ラブライブ ー鬼纏人と響く女神の歌ー   作:ニックネームは忍者

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第四章 紅鬼

先きに、新年明けましておめでとうございます。本来はクリスマス、正月企画の物語を書いた方が良いのですが、自分一人では難しいので何もありませんでした。申し訳ございません。

 

 

 

 

 

最近ではこの小説の書き方が難しくなっています、特に文字の上にふりがなとか……便利な機能を使いこなせていません……それよりも第四章ですよね。

 

 

 

 

……まぁ、今の内に登場しないと出番なしか遅くなってしまうので…。

 

 

 

ちょっとした質問も、可能ですよ……ネタバレになるような返答は……少し難しいです…。

 

 

 

 

 

 

 

まあ、大事なのは本編です、どうぞ(*´∀`)

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

これはレオンが穂むらに行く前の時間である……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん、どうしよう……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――私、高坂雪穂は今本屋にいる…。

 

 

「…………」

 

 

勉強に関する本を探していたらとてもいい本を見つけたがその時はお金が無く、お小遣いを貰ったので買いに行ったが私の背では届かない位置にあった。

 

 

 

店員を呼ぼうかと思ったがレジに行列があったため、迷っていた。

 

 

 

 

「……(うーん…別の日にしますか)」

 

 

「何かお困りですか?」

 

 

 

私は本を買わずに帰ろうとしたが一人の男性に声をかけられた。

 

「え?」

 

 

 

 

 

その人の顔つきが明らかに外国人のようだった。日本語が上手で目の色が水色で髪が茶髪でストレートショートヘアだった。

 

「あ、あの……」

「……」

 

 

私が答える前にその人は私が取ろうとしていた本を掴み、私に渡してきた。

 

「この本であっているかな?」

「はい……ありがとうございます」

 

私はお礼してそのまま会計に行こうとした。

 

 

 

 

 

 

 

正直、この人に警戒していた。

 

 

「その本もいいが、こっちの本の方が個人的にお薦めするぞ」

「え?」

 

その人は私でも届く位置の本を取って私に見せた。

 

「その本はどちらかと応用の多い本だ。こっちのは応用の方は少し少ないが基礎問題がとてもいいぞ。何事にも基礎が出来れば難しい問題が対処出来るしこの本はカラーもあって大事な線も引いてあり、図も書いてある……値段もいいぞ」

「は、はぁ……」

 

そう言って私はどうしてかお薦めする本を観てみる。

 

 

 

 

 

「……(あれ? 私が買おうとする本よりもとてもわかりやすい…それにこの本、前からあったのに全然手をつけていなかった)…あ、あの…」

 

「その本はとてもわかりやすいだろ? 俺もその本の出版社がお気に入りでな、学生時代世話になったんだよ」

 

そう言って、この人は微笑んだ。

 

 

 

「あの…この本にします」

 

 

私はそう言って、この本を購入した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……いつの間にかレジの行列がなくなっていた。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「……さっきはありがとうございました」

「いや、気にすることは無い。俺はあくまで個人的に薦めただけだぞ」

 

あの後、私は この人一緒に歩いていた。

どうしてか話していく内に警戒していた自分はどこかに消えた。

 

「それに俺は教師で受験勉強をしている子に少し楽にさせただけだ」

「え!? 教師だったんですか!? それに私が受験生のことも…」

 

 

「ん? ……そう言えば言ってなかったな……俺はレオン・エーカー、音ノ木坂学院の教師。科目は英語だが数学も可能だ」

「え!? 音ノ木坂学院の教師なんですか!?」

 

 

 

私は驚いてしまった。私が受験生でありお姉ちゃんが通っている先生であり、何より学校が……

 

 

 

「教師と言っても臨時だがな……あまりいい響きじゃないけどな」

「そ、そんなことありませんよ……私は高坂雪穂です」

 

 

 

私はお姉ちゃんがいる学校の教師のせいか緊張してしまった。

 

 

 

「……そうか……俺が教師がそんなに以外か?」

 

「い、いえ……お母さんが通ってた学校だったので…アハハ…」

「そうだったのか…それなら驚くよな」

 

先生はそう言って納得してくれた……正直、お姉ちゃんの学校だから驚いた。

 

 

 

 

 

 

「……一人いつも寝坊して遅刻ギリギリの生徒がいるだよな」

「え……」

「そしていつも授業中居眠りして、昼食はいつもパンを食べている……」

「あ、アハハ…」

 

「……知っているかな?」

「…………私のお姉ちゃんです……」

 

私はこの人を敵に回したくないと思った。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

それから私はレオン先生と一緒に歩き、お別れの時がきた。

 

 

「それじゃあ、私はこっちなので……」

 

「そうか……気をつけてな、最近少し物騒だから」

「あ、はい……ありがとうございました」

 

 

そう言って私はいつもと違う家に近い道を歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

「……高坂雪穂……姉が穂乃果か…差があるな…」

 

 

 

 

この言葉は雪穂の耳に入ることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「今日はあまり人がいないわね…」

 

 

時間は夕方の路地、この道は家に近く帰れるのだがあまり人が通らない道であり、今日は特に人がいなかった。

 

 

 

「何だか不気味……」

 

 

 

その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジミミミミミミ……」

 

「え? 何?」

 

突然とても聞き覚えのない不気味な鳴き声が聴こえたのだ。

 

 

 

 

 

 

ペチャッ…

 

 

 

 

後ろから変な音がし、私が振り向くとソレはいた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そいつは横姿に立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

まるで虫の様な姿だ……全身は茶色く脚は形は人と同じたが皮膚は甲殻のように足の先は昆虫の様だった。

腕は脚と同じ皮膚で指先の爪は鋭かった。

 

 

そして何よりも腰にぶら下げてある足の様なものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう……まるでアシナガバチだ……。

 

 

 

 

 

 

腰にあるのはアシナガバチの足だった。

 

 

「ジミミ……」

 

そいつは顔を私の方に向いた。

 

 

 

 

 

口はほんとにハチの形をしていた。目は違うが左右に2つずつ眼があった。

 

 

「ひっ!」

 

私は走り出した。

さっき買った本を落としたが、とにかくあの化け物は怖かった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから私は走っている。

 

 

「この先行けば人が……」

 

そう言って私は後ろを見た……化け物が消えていた。

 

「うそ!? なん……ひっ!!」

 

消えたと思ったら、化け物は正面に立っていた。

 

「ジミミミミミ」

 

 

 

 

 

 

 

 

触角みたいな物をウネウネしながら、こっちを見ていた。

 

「い、イヤァァァァー!!」

 

 

 

 

 

私は無我夢中に走った…角を曲がる度に化け物が現れ違う道に走った……気がついたら、変な誰もいない作業場に居た。

 

 

 

 

「ど、どうしよう…道が」

 

中に入ったが道は無かった……引き返そうとしたら、虫の化け物が立っていた。

 

 

 

 

 

 

「ジミミミミ、ジミミ……」

 

ゆっくり近づいて口をカチカチしていた。

 

 

 

 

 

 

「だ、誰か…」

「ジミミミミ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

助けて……

 

 

 

 

 

 

「誰かァァ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カツン……

 

 

 

 

「え? ……」

 

「ジミミ?」

 

 

 

 

 

 

 

カツン、カツン、カツン……

 

突然ブーツの様な音が響き、どこからか聴こえてきた。

私も怪物も周りをキョロキョロしていた。

 

 

 

 

 

 

 

カツン、カツン……

 

 

 

 

 

 

 

 

そして作業場の入り口にその人は立っていた。

 

 

 

「……レオン先生?」

 

 

そう、この人は今日会ったレオン・エーカー先生だった。

 

 

 

「やあ雪穂ちゃん……どうしてこんなところに居るのかな?」

「え? ……それは…」

 

 

 

 

 

レオン先生は化け物が居るのを気づいていないのか、そのまま近づいて来る。

 

 

「ジミミ……ジミミ!!」

 

 

 

 

 

 

 

化け物は自分に気づいていない事に怒っているのか先生に襲いかかった。

 

 

「せ、先生!!」

 

私が叫んだが、遅かった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生は化け物の攻撃をひょいと避け、化け物の足を引っかけて転ばし更に肘を化け物の背中にぶつけ怪物は地面に転んだ。

 

 

先生は何事も無かったかのように近づいて来た。

 

 

 

 

「せ、先生…」

「はい、雪穂ちゃんに落とし物だよ」

 

先生は笑顔で鞄から私が落とした本の紙袋を渡した。

 

「先生……化け物が…」

 

 

 

「わかってる……すまないが見るなとは言わないが、これから見る出来事は話さないでいてくれるかな?」

「え……は、はい」

 

 

 

 

 

私が返事したら、先生の笑顔から鋭い目付きを怪物の方に向けた。

 

 

「ジミミ……」

 

怪物も怒ったのか、先生の方を見ている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本来なら誰かに見られる前に始末するのがいいのだが、今回は仕方がない……」

 

すると先生の右腕の手の平から何かが出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの紙って……」

 

 

 

 

そう……確かに紙だ……色が白く形が人形(ひとがた)だった。それが手の平に浮いていた。

 

 

 

 

 

「ジミミミ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪物は先生に突っ込んで来て、先生はある言葉を口にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「式神よ! 我に纏え!!」

 

 

 

そう言って、先生の身体は風に包まれた。怪物は風のせいか後ろに吹き飛んだ。

 

 

 

私も風で余り前が見えなかったが、風がやむと姿が見えた。

 

 

 

 

 

「あ、あれって……」

 

 

 

 

 

 

先生の姿は変わった…いや、変身した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それはまるで西洋の騎士の鎧に見えた。

色は紫だが濃い紫ではなく明るい紫……パープルなカラーだった。

 

 

鎧は動きにくいイメージだがこの鎧はシンプルで動きやすく見えた。

 

 

 

 

 

 

頭の方は鎧は少く、頬のあたりと額の所に鎧があり、小さく2本の角がある……まるで紅い鬼に見えた。

 

 

 

 

 

 

 

「さぁて……害虫退治だな…」

 

 

先生は人とは違う姿に変身し、怪物に飛び掛かった。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「ハッ!」

 

レオンは飛び掛かり、アシナガバチの顔にパンチした。

 

 

 

 

 

パンチしてそのまま交互に顔や身体にパンチし蹴りを腹に与える。

 

「ジミミ……ジミ!!」

 

 

 

アシナガは一瞬怯んだがすぐに前に出て引っ掻き攻撃をしてきた。

 

だがレオンはそのままヒョイヒョイと避けていた。

 

 

 

怪物は自分の攻撃が当たらない事に戸惑っていた。

 

 

 

 

「ジ、ジミミ……」

「悪いが見え見え何だ!!」

 

 

 

 

 

 

レオンは奴の右腕を掴み背負い投げをし、奴をドラム缶の方に投げた。

 

「ジミィィィィ!!」

 

奴がドラム缶の山に吹き飛び辺りが煙に染まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「フゥー……もう、終わりか?」

 

少しの沈黙が流れだんだんと煙が無くなってきた。

 

「……ん? ……何だ?」

 

 

 

 

煙が無くなって、最初に見たのはアシナガの腰にある足だった。

その足は地面に付き力を加えると上に飛んだ。

 

「!? 消え……うわ!」

 

 

 

 

レオンは上に飛んだので上を見たがいなかく消えていた。それと同時に後ろから何かに引っ掻きをくらい、レオンは前に倒れる。

 

「クッ……何が…うッ!」

 

 

 

レオンが立ち上がり前を向いたがいなくまた引っ掻きをくらう。

 

 

 

 

 

レオンはそのまま何度か攻撃をくらう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「クッ……一体何が…「レオン先生!!」…雪穂!」

 

「あの化け物、壁に張り付いて攻撃してきます!」

 

「壁に……そうか! あの変なアシナガのか!! だったら……」

 

レオンは立ち上がるとレオンは右に少しずれて、そのまま半時計周りの様に腕を回してアシナガにラリアットを食らわした。

 

 

 

「サンキュー雪穂ちゃん! ……全く、このバッタ擬きが!!」

 

レオンは雪穂にガッツポーズをして、アシナガの首を掴み立ち上がらせ顔に拳を食らわせる。

 

 

そして、奴に背中を向かせ腰にある足を手で掴み、引っ張りながら背中に蹴りを食らわせた。

 

 

 

 

何度か食らわせた結果、腰にある2本の足が取れてしまった。

 

 

「ジミィィィィ!!」

「さぁてどうする? アシナガバッタ…」

 

 

 

 

レオンは掴んである足を捨て構える。

 

 

「……(そろそろ止め…ん?)」

 

 

 

 

「ジミミミミミミ……ジミィィィィ!!」

 

 

 

 

 

アシナガは立ち上がりレオンに向けると苦しみだした……その結果、背中から羽のような物が生え、飛んだ。

 

 

「おいおい……マジでアシナガバチになりやがった……いや、足は長くないがハチか…!?」

 

 

 

そんなこと言ってると、アシナガの口から針のような物を数発吹き出してきた。

 

「レオン先生!!」

「離れていろ! うわッ!!」

 

 

 

レオンは針をまともにくらい倒れる。

 

 

 

 

「ジミミ……」

「う、うそ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アシナガは今度は雪穂に狙いを定めて近付き、針を飛ばした。

 

 

 

 

 

「……(私…死んじゃうの…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシィィィィン!

 

 

 

 

 

 

 

「え……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪穂は金属の音がして、自分の身体に痛みが無く、正面に見えたのは紫の鎧の背中だった。

 

 

「大丈夫かい雪穂ちゃん?」

「せ、先生…」

 

 

 

レオンは右腕を前に曲げ盾の様になっていた。

雪穂から針の攻撃から守ってくれた。

 

 

 

 

「先生……腕は…」

「このくらい、痛みの内に入らんさ……それよりもあのハチ野郎に仕返ししてやるよ!!」

 

 

 

 

 

そう言ってレオンは右手から小さな風を起こして、何かを出した。

 

「それって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

銃だった……決して大きくなく、良く映画に出てくる拳銃のようだが、先生のは見たことのない形で銃口が縦に2つあった。

 

 

 

 

 

 

レオンは銃をひと回し、アシナガに構えた。

ハチもレオンの方に針を向け数発放った。

 

 

 

 

「俺の怒りの一発をくらいな!!」

 

レオンの銃からは一発の弾丸が発射されアシナガの口にめがけて飛んだ。

 

 

 

 

 

 

弾丸と針がぶつかるが、弾丸は針を貫通しハチの口に命中した。

 

「!? ジ…ジジ……!?」

 

 

 

 

 

 

更に二発の弾丸が飛び、羽に命中してアシナガは地面へ落ちる。

 

 

 

 

「これで終いだ……」

 

 

 

 

 

レオンはもう一度構える。

アシナガは立ち上がり口からは黒い煙を出していた。

 

「ジジ……!!!!!!!!」

 

 

ハチはそのまままっすぐ走ってきた。

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レオンは引き金を引いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弾丸はアシナガの額に命中した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジ…………」

 

アシナガバチはそのまま倒れ、黒い煙を出して消滅した。

 

 

「………」

 

 

 

レオンはアシナガが消滅したのを確認すると鎧を再び風に包まれ、鎧を解除した。

 

「雪穂ちゃん……大丈夫かな?」

「……」

 

 

 

 

 

 

こうして化け物はレオンの鎧の力によって葬られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雪穂ちゃん……すまないが、あの事は秘密でいいかな? ……じゃないと先生は不本意な事をしてしまうから言わないようにね」

「あ、はい……わかりました」

 

 

 

 

 

結局あの後私はレオン先生に助けられてた……あの後、化け物の事や鎧の事を質問をしたが答えてくれなかった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、ニュースでやっている不可解な事件はあの怪物の仕業だと、教えてくれた。

 

 

 

 

 

 

そして、先生は最初に「この事が知りわたると大変な事になるから不本意ながら一番よくて記憶を消すことをするよ」……と、言った…。

 

 

 

 

 

私も、レオン先生の話にはまだ疑問があったが、助けてもらったのでこれ以上は追求しなかった…。

 

 

 

 

「それよりも姉に電話しなくてもいいのか……さっきは留守電だったのに」

「んー、多分遊びに夢中何ですよ。あのお姉ちゃん……」

 

私があの後、少し帰り時間が遅くなったのでお姉ちゃんには遅くなると伝えたかったが、お姉ちゃんは電話にでなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「……そう言えば雪穂ちゃんは進学先は決まったのかな?」

「え……一応UTX学園に志望してますけど……」

「ん? 音ノ木坂じゃないのか?」

 

 

確かに母と姉も音ノ木坂だけど……

 

 

 

 

 

 

「……音ノ木坂は廃校になるんじゃないですか…」

 

私ははっきりと言った。

 

 

 

 

 

 

 

「廃校か……確かにそうなってるが、まだ決まってないぞ?」

「でも……」

 

 

「君の姉はまだ諦めてないぞ」

「え……」

 

私は一瞬、時間が止まったように感じた。

昨日お姉ちゃんはUTX学園に入学って、言ったらショック受けてたかな……

 

 

「そして俺もまだ諦めてないぞ」

 

 

少ししか知らないけど、先生の表情は明るかった……先生も音ノ木坂は好きなんだと感じた。

 

 

 

 

 

 

「……先生はもし、廃校になったらどうするんですか?」

 

 

先生は口を閉ざして考え顔になった。余り言いたくないのか言いづらそうに言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……一応UTX学園からスカウトされている…」

「え? …じゃあ……」

 

 

今ではUTX学園は人気のある学校だ。もしそんな学校から勧誘されているならもし私が先生の立場なら真っ先に行く筈だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一人、可能性のある生徒がいるんだ……」

「可能性……?」

 

私は今の言葉がわからなかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺はそいつが諦めない限り、応援し続けるさ……」

「先生……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時の先生は何だかお姉ちゃんみたいだと私は思った。

 

「先生……お礼に家の和菓子食べてください」

「え? 和菓子?」

「はい! 穂むらを知っていますか?」

 

私は今日はどうしてもお礼をしたかったのだ。

 

 

 

 

 

 

「穂むら……聞いたことあるが、行った事が無いな…」

「えぇ!? 是非来てください!!サービスします!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、いい大人がそんな――」

「? 先生??」

 

 

 

 

 

 

突然先生の言葉が止まり、どこか遠い目をしていた。

 

返事が無いので私がどうしようと考えていたら…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……味見と言う事でサービスしてもらえるかな?」

「は、はい! ……先生さっき黙ったんですけど、どうかしましたか?」

「いや……どうも体力を使ったせいか、疲れがな…」

 

そう言って先生は軽く腕を回す。やっぱりさっきの痛みがあるのかな?

 

 

 

 

「そうなんですか……家の和菓子食べれば元気が出て、疲れが無くなりますよ! ……あ! 家が見えましたよ! 先生早く!」

 

そう言って私は少し先に行って和菓子屋の中に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……それにしても、さっき感じたのは何だ……昨日に続いて……アイツではない…和菓子屋か……少し調べて見るか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………君は蒼い鬼を知っているか?」

 

「…………え?」

 

レオンの言葉に穂乃果は一瞬わからなかった…。

 

 

「(どうして先生が鬼の事を……)お、鬼ってあの鬼ですか?」

「……」

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果はしらを切るように言ったが、レオンはそれどころか目を鋭くし穂乃果を見る……何もかもお見通しみたいに穂乃果は感じた。

 

 

 

 

 

「ッ!」

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガララララ……

 

 

 

「あれ? お姉ちゃん今着いたの? ……と先生?」

 

穂乃果の妹、雪穂が和菓子屋の入口から顔を出して来た……どうやら姉が心配だったのか外の様子をみに来たのかと、レオンは感じた。

 

「ゆ、雪穂……」

「……」

 

「……レオン先生、うちのお姉ちゃんが何かしたんですか?」

 

気まずい空気があったのか、雪穂がレオンに質問をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや……いい妹だな雪穂は…穂乃果は遅くなるなら早めに連絡するんだぞ。いい妹がいるんだから……」

「あ、はい……」

 

レオンは先ほど感じとは違い、いつも通りの教師の口調になっていた。

 

 

 

 

「それと変な質問をしたな……申し訳ない…」

「い、いえ…」

 

 

 

レオンは一礼をして穂乃果を通りすこして行った。

 

穂乃果はレオンの背中を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

「お姉ちゃん……どうかした?」

 

穂乃果はレオンの後ろ姿をじっと見ていたせいか、雪穂が心配しながら質問した。

 

 

 

 

「何もないよ……雪穂も何かあったの?」

 

「え!? 私も何もないよ…」

 

雪穂も穂乃果の質問にどうしてか焦ってしまう。

 

 

 

 

「「…………」」

 

 

そして二人は一緒に沈黙した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……早く中に入ろう!」

「うん!」

 

 

姉妹の二人はそれぞれの場所で危険なことがあった……だが救ってくれたこともあった……いろいろあったが、二人は笑顔で家へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

「……それよりもお姉ちゃん、いつも遅刻ギリギリ何だって?」

「そ、そんなことないよ!」

 

 

 

……実際はそうだが、穂乃果は否定する。

 

「いつも授業中居眠りして昼食がパンなんだって?」

「な、何で知ってるのよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……その二人の会話は今日の出来事を忘れ去るような会話だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「失礼します理事長。レオン・エーカー只今来ました」

「急な呼び出しでごめんなさいね、レオン先生」

 

「いえいえ、自分は臨時なので暇な時間が多いんですよ……それよりもご用件は?」

 

 

 

レオンは学校から出る前に生徒会室の書類を提出した後に理事長から呼び出しがあったので理事長室を訪れていた。

 

「この書類を見てください」

 

レオンは理事長の机に置いてある書類を手に取り内容を見る。

 

 

 

 

 

 

「…………」

「…どうでしょうか?」

 

レオンの顔は困惑しているのに理事長は笑顔で質問した。

 

 

 

 

 

「…これは、どういう意味でしょうか?」

「そのまんまの意味です」

 

「……」

 

理事長の言葉と表情にレオンは頭をかいた。

 

 

 

 

 

 

「ちなみにあなたと同じ理由よ」

 

更に理事長はレオンに攻撃した為、レオンは手段をなくした。

 

 

 

 

 

 

 

「……参りました理事長殿。日付の方は?」

「明日からよ……今日中には着くんじゃないかしら?」

 

そう言って理事長は明らかに困った顔をしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

……が、レオンから見たら明らかに演技のように見えた。

 

 

 

「……(明らかに理事長知っているよな)…わかりました、明日の事はお任せください」

「是非お願いします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理事長はとてもいい笑顔だったがレオンは心の中で、溜め息をついたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

「…………やれやれ…明日は一段と疲れそうだな……」

 

 

 

帰り道の夜に一人溜め息をつくレオンだった。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の町にそびえ立つビル……その屋上に一人の男が立っていた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 

男の姿は全身が黒く、まるで軍隊の特殊なスーツと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……鎧が混ざったような姿だ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

頭の方は黒いフードを被っており、素顔と表情は見えない…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 

 

男は自分の右腕を顔に近付ける……まるで腕時計でも見る姿にみえるが、男は手首にある物を見てた。

 

 

 

 

 

 

 

 

……手首には腕輪があった。腕輪も黒いが、少し光っていて黒いダイヤモンドにも見えた。

 

 

 

 

 

 

男は左手の指を腕輪に刻んであるVのような紋章に触れる……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《 Purge 》

 

 

 

 

 

 

腕輪から音声がなり、男の姿は鎧から黒いスーツの服に変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男の髪は黒く、少し癖毛が強い髪型だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ハラショー…か…」

 

 

 

男は一人呟くのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はいつも努力していた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一人で必死に努力していた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幼い頃の挫折が今でも残っている…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「亜里沙!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今でも学校の為、皆の為に努力をしていた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お願い…… 助けて!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――そして、あの人と出会った……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我に憑依せよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回「黒鬼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この出会いが私を変えた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レオン先生……」

「? どうした?」

 

本屋を出て、雪穂の姉が穂乃果だと知った後にレオンと雪穂が歩いていた。

 

「……私が本屋で見かけた時からお姉ちゃんの妹だとわかったのですか?」

「その時はまだ確信は無かったが、話している内にわかったな」

 

 

 

 

レオンもまだ本屋では姉妹だったことはわからなかったようだ。

 

 

 

「私とお姉ちゃん……似ている所ありますか?」

「ん? ……」

 

 

 

 

さすがに今の質問にはレオンもわからなかった。

 

 

 

 

「お姉ちゃんの性格と私の性格は全然違います……本当に姉妹なのかなと考える時があります…」

 

 

 

 

雪穂は少し暗く言葉を出した……確かに姉妹にしては少し差があると、レオンは感じたが…それでもレオンには確信があった。

 

 

「……時々だが、姉が妹の事を相談した時があったんだ」

「え……」

「今のと全く同じ内容だった……」

 

 

レオンの言葉に雪穂は理解する。

 

 

 

「それって……」

「両思いなんだなと、俺は感じたがな」

 

レオンは微笑みながら答えた。

 

 

 

 

 

 

 

「そうですか……ありがとうございます」

「大したことはしてないさ……他にも似てる所はあるさ」

「他に? 他とは?」

 

 

 

 

 

「それは……親にでも聞いてくれ……」

「え? 先生! 教えてくださいよ!!」

 

 

 

 

 

 

レオンは少し早歩きをして雪穂が追いかけていた。

 

 

 

 

「……(さすがにこれは男の口からは言えんな…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

この時のレオンは何がどうなっても言いたくはない状態だった。

 

 

 

 

 

 

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