遊戯王ARCーV get back in the game   作:眉キー

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番外 セルゲイ VS ディアブロ ハイウェイの死闘

「私のターン。私は永続魔法、<機甲部隊の最前線>を発動。さらに<AOJ・サウザンド・アームズ>を召喚。さらにカードを3枚伏せて、ターンエンド」

 

 セルゲイの前を走るライディングロボ……ディアブロは、電子的な合成音の混じった声で自らのターンを終える。

 

「AOJ……知らんテーマだな。記憶にない。だが、いきなり手札を5枚全て使うとはかなり強気ではないか」

 

 セルゲイは前を走るディアブロのホイールから眼を離すと、自分の手札を広げる。……ホイールに登録していたデッキがまたロジェに好き勝手に弄られている。あいつの好奇心は大概だが、せめてこちらに許可をとってからやってもらいたいものだ。美しくない。

 

「俺のターン、ドロー……メインフェイズに入る」

 

 ディアブロがどの程度の強さまで上がったのかは知らんが……やるしかあるまい。

 

「来るがいい、愚かな決闘者よ」

 

 セルゲイは相手の罵倒を無視し、そのまま加速する。

 

「自分フィールド上にモンスターが存在しない為、俺は手札から<聖刻龍ートフェニドラゴン>を特殊召喚。さらに、トフェニドラゴンをリリースし、<聖刻龍ーアセトドラゴン>を召喚」

 

 セルゲイはアセトドラゴンを召喚する。

 

「ほぉう。二枚使って1900が一体か?」

 

「慌てるな。聖刻龍と名の付くモンスターには共通の効果が存在する。このカードがリリースされた時、自分の手札・デッキ・墓地からドラゴン族の通常モンスター1体を選び、攻撃力・守備力を0にして特殊召喚するという効果だ」

 

「通常モンスター? そんなものが来たところで無駄だ!」

 

 ディアブロはそう煽ってくる。……確かに、その意見には一理ある。効果モンスターが大半を占めるこのデュエルモンスターズの現状……それにおいて、効果なし、バニラのモンスターに全く優位性はないという指摘。だが、世の中には【チューナーでありながら】【通常モンスターである】という物が存在するのだ。

 

「俺はレベル1のチューナーモンスター、ガード・オブ・フレムベルをデッキから守備表示で特殊召喚!」

 

 灼熱の炎を纏った龍が、フィールドに降り立つ。守備力は本来2000あるが、聖刻の効果で0となっている。

 

「チューナーだと!?」

 

 ディアブロが言葉に反応し、眼を光らせる。

 

「俺はレベル5の聖刻龍アセトドラゴンに、レベル1のガード・オブ・フレムベルを……」

 

「シンクロ召喚はさせん! この瞬間、トラップ発動! <不協和音>!」

 

「何?」

 

 不協和音ー永続罠ー

このカードがフィールド上に存在する限り、

お互いのプレイヤーはシンクロ召喚できない。

発動後3回目の自分のエンドフェイズ時にこのカードを墓地へ送る。

 

 ディアブロの伏せた1枚がオープンされた事により、シンクロ召喚がキャンセルされた。

 

「ほぅ」

 

やってくれる。思ったよりも楽しめそうだ。

 

「ならばバトルだ! 俺はアセトドラゴンで貴様のAOJ・サウザンド・アームズを攻撃! 無様に消し飛べ!」

 

 攻撃を命ずると同時に聖刻龍ーアセトドラゴンが咆哮しブレスを吹き、サウザンドアームズを破壊する。

 

「ぬ、ぬぅぅぅん! こ、この瞬間、永続魔法<機甲部隊の最前線>の効果で、サウザンドアームズの攻撃力以下のモンスターを一体俺はデッキから特殊召喚出来る! AOJ・コアデストロイをデッキから特殊召喚!」

 

 ディアブロ 4000→3800

 

 ダメージを受け僅かに減速したディアブロだったが、まだ観念する気はないようだ。

 

「光モンスターを一方的に破壊するモンスターか。 ーー追撃を防ぐつもりとはな」

 

 2枚もさらに伏せているというのに攻撃反応罠ではなかったとは不自然だがーーとりあえずはまだやってみるしかあるまい。

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ。ディアブロといったか、つまらん探りをしていないで来るがいい」

 

 セルゲイはエンドを宣言し、口の端を引き上げた。

 

 セルゲイ LP4000 手札4 フィールド 聖刻龍アセトドラゴン ガードオブフレムベル(守備0) 伏せ1

 

ディアブロ LP3800 手札0 AOJ・コアデストロイ フィールド 機甲部隊の最前線 伏せ2+不協和音(カウント0)

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