遊戯王ARCーV get back in the game   作:眉キー

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番外ーー デュエリストクラッシャーVS天翔ける隼-2

「俺のターン! ドロー!」

 

 サーキットを既に1週したが、黒咲がすぐさまこちらに追いすがってきた。 ……成程、こちらの背後に回り風の抵抗を避けるか。

……だが。

 

「この瞬間、ブラッド・メフィストの効果が発動する。貴様の場にRRーネストがあるので300ダメージだ!」

 

 

「ッハァ!」

 

セルゲイが叫ぶとブラッド・メフィストの構える髑髏の杖から光が発せられ、黒咲のDホイールに直撃する。

 

「ぬぅぅッ!」

 

 黒咲LP1600→1300

 

 減速させまいとバランスを取り、歯を食いしばる黒咲。だが、その目から闘志は消えていない。

 

 観客も今の効果には、驚いたようだ。

 

 フフフ……ならば、揺さぶってやる。

 

「……貴様。お前は今、どうモンスターを特殊召喚させようか考えている。違うか」

 

「……さぁな」

 

ぶっきらぼうに黒咲が答えるが、図星らしい。

 

 奴の手札の4枚のうち、一枚はRRーバニシングレイニアス。 そして魔法のRRーコールがあるのは確定だ。だが、展開する為のRRーコールを撃つには、こちらのワイゼルの効果をくぐらねばならない。……そして、こちらがとめられる魔法も一枚きり。つまり、精神勝負だ。

 

 奴の心拍数の上昇が分かる。

 

「……さぁ、貴様はどう動く!」

 

 セルゲイは凄み、煽る。 だが黒咲は迷いなく、手札を振り下ろした。

 

「ーー決まっている、俺はRRーバニシング・レイニアスを召喚!」

 

「ほぅ、また同じ手か!」

 

「さらに俺は、手札のRRーファジー・レイニアスを場のRRがいることにより自身の効果で特殊召喚、さらに二体フィールドにRRが居ることにより、発動済みの場のネストの効果をつかう!」

 

「……既に貼られた永続魔法は、機皇帝ワイゼルの効果では止められない……なるほどな」

 

「セルゲイと言ったな。今度は俺の番だ。さぁ、俺の行動を、何処でとめるかかけてみろ! 俺はネストで、デッキからRRーネクロ・ヴァルチャーを手札に加える!」

 

「ほぅ……なるほどな」

 

「まだ止まらんぞ! 俺はさらに、成金ゴブリンを発動! 手札を補充させてもらう!」

 

「……その効果は止めはせん、好きにしろ」

 

 セルゲイLP 4000→ 5000

 

「俺は、ネクロヴァルチャーをバニシング・レイニアスの効果で特殊召喚し、さらにRRーコールを使う!」

 

 ……奴の手札は残り一枚……つまり、残りがRUMか。だが、此処で止めねばまたもやフォース・ストリクスを作られる。

 

「いいだろう、黒咲! 俺は機皇帝ワイゼルの効果を使い、RRーコールを止める!」

 

ワイゼルの手から再び光が放たれ、RRーコールを破壊する。

 

 だがその瞬間、黒咲の口元が笑った。

 

「俺を揺さぶりにきたつもりだったろうが……賭けに負けたのは貴様の方だったな……! 今ならば動ける! 俺はレベル4のモンスター3体でオーバーレイ! 雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ! エクシーズ召喚! 現れろ! ランク4! RRーライズ・ファルコン!」

 

 

ランク4/闇属性/鳥獣族/攻 100/守2000

 

鳥獣族レベル4モンスター×3

 

(1):このカードは特殊召喚された相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。

 

(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、

 

相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。

 

このカードの攻撃力は、対象のモンスターの攻撃力分アップする。

 

 黒咲の上空に、青い隼が舞い降りる。

 

「攻撃力100だが……その効果という事はこちらにくるか!」

 

「そうだ! 俺はライズファルコンの効果を発動! オーバーレイユニットのファジー・レイニアスを取り除き、デッキから手札にファジー・レイニアスを加えると同時に、 貴様のブラッド・メフィストの2800を加え、ライズファルコンは2900! さぁ、バトルだ! まずはブラッド・メフィストを攻撃! 喰らえェェッ! ブレイブ・クロー! レボリューション!」

 

 

ライズファルコンがブラッド・メフィストに炎の体当たりを食らわせる。

 

「ぐぁぁぁっ!」

 

 ブラッド・メフィストは爆散し、跡形も残らず消えた。

 

 セルゲイ LP5000→4900

 

「さらにもう一発だ! もう一発食らえ!」

 

 ワイゼルに向かってさらにライズファルコンは空中で旋回し、機皇帝ワイゼルへ突進すると腹部を貫いて破壊する。

 

「ぐぅぅぅ!」

 

セルゲイ4900 → 4500

 

「貴様の体力はいくら4500とあれど、フィールドも、手札も0。この状況ではサレンダーするしかあるまい。……負けを認めるのだな」

 

黒咲が勝ち誇った顔で、こちらを諭してくる。……あぁ。

 

 

 してしまったか。

 

 

 ーー俺 は そ の 顔 が、 見 た か っ た の だ。

 

 セルゲイの口元に、笑みが浮かんだ。

 

 セルゲイLP4900 黒咲 LP1600

 

 黒咲 隼 手札2 場 RRーバニシング・レイニアス バック RRーネスト

 

 セルゲイ 手札0 場 0 バック 0

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