biohazard cordname”NT” 作:ナッツガン
一つの場所に集まって行く
廃墟の街並みを通り過ぎて行くと、遠くで銃撃音が聞こえてくる。
音のする方に進んで行くと、地下研究所が発見された近辺でジュアヴォとの戦闘があった。
俺はハンドガンを構えて行くと、ジュアヴォと戦闘に入った。
俺はハンドガンでジュアヴォの額に弾を撃ち込み、蹴り飛ばすとナイフで別のジュアヴォの頭に向けて投げた。
レオンとヘレナは同じようにジュアヴォにハンドガンを使って撃退している。
ジルはマシンガンを使って、ジュアヴォを撃退している。
一部のジュアヴォは変異をしているが、それでも簡単に倒す事が出来た。
あらかた倒し終えると、通信機に情報が入った。
『代表。今しがた、テラセイブから救援要請が入りました』
「分かった。近くの部隊を送れ、俺も行く」
そう言うと俺は通信を切って走り始める。
テラセイブが活動している方に進んで行くと、ちょうど誰かが戦闘をしていた。
俺は走りながらジュアヴォを蹴り飛ばした。
「クレア!大丈夫か?」
「ベルさん!大丈夫です」
本当に大丈夫なようで、クレアはハンドガンを持ったまま落ち着いていた。
「レベッカも大丈夫か?」
「はい」
後ろのいたビリーと呼ばれていた男は、至って普通に戦っている。
ジュアヴォの数はかなりで、油断していると周りを囲まれそうだった。
俺はハンドガンを使って敵を掃討していくが、数が一向に減らない。
「…あの建物から来ているようだな」
俺は近くにあった大きなビルを指差した。
大きなビルの入り口からジュアヴォが出て来ている。
「今はここに集中しなければ」
ハンドガンでジュアヴォの頭を吹き飛ばしながら、俺は常にビルから視線を外さない。
やはりあそこから出て来ている。
ジュアヴォが中々減らないが、数分戦っているとBSAAの隊員が現れた。
BSAAの隊員と共に掃討をしていると、俺は再び大きなビルを眺めた。
どうするか考えていると、クレアが話しかけてきた。
「ありがとうございます」
「気にするな。これも仕事の内だ」
しかし、そう言いながら俺は常にビルを眺めている。
俺はジルに話しかけると、二人でビルの中に入って行く。
ビルの中は色々な物が散乱しており、それを分けながら進んで行く。
ジュアヴォが今の所現れないのが不安だが、奥に進めば現れるだろう。
ハンドガンの引き金に指をかけながら、警戒を高めて進んで行く。
部屋の一つ一つを探って行きながら、一階を探って行った。
「中国の町を思い出すわね。あの時もこんな感じに不気味な雰囲気を感じていたわね」
「そう言えばそんな感じがするな。あの時は色んな意味で必死だったからな」
「どうやら一階には何もないみたいだけど、上に上がる?」
「地下に上がる手段が見つからないからな」
階段をゆっくり上がって行くと、ようやくジュアヴォが現れた。
二階は大きな食堂とキッチンが有り、ジュアヴォはテーブルを盾にして攻撃を仕掛けてきた。
俺達は柱の陰に隠れていると、ハンドガンとマシンガンで攻撃を仕掛けてきた。
相手は手榴弾を複数個投げてくると、俺達は柱から飛び出した。
俺はもう一つの柱に隠れる、ジルも別の柱に逃げ込む。
「全く、こうも多いと気がめいるな」
「完全に待ち伏せされていたわね」
「ああ、俺達をここに誘い込むのが狙いだったか」
俺達で良かったが。他の奴だったら確実にやられていたかもな。
何とか半分を倒したところで、建物の壁が突如吹き飛んだ。
俺はその勢いで隣の建物に突っ込んで行く。
「ジル!無事か?」
「ええ」
「後で落ち合おう!」
そう言うと俺は建物の中を掛けて行く。
建物の中は迷路になっていて、正直に言うと…迷った。
「上に上がろうとしても、階段が見つからないからな」
建物の中を進んで行くが、自分がどこに居るのかも分からない。
ジュアヴォも出てこないという事が、この場の雰囲気を不気味にしている。
「誰か出てこないかな~」
「何かしら?」
「!!!」
後ろから声が聞こえてくる、俺は後ろに振り向くとそこに居たのはエイダだった。
「脅かすなよ…」
「あなたが勝手に驚いたんでしょ」
「全く、やっぱりここにいたか…。お前の事だからここに居るんじゃないかと思ったがな」
「想像してはいたが、俺に言えば何とでもなるのに」
「あなたに迷惑を掛けたくなかったのよ」
「良く言いうぜ、さんざん俺に迷惑をかけてきたくせに」
「失礼ね。私がいつ迷惑をかけたのかしら?」
「…………」
これ以上言っても無駄なようだし、それにここから出る事が最優先だ。
黙って歩いて行くとエイダは後ろからついてくる。
俺はただ迷うだけだった。
「……なんだ?」
「別に……」
先ほどから後ろにいるエイダが気になって仕方が無い。
後ろを見るが、エイダは黙って俺についてくるだけだ。
「……何かあるんだったら言えばいいだろ」
「別に何もないわよ」
どうしても俺から言わせたいらしい。
そういう所は全く変わらないな、言えばいいのに…助けたいって。
「……ハァ。俺の負けだ。…助けてください」
俺はエイダに向かって救援を出すと、エイダは少し、かすかに嬉しそうにすると、ついて来てと俺を誘導した。
全く、素直じゃないな。
「言えばいいだろ、俺を助けに来たって」
「…………」
はい、始まりました、エイダさんの無視。
かなり貴重だ、中々見れない光景。
エイダが無視をしてでも黙る事は中々無い、大体ははぐらかすのだが…。
「……困ったもんだな」
小さな声で呟くと、俺はエイダの後ろ姿を見つめた。
昔からまったく変わらない、俺にだけこういう態度を取ってくる。
デレデレしないのだが、時々こういう態度を取ってくるので困る。
「今度は何の任務なんだ?」
「…………」
未だに無視を継続してくるか…。
素直じゃないよな、そういう所を気に入ってるんだけど。
聞いておいてなんだが、大体の見当はついている。
俺のサポートに来たんだろ、俺がここに向かったと聞いて駆け付けたのだろう。
「どうやって潜り込んだ?目撃例が無かったんだが」
「……別に、難しい事じゃないでしょ?変装すれば簡単よ」
少し警備を増やしたほうが良さそうだな。
何せ簡単に1人の人間を入れてしまうのだから…まあ、エイダがすごいと言うのもあるが。
「それにしても、なんでこんなにここは迷路になってるんだ?」
「さあね、元々こういう作りなのか…それともあなたをはめようとしてこういう構造にしたのか」
後者だったら嫌だけどな。
俺の為にこんなことまでしてくれる事自体が気持ち悪い。
「前者が良いな~。全くありがたくないこの構造」
エイダに付いて行って少し経つが、本当に目的地に付いているのだろうか?
少し心配になるが、そもそも俺自身がどうやってジルと合流するのかを考えていなかった。
今になってどう合流するかを考えていると、エイダはその場に立ち止まった。
俺は周囲を確認すると、エイダは壁の所を触り出した。
「?何かあるのか?」
「少し黙っていて」
へい、黙ってます。
エイダは壁を触りながら少しずつ移動していくと、ある所で立ち止まった。
エイダは壁を強く押すと、壁の一部が凹んでしまった。
すると床が突如開いてしまって、俺はそのまま落ちてしまう。
だいぶ下に落ちると、後を追ってエイダも降りてきた。
「落ちるなら先に言ってくれよ」
「忘れていたわ。それにあなたはこの程度じゃ死なないでしょ」
「そう言う問題じゃないだろ」
死ななくても、痛いのだから少しは考えてほしい。
全く、俺がさっき弄った事を根に持っているな。
エイダは黙って再び歩き出すので、俺も黙って後を付いて行く。
先ほどから会話が無いのがとてもつらい。
俺から話しかけても返事が無い。
俺が弄った事を未だに怒っているのか、それとも今は集中しているだけなのか。
「それにしても、ここ何階だ?」
「……地下二階かしら」
地下二階…結構落ちてきたな。
む!地下二階?俺はジルと会いたいのに!
「なんで地下二階!?俺はジルと合流したいんですけど」
「ついて来れば分かるわ」
「今説明してくれ!」
「だったらここで迷う?」
クソ!すべての権利がエイダにある。
ここで逆らったら俺は本当に迷ってしまいそうだ。
「……本当に合流できるんだろうな?」
「それだけは本当よ」
まるでそれ以外は嘘かのような言い方。
未だにエイダが何を考えているか分からない。
ある程度歩いていると、今度は階段を上って行く。
これでようやく地下一階にたどり着いてことになる。
「……これをあげるわ」
エイダは突然俺に向かって何かを投げてきた。
俺はそれを確認すると、それがハンドガンであることに気づく。
「ハンドガン?…弾一つしか入ってないし!!」
「さっき拾ったから」
俺はハンドガンを腰に掛けると、ポーチに入れておいた物をエイダに渡した。
「これやるよ」
「?これは?」
エイダは注射器のような物を手のひらで転がすと、俺に向かって聞いてきた。
「改良型の“NTウイルス”だ」
エイダは黙ってそれをポーチに入れてしまう。
再びエイダは黙って歩いて行くと、少し歩いてところで俺達は地上に出て行った。
「?ここはどこだ?」
後ろは先程まで俺がいたであろう建物が建っていた。
エイダに聞こうとすると、エイダは既にそこに居なかった。
「神出鬼没な奴だな」
また会えるだろう。
「ベル!ここにいたのね!」
廃墟の町の奥からジルが走ってくる。
今一度地下の方を見ると、ジルに向かって走って行く。
また会えることを祈って。
Project name“cordnameNT”
まだ…
まだこれではcordnameだ。
これから変化していく