遊戯王ARCーV get back in the game 作:眉キー
「ーーとりあえず、私はセルゲイの様子を見るとしましょう。どうです? デニス君も見ますか?」
私はタブレット端末を取り出すと、ハイウェイのカメラにアクセスを試みる。これは一つの策、セルゲイの強さをみせてこちらに靡かせるという手だ。
程なくして空撮カメラにアクセス出来、セルゲイとディアブロがタブレットの液晶画面に表示された。
ゆっくりと、私は長椅子に座り込んで片手を口元に寄せ、ひょいとパネルを見せる。
「そうですね、折角ですし、それじゃ僕も見させてもらいましょう」
カップを片手に、デニスは傍に腰掛けた。
「ーーハイウェイでのライディングデュエルは、気になりますか?」
私はそう尋ねる。
「確かにスタジアムとは勝手も違いそうで気になりますね。スリルもありますし、まぁ観客が間近に見られないのは少し残念ですが……」
デニスは液晶に視線を落としたまま、そう喋る。ーー純粋に、ライディング・デュエルという環境を楽しもうとしているということか。
「さて、面白くなるといいですね。セルゲイの力をみせられればよいのですが」
私はセルゲイを見た。ーー奴なら、やってくれるだろう。
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「俺のターン! ドロー!」
ディアブロがドローする。とはいえ、現状はセルゲイのシンクロを封じたとはいえ、手札では圧倒的な損ーー。
セルゲイ LP4000 手札4 フィールド 聖刻龍アセトドラゴン ガードオブフレムベル(守備0) 伏せ1
ディアブロ LP3800 手札1 AOJ・コアデストロイ フィールド 機甲部隊の最前線 伏せ2+不協和音(カウント0)
「セルゲイ! 貴様は強者であり、有象無象とは異なる力を持っていると判断できる! だが、この俺の力をみせてやる!」
ディアブロは機械染みた音声で、セルゲイを睨む。
「俺は、<命削りの宝札>を発動! 俺は手札を3枚になるようにドローする!」
「3枚ドローだと……!?」
セルゲイの眼の奥が耀く。奴に興味を持った顔だ。
「驚いただろう。だが、今の魔法を使った事によりこのターン俺は特殊召喚が出来ず、貴様はダメージを受けないというデメリットを持つ。さらに、俺はターン終了時に手札を全て墓地に送らねばならない!」
「ーーだが、貴様は仕掛けてくるのだろう?」
「あぁ! <強欲で謙虚な壷>発動! これにより俺はデッキから3枚めくり、1枚を選んで手札に加える! 俺は<黒光りするG>を手札に加えさせて貰う!」
「……<黒光りするG>、なるほど。自身が墓地にいる時に除外する事により、相手のシンクロ召喚したモンスターを一度だけ破壊出来るカードか。しかも先程使った命削りの宝札により、エンドフェイズにすぐに手札を捨てて墓地に送る事が出来るようになる以上、その効果は即効性のあるものとなる……」
「ハッ、その通り! では俺はさらにAOJ・ブラインド・サッカーを召喚! さらにカードを1枚伏せ、バトルに入らせてもらおう!」
「ぬぅ……」
「まずは目障りなアセトドラゴンに消えてもらおう! AOJ・コアデストロイは、光属性モンスターを無条件で戦闘時に破壊出来る! 消えろ!」
ディアブロの命令で機械がドラゴンに取り付き、グロテスクに挟み千切る。
リアルソリッドビジョンの衝撃が、肌を打った。
「ーーしかし、貴様の宝札のデメリット効果により、俺はダメージを受けない」
セルゲイはまだ不敵に笑う。
「百も承知! さらにブラインドサッカーで、邪魔なチューナーモンスター、ガードオブフレムベルを破壊だ!」
さらに、ブラインドサッカーが守備0のフレムベルを砕く。
「ーーこれで貴様のフィールドは焼け野原だ。さて、力をみせてくれよ? ……ターンエンド! 手札に先程加えたGを宝札のデメリット効果で捨てさせてもらう!」
セルゲイ LP4000 手札4 フィールド なし 伏せ1
ディアブロ LP3800 手札0 AOJ・コアデストロイ AOJブラインドサッカー フィールド 機甲部隊の最前線 伏せ3+不協和音(カウント1)