〜育成の部屋〜
禁じられた森から戻ってからずっとハリーは傷跡が痛むのを感じていた。
「たしかに、前例がないから帝王が近くにいたりすると痛むことはあると思う。けど、今は勉強だ、勉強。前日だからね。」
ソフィアの言葉に慌てて勉強に取り組むハリー。
前日にもかかわらず勉強をそれなりにしかやっていないハリーとロンに対してソフィアが慌てて勉強会を開いたのであった。
リンクはハーマイオニーの苦手潰しを手伝っている。
ソフィアは丁寧にかつ素早く教えていて、しかも非常にわかりやすい。
いける。と思う二人にソフィアがあっさりと言う。
「ちなみに二人のそれ、基礎だから。流石にそれだけじゃ頑張ればいいとこいけるくらいだよ。ソフィア、もうちょいできなかったもんかね。」驚く二人に少し弁明混じりに言った。
「二人があまりにもできてないから…」この言葉はぐさりと二人に刺さった。
この一年の間でソフィアについてわかったことといえば、それはとても優しいがゆえ、こういう時にはオブラートに包んでくれるということだった。そのソフィアがこう言うということはかなりひどかったのだろう。
二人は全力で取り組んだ。
翌日。
試験が始まる。ソフィアが教えてくれたおかげでハリーは筆記はかなりできたと感じた。実技は筆記と比べると微妙だったが、できた方だと思う。もし落ちたらソフィアとリンクに申し訳ない一心で試験に取り組んだ。
思ったよりできて以外と言った感じのハリーとロンにできたが不安だらけで兄妹(主にソフィア)を質問ぜめにしているハーマイオニー。そして試験中大あくびが出てマクゴナガルに思い切り睨まれたマーリン兄妹の五人は湖のほとりで寝っ転がっていた。兄妹はすぐにウトウトし始めた。
しばらくしてあることにハリーが気づき、立ち上がった。「今すぐハグリッドのところへ行こう!」うたた寝している兄妹を引きずって歩き出す。
ハリーはすべての話がうますぎることに気がついたのだった。
ドラゴンを欲しがっているハグリッドの前に現れた売人。そのハグリッドは口が軽く、バーにいた。その時にハグリッドは酔った勢いで秘密をしゃべってしまったのではないか。
そのことをハーマイオニーとロンに説明し、ハグリッドの家に向かった。
家につき、ドアを叩くハリー。やっと起きた兄妹にハーマイオニーが説明している間にやはりしゃべってしまったことを知ったハリーは急いでマクゴナガルのところに向かった。
マクゴナガルはその話を聞きはしたが、守りは万全の一点張り。
教師の少しの傲慢に加え、ダンブルドア不在の今日にスネイプは盗むにちがいない。そうハリーたち三人は考え、兄妹を説得した。
兄妹は盗むのがスネイプという点以外は全面的に賛成。動くのは夜だろうということで夜に抜け出すことを提案した。
そして夜、石を守るために生き残った男の子と優れた友人と共にマーリンに最も近いと言われた兄妹が動き出した。
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