魔法少女リリカルなのは!? 「時空管理セクハラ相談部隊+パンツ」   作:ヘルカイザー

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ども〜

メッセや感想で続編希望頂きましたので、書かせていただきます!

相変わらず投稿速度は遅いですが、よろしく願いします!



第1着目《変態の消えた今》

これはとある事件、JS事件と呼ばれる歴史に残る大事件の後に起きた私達の新たな戦いの記録。

 

それは私……リインフォース・ツヴァイが夫である草葉琶 真名と結婚して2年あまりが過ぎた時に起こった。

真名さんはこの頃管理局を辞め、自分の故郷に置いてきた弟に会いに行くと言って、1人私の主人であるはやてちゃんと同じ故郷の地球に出かけて行った。

いつもと変わらず、出かける前にキスなんかして、新婚ホヤホヤのバカ夫婦のように。

しかしそれからいくら待っても真名さんは帰ってこなかった。当初、1週間程度で戻ると言っていたのだが、連絡もないまま1ヶ月が過ぎていた。

 

「真名さん……いつ帰ってくるですか…………」

 

私は真名さんならどんな事があったって大丈夫だと信じて帰りを待っていた。ところが2ヶ月、3ヶ月と日が過ぎていき、帰っていると信じた想いは、それと同じぐらいの不安に変わりはじめる。

通信は当たり前のように出ず、有給をとって地球へ真名さんを探しに行ったが、手がかりは何一つなく。真名さんは私の前から完全に姿を消した。

 

もう私1人ではどうしようもないと判断した私は、みんなに相談を持ちかける。はやてちゃんやヴィータちゃん。それになのはさんやフェイトさんにも。

だがそれでも真名さんは見つからなかった。せっかく買った2人の新居は今日も私1人だけ。だからだろう、時より、はやてちゃん達は心配して訪ねてきてくれる。

 

「まだ……見つからんの? 」

 

「はいです……」

 

「心配やな。彼はすぐ無茶するところがあるし……はぁ、これじゃ〜『プロポーズ』できないやんか」

 

「はやてちゃん、聞こえてるですよ? 何、人の旦那様寝取ろうとしてるですか」

 

心配してくれるのはありがたいが、はやてちゃんは私達が結婚していてもまだ諦めていないようで、私のいないところで真名さんにアタックしているらしいのだ。しかもミッドが一夫多妻が可能ということもあり、なかなか諦めてくれない。

 

「ちぇ……リインは主人の幸せは願ってくれんのやね」

 

「そんな事ありませんですが、常識を考えてくださいです」

 

「冷たいなぁ〜」

 

「当たり前です。真名さんは私だけの真名さんです」

 

「リインがそこまで独占欲の強い子だとは思わなかった」

 

結局のところ……真名さんはこの後も見つからなかった。真名さんが行方不明になって2年が経過し、私の元気や生きる気力も段々薄れていった。幸せだった筈の日常は儚くも突然終わってしまったのだ。あの日、真名さんを送り出した2年前に…………

 

「真名さん……私もう生きているのが辛いですよぉ…………」

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

「リオ〜コロナ〜おはよ〜! 」

 

「あ、ヴィヴィオ。おはよう」

 

「おはよう! 」

 

「えへへ〜……ごめん遅れちゃって」

 

今日私は友達のリオとコロナと待ち合わせをしていた。だが私が少し遅れてしまい、2人を待たせてしまったのだ。

 

「大丈夫だよヴィヴィオ、そんな待ってないもん。ね、リオ? 」

 

「うん! たまにはしょうがないよ」

 

「ありがとう2人とも〜。あれ? コロナ今日は『水色』なんだ。可愛いねぇ〜」

 

「水色? 一体何のはな……し…………はうっ!? 」

 

コロナは私がそう言うとスカートを両手で押さえながら顔を赤らめる。私が言ったのはコロナの『パンツ』の話だ。勿論見えているわけじゃない。さっきこっそりと覗かせてもらっただけ。

 

「ま、またヴィヴィオは人のスカートの中見て! もうっ! 」

 

「コロナはおっとりしてるからヴィヴィオの標的にされるんだよ。私はまだ覗かれた事ない! 」

「リオは黒しかはかないからつまらないだけだよ」

 

「ちょっ!? ヴィヴィオいつ見てたの!? 」

 

真っ赤になり驚くリオ。だが私は言ってないだけでリオのパンツもしっかりと把握している。リオはパンツが一色しかないからつまらないのだ。だから見はしても言ってはいない。

 

「違うよ、黒じゃない! 黒じゃないから! 」

 

「リオ〜? 」

「え? 」

 

「えへへ〜これな〜んだ? 」

 

「何って……パっ!? パパパパパ………」

 

「ご、ご愁傷様です」

 

私が手に持って広げている物を見て、あたふたし始めるリオとそんなリオに向かい手を合わせているコロナ。今日も平和な1日だと感じる。

 

 

「わ、私のパンツーーーーーー!!! 」

 

「も、もうやめてよ2人とも!? ぷっ!? ごめんリオ、もう無理、ぶふっ!? 」

「ちょっとー!? 笑わないでよコロナ!? 」

 

「うん、今日も絶好調! 」

 

あまりのリオの取り乱しっぷりにコロナは吹き出すように笑い始める。必死に笑いを堪えてはいるが我慢できていない。こんないつも通りの日常を見て私は思うのだ、私の師である変態さんに教わったセクハラは、本当に素晴らしいものだと。

 

「あはは! 」

「あ、ヴィヴィオパンツ返して!? 」

 

「ふふ、ごめんごめん。はい! 」

 

「も、もう……ヴィヴィオのセクハラ大魔神……」

 

「へへ、最高の褒め言葉だね! ……ん? 」

 

「ヴィヴィオ? どうしたの? 」

 

今日は2人と遊び目的で待ち合わせをしていた。でもそんな中、私は向こうの方から歩いてくるおかしな男の人を見つける。けどおかしいと思っているのは私だけ。2人は普通のサラリーマンだと言うが、私にはわかる。

 

 

あの人はセクハラーだと。

 

 

「ヴィヴィオ? あ……どうしたんだろう? 」

 

「うん。なんか怖い顔してなかったヴィヴィオ。コロナはどう思う? 」

 

私はコロナとリオから離れ、サラリーマンの男の人の方へ歩き始める。私のくだらないプライドの為に2人は巻き込めない。そう思っての行動だった。

 

「ん? 」

「おじさん、そういうのよくないよ! 」

 

「何だね突然」

 

「誤魔化しても無駄です! おじさん今すれ違う女の人のお尻触ってました! 」

 

「な、何を根拠にそんな事を……大人をからかうんじゃない! 」

「私……許せないんですよ。同じセクハラーとして。笑顔のないセクハラはただの悪です! 」

 

「このクソガキがぁぁ……ふへ、なら俺は悪でも構わねーよ。身の程を知れこのガキぃぃぃいいい!! 」

 

「「ヴィヴィオ!? 」」

 

おじさんは私に何をするつもりなのか、いやらしい感じで手を伸ばしてきた。けど私にとってはなんでもない事。やってる事がセクハラの類である以上、私にそんな行為を簡単にできると思ったら大間違いだ。

 

まず伸ばしてきているのは左手、そしてこの軌道は私の胸元を掴みにかかっているのだろう。おじさんはセクハラーの癖にロリコンでもあるようだ。

 

「おじさん……ごめんなさい、私まだそんなに胸の発育よくないよ? ふん!! 」

 

「っ!? ……え、いない? ど、どこに……ハッ!? な……無い…………」

 

「セクハラーの真髄はいかに相手にそれを悟らせないようにするか。おじさんのは欲望の塊、自分の欲の為にやる悪のセクハラ。だから簡単に見破られる。それじゃ、私のセクハラの足元にも及ばない。おじさん……早く服着たほうがいいよ? 」

 

「服が無い!? いつの間に!? ちょっ、 俺まっぱじゃねーか!? く、くそ! 覚えてろクソガキぃぃぃいいいい!! 」

 

脱兎の如く、私に剥ぎ取られた服を持って逃げるおじさん。最近、街でセクハラーをよく見る気がすると私は思っていた。

それはほとんどの場合、被害者が気づけるものではないが、同じセクハラーにはそれが分かる。

 

「ヴィヴィオー! 大丈夫!? 」

 

「うん! 平気平気、心配かけてごめんねリオ」

 

後、気がかりな事が一つ。行方が分からなくなった変態さんの事だ。私は死んでも死ななそうな変態さんだが、心配でならない。

何故なら変態さんがリインさんを放って何年もいるなど考えにくいからだ。

こう言っては何だが、2人のラブラブっぷりは表彰してあげたくなくような程。だから心配だった。

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

「どうぞー! 」

 

「し、失礼します! 」

 

「どうぞ、お掛け下さい。それで……今日はどうされました? 」

 

「その……ご相談が……セ、セクハラについて! 」

 

ここは管理局にあるセクハラ相談部隊、通称セクハラ隊。ここでは主にセクハラの相談を受け、解決する事を目的としている部隊だ。

そして僕はここの部隊長。正確には2代目だが、管理局のセクハラは前にも増して増え続けている。

 

「あの……」

 

「はい? 」

 

「貴方が伝説の変態……何ですか? 」

 

「いえ、よく言われますが、それは初代部隊長の事ですよ、恐らく」

 

「そ、そうなんですか。なんだ…………」

 

僕はセクハラ隊で色々なセクハラを解決してきた。だがこうして少しガッカリされる事もしばしばある。

僕の先輩、初代部隊長……草葉琶 真名。彼はもう管理局をやめているが、女性局員の間では伝説の男となっているのだ。知る人ぞ知る伝説の変態男。変態の癖にセクハラ相談の評判は一級。

この局で、いなくなって尚、恋人にしたい男No. 1を欲しいがままにしている男。

でもだからだろうか、この仕事……僕では力不足の様な気がするのは。

 

「それでは数日中に解決して見せますので、しばらく我慢してください」

 

「はい! ありがとうございます! 失礼します」

 

依頼人の彼女は笑顔で出て行ったが、僕はあまりいい気分ではない。理由は簡単だ、僕が1人仕事をする様になって2年。セクハラは減少するどころか増えている。

だが2年前は確実に減っていた。つまりあの変態がいなくなったからだと僕は思っている。

 

「ハル〜いるか〜……って、どうしたんだ? 」

 

「あ、ヴィータさん。お疲れ様です」

「おう! というかお疲れはお前だろ? たくっ、何かあるなら言えよな。お前の為ならいくらでも協力するぞ? 私は、その……お前の彼女だかんな」

 

「あはは、大丈夫です。ヴィータさんの可愛い顔見れただけで僕は頑張れますから」

 

「ばっ!? 恥ずかしい事言ってんな!!! 」

「って!? 」

 

僕の隊舎にきた女性は前の部隊での先輩、八神 ヴィータさん。背は小さいが、僕より歳上で、僕の恋人。彼女とは付き合って4年だが、どうもこういう事をいうとよく殴られる。でもその時の顔は可愛くて僕は好きだ。

 

「それよりハル? 今日は早く帰れるのか? 」

 

「う〜ん……多分平気だと思いますけど……どうしてですか? 」

 

「へへん、飯行こうぜ! ハルの好きな魚料理がギガ美味な所見つけたんだ! 」

 

「本当ですか! それじゃ〜楽しみにしておきますね」

 

彼女の笑顔は僕の宝だ。僕はどんな事があってもこの笑顔を守る。彼女の笑顔を曇らせない。そう決めていた。

だが今夜、多少なりとも彼女に不安を与えたのは事実だった。夕飯を一緒に食べに行くという約束。それを僕は破ってしまった。勿論僕の意思でではない。ただ運が悪かっただけ。あるいは、僕がそんな性格になっていたからとも言える。

 

「草葉琶 真名さんとお見受けします」

 

「……(僕を変態と勘違いしている? ) そうだけど……君は誰? って言っても……答えてくれないのかな? 」

 

「いえ、そんな事はありません。ちゃんと名乗らせて頂きます。カイザーアーツ正統、ハイディ・E・S・イングヴァルト。覇王を名乗らせて頂いてます」

 

「……覇王……ね。で? その覇王様が僕にどんな用があるの? 」

 

「はい、ここで……貴方と決闘を」

 

ヴィータさんと待ち合わせしている場所へ向かう途中、僕はバイザーをした女性と出会った。彼女はおかしな名を名乗り、僕に戦いを挑む。あの変態にどんな用があるのか気になった僕は、彼女の問いにうなずいたが、どうやら正解だったようだ。

もしロクでもない事であの人に危害を加える気でいるのであれば、僕は女性であろうと容赦はしない。真っ向から『燃やし尽くす』。

 

「覇王の力を証明したいんです」

 

「やめよう。こんな事していい事じゃない! 」

 

「それはできません。貴方と戦い、自分の拳が強いと証明するまでは」

 

バイザーを外し、僕を見る真っ直ぐな瞳。管理局の悪党を数多く断罪してきた僕には直感でわかる。この人は悪人ではない。ただ、何かに焦り、本質を見失っている。そんな感じだった。

 

ならば僕がしてあげる事は1つ。戦い、それを正してあげる事だ。それをあの変態から学んだ。口だけではダメ。力がなければ。それも正しくあろうとする力が。

 

「行きます! 」

 

「っ!? はやっ」

 

実際、戦ってみれば、彼女は強かった。スピード、間合いの取り方、技の練度。どれを取ってもいい筋をしている。これはどっかの教導官が見たら目を輝かせそうなもんだ。

 

「覇王……」

 

つまるところ、何が言いたいか。結果的に僕は敗北した。と言うより、危うく『本気』になる所だったと言った方がいいだろう。何故なら一般人の、悪人でもない人間にこの炎を使う事はできない。

 

「断・空・拳!!! 」

 

「かはっ!? 」

 

僕は地面に横になり、動けなくなった。少し直撃を逸らしたとはいえ、大した威力だと僕は思う。ただ、どうしようもなく勿体無い。これだけの子がこんな事をしていると考えればなおさら。

 

「手合わせありがとうございました。失礼な言い方ですが、伝説と言うにはあまりにもあっけなく……いえ、それでは」

 

「あ……まっ……ぁ」

 

朦朧とする意識の中、僕は去っていく彼女を見ていた。歩き、僕に興味がないと言わんばかりに消えていく彼女を。

 

そして……僕が次に目を覚まし、最初に見たのは泣いて目を腫らしたヴィータさんの顔だった。

 

「うっ、ひぐっ……ハ、ハりゅぅ? バガぁ! ハりゅのバガぁ!! 」

 

 

だがその頃、僕たちの知らないところで確実に運命という歯車は回り始めようとしていた。

 

 

僕達の前にあの子が現れた事によって…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが……ミッドチルダか。まずは探さなきゃ。『高町 ヴィヴィオ』って子を……兄さん。必ず僕がその子を……兄さんの大事な人達を守るから。だから、だから……無事でいてよ兄さん」

 

 

to be continued…………




短編・アリすず劇場

第0話《プロローグ》


2年前。真名が行方不明になった時期の事。

「きゃぁぁああああああああああああ!? 」
「ちょっ!? どうしたのよすずか、ドア開けていきなり叫ばないでよ」

ここに……月村 すずかとアリサ・バニングスという2人の女性がいた。歳にして22歳。彼氏はおらず、親友2人で日々を過ごしている。

ただ決してモテないわけではない。むしろ告白はしょっちゅうされていた。だがそれをことごとく2人は断る。それにはある理由があった。
それがこの家にきている理由。ここはある男の子の家だ。

「ア、アリサちゃん……こ、こんな恐ろしい物が」

「ん? 何々……ちょっ、これ!? 」

それは玄関に置かれた1枚の手紙。2年前に起こったこれは、事の始まりと元凶だった。

「私の下着君がいなくなったぁぁぁああああああああああああ!!! 」








すずかさんとアリサさんへ


僕はこれから旅に出ます。兄さんとの約束を果たす為、どこか分かりませんが『ミッドチルダ』という場所へ行かないといけません。

なるべく早く帰るつもりですので、心配しないでください。


下着より




「こ、こんな事なら……手足縛って監禁しておくんだったよぉ…………」

「あんたがそんなんだから何も言わないで逃げたんじゃないの? 」
「そんな!? 」


こうして唐突にも2人の物語は始まった。




to be continued…………
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