遊戯王ARCーV get back in the game   作:眉キー

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第二章 地下と道化師と-3

「さぁ、ボクのターンだね! ドロー!」

 

 デニスが、大げさにドローをする。

 

 その直後に部屋が暗くなり、一筋のスポットライトがデニスを照らした。

 

「さぁこれからミスターロジェのお望みのペンデュラム召喚を見せたいと思いますが……あっ! ……うーん、この手札、ちょっと事故ってますねぇ……という事で、題目変更! 別の隠し手をみせましょう!」

 

 デニスは少し険しい顔をした後に、ふと先ほどまでの様子に戻り、手札を構える。

 

「ボクのフィールド上のモンスターがいない場合ジェスターコンフィを特殊召喚!」

 

「ヒーッヒッヒ……」

 

 奇妙な声を上げつつ、ピエロが地面に降り立つ。

 

「さらに、マジックカード! ワン・フォー・ワン! ボクは手札のH・Cサウザンド・ブレードを捨ててデッキからレベル1モンスターの、マジック・リサイクラーを特殊召喚!」

 

「そして、2体以上モンスターが場に居るとき、手札からレベル4モンスターの、emハットトリッカーを特殊召喚! さらに、emトリック・クラウンを通常召喚! このまま行きますよぉ、プレジデント! show must go on! 天空の奇術師よ 華やかに舞台を駆け巡れ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!《Emトラピーズ・マジシャン》!」

 

ランク4/光属性/魔法使い族/攻2500/守2000

魔法使い族レベル4モンスター×2

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

自分はこのカードの攻撃力以下の戦闘・効果ダメージを受けない。

(2):自分・相手のメインフェイズ1に1度、このカードのX素材を1つ取り除き、

このカード以外のフィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。

このターンそのモンスターは2回攻撃でき、バトルフェイズ終了時に破壊される。

(3):このカードが戦闘または相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。

デッキから「Em」モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

 さらなるピエロが、次々と飛び出してくる。なるほど、まるでこれではサーカスだ。

 

「エクシーズ召喚を決めてきたか……」

 

 私は唸る。なるほど、単純に同じレベルを揃えるだけと考えていたのだが、モンスターによっては素材縛りがあるということらしいな。……地獄の暴走召喚が使えると思っていたが、そういう訳にはいかないようだ。

 

 デニスはこちらを盛り上げようと、尚も声を張る。

 

「まだまだ、こんなもんじゃ無いことをお見せしましょう! さらに、レベル1のマジック・リサイクラーとジェスターコンフィをオーバーレイ! 守備表示で現れろ! シャイニート・マジシャン!」

 

ランク1/光属性/魔法使い族/攻 200/守2100

レベル1モンスター×2

このカードは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。

また、このカードを対象とする魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、

このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。

その発動を無効にし破壊する。

 

「ほぅ……1ターンに二度もエクシーズ召喚を……素晴らしい」

 

鮮やかな展開に、思わず拍手する。するとデニスは気を良くしたようだ。

 

「ありがとうございます、ミスターロジェ」

 

 素直な様子で、敬意を示してくる。

 

 ……芸に関しては、素直なようだ。だが、しかしながら、このデニスのデッキは恐ろしい。 シャイニートという青髪の女で相手の除去を封じつつ、トラピーズマジシャンを使い誰かを2回攻撃させて制圧させるという殺意に溢れたデッキのようだ。

 今回ペンデュラムが不発であったからよかったものの、ヘタをしたら4000オーバーのダメージを受けて1ターンキルをされていたな。

 

「さぁ、バトルといきますよ! いいですか!?」

 

 バトル宣言が入る。 ーーシャイニートがあらゆる魔法を打ち消さないだけマシだが、長期戦は不利のようだな。

 

 追い込まれる前に、あらかじめアクションカードを目で探す必要もありそうだ……。

 

「Emトラピーズ・マジシャンで、忍者マスター HANZOを攻撃!」

 

 杖を構えたトラピーズマジシャンに迫る。えぇい、アクションカードを手に取る時間は無いが……させるものか。

 

「罠発動! 忍法 変化の術!」

 

私が宣言すると同時に、罠が立ち上がる。

 

「WAO! 忍者は何に化けるのかな? やっぱりカエルなのかな?」

 

「……違いますよ。 私はHANZOをリリースし……デッキの宝玉獣 サファイア・ペガサスを守備表示で特殊召喚! 同時にデッキからさらに同名の宝玉獣 サファイア・ペガサスを魔法ゾーンにセットする!」

 

 私の忍者は馬に化け、そして同名の馬をセットするーー。このやり方が、一体何なのかはまだ、分かるまい。

 

「ーー宝玉獣? 変化の術でそんなのを呼び出す人、ボク初めて見た」

 

「フフ……私も面白いデッキを作るのが、好きなんですよ」

 

 私はそう言い返す。 アカデミアであったデッキコンテスト……遠い昔、学生時代に教師にはそこそこ評価された覚えがあります。

 

「でも、せっかく呼び出したペガサスだけど、戦闘破壊させてもらいますね!」

 

「構いませんよ。ダメージは入りませんからね」

 

その言葉の直後、こちらのサファイア・ペガサスがトラピーズ・マジシャンに破壊されて魔法ゾーンに置かれる。

 

 少しだけ、デニスの顔が真顔になった。

 

 大方、一体何を考えているーー? だと思いますけどね。

 

「ーーではボクは一枚、永続魔法のバリア・バブルを貼ってターンエンドですよ。それでは、ミスターのお点前を拝見しましょうか」

 

 デニスはふふっと、笑う。

 

 さて、私もそろそろ反撃しなければ。

 

ロジェLP4000 デニスLP4000

 

ロジェ 手札3 場 0 バック サファイアペガサス×2 伏せ1

 

デニス 手札0 場 emトラピーズマジシャン シャイニートマジシャン バック バリア・バブル

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