NEXUS of the Heroes ~英雄達との絆~   作:0.1tトラック

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第9話 過去と兆し

ああ・・・なんだこれは・・・。

 

 

なんで、俺の手は血で塗れてるんだ。

 

 

なんで、俺は誰かに必死に呼び掛けているんだ。

 

 

目の前に倒れている人達は誰だ・・・。

 

 

『いや、知っているはずだ。お前は』

 

 

なんで、俺は泣いているんだ。どうして・・・。

 

 

『それは、お前が出来なかったからだ』

 

 

なんで、この人達は死んでいるんだ。

 

 

『それは、お前が無力だったからだ』

 

 

駄目だ、死なないで。いつもみたいに。笑ってよ。

 

 

『無理だ、死んでいるのだからな』

 

 

ねえ、なんで・・・。おれ・・・ぼくがわるいの?

 

 

『そうだ、お前が悪いのだ』

 

 

ぼくが・・・わがままいったから?ぼくが、ショーをみたいっていったから?

 

 

『そうだ、お前の我侭で、死んだのだ』

 

 

ごめんなさい・・・。ごめんなさい・・・。もう、わがままいわないから・・・おきてよ・・・。

 

 

『もう遅い・・・。死んだのだ』

 

 

おとうさん・・・おかあさん・・・。

 

 

『分かっているはずだ・・・』

 

 

おきて・・・。まだみてないのがいっぱいあるんだよ?いっしょにみようよってやくそくした・・・。

 

 

 

『お前のせいで・・・』

 

 

 

ごめんなさい・・・。ごめんなさい・・・。

 

 

 

『お前の身勝手で・・・』

 

 

ごめんなさい・・・!ごめんなさい・・・!!

 

 

『お前が無力で・・・』

 

 

 

ごめんなさいごめんなさい・・・・!!!!

 

 

『お前が、殺したのだ!!』

 

 

おかあさん!!!おとうさん!!!!

 

 

 

『お前が・・・お前が・・・親を殺したんだ!!!』

 

 

一人に・・・しないで・・・。

 

 

『お前が・・・弱いからだ!!!!』

 

 

 

 

一人はいやだ・・・。暗いよ・・・怖いよ・・・・。なにも・・・みえないよ・・・。

 

 

『そうだ!お前は弱い!!!弱いのだ!!!だが、お前を強くしてやる・・・』

 

 

誰なの・・・?誰かいるの・・・?

 

 

『そうだ・・・私はお前の目の前にいる・・・さあ』

 

 

 

誰なの・・・。ぼくは強く・・・なれるの?

 

 

 

『ああ、強くなれる。さあ、こっちへ来い・・・。さあ・・・』

 

 

 

強く・・・強く・・・。

 

 

 

『さあ・・・お前の・・・』

 

 

 

強く・・・。強く・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

[そこまでだ]

 

 

 

『っ!??貴様ぁ・・・』

 

 

 

眩しい・・・。あ・・・あれは・・・光?大きな・・・手?

 

 

 

[君は、まだ灯りを持っている筈だ。照らすのだ。君の道を]

 

 

 

灯り・・・?

 

 

さっきから何だか、胸が熱い。見てみると、何か紅く輝いている。

 

 

 

[君の灯りは、その思いは消えない光だ。さあ、進むんだ]

 

 

 

周りが明るい真っ白な空間になっていく。

 

 

そうだ、ぼくは・・・俺は。

 

 

 

『ふん・・・まあいい。いずれこっちの方にまで成るさ。それまでは、少しの幸福を味わうがいい・・・』

 

 

暗闇が去っていく。

 

さらに周りが眩しい光に包まれているようだ。

 

 

 

[さあ、真木・・・皆が待っているぞ・・・]

 

 

皆・・・そうだ・・・。

 

俺には、仲間が待っているんだ・・・。

 

 

大事な、大事な仲間達が・・・。

 

また、一段と視界が眩しくなる。

 

ああ、これは・・・夢から醒めそうだ・・・。

 

 

 

 

 

{アァ・・・}

 

 

 

 

突然、背筋が凍るような、唸りが背後から聞こえた。

 

悪寒が止まらない。汗が吹き出してくる。

 

 

 

そして、俺は振り返った。振り返ってしまった。

 

 

 

 

 

 

そこに居たのは・・・黒だ。全てが黒だった・・・。

 

 

 

 

{アァ・・・}

 

 

 

何かが、唸っている。聞くだけで身体が凍るかと思うほど恐ろしい。

 

 

 

 

 

 

[不味い・・・真木!!それには関わってはいけない!!!]

 

黒に向けて大きな手が突き出されたと同時に、強い光が放たれる。

 

その黒は少しずつではあるが、引き下がっている。

 

 

ああ・・・でも、俺はとても知っている気がする。

 

 

 

[アァ・・・・・・]

 

 

 

俺は、知っている。

 

 

 

[アァ・・・・・・い・・・・・・]

 

 

 

俺は・・・これを・・・・。

 

 

その目を、知っている。

 

 

「・・・木さん・・・・・真木さん!!!」

 

 

 

 

 

何処かで、とても聞き覚えのある声が聞こえる・・・。

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

「・・・ごほっ!!がはぁ・・・!!!はぁ・・・はぁ・・・」

 

 

 

「真木さん・・・!大丈夫ですか!?私が誰か分かりますか!?」

 

 

「あぁ・・・ジャンヌだ・・・ごほっ・・・ごほっ・・・あぁ、死ぬかと思った・・・」

 

 

 

「真木さん・・・何か凄く呻いてましたから、みんな心配していたんですよ」

 

 

 

そう言われて周りを見ると、立香達が心配そうに(オルタさんは相変わらずの無表情だが)俺を見ていた。

 

 

『本当に・・・こちらでも色々心配したんだよ?心拍数とか脈拍とか、その他諸々急激に悪化したと思ったら、気付いたと思ったら元に戻ってたり・・・よく分からないよ』

 

 

ドクターからも本気で心配していたような声色で言われる。

 

そこまで酷かったのか・・・。

 

確かに夢・・・?まあ夢にしては現実味が溢れすぎてキツイんだがな・・・。

 

 

思い出すだけで嫌な光景を思い出す・・・。

 

あの血まみれの二人。あれは両親だと、思い出したんだ。(・・・・・・・)

 

 

だけど、なんで俺は大事な事を覚えていなかったんだ。

 

なぜだ。大事な両親のはずだ。なんで俺は覚えていなかったんだ。

 

 

 

「あの・・・真木さん?まだどこか・・・」

 

 

「ん?ああいや、大丈夫だジャンヌ。もう異常はない・・・んんん???」

 

 

立ち上がる瞬間、ジャンヌが持っている物に、俺は気付いた。

 

 

 

「じゃ、ジャンヌ・・・それは一体・・・どこで??」

 

 

「えっ、ああこれは・・・。起きたら、何故か持っていたんです。」

 

 

そう言って手の中にある物を見せて貰う。

 

 

 

その時、全身の血が沸騰するようにも思える衝撃が走った。

 

 

それは、何回も見た物だ。だけど、それが何故ここにあるんだ。

 

 

震える声で、自然と口に出ていた。

 

 

「赤い・・・勾玉だ・・・」

 

 

「はい、勾玉なのは間違いないんですが。手に持っていると、とても温かくなるんです」

 

 

「いや、ジャンヌ。俺も勾玉は知っている。だがこの勾玉は、普通の勾玉じゃない」

 

 

「そ、それはどういう・・・」

 

 

ガサリ・・・と草むらが音を立てた。

 

瞬時に全員体勢を構えたが、出てきたのは意外な人だった。

 

 

「はぁ・・・全く、迎えに行くとか言っていたのに、こんな所で寝ているだなんてね」

 

 

「ま、マルタさん・・・あっ」

 

 

「その顔・・・すっっっかり忘れていたようですね?」

 

 

 

なぜこの人は俺が考えた事が分かるんだ!?

 

 

 

「まあいいわ。これでチャラにしてあげる」

 

 

「あ、あの・・・これで、とは?」

 

 

「ん?そりゃもちろん・・・・」

 

 

 

ドゴォ!!!

 

 

顔、詳しく言うと頬に衝撃が来てから打撲音が聞こえてきた。

 

 

ああ、この人いつも殴ってくるんだな・・・・・・。

 

 

■ ■ ■ ■

 

 

「ふふふふ・・・これで・・・あと少し・・・・」

 

 

イラついてその辺の村を焼きに行こうとしたら、ジルが何かをしている所を見た。

 

 

「ジル・・・?なにをしているのです?」

 

 

「おお・・・ジャンヌ!!相変わらずお美しい・・・」

 

「はいはいお世辞は良いから・・・って、ワイバーン?」

 

見ると陣の中に縛り付けられたワイバーンが居ました。ワイバーンは一切動こうとしていない。

 

 

「そうなのです!!ワイバーンに更なる改良を施して、この国を滅ぼせるようにと考えまして!!!」

 

「ふーん・・・それって魔竜にもやっていた奴ですか?」

 

「ええそうです。魔竜と同じようにしようとしたら身体ごと爆裂していましたから・・・今回はワイバーン用に改良をしてみたのです・・・・」

 

「・・・まあ、これで効率が上がるのなら、徹底的にやっても構いません」

 

 

「おお・・・ありがたきお言葉・・・。このジル・ド・レェ、必ずや遂げてみせましょう!!!」

 

 

ワイバーンの緑だった体色がやや赤黒くなっていく。

他にも赤色や黒色のワイバーンはいますが、このようなワイバーンはいませんでした。

 

 

そう・・・。これなら、私が。

 

 

私が、本物のジャンヌ・ダルクだと、あの偽者に・・・思い知らせる事ができるのでしょう。

 

 




お久しぶりです。気がついたらここまで掛かりました・・・。

そして、8月から新規水着ですよ・・・。


爆死・・・するだろうなぁ・・・。


あと、今回からタイトル等を変更することにしました。

前までのタイトルは主人公のテーマでしたが、分かりやすく普通のタイトルにしようかなと・・・。

これからも宜しくお願いします。


もっとfateらしさと面白さが書けれたらなぁ・・・。辛い。
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