俺みたことないぜぇ」

 

「まぁ……アンタに惚れた」

 

 

 

「だから一緒に死んでやるよ」

 

 

ふと男はスクアーロを突き放した。

「え?」

拒絶されたとスクアーロは思った。

「…やっぱ、男じゃダメかぁ?」

少しだけ悲しくなった。

「……カスが」

男は薄く笑った。

 

「殺すのが、惜しくなった」

「テメェは生かした方が面白そうだ」

 

 男は愉快そうにくつくつと笑った。

 スクアーロはいやだ、と追いすがった。

 

「うるせぇ!嫌だ!俺も連れてけぇ゛!!」

 

「黙って待ってろ、カス」

 

 男は言った。

 

「今から18年、待ってろ」と。

 

 

 

 

 

気が付けばどこかの山奥に居た。

 

すぐに近くの村人に見つけられて、保護された。

その村は故郷とは違い豊かだった。

心配すんな、利き手のない孤児を一人くらい面倒みれる、と村人たちは笑った。

やがて、村人たちの支えがあって、スクアーロはなんとか一人で生計を立てていけるようになった

 

少年から青年へと成長したスクアーロは、ひどく美しかった。

「この村の娘でも嫁に貰ったらどうだ」と何度も言われた。時には近隣の都市の有力者さえも求婚に来た。

それでもスクアーロは断り続けた。

「18年、待ってるんだぁ」と。

あれから18年、ずっと願掛けとして髪を伸ばしている。

 

ある日、一人の若者が村を訪ねてきた。

年の頃は18程だろう。

濡れ羽色の髪、濃い肌の色、そして赤い目を持った大柄な青年だった。

「伸ばしてたのか、カスが」

一目見るなりそういった。

「この銀のせいでロクな目に遭わなかったのに」

うるせぇよ、とスクアーロは思わず抱き着いた。

 

「この銀の髪が、アンタに会わせてくれたんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 婚姻契約書

 

実は俺は契約書はあんま読まない方だ。だってメンドクサイから。

ソレで結構失敗したり痛い目にも遭ったけど、どうやらサガって奴はそう簡単には治らねえ。

…そんな俺でもこの契約書は目を皿のようにして読んだ。

「ゆっくり読め」

「急かしは、しねぇ」

「ただ、今回は逃げられると思うなよ」

 

 

 

 

 

 頼む、話を、聞いてくれ

 

 

 

「なんでだよ……?」

「俺なら、お前を日陰者なんかに絶対しない」

「お前の望むものを全部やれるのに」

「お前を……お前を絶対悲しませたりしないのに……」

 

「……」

 

「…どうしても俺じゃダメだった?」

 

「……悪い」

「謝んなよ」

「……嫌いじゃねぇよ」

「……分かってるって」

「嫌いじゃねぇよ。…お前は良いボスだぜぇ」

「……」

 

「…良いボスなんかじゃねぇ…よ……!」

 

「良いボスなんかじゃない!!」

 

「俺は…俺は今だって、ヘナチョコって呼ばれてた時と変わってねぇ…!」

「誰も俺のことなんか分かってない…お前だけだ。お前と、ロマーリオだけなんだよ!」

「……」

「だから……!だから俺は……!」

 

「なぁ、スクアー」

 

「ワシもじゃよ……」

 

「え」

「は」

 

「ワシもじゃ…」

 

「爺…!?!?」

「あの、九代目…心中お察しいたしますが、今そーゆーのh」

「ワシも分からなくなる…」

「それはアルツハイマーだぞぉ爺」

「あの…九代目…」

「ワシも…自分が…」

 

「ティモッティオなのか…モスカなのか…」

 

「わからない…」

 

 

「九代目少し黙ってていただけま」

「爺……テメーはテメーだろぉが…迷ってんじゃねぇよ」

「…スクアーロ君…!?」

 

「おい」

 

 

 

 

 

「おい」

 

 

 

 

「爺…俺は…アンタにはクーデター起こしたりモスカ詰めたり何度もぶっ殺そうとしたけど……あんたは、アンタじゃねぇか」

「……!」

「だからよぉ、アンタは」

 

「なりてぇ爺に、なっていいんだ」

 

「スクアーロ君…!」

 

「…えぇ…?」

 

 

「ワシも……なりたい……九代目に……!」

 

 

 

 

「キェエエエエエエエエエエエエエエエエエエイ!!」

 

 

 

「あれは……モスカ!?」

「生えたぞぉ!?」

 

「薙ぎ払えぇえええええええい!!」

 

 こうして九代目は、破壊の限りを尽くすのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 お帰り、ボス

 

 

 

その日ザンザスは氷の中で目が覚めた……。

 

(なんだこりゃ……)

(つか、まだ氷の中か)

 

わりとこーゆーことがあったりした。

前を見るとカス共が集まって何かをやっていた。

どうやら呑気にカードでもやっているらしい。

かっ消したい衝動にかられた。

 

「あ~~どーするのかなぁ~~マーモン!?」

「……ムッ…ムムム!!」

「賭け狂おうぜぇええええ!!」

 

王子がマーモンの全財産を溶かして遊んでいるようだった。

 

「そろそろ休憩にしてお菓子でも食べな~~い?」

カマがなんかほざいた。

「ほら、ちょうどよく冷え冷えよ~~」

 

(アイスかよ…)

 

ザンザスの目にパ○コが入った。

よく見たらアイスが山積みになっている。

 

(おい…これまさか…)

 

中には「家光」「ガナッシュ」とか名前まであった。

 

 

 

 

(ふっ…理解したぜ……)

 

 

 

(コイツら……)

 

 

 

 

(俺を……!)

 

 

 

 

(冷凍庫扱いしやがって……!!!!)

 

 

 

 

 

(ふざけんな、殺す……絶対許さねえ…!!)

 

 

 

 

(爺……テメーも……いつか冷凍庫にぶち込んでやる)

 

 

 

 

 

「じゃー王子のジェラートとって。レモンの奴」

「いいわよ~」

「ボクのピスタチオ」

「分かったわ~」

 

(冷やしてんじゃねーよ!!)

 

 

 

 

(クソ…カス共が)

 

「う゛ぉおおおおおい! テメーらぁあああ!!」

 

イキナリ現れた超うるせえスクアーロ。

 

(カス…)

「ボスさんは全自動ジェラート製造機じゃねえぞぉ!」

(…カス…)

「ボスさんを冷凍庫にすんじゃねぇ!」

 

(…なんだ…)

 

(この…胸の痛みは…!?)※真実と言う名の暴力

 

 

 

「これはボスへのお供え者だったはずだぁ!!」

 

「あーそうだそうだ。先輩が3年前から始めたんだったーうっしっしっし」

「そうだったわね~あれ以来皆で真似したのよね~~」

「そうだぁ!!」

 

 

 

(カス鮫……)

 

 

(そうか……)

 

 

 

(…テメェが)

 

 

 

 

(テメーが元凶かぁぁああ!!)

 

 

 

(いいだろう、テメーからかっ消す)

 

 

(この屈辱忘れはしねぇぞ……!)

 

 

 

 

 

 

 

「そこまでです、ヴァリアー」

 

 イキナリ入ってくるチェルベッロ。

 

 

 

「なんだぁ!?テメーら一体何モ」

「黙りなさい、スペルビ・スクアーロ」

「あ゛ぁ゛!?」

「うっせぇ、喋んなクセェんだよ。フ●ブリーズで存在ごと除菌されて来い」

「何だとぉ!?」

「今からザンザス様を解凍します。そこどけお前ら」

「え?」

「唐突」

 

(マジか)

 

「う゛ぉおおおい!?どこの誰だか知らねぇが……それは一体誰の差し金――」

「黙りなさい」

「聞けぇええ!」

「S・スクアーロ…海にお帰り。ここは貴方が居ていい世界ではありません」

「せいぜいイソギンチャクと生存競争にでも精を出していなさい」

「う゛ぉおおい!」

「うるせーよ先輩」

 

 

「九代目によりザンザス様の罪は許されました」

「と、言うわけで」

「我らチェルベッロ機関により、これから、ザンザス様を解凍します」

 

「「この電子レンジで」」

 

 

 

 

(なん……だと……!?)

 

 

 

 

 

 

(やめろ…ふざけんな……)

 

(俺は名に10を意味するXの称号を二つ持つ男XANXUS…)

 

(いずれ大ボンゴレのドンになる男が…)

 

(レンチンされるなんぞ……)

 

(ヴァリアーのボスが……!)

 

(レンチンされんだぞ……!?)

 

(冷食みてーに……!)

 

 

 

 

 

「なんかやめろとか幻聴が聞こえる気がしますが無視します」

「プライドが高い男の断末魔が聞こえるような気がしますがスルーします」

「「スイッチオン」」

「3分間です」

 

「あれ?」

「どーしたマーモン?」

「なんかアレ…リングの炎に似てる気が…?」

 

チーン♪

 

 

「…………」

 

「お帰りなさい、ザンザス様」

「あらやだ。なんか全体的にベタベタますね」

「ベッタベタのヌッラヌラですね」

「白濁被ってますよ頭から」

「……」

 

「ボ、ボス……!」

「やりやがった! あいつら……アイスごと…レンチンしやがった……!」

「あ……あ…!うわああああああ!!」

「マーモン?」

「ボクの…!ボクの…!」

 

 

「ボクのハーゲンダ●ツがぁあああああああああああ!うわぁあああああああああああ!」

 

あまりのショックにマーモンは前後の記憶を失いました。

 

「マジか…えっと…お帰りボス」

「ボス!復活ねー!復活したのね!」

「ボス!!レンチンの件は俺が墓場まで持っていくぜぇ!!」

 

 

 

「テメーら……」

 

「……1列に」

 

「並べ」

 

 起きたその日に。

 

 憤怒の炎をフルパワーで出力したという。

 

 ザンザスの怒りの鉄槌は。

 

 その後。

 

 未来永劫。

 

 語り継がれたという……。

 

 

 

 

 

 






お辞儀少女の次話よりもボスの解凍記念日を優先しましたが何か??


凄い気分がいいので、両方読んでくれているというかなりアレな読者さん達に、
アルティメット老害なダンブルドアと九代目の違いを教えちゃいます!!




愛がない方が校長先生。

歪んだ愛がある方が、九代目です。
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