VampirePrinceDiary 作:FGOのガチャ運が欲しい人
次回ようやくヒロイン登場です。
中世 ○月×日 天気:晴れ
母さんに今までどこに行ってたのか聞いたら第六魔法に挑もうと頑張ってる人のお手伝いと言っていた。
それを聞いてじいちゃんは「また余計なことを」と言っていたが頑張ってる人のお手伝いって何がダメなのだろうか?
それを聞いてリィゾは頭抱えて一緒に行ったであろうフィナは、ニヤニヤしていた。
俺が母さんみたいに誰かの手助けしたほうがいいかなとつぶやいたららじいちゃんとリィゾに真顔で「真似するな/しないでください!!」と怒られた。
……どういうことだってばよ。
とりあえずその場はフィナの「まあ、その辺の分別も勉強したら?」と言って収まったけど、珍しくフィナが騒動を納めてたな~
いつも起こしてる側なのに。
プライミッツは母さんに抱かれてじっとしてた。
母さんそこ代わって、マジで。
中世 ○月×日 天気:晴れ
………いったいどれぐらいの日々が掛かったのだろうか。
5,6年は掛かった気がするけどようやくルービックキューブを6つ同時に色をそろえられるようになったぜ!!
両手に一つずつ、魔力で浮かせながら残りの4つを操作して同時に回転させそろえる……ここまで来るのに……くっ!!
いやーようやく達成できてすっきりした。
……あれ?
そういえば何のためにルービックキューブやってたんだっけ?
まあいいか。
そのうち思い出すだろうし…………いや、日記に書いてなかったか後で見直そう。
案外書いてあるかも。
ただ飛んだりしてるところがあるからあるといいのだけれど。
中世 ○月×日 天気:曇り
じいちゃんに怒られた。
いやね、そりゃあ目的と手段が逆になってルービックキューブやってたけどさ……いいじゃんそれだけ熱中していつの間にか分割思考もできるようになってんだからさ。
………いや俺が悪いんだけどさ。
……なんかもう趣味化してる気がする。
いや楽しいんだけどね?
最近料理もはまりだしてるんだけどさ………やべえ本末転倒になってる。
どうにかせんと。
中世 ○月×日 天気:晴れ
最近剣の特訓でリィゾに対して10本中3本ぐらい取れるようになった。
二刀流も様になってきて結構強くなってる気がする。
空想具現化もきちんとできてるのでもうすぐ一人旅に出ようかと思ってる。
そういえばこの日記も3歳のころから使っているのか……なんか感慨深いな。
もうすぐページが無くなるし旅に出る際には家に置いていこうかと思っている。
あと、外に出たらどこに最初は行ってみようかな?
中世 ○月×日 天気:晴れ
今日は驚愕の事実を知った。
母さんには妹……つまりおばさんがいるらしい。
いや初耳なんだよ本当に!!
今日家で、母さんお部屋に行ったら金の髪の毛が入れられてる箱を見つけたんだ。
でこれが何か広間にいた母さんに急いでいって聞いてみたら、「ああこれ?昔アルクと喧嘩した時に切り取ったのよ………本当いつ取り返しに来るのかしら?」っていったんだ。
それでアルクって誰って聞いたら「えっ」って空気が凍った。
いやマジで初耳で回り見渡しても「誰も説明してなかったかしら?」「いえ、てっきり姫様が説明したとばかり……おい、フィナ!!」「そもそもアルマに僕が近づいたら姫様とプライミッツ・マーダーに怒られるからね!?」とすごい慌てていた。
俺はその間プライミッツにどうしたんだろう?って聞いてみたが我関せずと言わんばかりにプライミッツは寝てた。
その後説明されたんだけど………本当にびっくりしたわ。
中世 ○月×日 天気:晴れ
………ようやくだ、15年掛かってようやくじいちゃんに魔法の免許皆伝をもらった。
長かったな……体の魔力が制御できずに暴走したり、並行世界から魔力持ってこれず逆に腕だけ持っていかれたり、ルービックキューブやったり、じいちゃんの鉄拳制裁とかが懐かしい。
いや今でもたまに鉄拳制裁は飛んでくるけれども。
空想具現化や剣の修行もちゃんとできているし上出来、上出来。
そんなわけで明日旅に出るちょうど日記のページも切れるのでいい機会だ。
あとは、旅の道具の準備とかいろいろな荷物をまとめるだけだ。
とりあえず、海っていうのをこの目で見てみたい。
船にも乗ってみたいしまずはそこからだ!!
今から楽しみだ!!
………
……
…
とある国にひっそりと誰も知られぬように魔術の結界によって守られた城の玄関に一人の少女が立っていた。
その少女は外に行こうとはせず、また中にも入ろうとはせずにただ、外の景色を見つめていた。
「行ったようじゃの」
少女以外には誰もいなかったこの空間に突然前触れもなく老人が現れた。
だが少女はその老人の登場にさして驚きもせず淡々と返事をしていた。
「そうね……怪我とかしないといいのだけれど」
「怪我よりも命の心配はしないのか?あやつのことを知れば聖堂協会だけではなく白翼公などの朱い月の信奉者までも命を狙うと思うがのう」
命の危険があると老人は言っているのにその表情に真剣さはなくどこか掴み所がないような雰囲気で話をしていた。
「あの子のことを知っているのなんて今は私たちだけだから当分は大丈夫でしょう。それに私の息子だもの、そんなヘマはしないわよ。それよりもあなたこそ自分の初めての魔法の弟子の門出に何も渡さなかったの?」
「………あの小娘がよくもまあ、いっちょ前に成長したもんじゃ。恋は人を変えるというが全くこれだから人生は面白い」
「ゼルレッチ、それは質問の答えじゃないわよ」
少女は少し苛立ったように殺気を飛ばす。
その殺気によって周囲の空気は冷たくなり空間はきしみ、悲鳴を上げているが老人はそよ風を浴びているかのように涼しい顔で言葉を返した。
「まあ一応昨日のうちに渡しておいたわい。ただの白紙の本、まあ日記帳じゃな」
「……魔術書は渡さなかったの?」
「今更あやつにそんなもの意味はないわい。日記やルービックキューブや料理が趣味のあやつにはこれぐらいの方が喜ぶ。大体あやつはどこかお前さんと同じで破天荒なところがあるから下手な魔導書を渡したらどこかに売っぱらったりしかねん」
そう言って老人はこの場で初めて頭の痛い事を考えるかのように手を額の上に置いて首を振っていた。
少女はその言葉に不快を覚え眉間にしわを寄せ、先ほどよりもいっそう殺気が空間を支配した。
その少女の表情はかわいらしいはずなのに見ているものにそれを一切感じさせない矛盾した雰囲気を醸し出していた。
まあ、老人には関係ないと言わんばかりに気にしてないのだが。
「そうやって、過剰に反応するのは認めているもんじゃよ……まったくアルクの奴と違って本当にお前さんは感情豊かになったわい。その息子はもっと人間らしいがまあ、あっちは人間の血が混じってるゆえ当然と言えば当然かのう」
「ふん、余計の世話よ」
その発言に老人は満足したのか一つうなずきニヤニヤとしながらここに来てから言おうと思ってた内容を口にした。
「ところでお主、あやつがもしも嫁さんでも連れてきたらどうするつもりじゃ?」
「………あの子が連れてきたら認めるけど……いくつか口を挟むわよ」
(ちょっとで済めばいいがのう。まあそん時はアルマ、せいぜいがんばれ)
老人は内心でそう思いながらいつか来るであろうこの少女と愛弟子の嫁をめぐる喧嘩に思いをはせ、旅に出た愛弟子に激励を送った。
ツンデレ
「母さんはどうしてアルクおばさんの髪を切ったの?」
「きれいだったしあの子も気に入ってただろうから切ったら取り返しに来ると思ったからよ。真祖として教育してあげないといけないでしょ?そのついでに色々話したいだけよ」
「へえ~」
(……そういえば母さん得意な料理って甘いものとか多いけれどその時出すためなのかな?
前に作ってあげようとか言ってたし。というか話がしたいなら直接言えばいいのに……じいちゃんは母さんのことツンデレとか言ってたけどこのことかな?)