特急
〜ローマ、地下深く〜
ローマには地下空間がたくさんある。その中の一つの最も地下深く、そこにフォルトゥナ魔法魔術学校がある。
フォルトゥナでは主に呪いについての研究機関で様々な人物がここを訪れては去る。そのようなことが行われている。
フォルトゥナに入は特例を除き何らかの呪いを受けた状態になっていないと入れない。
リンクの未来の見える能力もここでつけられたものだ。
しかし、このことを知っている人間ばごく僅かでソフィアさえも知らない。
そのフォルトゥナから少し離れたところにリンクは20歳くらいのわかい男と立っていた。
リンクは何やらカードケースのようなものを持っている。
「これで使えるようになると?あの能力を?」
リンクの言葉に男は肩を竦める。「まだ未完成だからな。80%くらいだし、わからないこともある。来年には出来上がると思うが、完成品は調整が難しい。来年は一年潰すぞ。」
「まぁ、いいっしょ。三バカはソフィアにまかせりゃいいし。」
リンクの端正な顔のあちこちに残る傷跡からどれほど過酷だったかがうかがえる。
「じゃあ俺はいくよ。また来年なヘルクレス。」
立ち去って行くリンクのことを見送りながら「全く世話の焼けるやつだよ、あいつは。にしても、例のあの人の考え出した魔法…か。」ため息交じりに男、ヘルクレスはつぶやいた。
〜イギリス、ホグワーツ特急内〜
「久しぶりだな、ソフィア。」「ヘルクレスさん元気だった?」挨拶をする兄妹。ソフィアはヘルクレスに会いに行ったとだけしっている。
誰もいないコンパーメントを見つけ座る。
「本当懐かしいなぁ。最後にあったのは私たちが逃がした日かな。大変だったね。」ソフィアの言葉にヘルクレスとはじめてあった時のことを思い出した。
数年前、リンクとソフィア、そしてデスペラティオはそれぞれの杖を作るためにイタリアで一、二を争う若い杖作りを訪ねてローマにきた。
その杖作りが当時まだ14歳のヘルクレスだった。
彼は素晴らしい杖作りだったがとてつもないほどめんどくさがりでなかなか作ってくれなかった。
デスペラティオはそういう人間が大嫌いだったため、リンクに磔の呪文をかけ、こうなりたくなければ早く作るように言った。
優しかった彼は高速で杖を作ると、その杖を使ってリンクの傷を癒した。
「作るのは構わないが子供を傷つけるのは許さない。」
その態度が気に入ったのか、大笑いすると自分の杖も作れ、どれだけかかっても構わない。と言った。
「あの時のデスペラティオは頭どうかしたのかと思ったよね。」「全くだよ。」にかっと笑うリンクの腰に見慣れないものがあることに気づいたソフィアはそれは何か尋ねたところ、
「これは最近占いにはまってね。よく当たる占いカードセットをヘルクレスに作ってもらったのさ。」
ソフィアにとってそれは意外だった。そんなものは眉唾ものとしか見ていなかったリンクが急にはまるなんておかしい。
問いただそうと口を開こうとした時、コンパーメントのドアが勢い良く開けられ、ハーマイオニーが飛び込んできた。
「ハリーとロンがいないの‼」
〜ホグワーツ〜
あの二人はなぜかゲートに入れず、親の車を盗んでここまできたらしい。
この二人はリンクよりアホだ、ソフィアは確信した。
とりあえず説教をしたがそこまでは怒らなかった。むしろ面白そうだと思った自分がいたからだ。
こんどスノーボードとか改造して日本の某探偵のスケボーみたいにするのも悪くないな。と考えるソフィア。
リンクがいない間に日本のアニメにはまっていたソフィアであった。
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