生き残った兄妹   作:赤茶犬

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賢者の石、終了です。


逆転

ハリーが起きると医務室にいた。そばにはダンブルドアがいた。

「先生!石が!クィレルだったんです。早く…」

「落ち着くのじゃ、ハリー。クィレルは石を持っておらん。

落ち着いてくれないとわしがマダム・ポンフリーに追い出されてしまう。」

ふと周りを見回すと、沢山の菓子が山のように積み上げられていた。

ダンブルドアがニコニコしながら言った。

「君のやったことは秘密、つまり皆が知っているということじゃ。ソフィアにミスター・フレッド、ミスター・ジョージ・ウィーズリーは確かに君にトイレの便座を送ったのう。残念ながら没収されてしまったが。」

ハリーはそれに参加していないのが気になったため、尋ねた。

「先生、リンクは?」ダンブルドアの顔が少し曇る。

「なぜかリンクは大量の魔力と生命力を使ってしまったようでの。まだそこで寝ておる。だが今日中には起きるということらしい。」

リンクの寝ているのを見て、聞いた。

「僕はどのくらいここに?」

「三日間じゃ。今日は学年度末パーティーの日じゃよ。君の親友二人は心配しておったぞ。」

「でも先生、石が…」

「石はわしがぎりぎり間に合って食い止めた。

じゃが石はもう壊してしまった。」

「こ、壊した?で、でも先生のお友達…ニコラス・フラメルは、その奥さんは…」

ダンブルドアは嬉しそうだ。

「ニコラスを知っておるのか?

君はしっかり調べて、あのことに取り組んだんだね。

大丈夫じゃ、あの二人は身辺整理するための命の水は十分にある。

きちんと心を整理されたものに撮って、死とは次の冒険にすぎないのじゃ。」

ハリーは黙って横たわっていた。

「先生、石がなくなってもヴォル…例のあの人は…」

「ハリー。ヴォルデモートと呼びなさい。名前を恐れてはダメじゃ。

君の言いたいことはわかる。ヴォルデモートは何処かへ行ってしまっただけじゃ。」

ハリーは頷いた。

その後もハリーとダンブルドアはしばらくの間話し込んでいた。

ダンブルドアが百味ビーンズ耳くそ味を食べたあたりでリンクは目を覚ました。

「ってぇな…ん?医務室か?ダンブルドア、石は大丈夫か?」

「もちろんじゃ、リンク。」

ダンブルドアはことのあらましを話したあと、話したいことがあるから自分の部屋にパーティーが終わったあとくるようにと言って出て行った。

ロンとハーマイオニーが面会を五分のみ許され、ハリーが一部始終を話している間、リンクは考え事をしていた。

あの謎のビジョン。生命力を使った。おそらく死の呪いを使った影響ではなく、ビジョンの影響。闇を受け入れると解放される力。

ここまで思い出してまた腕が痛み出したので考えるのをやめた。

 

その夜ハリーとリンクは学年度末パーティーに向かった。なぜかリンクのポケットが膨らんでいる。

大広間はスリザリンが優勝したお祝いに緑と銀で飾り付けられていた。

ハリーとリンクが席に着くとちょうどダンブルドアも現れ、ガヤガヤ声も静かになった。

「また一年がすぎた!もう夏休みじゃ!

それでは寮対抗杯の結果を行う。

グリフィンドール312点、四位。ハッフルパフ352点、三位。レイブンクロー426点、二位。そしてスリザリン472点、一位。」スリザリンから歓声がおこる。

「よし、よし。よくやったスリザリン。しかし、最近の出来事を勘定にいれなくてはな。」

スリザリンの歓声が収まる。

「それでは…ロナルド・ウィーズリーくん!ここ何年かで最も素晴らしいチェスを見せてくれたことをたたえ、三十点。

ハーマイオニー・グレンジャー嬢に冷戦な論理を用いて物事を対処したことをたたえ、三十点。

リンク・マーリン、ソフィア・マーリン。トロール二体を三秒とかからず倒したことをたたえ、五十点。

最後にハリーポッターくん。」

今まで歓声に満ちていた部屋が水を打ったように静かになった。

「その精神力と勇気をたたえ、五十点をグリフィンドールに与える。」

大歓声が起こった。これでスリザリンに並んだのだ。

「勇気にもいろいろある。」

ダンブルドアが話し始めたので徐々に静かになった。

「寮のため、友人に立ち向かったネビル・ロングボトムくんに十点を与えたい。」ネビルはもみくちゃにされながら喜んでいた。

そうしてグリフィンドールの逆転優勝でパーティーを盛り上げた。

 

〜数時間後、校長室〜

 

「それは本当か、リンク。」「あぁ、おそらく。ちょっと調べる必要があると思う。ローマにいる知り合いの魔法使いにあってくる。」

そう言ってリンクは校長室を出ていく。

 

リンクが出て行ったドアを見ながらダンブルドアは一人つぶやいた。

「人為的につけられた未来を見る力、どんなものなのかわしにもわからん。」




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