コードギアス~私が目指すのんびりライフの為に~   作:チェリオ

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第104話 「第二次ブラックリベリオンの決着」

 神聖ブリタニア帝国の研究機関でニーナ・アインシュタイン主導の下、完成した新型核兵器フレイヤ。

 発射されると一定の距離まで飛び、内部のサクラダイトが起爆。核分裂反応を引き起こして最大で半径100キロメートルものエネルギー体を生み出し、範囲内のすべてのものを消滅させる。

 そう、すべてのものをだ。

 人だろうが、物質だろうが、空気だろうが範囲内のものはすべて…。

 

 この兵器は核兵器でありながら爆発、熱反応、放射能を一切発生させない。 

 一部ではクリーンな兵器とも呼ばれているがこの一発で何千、何万もの生命を奪い去ってしまう大量殺戮兵器である事には代わりない。

 そんな兵器を発射するフレイヤランチャーを装備して発進した枢木 スザクは政庁へ向けてゆっくりと進軍してくるゼロの蜃気楼を見つめる。

 もう確信している。

 ゼロはルルーシュだ。

 機密情報局からは何の連絡もないし、何か証拠を掴んだわけでもない。

 だけれどもルルーシュだと分かる。

 スザクは一年前のゼロが現れた時から知っているのだ。

 そのやり方に戦術に戦略、口調や言い回しなどなど一致し過ぎている。

 だからこそ僕がルルーシュを止めないと。

 これ以上の戦いをナナリーも望んでいない。

 

 通信回線をオープンチャンネルにして呼びかける。

 フレイヤはあくまで脅し。 

 使う訳には行かない。これを使ってしまったら多くの一般市民までも巻き込みかねない。

 撃つ覚悟も必要だが撃たない覚悟も必要なのだ。

 

 「聞こえるかゼロ。戦闘を停止しろ。こちらは重戦術級弾頭を搭載している。戦闘を停止しない場合は――」

 『ほう!貴様に撃てるかなそのような兵器が』

 

 ゼロの返答に言葉が詰まる。

 やはりルルーシュだ。

 僕が撃てる訳がないと理解している。

 そして言葉通り僕は撃てない。

 撃つわけには絶対にいけないから。

 

 『そんな兵器を持っていても撃てないだろうな―――ジェレミア!』

 『イエス・ユア・マジェスティ!!』

 

 下方より突っ込んできたナイトメア……いや、ナイトギガフォートレスの体当たりをブレイズルミナスを展開して防ぐ。

 中央にはサザーランドの頭部が飛び出た、左右に長い機体【サザーランド・ジーク】。

 いきなりの奇襲よりもゼロが叫んだ名に驚きを隠せなかった。

 

 「え?ジェレミア卿ですか!?何故!!」

 『枢木スザク。君には借りがある。情もある。引け目もある。しかしこの場は忠義が勝る!―――受けよ忠義の嵐!!』

 

 疑問の答えの代わりに電撃を放たれ、距離を取ると小型ミサイル群が放たれる。

 ランスロットにはミサイル迎撃用の機銃などは取り付いておらず剣を抜こうにも高周波振動させるまでのタイムロスを考えると間に合わない。展開したままのブレイズルミナスで受け、爆煙で姿が隠れるとヴァリスを構え、コンクエスターユニットと接続させる。

 煙から出てジェレミアのサザーランド・ジークを確認すると同時にハドロンブラスターを発射する。

 機体の大きさには似合わない機敏さで回避し、反撃と言わんばかりに下部に取り付けられたロングレンジリニアキャノンが放たれる。

 ナイトメアよりも大きいというのは被弾面積が広くなり、小回りが利かなくなるというデメリットがあるが、それ以上に武装を多く装備したり、ただ単に出力を上げたり、サザーランド・ジークのようにサザーランドJを内蔵したりと大きい分だけ色々と積み込めるメリットもデカい。

 幸いにもハドロン砲などの一点集中の高火力は持っていないようだが、大量に発射できる小型ミサイルにロングレンジリニアキャノン、大型のスラッシュハーケンなど長距離から中距離、または点から面まで対応できる射撃兵装などを中心に積み込まれている。しかも近距離戦を想定してか電磁ユニットも搭載されており、下手に近づけばさっきのように電撃で攻撃を仕掛けて来る。

 機体性能も高いがジェレミアもパイロットとして腕が良いので如何にラウンズの枢木 スザクとランスロット・コンクエスターと言えども簡単には倒せない。

 それにここにはゼロが居る。

 

 バランスを崩すと見るやハドロンショットで援護を行ってくる。

 ゼロ――ルルーシュの技能はラウンズ入り出来るほど高くはないが、射撃センスや回避などはかなりのもの。そこに彼の最大の武器である頭脳が加われば立派な脅威となっている。

 ジェレミアの動きに合わせて追い打ちを駆けて来るゼロ。

 なんともやりにくい上に下手をすればこちらがやられてしまいそうな状況に意識が薄れかかる。

 モニター画面に映る瞳に赤い光が薄っすらとだが纏い付こうとしている。

 神根島でゼロがかけた生きろというギアス。

 もしここであの呪い(ギアス)で生きる為だけに僕が行動するとなると、一番に考えられるのはフレイヤを使っての敵の排除。

 それだけは何としても阻止しなければ。

 強く歯を食いしばり、生きろというギアスが発動しない様に押し返そうとするが、それに気付けないジェレミアとゼロの攻撃は苛烈を極める。

 危機的な状況が続くと目の輝きがゆっくりとだが強まり、生きろというギアスが意識を掻き消そうとする。

 

 ……駄目だ…。

 

 食い縛り過ぎて歯茎より血がたらりと流れる。

 消えそうな意識の中でモニターに高出力のシュタルクハドロンが映り込んだことで消えかけた意識が一気に覚醒した。

 

 「アーニャ!?」

 『チッ、スザク以外にもラウンズが―――ッ!!』

 

 アーニャのモルドレッドによるシュタルクハドロンがランスロットとサザーランド・ジークの間に放たれ、詰められていた距離を一気に取る。ゼロは舌打ちしながらもブレイズルミナスを展開していないモルドレッドに対して攻撃しようとした矢先に突如現れたトリスタンの大型ハーケン【メギドハーケン】が向かってきており、慌てて絶対守護領域を展開して防ぎきった。

 

 『ナイトオブラウンズの戦場に敗北はない』

 「ジノまで…すまない」

 『こういう時は素直に喜べよ』

 

 ジノ、アーニャの参戦で一気に形勢が傾いた。

 死が遠のいた事で生きろと言うギアスが遠のき意識がはっきりとする。

 

 『シュナイゼルめ!トウキョウ決戦を読んでいたか!!』

 『――黒の騎士団は殲滅』

 

 再び放たれたモルドレッドのシュタルクハドロンは蜃気楼、サザーランド・ジーク共に回避され、射線上にあった高層ビルを吹き飛ばした。

 サザーランド・ジークより小型ミサイルがばら撒かれ、こちらも散開して各々で迎撃、またはブレイズルミナスで防ぎきる。

 そこを蜃気楼が拡散構造相転移砲を放とうとするが、ジノがメギドハーケンを合わせてハドロンスピアーを発射した。撃ち出された蜃気楼のレンズを中心に高出力レーザーとハドロンスピアーが激突し、ぶつかり合ったエネルギーはその場で膨らみ辺りに拡散する。

 その間をすり抜けてスザクは近接戦闘を仕掛ける。が、コクピット内に接近警報が鳴り響き注意をそちらに向ける。

 

 金色の輝くナイトメア―――千葉 凪沙の月影が制動刀を構えて突撃してくるのがモニターに映し出され、躱し切れる速度ではないと判断してメーザーバイブレーションソードで受け止める。

 

 「まさかランスロットが押されている!?」

 『月影をただのナイトメアと思うな!』

 

 振りを付けてきた加速に各部と制動刀のスラスターまでも用いた一撃はさすがのランスロットでも力負けしてしまう。

 押し切られそうなところにトリスタンが割り込み、モルドレッドとサザーランド・ジークの範囲攻撃により周囲は弾幕の嵐。距離を取るには良い機会となった。

 距離を取りつつあの弾幕を防御障壁ではなく回避しきった月影を見てジノは興味深そうに笑う声を漏らした。

 

 『以前とは違ってちゃんと機体を使えているな。これは楽しくなりそうだ』

 『―――油断していると痛い目を見る』

 『あの時の蹴落とされたアーニャみたいに?』 

 『―――ジノ』

 『おっと、敵の前にアーニャに討たれそうだ』

 「二人共、冗談は後にしよう」

 

 軽口を叩きながらもジノもアーニャも眼前の敵機に対して油断はない。

 なんにしてもこれで三対三。

 気を抜ける相手でもないがラウンズの二人が居てくれるのは何より心強い。

 

 「ゼロを捕まえればこの戦いは終わる」

 『―――撃破した方が早い』

 『けど弔い合戦になっても厄介だしな』

 

 ヴァリスとメーザーバイブレーションソードを構えてトリスタンと共に斬りかかり、モルドレッドがゼロを巻き込まない様に注意しながら援護射撃に徹する。

 対してゼロ達は千葉の月影が前衛を務め、蜃気楼とサザーランド・ジークが後衛を担当する。

 パイロットの技量でゼロ達は勝つことは出来ない。しかしそれを補うようにゼロが細かに指示を出して対応させる。変幻自在に陣形が変わり、こちらを有利にしない様に動き続ける。

 勝てない相手では無い筈なのに厄介過ぎる。

 

 この戦闘が長引けばブリタニア側は体勢を立て直し、黒の騎士団に勝つことになるだろう。

 だが、長引けば長引くほど味方、または民間人への被害も大きくなる。

 スザクとしては出来るだけ早く終わらせたいところだが…。

 

 合計六機が入り混じる戦いは長期戦になるとその場の誰もが思っていた。

 ある人物が現れるまでは…。

 

 『動きを封じろジェレミア!』

 

 サザーランド・ジークの小型ミサイル群がランスロットとトリスタンを囲むように放たれるが、モルドレッドが全身に仕込んである小型ミサイルで迎撃。反撃に出ようとする前に月影がトリスタンに斬りかかり、蜃気楼がランスロットとトリスタンの中間にレンズを撃ち出す。

 スザクはそれに気付き対応しようとしたが、全身より小型ミサイルを撃って無防備になっているモルドレッドにサザーランド・ジークのロングレンジリニアキャノンが狙いを定めていた。

 一瞬だがどちらに対処しようかと悩んで動きが止まってしまった。

 

 そこに一発の銃声が響き渡り、蜃気楼が発射したレンズを貫いた。

 

 『なに!?ブリタニアの増援か!』

 『助かる――ねってランスロット?』

 「まさか…」

 

 全員の注目を集めるのはビルの上に膝を付いて長距離狙撃を行った灰色のランスロット。

 正確にレンズを長距離狙撃しうる人物―――どうしようもなく嫌な予感がしてならない。

 

 『足を止めないスザク君!』

 

 嫌な予感は的中し、オデュッセウス殿下の声が聞こえる。

 モルドレッドを狙っていたロングレンジリニアキャノンに二射目が放たれるがそれは輻射障壁で防がれた。けどモルドレッドへの攻撃タイミングはズレ、モルドレッドは回避することが出来た。

 

 「何故殿下が前線に!?お下がり下さいここは――」

 『オデュッセウス!!』

 

 護衛も付けていない殿下を護ろうと動こうとする前に月影が先に動き出した。

 

 『げぇえ、猪武者!?』

 『誰が猪武者だ!!』

 

 相手を怒らす一言を叫んだ殿下のランスロットは狙撃を中止して飛行形態に可変してその場を離れる。

 大慌てでジノとアーニャとも助けに行こうとするがゼロとジェレミアの妨害が入る。

 

 『チッ…オデュッセウスは殺すな!捕縛するんだ千葉!!』

 「殿下はやらせない!先にゼロを押さえなければ」 

 『スザク君!フレイヤ持ってる?持ってるよね!?持っているなら撃っちゃって!!』

 「何を!?これを撃ったら…」

 『目標、仰角90度!派手に撃ち上げちゃって!!ジノとアーニャはゼロとジェレミア卿を押さえてスザク君の援護!』

 「90―――っ!!了解しました!!」

 

 こちらの思惑を理解していないが殿下を護りに行くのではなく、別の動きを見せた事で蜃気楼とサザーランド・ジークはこちらの妨害を働くが、トリスタンとモルドレッドの援護が入り、好きに動けなくなる。

 一気に高度を上げ、安全装置を解除したフレイヤランチャーを夜空に向けた。

 解除された事でフレイヤ起爆の範囲がブリタニア各機に伝達される。

 表示される効果範囲内に敵味方識別信号無し。

 確認を終えるとトリガーを引く。

 フレイヤランチャーからフレイヤ弾頭が放たれたのを確認すると急いでその場を離れる。

 

 背後で桃色のエネルギー体が発生し、範囲内のあらゆるものを消失させる。

 トウキョウ租界を照らしたエネルギー体の輝きはすぐに消え去り、消滅させた範囲内の空間に周囲の空気が吸い込まれるように流れ、機体がふわりと吸い寄せられる。

 

 租界を見渡せる位置にいるスザクはこの瞬間だけでもあらゆるところで起こっていた戦闘が停止した光景に頬を緩める。

 

 『私は神聖ブリタニア帝国第一皇子、オデュッセウス・ウ・ブリタニア。

  黒の騎士団に通達する。戦闘を停止せよ。

  これ以上戦闘を続けるというのであれば今しがたトウキョウ租界上空で見せた重戦術級弾頭フレイヤを使用する。

  フレイヤは半径十キロメートル内のすべての物質を消滅させる。

  私も出来れば使いたくない。

  使わせないでくれ。

  戦闘を停止するのであれば我々は黒の騎士団と交渉の場を設けよう。

  続けるのであればフレイヤと私の親衛隊一個師団を交えて戦う事になる。

  黒の騎士団――ゼロよ。最良なる判断を期待する』

 

 誰も巻き込まず放たれたフレイヤを目撃したゼロは戦闘を停止させ、オデュッセウスの申し出を受ける事で第二次ブラックリベリオンは幕を閉じたのだった。

 

 

 

 

 

 

 エリア11の神根島に向けて神聖ブリタニア帝国皇帝の座乗艦であるログレス級浮遊航空艦【グレートブリタニア】がエリア11近海上空を飛行していた。

 シャルル・ジ・ブリタニアは艦橋に設けられた椅子に腰かけ笑みを浮かべる。

 

 「ほぅ、オデュッセウスが治めたか」

 「はい。今しがたエリア11のナナリー総督とシュナイゼル宰相閣下が共同で黒の騎士団と一時停戦したと発表がありました。しかし何故オデュッセウス殿下がエリア11に?」

 「あやつの行動は時として理解出来ぬ。ともあれ役には立つ」

 「と申されますと?」

 「貴様は知らなくても良い事だ」

 「これは失礼いたしました。」

 

 シャルルの一言に皇帝の護衛として同乗した帝国最強十二騎士ナイト・オブ・ラウンズのトゥエルブ(十二)を与えられたモニカ・クルシェフスキーは深々と頭を下げる。

 モニカの謝罪など興味がないシャルルはモニターへと視線を移す。

 あともう少しで兄さんとマリアンヌ、そして自身が望んだ世界が訪れようとしている。

 もはや俗事(今の世界)などどうでも良い。

 全てはこの日の為に行ってきた事でしかないのだ。

 戦争も略奪も己が人生そのものも。

 

 「ビスマルクはどうした?」

 「戦闘が停止したのでこちらに合流するとの事でした。一応応急修理を終えたブラッドリー卿も来るそうですが…」

 「フン、良かろう。あとはナイトオブシックスとオデュッセウスに連絡をするだけか」

 「シックスと言うとアーニャ・アールストレイム卿ですね……枢木卿やヴァインベルグ卿は如何なさいますか?」

 「好きにさせよ」

 

 短い返事に大きく頷き指示を出す。

 ただ幾つかの疑問を抱きつつ。

 現在グレートブリタニアには皇帝陛下直属の精鋭集団ロイヤルナイツが待機しており、それに自分に加えてナイトオブワンにナイトオブテンなど三人ものラウンズと防備は万全となる。

 皇帝が乗る船なのだから護衛はしっかりとしなければならない。

 それも理解できるが何故皇帝陛下はエリア11に。しかも神根島などという知る者も少ない離島などへ向かっているのか?

 この行動が何に繋がるのか一切知らされていないモニカは気になりながらも自身の仕事を淡々とこなすのであった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 LV-02改めジュリアス・キングスレイを名乗り、オデュッセウスの配下となった彼は今、自身の愛機を積んだ輸送艦の艦橋で地図を睨みつけていた。

 騎士団を預けられ、今回の超合集国の件で前線に配備されたのだが、急遽連絡が入って仕事を頼まれたのだ。

 軍人としているのであるから上からの命令に従うのは当たり前だと思っている。

 被験体としてでなく人として生を謳歌させてもらっている恩も感じている。

 だから早急に頼むよと二つ返事を返したさ。

 

 不満があるとしたら内容が大雑把な上にそれを行った結果(・・・・・)を知らされていないという事だ。

 結果に関しては知られると問題があったりなど何かしら理由があるのかも知れないが…。

 

 眉間にしわを寄せながら考え込んでいると艦橋に数人の兵士が入って来る。

 

 「キングスレイ卿!朗報です!」

 「見つかったのか?」

 「はい!アフリカのポイントを第三班が発見しました」

 「守備隊はどのような規模だ?兵装は?」

 「それが他のポイントと同じくナイトメアは確認できず。不審な集団は確認しましたが武装は一切確認できませんでした」

 「第三班にも同様にいつでも動けるように待機させておけ」

 

 状況を把握すると先ほど睨んでいた地図にチェックを入れる。

 地図には八ケ所に丸が書かれ、その内の五ケ所にはチェックが入っており、アフリカを加えると六ケ所となった。

 

 「残るはキューバ周辺にロシアか…」

 「しかしバイカル湖より上の辺りという情報だけで探し出せますかね?」

 「期日までに間に合わせればいい」

 「そうは言いましても二日ですよ」

 「全部見つけてほしいというのは最高でだ。最悪四つほどでもとの事だが出来れば見つけたいところだ」

 

 日本のポイントは放置の命もある。

 すでにイギリス、イラン、ブリタニア本国、グリーンランドとアフリカの五つを押さえている。

 十分と言えば十分すぎるだろう。

 が、命じられたからには最善を尽くしたい。

 

 「我々はキューバに向かいます。キューバ担当の第七班に合流後、各員は情報収集に務めるように」

 「「「イエス・マイ・ロード」」」

 

 キングスレイを含める部隊はオデュッセウスの命令に答えるが為に動き続ける。

 それが何を示すのか知らされぬまま。

 オデュッセウスをただただ信じて。


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