仮面ライダープリスパーサ   作:taka@半魚人

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はい、プリスパーサ7です。
今回は農さん回ですよ。

では、本編どぞ。


ステージ7「心をGROW、いざ進まん!」

前回のあらすじ。

憐花がドレスアップクローズの力によって、メイドにされ。

俺が弱味を握りましたよって話だったな。

ちょっと!それだけじゃないでしょ!

 

 

~CR~

 

「順調に盗まれたガシャットを取り返してるな。」

今取り返したのは、ワンツースロットとドレスアップクローズか。

バクドキホラーに関しては、黒男が持ってるしな。

 

「みんな強くなってるの~。ワシも前線に出て、戦えたらいいんじゃが。」

「いやいや、ご年配に無理はさせられません。」

「足手まといと言いたいのか?」

「そんな!目上の方を敬ってるんですよ。」

 

下手な言い訳をしつつ、農さんの話を聞き流した。

といっても暇なので話し掛けた。

 

「憐花来ないっすね。」

「君のせいでは?」

「そんなぁ、ただこの前のことイジるだけですよ。」

 

堂々とこんな発言をしたのだが。

「・・・。」

無視か。慣れちゃったのかな。

 

すると、憐花と院長が入ってきた。

「またあのバグスターの情報が入ったわ。行きましょ。」

「おぉ!待ってました!」

 

そして、俺たち三人は目撃情報があった場所に行った。

 

 

向かうと、黒男とバグスターがいた。

「二人とも、行こうぜ!」

「気が早いけど、まぁいいわ。」

「そうじゃの。」

 

三人でガシャットを構えて、起動。

 

『フォルティアクションZ!』

『タガヤスアグリカル!』

『ホップステップリズム!』

 

「「「変身!」」」

 

一斉に変身し、それぞれの武器で相手に立ち向かった。

農さんはバグスターを、俺と憐花は黒男を相手にした。

 

 

 

このバグスター、手強いのう。

いや、ホントに手強いか?

まさか、ワシが弱いんじゃ。

 

そう思うと、相手の攻撃を連続で受けてしまった。

「農さんっ!」

 

憐花くんが気にかけてくれる。

「ワ、ワシは大丈夫じゃ、だからソッチを頼む!」

 

明らかに大丈夫な状況ではなかった。

そんな時、つい考え事をしてしまい、さらに攻撃を受けた。

そのため、変身が解けてしまった。

 

「ぐわっ!」

 

あぁ、何でこんな事に···。

すると善人くんが来て。

「退きますよ、農さん。」

「あ、あぁ。スマナイ。」

 

ワシたちはバグスターらを背に帰った。

 

 

~CR~

 

「すまん。ワシのせいで···。」

「そのことはいいですよ。でも、どうしてんですか?」

「少し、考え事をしてしまったんじゃよ。」

「考え事···、ですか。」

 

ワシは昔から一人で抱え込むことが多い。

さらに、この前なんか。

善人くんが初めてあのバグスターと戦ったとき、ワシは見た。

 

黒いプリスパーサの正体を。

 

言えるはずがない、今までワシたちと協力してきたのに。

あの時はすぐに善人くんの後を追ったんじゃが。

途中で社長が変身するところを見てしまった。

だから、わざと遅れていった。

 

最低だ、そう思った。

こんなことCRの人たちに言えない。

CR、の人たち···。

 

CRでない人なら?

宝さん。あの人になら、言っても。

 

 

「ちょっと、出かけてくる。」

「農さん、どこへ?」

「すぐ戻ってくるから、じゃあの。」

 

そしてワシは、宝さんのいる坪押しの店へ向かった。

 

 

~劉宝軒2階~

 

「···宝さん。」

店に入るなり宝さんに話し掛ける。

 

「ン?あなたは···。」

「あ、自己紹介がまだでしたか。ワシは農。大草 農。」

 

ワシは簡単に自己紹介を済ませ、話を切り出す。

「宝さん。黒いプリスパーサについてですが。」

「・・・。」

宝さんの顔が険しくなった。

 

「単刀直入の言います。ヤツの正体は、任藤 天、です。」

「!?」

驚いている、まぁそうじゃろうな。

 

「いつから分かって?」

「実は先日、天社長が変身するのを偶然···。」

 

宝さんには全て話すつもりだった。

例えその情報がCRに渡ろうとも。

 

「ワタシもね、社長がゼロディのプロトガシャットを管理してるのを知ってネ。」

「確か、黒いプリスパーサが使っているのは。」

「プロトフォルティアクションZ···。」

「ワタシはそのことを、ズット疑問に思ってイタ。」

 

成る程、それなら合点がつく。

しかし、社長の目的は?

 

「目的は一体、何なんでしょうね。」

「それが分からナイ。なので様子を見ようかと。」

「分かりました。これからは少しお邪魔するのが多くなります。」

「ハイ、分かりました。」

そしてワシは、店を出た。

 

 

 

農さん遅いな。

さっきのこと気にしてるのか?

と思ったら、農さんが戻ってきた。

 

「農さん。てっきり帰ってこないのかと。」

「地味に酷いのう。」

「よし、みんなでバグスターを探しにいこうかの。」

「え?あ、はい。」

 

急にどうしたんだ?

前線に出たいとか言ってたし。

まさか、それでか。

そんなら今回は農さんに譲るかな。

 

 

俺たちはバグスターの居そうなトコを廻っていたが、いなく。

近くのカフェで休んでいた。

 

「居ませんねぇ。」

「そうじゃのう。」

「急患を待ったほうが。」

「そうそう。無理に探さなくてもいいじゃないですか。」

 

コーヒーでも飲んで休むなんて洒落てること、

こんなときでもないと、出来ないし。

憐花はケーキを頼み、俺はコーヒーを啜っていた。

 

「あ~、ウマい。」

 

店員が憐花のケーキを持ってくると、ゲームスコープが鳴った。

「「「あっ···。」」」

 

わーお、なんつーグッドタイミング。

「じゃあ憐花、俺たち行ってくるわ。」

「う、うん。」

「払っといてな!」

「えっ。ちょっと、善人!」※久しぶりのクズである。

 

そして俺は農さんとカフェを後にした。

 

 

~風見公園~

 

おぉ。ここは懐かしの場所ではないか。

「ん、あれは。」

 

お馴染みの黒男とバグスターがいた。

「行きますか、農さん!」

「あぁ!」

 

ガシャットを構え、一気にレベル2に変身する。

「「変身!」」

 

『ガッチャーン!レベルアップ!』

『フォルティジャンプ!フォルティキック!フォルティフォルティアクションZ!』

『タガヤス!ウエル!ソダツ!シュウカク!タ·ガ·ヤ·ス!アグリカル!』

 

よっし、変身完了!

「農さん、バグスター頼みます。」

「分かった。」

 

俺は黒男を相手した。

農さんは武器にガシャットをセットした。

 

『ガシャット!キメワザ!』

 

武器の鍬を構える。

『タガヤス!クリティカルフィニッシュ!』

 

鍬の刃をバグスターの肩に刺して無理矢理下ろした。

バグスターは爆発し、農さんはガシャットをゲットする。

 

てか、この黒男全然やられねぇな。

こうなりゃ、ワンツースロットを!

 

俺がガシャットを構えると。

「待ってくれ善人くん。」

え、何?

俺は黒男から一歩下がり、間をとった。

 

「どうしたんですか。」

「今度は、儂の番じゃろ?」

まさか農さん、ガシャットを。

 

『ペッツグロー!』

 

やっぱりそうか!

農さんがガシャットを起動すると、画面から鹿みたいなのが出てきた。

てか、えぇ。鹿?ダサい···。

 

そして農さんはベルトのレバーを閉じて、ガシャットをセットする。

 

『ガッチョーン!ガシャット!』

「其の参!」

 

掛け声の後に、レバーを開く。

 

『ガッチャーン!レベルアップ!』

すると、さっきの鹿が横から農さん目掛け突進して合体した!

『アガッチャ!ビッグなペッツに育てあげろ!レッツ!ペッツグロー!』

 

ネイチャーは肩に鹿の顔が付いた姿になった。

黒男は農さんに走っていった。

 

農さんは武器を構えて黒男の攻撃を防いだ。

そして鹿の顔が付いてる方で、ヤツにタックルした。

黒男がやられたのを見て、キメワザをする。

 

『ガシャット!キメワザ!』

さらにもう一度!

『ペッツ!クリティカルストライク!』

 

農さんが武器をシャベルにすると、肩の鹿が離れた。

「昔は、草野球が得意だったんじゃよ!」

そう言って、シャベルを振りかぶろうとした時!

 

 

グキッと大きな音。

農さんの腰にはGREAT!の文字。

あっ。(察し)

 

鹿は微妙な表情で農さんを見たあと、黒男に突進していった。

鹿の攻撃が黒男に当たると、ヤツはやられ、去っていった。

 

「み、農さん。やりましたね。」

「あ、あぁ。そう···じゃの···。」

そのあと俺は、農さんをCRに連れて帰った。

 

 

 

「任藤 桂馬···カ。調べてみる価値はありそうダ。」

ワタシは爆走バイクのガシャットを見つめ、そう呟いた。

 

see you next game···

 

 

次回!仮面ライダープリスパーサ!

「天、社長···?」

「サテサテ、どう料理しようカ!」

「デリシャスクッキング!」

 

次回「運命の時!光るCOOKINGSENCE!」

で、ゲームスタート!




いかかでしたか?
次回はウンメイノー時です。
どういうことなのか!

それでは、次回もお楽しみに!

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