お寿司食べたい。生魚食べれないけど。
前回の赤ん坊に戻った時から十数年。色々あって何と小説単行本に直すと二十七巻分の壮大な冒険譚を繰り広げたのだがやっぱり割愛。しかもそれが今後の人生まだまだ続くのだ。正直言って死ねる。
このままではいけない。何とか後に立ってくるだろうフラグを何としても回避しなければ。
うーんと悩む俺。どうもいい案が浮かばない。何故か戦う方向に行ってしまう思考が憎い! 前世?がそんなのばっかりだったからだろうか。余命を告げる死神の足音がヒタヒタと聴こえる様である。
そんな悩んでいた俺に神獣であるヘレンが天啓とも呼べる事を提案してきた。
「力を使いたくないなら、隠し通せばいいのでは?」
何故気が付かなかったの?的な表情と共に出された言葉。ちょっとゾクゾクしたのはナイショ♪ そんな簡単な事にも気付かなかった俺の脳味噌の容量が恥ずかしさで更に小さくなった。それを隠すようにヘレンに抱き付いて撫で回す。これでもかという位に撫で回す。やめてくださーいッ!と顔を真っ赤にして抗議してくるマイエンジェル。でもすみませんソレは逆効果というものです。ニヤリ。
主人公にロリコン疑惑が浮上した瞬間だった。
結局その日はヘレンを撫でて終わったのだった。
次の日パパッと隠蔽工作を完了させる。どうやら完全な隠蔽は出来ないようだがそれでも同じ神剣持ちが注意しても気付けない程らしい。よくやった俺!じゃなくてヘレン! 予想を斜め上どころかほぼ直角で行った作業に俺では上手く行かず、九割以上ヘレンがやってくれた。昨日と同じように撫で回すと今日は顔を赤くしていたが向こうからドンドンデレてきた。ははは、愛い奴め。
とそんな時両親から相談があるとかでリビングへ。何でも親父が転勤するに当たって単身赴任は嫌なので家族全員で引っ越さないかとの事だった。勿論ここに残るという選択肢もあったが、新しい場所というのにも興味が引かれたのでOKを出すと飛び跳ねて喜んでた。
そんなに嬉しかったのか両親よ……。
そんな息子想いの両親に若干ウルッと来たのは俺とヘレンだけの秘密だ。
そんなこんなで着きました、新天地です。
右を見渡すと見た事ない景色。左を見渡しても見た事ない景色―――ではなくマ○ドナルドが。昼食を買おうとレッツゴー、店内へ。周りを見ると若い人達で一杯である。俺?俺は精神年齢数千歳ですが何か?この中じゃ誰よりも年齢高けーんですよハイ。
列に並んでさあ何を注文しようかと悩んでいると脳内にズキュウウゥンッ!という警告音が鳴り響いた。ちなみにヘレン曰く音は仕様らしい。そんな事は知らないがどうやら店内に俺以外の神剣持ちがいるらしい。
これは久々の死亡フラグか!!とビクビクしながら辺りを見渡すと窓際のテーブル席に座ってる二人組がそうらしい。
初めて見る顔だ。しかしどうも懐かしい感じがしないでもない。つまりは俺が会った事のある奴らだと推測すると―――
前世?で会った→少なくとも一回は吹き飛ばした事がある→正体ばれる→戦闘ルート確定で乙(笑)
……………………。
ヤ バ い で しょ!!
いきなりピンチな主人公。こんな事になるんなら転校なんてするんじゃなかったと頭を抱えて絶望した。勿論脳内で。店の中でいきなりそんな行動とれば怪しまれること間違いなし。この時俺のライフは既にゼロ。ストレスがマッハで髪の毛が一気に白髪に変わりそうである。
Q:気付かれず尚且つ逃げるなら? A:今でしょ!!
息を止めて気配を殺しすと一直線で店の出入り口へBダッシュ! フハハハハッ! さらば死亡フラグただいま幸せの一時よッ!
だがしかし、そうは問屋が卸さねぇよとどっかのお地蔵様の声が響いたような気がした。
ドンッ
あ!? ご、ごめんなさい!
ああ、良いです…よ………
振り返った先にいたのは可愛らしいショートの髪型の女の子。普段ならあら可愛いで済ませるがこの状況はそうならない。それはこの子も神剣持ちだったからである。
もういやだなにこの神剣使いのバーゲンセール。
今なら王子の気持ちが解る。それはもう嫌というほど。
落ち込んでると女の子が声を掛けてくきた。
ここで前世?で鍛えた某大食い騎士王様ばりの直感が警報を全開にして鳴り響いた。
「あれ? 希美どうかした?」
するとどうでしょう。テーブル席に座ってた神剣持ちが生存フラグをバッキバキに折りに来たではありませんか(加藤みどり風)。勿論俺の。
どうやら俺に気付いた神剣持ちの少年。どうかしましたか?と丁寧に聞いて来てくれた。うん、その優しさが今はとても憎いんです。
いえいえ俺は大丈夫ですよーとアピールする。取り敢えず今すぐここを離れたい。
その時、女神が俺に微笑んだッ! 俺を呼ぶパパンの声。やった!これで勝つる!!
そうして何とか深く絡まる前に逃げ切った。これ以上死亡フラグを立てるのは嫌だからね。
しかし、天の声がそれを許さなかった。
聞こえなかったか?貴様は既に
転校初日。場所は物部学園という場所だという。学園というからには普通の高校より自由な校風なのかもしれない。だからといって拓ちゃんの二の舞は御免である。あそこは
と、どうやら話は終わったらしい。とうとう新たな
さぁ、新しい学園で青春を謳歌するんダ!
ガラガラと引き戸特有の音を立たせながら度を開けて―――
「あれ? この前○ックでぶつかった人―――」
同じ音を立てながら引き戸を閉めた。
俺は今幻聴と幻覚を同時に引き起こしたのかもしれない。これは病院に行かなければとエスケープを試みたが担任の女教師に捕まった。たわらばッ!
俺のガラスのハートが砕かれた。英語で言うとブロークン。
なんでー!?という俺の叫びが脳内でしか響き渡らない。静かなものである。
こうして俺の新学期は(俺だけ)波乱を迎えて始まったのだった。
タグにある通り、書き方を変えるかもしれないです。
元々書き方を練習したいために書き始めた作品ですので、そこはご容赦下さい。