ラブライブ ー鬼纏人と響く女神の歌ー 作:ニックネームは忍者
お気に入りしてくれる方、読んでくれる方、ありがとうございます、第三章です。
そろそろオリジナルシナリオ追加になる話です。
短くなるかな?
それよりも本編をどうぞ(*´∀`)
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「……何だ? この感じ……?」
ライは一人、穂乃果達と別れ食材を買いに歩いている……そして突然何かを感じた。
「気のせいじゃない……それにこの方向は――――」
ライは一言呟き、突然顔つきが変わり、その方向へと走っていった。
――――――――――――――――――
「炎よ! 我を纏え!!」
そしてライは左腕の手から蒼い人魂を出し、言葉を口にした同時に身体が炎に包まれ、炎が消えると蒼い鎧の姿に変わった。
「海未ちゃん……あの怪物は何なの? それに蒼い方は……」
「ライ君、だよね……どうして…」
穂乃果とことりの頭の中は混乱状態だった。いきなり人形に襲われ殺されそうになったところを幼馴染みのライが現れ、蒼い鎧に変わった。
「あれはライです……私達が幼い頃から知っているライです」
「海未ちゃんは知ってたの?」
「いえ……私が知ったのは昨日ですが……」
海未が知ったのはつい昨日だがそれでも海未は安心している。海未は知っている……ライは私を守ってくれた。
今でも穂乃果とことりも守ってくれている……例えどんな姿になってもライはライのままだから。
「でも私、まだ信じられない……」
「ことり……」
「……まるで鬼みたい…」
ことりはまだライが怪物と同じものに変身したことを信じていないらしく、穂乃果はライの姿が鬼に見えたのだ。
――――――――――――――――――
「……ハッ!」
ライは三体の人形に飛び込んだ。
「メケケ!」
緑の人形はまた二丁の銃を撃つ。ライは右腕でガードしたが痛みを感じた。
「うッ! (鎌の時は何も無かったが、今は別か…)」
そんなことを思っていたら、赤い人形がナイフを構え正面から突っ込んできた。ライは人形の斬りかかる攻撃を受け流し、人形の顔に右手の拳をぶつけて人形が吹き飛ぶ。
すると後ろから青い人形が立っており肉切包丁をライの首筋に切りつけようとした。
「くッ!」
ライは身体を青い人形と対面し上半身を後ろに下げ顎も上に上げ、ギリギリ刃から外れる。
ライは上半身を前に戻し、力を左足に集中しキックを青人形の脇腹にくらわせ人形は壁の方へぶつかる。
「う……」
ライはそのまま畳み掛けようとするが突然身体のあちこちから炎が出て膝がつく。
――――――――――――――――――
「ライ!?」
「どうしたんだろ? 急に……」
「何だかとっても苦しそう…」
ライは三対一でも戦いに優勢だった。優勢だったはずなのに突然身体から炎が現れ、膝が地面につく。
「ライ君の身体から炎がでてる」
「昨日もそうでしたが、時々あちこちから炎が出るのです」
「何だかまるで……」
制御が出来ていない……海未達がライを心配しながら見ていた…。
――――――――――――――――――
「何だ……どうして…」
ライは突然激痛を感じ、痛みのあるところから炎が出ていた。
「メケケケケ」
「くッ!」
緑の人形はライが倒れてるのを笑うかのように銃を構え撃つ。
ライは多少の痛みを感じながら銃弾を避ける。
「……(奴を倒さないと厄介だな……やってみるか…)」
ライは先ほど蹴り飛ばした青い人形の背中の肩と首を掴み、緑の人形に向ける。その姿は青い人形を緑の人形の銃撃から守る盾のようになった。
「これでどうだ!!」
ライはそのまま突っ込み接近戦に持ち込もうとした。緑の人形は撃てないのかおどおどしてるようになっている。
だが赤い人形がライの横から切り刻もうとしていた。しかしライは青い人形を赤い人形へ放り投げ、緑の人形に走る。
「メケッ!」
緑の人形は盾が無くなったのを確認すると引き金を引く。
しかしライはその銃弾を避ける。
「……(ここまで来れば銃口がはっきり見える!)……貰った!!」
ライは一気に距離を詰め、片方の手を銃口を人形の顔に向け、空いているもう片方の手で数発の引き金を引く。
「メ……メケケ…」
顔が無くなった緑の人形は倒れた。ライはそれを確認したらすぐに身体を横に向けた。
赤と青の人形が一気に迫っていた。
「「メケケケケェェェェ!!」」
二体の人形は緑の奴を倒したことに怒っているのかさっきよりも速さが上がっていた。
「くッ! さすがに早い!」
ライは数歩下がりながら応戦しているが、一方的に防戦している状態だった。
肉切包丁の攻撃は防御をしているがナイフの素早さにはついていけず、攻撃を許してしまう。
鎧も頑丈ではあるが、段々と痛みが強くなってきた。
「うッ!(さすがに限界だな……だったら!!)」
ライは青い人形の一瞬の隙を見つけ、首を掴み、それを軸にして宙に浮かび半回転しながら赤い人形の後ろ頭部に蹴りをくらわせ人形を吹き飛ばせる。
「ハァ!!」
ライはそのまま身体を青い人形の正面に立ち、両手で青い人形の右腕を掴み折る。バキバキと木を折った音と同時にライは折れた右腕が持っていた肉切包丁を掴み奴の首に目掛けて切り刻む。
青い人形は残っている左腕を振り上げたがライの動きが早く首を切り奴の頭が地面に落ちる。
だがライは左腕にある人形の肉切包丁を奪うと同時に後ろへ投げる。
その投げた包丁は赤い人形の額に当たり人形は地面へ仰向けに倒れる。
「ハァハァ……」
ライは鎧を解除して一息ついて、穂乃果達に向き直り近づく。
「……皆、無事?」
「はい……ですが…」
海未は二人の様子をみる。
当然だろう、いくら幼馴染みでも怪物とは違う者に変身したのだから混乱していた。
「……ライ君なんだよね?」
「あぁ、そうだよ……」
ライは笑顔で言ったつもりだが、それでも警戒はあるように見えた。
「「…………」」
少しの沈黙が流れた後、穂乃果は口を開いた。
「そっか……まるでヒーローみたいだね!」
「え? ヒーロー?」
ライは穂乃果の言葉に疑問になる。二人も同じ表情をしている。
「だってライ君は私達をあの怪物から助けてくれたんでしょう。まるでテレビで出るヒーローみたいじゃん!」
「そうですよライ、私は昨日と合わせて二回目ですよ。私にとってあなたはヒーローなのですよ」
穂乃果と海未は笑顔で言ってくるがライは複雑な表情をしている。
「……(僕はヒーローなのか……まだこの力の正体もわかっていないのに…)…ん……ことり?」
「私は……」
ことりは数歩下がって怯えていた。
「私は……怖いよ…だってライ君……怖い鬼みたいだもん…」
「……怖い鬼……か…」
その言葉にライは思った。確かに鬼は人から見ては恐ろしく怖い存在に近い存在だった。やはりライは鬼である以前、化け物だと感じた……その時。
「! ことりちゃんあぶない!!」
「え?」
「! しまった!!」
ライは後ろを振り向くと赤い人形が額に包丁が刺さっているのに立ち上がっており、ことりに目掛けて2本のナイフを投げた。
穂乃果はことりを守るためことりを抱き締める。その姿は背中にナイフが刺さる光景だった。
「穂乃果!!」
海未の言葉が響き、2本のナイフはそのまま穂乃果に突き刺さる…………
……が、それは阻止された。
「あれ? 私なんとも……?」
「穂乃果ちゃん……ライ君が…」
「え?」
自分の背中に痛みが無かったことに疑問を感じた穂乃果だがことりの言葉に穂乃果は振り向いた。
「ライ……君…?」
穂乃果が見た光景はライがナイフの刃を掴んでいた。正面からじゃ無く横から掴んでいた。右手を限界まで前に伸ばし、左手は左斜めに伸ばしていた。
……あと少し遅かったらナイフは穂乃果に刺さっていた。
「……二人とも無事か?」
「うん無事だけど……」
「ライ君……手が――」
ことりの言葉に皆はライの手を見る。
ライの両腕は鎧に変わっていた……だが、右腕は鎧に時間がかかったせいか手に血が出ていた。
「……」
ライは黙って掴んだナイフを下げ身体と鋭い目付きを人形の方に向ける。
「メケ、メケケケ」
人形はナイフが当たらなかったに悔しがっているのか、鳴いていた。
「……僕の大切な人達に………
手を出すな!!」
そう言ってライは掴んでいた包丁の刃に蒼い炎を移し、そのまま赤い人形に投げた。
投げたナイフは人形の両目に当たる。
「メケッ!メケケケケェェェェ!!!!」
人形は刺さったナイフを抜こうとしたが抜けず、更に炎が全身に回り叫んでいた。
そのまま人形は焦げて、地面へ倒れる。
三体の人形が倒れると同時に黒い煙を出し消滅した。
「ライ!? 大丈夫ですか!?」
「海未? あぁ大丈夫だよ……少し痛みがあるけどね…」
海未はライの側に駆け寄る。ライの表情がいつものに戻ってること確認した。
手の傷はもう固まっていたがそれでも傷は傷だ。
「待ってください、今ハンカチを…」
「あ、穂乃果もハンカチあるよ!」
「待って皆!!」
「ことり?」
二人が手当てしようとしたが、ことりが止める。ライはどうしてと感じたら、ことりは自分の鞄から何かを探してる。
「あ! あった包帯!」
ことりは鞄から包帯を取り出した。
包帯をライの手に丁寧に巻いている。
「ことりちゃんいつも持ち歩いてたんだ」
「何言ってるんですか、ことりは保健委員でしょう」
確かにことりは学校で保健委員だった。
「ことり……僕が怖くないのか?」
「うん……怖いけど、ライ君は私達を守ってくれた。さっき言ってくれた言葉で私、ライ君はライ君だってわかったんだ」
「……そうか…」
ことりの笑顔を見たライは心の中でほっとした。
「ライ……私も言いましたが、あなたは決して孤独じゃないのですよ」
「……そうだな…わかったよ海未…」
ライは今まで溜まっていたモヤモヤが消え去り三人に向かって言った。
「……皆…ありがとう…………」
――――――――――――――――――
「ねえライ君、あの怪物は何なの?」
「……僕もわからないんだ…だが、テレビで言ってた今年入ってからの不可解な事件の正体はあの怪物の仕業は間違いない」
あの後ライ達は穂乃果達を見送っていた。やはり少し怖い思いをさせてしまったので安全が確認されるまで見送っていた。
「あのニュースの正体が怪物だったんだ」
「穂乃果もちゃんとニュースは観ているんですね」
「ちょっと海未ちゃん!」
海未の言葉はライも思った事は言うまでもなかった。
そんな中、ことりはライに質問した。
「……ライ君の変身したあの姿は何なの?」
「……実は僕もわからないんだ」
ライの言葉は嘘ではない……だがこれはライにとってとても大事なことだ。
今まで普通に過ごしてきたのにある日突然なったのだ。
「でもライ君の変身した姿を見て鬼の印象が変わったかな」
「え?」
ことりの発言に三人が注目した。
「私の中の鬼はでかくてとても怖い顔でずっと悪さをしている。……そんな印象だった…」
「私も、おとぎ話で出てくる悪い鬼が印象だったなぁ」
ことりと穂乃果は鬼は悪役のイメージが強かった。
世間ではだいたいは鬼は悪役が多いせいだった。
「でもライ君が戦ってる姿を見て鬼は悪役じゃないって、わかったかな」
「私も私も! 鬼はカッコいいって、思っちゃった!」
「皆……」
二人の言葉にライは嬉しく感じた。
「……私もライが守る為に戦ってる姿を見て、鬼は守る為に戦っているんじゃないかって思いました」
「海未……」
鬼は守る為に……海未の言葉は居場所を教えてくれる言葉だった。
「(鬼は守る為に……僕の居場所はここなのか…)ありがとうな、皆」
「はい……」
海未もライが安心している様子を見て微笑んだ。
「あれ? 海未ちゃん照れてる?」
「な!? 照れてなんかいません!!」
「あ、本当だ~」
「だから照れていません!!」
「…………(本当にありがとう……皆…)」
ライはいつもの日常に戻ったみたいに嬉しく感じた。
……結局ライの秘密は幼馴染みだけの秘密になったのだ。
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「それにしても昨日と今日のはライ君ので今年始まってからのニュースは何だろうな?」
穂乃果はもう家に近いから皆と先に別れ一人で歩いていた。
家まではもう目の前のような距離だった。
「もしかして……ライ君以外に鬼になる人がいるのかも!」
ガララララ…
「どうもありがとうございました…………ん? 高坂か?」
「レオン先生?」
穂乃果の家の穂むらで一人のお客が出てきたのはいいが何よりもお客だった…。
お客は音ノ木坂学院のたった一人の男性教師のレオン・エーカー先生だったのだ。
「そう言えば家が和菓子屋だったんだよな。流石にここだったのは知らなかったな…」
「え~と……先生は和菓子を買いにですか?」
穂乃果にとってレオン先生は去年お世話になったので、ある意味天敵みたいだった。
「まぁ色々あってここに来て、君のお母さんが味見と言われて食べたらなかなかの味だったから二箱な 」
そう言って鞄を持っていない手には和菓子が入っている袋があった。
「あ、そうなんですね。アハハ…」
「……安心しろ、成績の事は話していない。……今年の成績表は楽しみにしてくださいと、言っただけだ」
心を読まれたのか去年の記憶なのかレオン先生は何もかもお見通しだった。
「そ、そうですか…(何だろう……もの凄くプレッシャーを感じた…)」
「……高坂、妹からの着信見たか?」
「え? 着信ですか?」
そう言って、穂乃果は携帯を開く。そこには雪穂からの着信があった。
……その時間の穂乃果はあの怪物に襲われていた時間だった。
「あ、ほんとだ…(この時間は確かライ君が…)」
「……電話に出られない事情でもあったのか?」
「え!?」
あの時間の出来事のせいか先生の質問のせいか穂乃果の声が裏返ってしまった。
「……(ど、どうしよう…)」
「…………妹が心配していたぞ……せめて少し遅くなるなら連絡ぐらいしておきなさい」
「え、雪穂が心配してたんですか?」
穂乃果は雪穂が自分にそこまで心配性なのは知らなかったのだ。
「……まあ、少し会話した程度だが……いい妹だぞ。ちゃんと謝れよ」
「あ、はい……」
そう言って、レオンは穂乃果とすれ違い歩いた。穂乃果も家の中に入ろうとしたがレオンが呼び止めた。
「高坂、家に入る前に一つ質問いいか?」
「あ、はい。何でしょうか?」
穂乃果はレオンの方に振り向き、質問を待った。
「――――君は蒼い鬼を知っているかな?」
「え…………」
レオンの質問に穂乃果は時間が止まったかのように感じた。
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次回予告
私は去年、色々な人にお世話になった。
担任の先生もお世話になったけど、一人だけもっとお世話になった先生がいた…。
とても信頼があって、人気のある先生だった。
……でも先生には秘密があった…。
「式神よ! 我に纏え!!」
次回『紅鬼』
貴方は何者なんですか……。