本編どうぞ。
翌日放課後。
古城は中等部の校舎にいた。
もちろん凪沙の監視もとい凪沙を見守るためにだ。
それにしてもあの高清水という奴は凪沙のどこが良かったのだろう。
あいつは明るくて、誰とでも打ち解けられて、料理も上手で……あれ、欠点が見つからない?
「まさか、俺の妹は完璧な奴だったのか……?」
「なに中等部の校舎で馬鹿な事をいってるんですか……」
「おう、姫柊。奇遇だな」
「なにをしているんですか?まあ、大体予測できますけど……」
「俺は凪沙の監視役としてだな……」
「わかりました。シスコンなんですね。……凪沙ちゃんなら屋上ですよ……」
「屋上!?くそっ!そっちがあったか!」
古城のスキル[シスコン]が発動した!
「はぁ、真性のシスコンですね……。さっき教室を出たばかりなのでいまならまだ間に合うと思います」
「サンキュー!姫柊!」
「いえ、私も結果が気になりますから……」
屋上へ向かって走る二人だった。
無人島、朝。
「くかー……」
やっぱり朝起きない霊斗だった。
「霊斗、起きて下さい。朝ですよ」
「ん……あと五分……」
「まったく、仕方ありませんね。あと五分だけですよ」
五分後。
「ご主人、五分たったぞ。起きてくれ」
どうやらツクヨミも人型になれるようだ。
「ん……あと十分……」
「そうか……じゃあ姉さんを呼んでくるよ」
「おはよう」
「なんだ、起きちゃったのか……つまんないな」
因みに、ツクヨミの人型時の名前は「
まぁ、そんなこんなで過ぎるいつも通りの朝だった。
中等部屋上。
扉の向こうから凪沙ともう一人、恐らく高清水と思われる声がしている。
(野郎……人の妹に手ぇ出しやがって……)
(先輩、押さえてくださいね?)
なんとか堪えている古城。
しかし、それはいとも容易く終わった。
『や……くすぐったいよぉ……』
『ごめんごめん、俺、こういうのなれてなくて』
明らかにヤバめな会話が聞こえてきた。
「野郎っ!」
「先輩!?」
古城が飛び出す。
「てめえ!誰の妹に手ぇ出してんのかわかって――ってあれ?」
そこには唖然とした表情の高清水、凪沙がいた。
そしてすぐさま真っ赤になる凪沙。
「古城君、なに言ってるの!?高清水君びっくりしてるじゃない!」
「え……だって昨日のラブレターは……?」
「ラブレター……?もしかしてこれの事?」
それは運動部の名簿だった。
「高清水君はこの猫を引き取ってくれるっていうから凪沙が立ち会ってたの!」
「そ、そうか……ん?立ち会ってたってことはお前が拾った訳じゃないのか?」
「そう。夏音ちゃんが拾って来たの」
「へー、で、その夏音ちゃんというのは……?」
すると、端のほうにいた女生徒がおずおずと手を挙げる。
「はい、私……でした」
「そうか、よろしく」
「って古城君!そうじゃないでしょ!ちゃんと高清水君に謝って!」
「お、おう。悪かったな」
「いえ。自分は気にしてないんで大丈夫っす。じゃあ、俺はこれで」
そう言って爽やかに立ち去る高清水。
その背中を見送り一言。
「あいつ、いいやつだったんだな」
それを聞いて溜息を付く凪沙と雪菜であった。
さて、書いたぜ。
ではまた次回!