コードギアス~私が目指すのんびりライフの為に~ 作:チェリオ
枢木 スザクは焦っていた。
対峙するブラッドリー操るパーシヴァル・ブラッドレイルは機動性が高く、ランスロットsiN ホワイトファングの攻撃では捉え切れない。
共に行動していたカレンの紅蓮特式 火焔光背は、ベルク・バトゥム・ビトゥル獄長の巨大な蠍のようなナイトギガフォートレス“バタララン・ドゥ”に捕まり、獄長の部下たちのゲド・バッカの集中砲撃から身を護るべく輻射波動防壁を展開するだけで身動きが取れずにいる。
カレンを助けに行こうにもブラッドリーを無視できず、さらにブラッドリーが引き連れているヴィンセント部隊が拒む。
『どうした枢木?動きが鈍いなぁ』
苦悶の表情を浮かべながら攻撃は続ける。
ブラッドリーが引き連れるヴィンセント部隊は、現政権を快く思わない者達の中で腕利きを集めた為に、かなりの練度を誇っていてジルクスタンの戦士以上の技量を持ち合わせている精鋭部隊。
撃破しているものの動きが良いので回避している機体も多い。
さらに反撃とばかりにアサルトライフルの弾丸を叩き込んでくる。
このフレームコートでは不利過ぎる。
どうすべきかと悩んでいると弾切れを起こしたのかアサルトライフルを投げ捨てて、MVSを手にして突撃を敢行して来るものが居た。
何という事の無い馬鹿正直な突撃。
策という訳もなく、フェイントを入れた動きでもない。
ただただ剣を構えて直進してくる。
アロンダイト・マキシマを鉄の塊として振るう。
質量の差から簡単にヴィンセントはへしゃげて、コクピットごと機体を潰すとそのまま落下し、地面に激突すると同時に爆発した。
一体何だったのだと悩む間もなく、同様に弾切れを起こしたヴィンセントは次々に突撃を敢行してくる。
異常な光景にスザクは吐き気すら覚える。
「一体なぜ……まさかギアスか!?」
過った考えが言葉より漏れた。
ギアスを知った身としては当然その事が真っ先に浮かぶだろう。
だが、ブラッドリーはつまらなさそうに大きなため息を吐き出した。
『下らない。本当に下らない。あんなモノで操られている存在だと?嗤わせてくれるなよ枢木』
突撃してきたヴィンセントに紛れて接近してきたパーシヴァル・ブラッドレイル。
急ぎアロンダイト・マキシマを振るうも撃破したのはヴィンセントのみ。
アロンダイト・マキシマは潜り込んで展開したルミナスコーンでアロンダイト・マキシマに穴を空け、両膝のハドロン砲を叩き込んで破壊。ついでと言わんばかりに両肩後部のサブアームに繋がったミサイルシールドからミサイルが放たれ、その直撃を受けてしまう。
コクピットを襲う衝撃に耐えつつ、まだ突っ込んでくるヴィンセントに何とか対処しようとする。
しかし揺れで視界がブレ、機体の体勢が崩れた事で新たに突っ込んで来た五機中二機を討ち漏らし、至近距離に近づいた二機は剣を突き立てて自爆して再び衝撃に襲われる。
『枢木よ。お前はこの“平和”をどう思う?』
急な問いかけに驚きながらも思考は働かせる。
無論問いかけたからと言って答えを聞くまで停戦―――などという事は無く、こちらを刈り取ろうと斬りかかって来る。
応戦しつつも答えを口にする。
「多くの戦いと犠牲の果てにようやく得た平和だ。だからこそ大事で尊いものだと思う」
『――ハッ!それがラウンズにまで上り詰めた男のセリフか?』
「なら貴方はどう思っている!?」
『決まっている…糞喰らえ…だ』
吐き捨てると同時に振るった一撃は鋭く重く感じた。
『平時では戦士は生きてはいけない。戦時であればお前たちが必要だと求められるが、平時では金食い虫と金策の前に真っ先に軍縮と言う形で斬り捨てられる!』
「そんな事は無い!」
『あるさ!ゆえにこうして俺の下に同志が集まっているのだろう』
両手を広げて示すように、パーシヴァル・ブラッドレイルの周囲にはヴィンセントが集う。
銃器を手にする者は射撃を続け、残弾の無いものは剣を手に突っ込んでくる。
迎撃しながらもブラッドリーは続ける。
『俺達は根っからの戦士だ。戦場でしか生の充足を得られず、ここでしか生きて行く術を知らない。………なぁ、枢木。お前今―――充実してないか?充実してるよなぁ?充実してない筈がない!平時のぬるま湯で味わえない殺し合い。敵を屠るたびに想った筈だ。俺は凄い、俺は強いと優劣缶に浸った筈だ。なにせたった一騎で他の誰もが上げられない戦果をこうも容易く上げられるのだから!!』
「違う!俺は―――」
『何が違う?何故違う?理性では否定しても本能が求めているだろう―――闘争を』
「お、俺は…」
『五月蠅い!!さっきからごちゃごちゃと!!アンタら黙って戦えないの!?』
割り込んで来たカレンの怒声にスザクは渦巻いていた考えが吹き飛ばされて我に返り、一旦距離を取って頭を冷やして冷静になり、ブラッドリーが作り出した流れより脱する。
だが、あまりに乱暴なカレンの一言に苦笑いを浮かべてしまう。
紅月 カレンは苛ついていた。
策を弄するよりも殴りに行く性格から防戦一方の状況にイライラしていた上に、スザクとブラッドリーのごちゃごちゃしら話題がスピーカーで撒き散らされるのが鬱陶しくてさらに苛立ち、とうとうそれが爆発してしまった。
『お、俺は…』
「五月蠅い!!さっきからごちゃごちゃと!!アンタら黙って戦えないの!?」
『人の心配している立場かよ』
スザクたちに叫んだカレンは、バタララン・ドゥに搭乗するベルク・バトゥム・ビトゥル獄長の一言に現状を再認識する。
バタララン・ドゥのキャプチャーフィールドにて身動きが取れず、周囲のゲド・バッカの砲撃に輻射波動防壁を展開するしかない。
これを打破する方法が無い訳ではない。
ただ後が大変なだけだ。
多分だがスザクもソレをするだろうから宥めるのは相当苦労するだろう。
けど今はそうも言ってはいられない。
「あーもう!あとで謝らないといけないじゃない!!」
パネルのキーを弾いてフレームコート“火焔光背”はパージする。
外すと同時に一気に浮上。
パージしたフレームコートがバタララン・ドゥ眼前で爆散し、ハサミ状のマニュピレーターが発生させているキャプチャーフィールド内が爆煙で満たされる。
『身軽になったって事は装甲が減ったって事なんだよ!!』
ビトゥルが言う通り、フレームコート装備時に比べれば防御力は落ちた。
だが、その代わりに自分の操縦に追い付ける速度を得たのだ。
下からの砲撃にミサイル群を空を駆け回避し切り、位置取りをして輻射波動を広域散布状態に移行する。
「取った!この位置なら!!」
広域に拡散された輻射波動。
以前モルドレッドとトリスタンに同様の攻撃を行い、機体ダメージから動けなくする事が出来た。
しかしそれは一年も前の紅蓮可翔式の攻撃であり、再設計されて出力も桁違いとなった紅蓮特式は範囲内のゲド・バッカ全てを爆発四散させる。
唯一生き残ったのはビトゥルのバタララン・ドゥのみ。
スピーカー越しに震え声で人の名前を呼ぶ。
仲間がやられて想うところがあったのだろう。
『――って事はこいつを倒せばより金になるって事か』
―――最低。
仲間が殺された事を悲しんだり怒ったりするのではなく、脅威判定が上がった事から撃破したら報酬の上乗せがあると踏んだのだろう。
ブラッドリーの話を知っていたが、こいつはそれ以上に屑らしい。
ナイトギガフォートレスの圧倒的な火力と防御力で圧倒しようとするビトゥルに対し、回避しつつも応戦するが中々決定打に繋がらない。
同時にちらりとスザクの方に視線を向けるとあちらもフレームコートを排して近接戦闘を行っているようだ。
向こうも厄介そうだけどこちらもだいぶ厄介だ。
精密な動きが可能な六機の大型スラッシュハーケン“ドレッドノートハーケン”に多数内蔵されている対空ミサイル、それからバタララン・ドゥ最大火力である“キュラ・ラ熱線砲”。
武装もエナジー量もあるナイトギガフォートレスに中々に技量のあるパイロットとなれば非常に手古摺らされる。
現に黒の騎士団エースであるカレンが回避に専念しつつあることがそれを入念に物語っているだろう。
そんな折に別方向から大型の砲弾が振って来た。
火力からして上で戦っているスザクたちの流れ弾ではない。
発射位置を特定するよりも、モニターで確認したら一目瞭然で、離れた位置に砲塔を乗っけた装甲列車が止まっているではないか。
「ちょっと邪魔!」
着地と同時に
遠目ながら砲塔が爆発し、戦闘継続能力を奪い再びバタララン・ドゥに対峙する。
『良いのかそんなに暴れて?エナジーが切れちまうぜ。それに避けてるだけじゃあ俺に勝てねぇよ』
確かにこのままではエナジーが切れて、敗北してしまうだろう。
だから――――。
「もう避けるの止めた!!」
バタララン・ドゥは蠍の尻尾に当たる部位にキュラ・ラ熱線砲を装備しており、エネルギーを充填して放とうとしている。
それをカレンは輻射推進型自在可動有線式徹甲砲撃右腕部にエネルギーを一点集中する事で真正面から受け、試製一號熱斬刀で機体を切り裂こうと突っ込む。
放たれた熱戦を右腕部で受け止めるも熱の余波で機体の表面は溶ける――――筈だった。
一発のエネルギー弾が振って来た。
高威力のその弾はキュラ・ラ熱線砲の砲門を撃ち抜き、内部に蓄積していたエネルギーと相まって吹き飛ばした。
まさかの事態にビトゥルは戸惑い、懐まで潜られてはもう対応する時間は無い。
右腕部が叩き込まれ、抜き取ると同時に機体を捻って試製一號熱斬刀で斬り、その場を離れる。
『はあああああぁ!?無敵の予言はどうしたんだよ!!俺の―――あああああぁ!!』
ビトゥルの叫びは周囲を巻き込む大爆発に掻き消され、カレンはそちらではなく上空に視線を向ける。
「まったく…人の世話焼いている場合じゃないでしょうに」
そう言ってキュラ・ラ熱線砲を狙撃したスザクに借りを返すべくカレンは飛翔した。
互いの獲物がぶつかり合うたびに笑みが零れる。
シャルル・ジ・ブリタニアが黒の騎士団とブリタニアに敗れて以来、本格的に味わう殺し合い。
戦士としての充実感、ここに極まれり。
神聖ブリタニア帝国がオデュッセウスに落されて以来、同じ同志となった戦士達は己が闘争心を満たして散って逝った。
ならばあとは自身が戦って死ぬか、相手を殺して次の戦場に向かうかだけだ。
『俺は貴方とは違う!俺は平和を守る為に戦う!!』
「構わない。それが貴様の理由であれ、自分を偽る為の詭弁であれ、今こうして闘う理由であるならばなんでも良い!!」
紅蓮特式がフレームコートをパージすると、それを見習ったようにランスロットsiNもフレームコート“ホワイトファング”を外して、ナイトメア同士の戦いに入っていた。
一合で解る。
パイロットの技量に機体性能の全てにおいてこちらは劣っている。
勝つのは難しいが、勝ち負け以上に今戦士として戦えるのなら何でも良い。
狂気を纏った笑みを浮かべ、操縦桿を握り締めてペダルを踏む。
ミサイルシールドの残弾を全部放つと、十二枚のエナジーウィングよりエネルギー体が放たれて呆気なく全弾迎撃される。
そんな事は解かり切っているので、今更驚くこともない。
迎撃されて爆発した事で生まれた爆煙を利用して、両膝のハドロン砲を放つと持っていたアサルトライフルを二つその場に投げて後退する。
スザクは煙を抜けて来たハドロン砲を躱し、アルビオンが使用していたヴァリスの強化発展型のシーセブン・アンチマテリアル・ヴァリスで予想されるパーシヴァル・ブラッドレイルの位置へ撃ち込む。
高威力の弾が煙に大きな風穴を開けて、その先でナニカに直撃して爆発を起こす。
手応えはあったが違和感もある。
そう思うであろう矢先を狙い、別方向より斬りかかる。
『貴方はそうまでして殺したいのか!?』
「違うな。殺し殺されたいのだ!今は最期まで戦士でありたい!!」
斬りかかるとMVSで応戦しつつ、スラッシュハーケンやエナジーウィングからのエネルギー体で距離を取ろうとする。
機体を掠めて行く中距離兵装を物ともせず、肉薄しようと距離を詰めてはルミナスコーンを振るう。
近距離とも中距離ともいえない妙な距離でランスロットsiNはシーセブン・アンチマテリアル・ヴァリスを向けてきた。
躱すには容易く、向こうも当たるとは思ってはいまい。
放たれた弾はパーシヴァル・ブラッドレイルではなく、射線の先に居たバタララン・ドゥの尻尾の先端を撃ち抜いた。
如何に強固な装甲を誇るナイトギガフォートレスだろうと発射口を撃ち抜かれてはただでは済まない。
吹き飛ばされた瞬間に紅蓮特式によってバタララン・ドゥは切り裂かれた。
正直ビトゥルがどうなろうと気にもならない。
ただただ自分を誘導して味方の援護を行った枢木の技量に舌を巻くばかりだ。
しかしその行為は決定的な隙を生み出す。
「戦闘中に余所見とはな!」
左腕のルミナスコーンでシーセブン・アンチマテリアル・ヴァリスを切り上げて壊すと、スラッシュハーケンを放たれる。
回避は不可能な間合いなのは解かり切っている。
ならばと左腕に突き刺さるように身体をずらして機体を護るも、両腕のは防げても両腰のスラッシュハーケンは見事に膝のハドロン砲を潰した。
負けじと内臓機銃を撃ち続けて頭部の半分を破損させる。
メインカメラの全損は無理だったろうが、メインモニターの映像半分は歪めただろう。
僅かな隙…。
右腕のルミナスコーンをランスロットsiNに向けて突き出す。
「――――あ?」
ルミナスコーンが掴まれた。
ランスロットではない。
鍵爪のような腕が有線ケーブルで繋がっており、視線を向けると浮上してくる紅蓮特式が居た。
不味いと腕を切り離して、放たれた輻射波動にて機体がやられる事だけは阻止する。が、武装を全部失ったブラッドリーはMVSを振り被ったランスロットsiNの一撃を躱す術がない。
以前なら横から割り込んだカレンに苛立ち、罵っていたかも知れない。
だが、今のブラッドリーは満足そうに吐息を吐き、安らかな笑みを浮かべた。
「あぁ、良い戦争だった…」
その一言を残したブラッドリーはコクピットブロックごと脱出もすることなく、ランスロットsiNにて切り裂かれたパーシヴァル・ブラッドレイルの爆発に飲まれていったのだった…。
「ここまでだ」
シャリオはようやく動かなくなったランスロット・リベレーションブレイブ ウーティスを見つめ、勝利を確信して言い放った。
多くの武装といい、高い防御力といい、それらを機能させる豊富なエネルギー量といい、貧困に喘ぐジルクスタン王国では製造することすら難しい高性能な機体だ。
だがそれだけだ。
機体の大きさから愚鈍で機構が多すぎて操作が非常に困難であろう機体では、このナギド・シュ・メインを捉える事は不可能。
それでもオデュッセウス・ウ・ブリタニアは中々喰い付いてきた。
技術的なものや性能にものを言わせたのではなく、強い意志がそうさせていたような気が戦っていて感じた。
元とは言え王たるものゆえの意地なのだろうか?
全ての武装は破壊、または弾切れかエナジー切れを起こし、機体には多くの傷跡が残されたランスロット・リベレーションブレイブ ウーティス。
もはや浮上する事さえ出来ず、地面に横たわるばかり。
『あぁ、本当にすまない…』
オデュッセウスの小さな呟きがスピーカーを通して聞こえた。
それがナニに対しての謝罪なのか解らない。
首を傾げていたシャリオは、何かしらを察してランスロットの片目が輝いたように錯覚した。
『資金多めに回すから許してシャンティちゃん!』
「なに!?」
横たわっていたランスロット・リベレーションブレイブ ウーティスが吹き飛び、周囲に煙と部品を撒き散らす。
何事かと片腕で頭部を護る体勢を取りながら見つめていたシャリオは、煙の中に佇む一騎のナイトメアフレームを見つけた。
機体はランスロットをベースにしているのは一目瞭然なのだが、今まで目にした種類とは異なる新型機“ランスロット・リベレーションブレイブ”。
「対ナイトメアモードを隠し持っていたのか!」
『出来れば使いたくなかったけどね』
背中に四枚のエナジーウィングが展開され、ふわりと浮上した事から逃げる気かと焦ったシャリオは斬りかかるも、刃はその寸前で防がれる。
紅蓮タイプなどに使われている輻射波動防壁。
ブリタニア製ナイトメアフレームでありながらも、黒の騎士団の技術を用いる。
技術が結集されたナウシカファクトリーで、技術に変なこだわりを持たないオデュッセウスだからこそ交じり合った機体。
「小賢しい!」
『そうだよ。私は弱いからね』
武器を手にする動作無しで上げられた腕には何故か拳銃が握られていた。
いつの間にと驚きつつ、回避しつつ距離を取る。
距離を取った事で拳銃を離して、背中に取り付けてあったナイトメア用大口径狙撃用ライフルを手にしようして、拳銃を手放すと先の不可解な疑問に答えを得た。
拳銃を手放した瞬間に肘あたりまでスライドして止まったのだ。
要は隠し武器に分類されるようなものだ。
回避運動をしながら再び距離を詰めようとするも、意外に狙撃の腕前が良く、何発か機体を弾丸が掠める。
舌打ちをしながらシャリオは仕方がなく、メギストスオメガモードを起動させる。
異常な加速を得る代わりに身体の節々が軋み、内臓が締め付けられる痛みが襲う。
耐えながら一気に距離を詰めてナイトメア用大口径狙撃用ライフルを切り飛ばす。
『なんとぉおお!?』
「これで―――ッ!?」
主武器を破壊した事で、拳銃にさえ注意していればいいと思い脚を切り飛ばそうとするも、首左右の装甲が捲れて内蔵型機銃の砲身が晒された。
まだこんな兵装を持っていたかと残像を残しながら飛び上がる。
そしてオデュッセウスは近づけさせまいとナイトメア用のサブマシンガン二丁を手にして弾幕を張る。
しかしメギストスオメガモードを起動したままのナギド・シュ・メインを捉える事は出来ず、サブマシンガンは弾を撒き散らすだけ撒き散らして投げ捨てられる。
次は何をしてくるのかと警戒していると機体が可変し、戦闘機のような形態に…。
そのまま飛翔して空へと駆けるランスロット・リベレーションブレイブを残像を残すナギド・シュ・メインが追い回す。
二機はそのまま空中を舞い続ける。
空は暗闇が支配する夜より、早朝の狭間に落ちて白み始める…。