biohazard cordname”NT” 作:ナッツガン
目的地にまっすぐ急ぐ
二人の道は、他の者達と同じように交わる
その先は…
中国の蘭祥にあるメディカルリサーチセンターを目指していた。
そんな俺達は今、偉葉でジュアヴォと戦っていた。
徐々に目指しているが、中々たどりつけない。
急いでいるが、ビルの屋上や建物をつないでいる橋を渡っているのに中々たどりつけない。
今もジュアヴォと戦っていて、ビルの屋上で建物を盾にしている。
「数が減らない…」
「もう少しでいなくなりそうよ」
「だとしても…この数は…面倒。大体ここまで来るのに何体のジュアヴォが出てきたか…。50を超えたあたりで数えるのを止めた」
「私はあなたが闘っている間に、数えている事に驚いたわ」
最後のジュアヴォを倒すと、俺達はようやく落ち着けた。
「ふぅ…。しかし、色々な種類の変異があるモノだな」
「サナギになると少し面倒ね…」
「メディカルリサーチセンターに早めに行かなくちゃいけないのに」
俺達がなぜメディカルリサーチセンターを、目指しているのかというと。
エイダからの情報で、ここにネオアンブレラの研究所があると聞いたからだ。
他にもいくつかあるらしいが、三人で回るより手分けして回ったほうが早いと言う考えに至った。
エイダは1人の方がやりやすいと言う理由で、一人だった。
「しかし、予想以上に遠いな。結構歩いているが」
「確かにまだ視界に入ってこないし」
かなり歩いているのに、中々たどりつけない。
直接降りれればいいのだが、ここら辺はジュアヴォの数が多く、途中で落とされる可能性が高い。
仕方が無いので、偉葉の端で俺達は降りて、ここまで歩いて来ている。
「ここで立ち止まっても仕方ないわ、少しぐらい歩かないと…」
「そうかもしれないけど」
正直…少し面倒になってきた。
こんな事なら、別の奴に頼めば良かった。
「今、他の人に頼めばよかったと考えてない?」
「…少し。ちょびっとだけ」
「全く…あなたは…」
ジルに少しの間叱られると、俺はその場から移動を始めた。
鉄パイプが何本も使ってある橋を渡りながら、隣のビルに急いでいる。
しかし、足場が少し悪いので、ちょっとしたことで落ちそうだ。
「よくもこんなところを移動しようとか思うよな」
「確かに、ちょっと足場が悪いわね。下から攻撃が来ると、落ちそうね」
隣のビルまで辿りつくと、一息つくことにした。
俺達は銃火器の補充をすると、また次のビルを目指して動き出した。
足場の悪い橋を歩いていると、突如足場が崩れてしまった。
俺達は崩れていく、鉄パイプを使って何とかリビングのような場所に出る。
すると、俺達目掛けてアサルトライフルで攻撃を仕掛けてくる奴が現れた。
「クソ!こんな時にも、ジュアヴォかよ!」
俺達はとっさに物陰に隠れると、敵の数を確認した。
「数は…三体ね。多分、偵察中にでも遭遇したんでしょう」
「ついてない…。とことんついてない」
一番下に降りると、ジュアヴォと交戦を始めた。
俺の撃った弾がジュアヴォの足に当たると、足が突如大きくバッタのような形に変わった。
ジルの弾も、ジュアヴォの腕を変えてしまった。
もう一体も、足が羽になってしまい、逆さまのまま飛んでいる。
俺は腕が変異したジュアヴォの上に乗ると、飛んでいるジュアヴォを蹴り飛ばした。
ジルは、もう一体のジュアヴォの喉を切り裂くと、俺は最後のジュアヴォ飛んでいる間にハンドガンで撃ち落とした。
俺はうまく着地すると、その場でため息をついた。
すると、ジルは俺の方を黙って見つめると、一言言ってきた。
「あなたね…ため息は幸せを逃すって自分で言ったのよ」
「だって…。今日は本当についてない。そもそも中国についた所からついてない」
「…確か、ここら辺って…。保沙湾じゃなかったかしら?」
「保沙湾?」
「ええ、確かスラム街で、確か…。無法地帯だって話よ」
「ジュアヴォが多そうだな」
無法地帯だったら、偽エイダに騙されてウイルスを投与された人間は多そうだ。
どう考えてもこれからジュアヴォに襲撃されそうだ。
そう考えると…なお面倒だ。
「このまま下から移動した方が近そうね」
確かに、上に戻るより速そうではあるが。
俺達はスラム街を歩いて行くと、大きな音が聞こえてくる。
その音がちょっとずつ近づいてくる事に気付いた。
不意に上を見ると、飛行機が上空を低空飛行していた。
「やけに低くないか?」
ジルに聞いてみると、すぐに飛行機が落ちる音が聞こえてきた。
「!落ちた!?」
「通り道の途中じゃないかしら?」
俺達はスラム街を移動していくと、またしてもジュアヴォが邪魔をしに現れた。
物陰に隠れると、ジュアヴォと交戦を始めた。
ジュアヴォは予想より遥かに多く、俺達はかなりの時間をその場で費やした。
ハンドガンで交戦しるが、中々ジュアヴォは数が減らない。
「次から次へと!」
そうしていると、奥からロケットランチャーを持って現れた。
俺達は横に飛んで回避すると、俺達は何とか攻撃を回避する。
「なんな物まで取り出すとは」
さすがに驚いていると、更にもう一発撃とうとしていた。
俺達はさすがにそれだけは塞がなければならない。
俺はハンドガンでジュアヴォの腕を撃って変異させた。
ロケットランチャーを地面に落とすと、俺達に向かって歩いてきた。
「数がまだ来るのか!?」
奥からさらに現れると、俺達は何とかその場から移動する。
ビルの中を通って行き、何とか戦闘を回避した。
これ以上は弾を使い切ってしまいかねない。
「数が多いな。これ以上感染が広がると面倒だぞ」
「ええ、なるべく偽エイダを捕まえないと」
「念の為に偽エイダを捕まえるように各隊に伝えろと言っているが…」
問題は、クリスの動きが変わっている事だ。
恐らく恐れていた事態が起こったのだろう。
偽エイダに復讐をしようとしているのかもしれない。
だとしたら、ピアーズには悪いが…最悪の場合は…。
殺すしかないかもしれない
そう考えている俺がいる事に驚いた。
しかし、ピアーズに任せると決めた以上、これ以上関わるべきではないのかもしれない。
それでも、もしもの時は、俺が助けるしかない。
ビルの中を進むと、貨物が多く散乱している場所に出た。
鉄塔のようなものが、倒れている。
俺達は貨物が散乱している場所を移動していると、隣で倒れている飛行機を眺めた。
「…ひどい」
鉄塔のようなものには、火が噴いていて道を塞いでいる。
この先が目的地なのだが、どうしたものか考えている。
そうしていると、鉄塔が動き出した。
「なんだ!?」
「何かが動いてる?」
鉄塔から離れて行くと、鉄塔の下から大きな巨体の化物が現れた。
腹の部分がえぐれているようにも見れる。
人型のBOWは片手が取れていて、こちらをゆっくり見つめている。
そうしていると、化物は恐ろしい速度で俺達に向かって走ってきた。
俺とジルは横に飛んで回避すると、ハンドガンで反撃した。
しかし、ハンドガンの攻撃をまともに受けてもびくともしない。
「ネメシスを思い出すな」
ネメシスやタイラント以上のタフで、執念深そうだ。
俺はアサルトライフルを構えると、化物の顔目掛けて引き金を引いた。
ジルは高台に上がって上に在る、タンクを下に落とした。
「ベル!」
俺はジルが落としたタンクの元に行くと、化物を誘った。
化物は俺に向かって走って行くと、俺は横に思いっきり飛んだ。
ジルは俺が移動したのを確認すると、タンクに向かって引き金を引いた。
タンクは大きな爆発音と共に、周囲に爆炎が広がる。
「やったか?」
炎の中から人影を出てくる。
「あれを喰らっても立っているとは…」
化物はこちらに向かって歩いてくると、不意にどこか別の方向を見つめた。
すると、化物はどこか遠くに飛んでいく。
「?なんなんだ?」
「さあ?とりあえず行きましょうか」
俺達は鉄塔を回避しながら目的地に急いだ。
少し歩いて行くと、店が立ち並ぶ場所に出た。
俺達は真直ぐ道を進んで行くと、奥でレオンがドアのカギを開ける所だった。
「レオンもここに来ていたか…」
「何か目的があるみたいだけど…」
そうしていると、通信機に通信が入った。
『代表!こちらHQ!報告したいことが!』
「なんだ?なるべく早くしてくれ」
『クリス隊長がエイダ・ウォンを発見したとのことです!』
「どこだ!?」
『メディカルリサーチセンターです!』
「…分かった。俺達も近い、すぐに向かう」
そう言うと、俺は通信を切った。
ジルの方を見ると、メディカルリサーチセンターを目指した。
俺達は目的に到着していた。
裏口から入ると、俺達は上の階を目指した。
ドアを開けて中に入ると、そこはコントロール室になっている。
「ここからこの施設のコントロールをしていたようだな」
そうしていると、室内でクリスとピアーズが奮闘していた。
俺達はここからクリスたちの部屋の鍵を開けた。
「他の隊員は、全滅したのか?」
「あなたが恐れていた事態が起こったという事ね」
「クリス…」
俺達は更に奥のドアを開けると、下ではレオン達とクリスたちが偽エイダを追っていた。
俺達はその様子を見ながら俺達自身も偽エイダを追っていた。
クリスとレオンが偽エイダを追い詰めると、俺達は二人のやり取りを見守ることにした。
少しすると、偽エイダは逃げて行く。
それをクリスが追うと、レオンはクリスに何かを言っていた。
「ベル?」
「…ありがとう、レオン」
俺達はその場から移動すると、レオン達の後を追った。
しかし、レオン達の方が早く、俺達は数分遅れて目的地にたどり着いた。
そうしていると、レオン達はシモンズを追いかけて外に飛び出した。
「行くぞ!ジル!」
「行きましょう!ベル!」
ヘリで遠くに移動すると、達芝の町の端いにたどり着く。
すると、化物になったシモンズがそこにはいた。
「コロス!お前もレオンもエイダも!全員殺す!」
「お前はもう…。終わりだよ」
ジルと共に構えると、俺達は戦闘を始めた。
アサルトライフルを構えると、引き金を引いた。
シモンズは獅子を想像させる姿を取ると、ダメージを受けていたシモンズはすぐに元の人間に戻った。
俺はシモンズに乗っかると、なんども殴りつけた。
再びシモンズが化物になると、先ほどと同じ方法で攻撃を繰り返した。
ほどなくしてシモンズは静かにその場に倒れた。
俺達はその場から移動すると、HQから通信が入った。
『代表!そこから逃げてください!』
「?どうした?」
『ウイルスを乗せたミサイルが!そっちに!』
「ウイルスを乗せたミサイル!?」
そんな会話をしていると、ミサイルが俺達の上空を通り過ぎた。
俺とジルは大きな声でその場の人間に指示を出す。
「全員!この場から離れろ!急げ!」
「みんな!逃げて!走って!」
地獄の始まり