生き残った兄妹   作:赤茶犬

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初日

〜説教の後〜

 

「くそ、寝不足だ…」リンクがぼやくとそれに対し、「自業自得じゃない。」と答える女子生徒がいた。「…?君は?」「ハーマイオニー・グレンジャー。あなたと同じグリフィンドールよ。それにしても全く、あなたは何を考えてるの!?」「やめてくれ…昨日のことでもう十分だ…昨日という表現も正しくないし。」リンクは言うと、同じく眠そうにしているソフィアたちのもとへ行ったのであった。

リンクが席につくと、「やなやつだよな。」ロンがそう言ってきた。「…否定はしない。」ハリーは「大丈夫?そんな疲れたの?」そう心配してくれた。兄妹にとっては村にいる頃はいい子だったし、屋敷では説教ではなく磔の呪文だったので 説教 というものは全くの未知数。ダメージも大きいのである。

「今日から授業なのに…」ハリーがいいかけると、兄妹は思い出したかのようにハリーに言った。「そうそう、今日から始めるから。」ソフィアの言葉にハリーは首をかしげた。「何を?」「お前の強化授業。」

えっと…へ…?きょ、強化授業!!!!?」

ハリーの驚きっぷりにソフィアは驚く。「言ってなかったっけ?」「うん。強化授業ってなにするの?」「簡単なマグルの護身術から武装解除呪文に盾の呪文までありとあらゆることをするつもりだ。」「でもなんでそんなことするのさ。」ロンが不思議そうに尋ねた。「光の陣営のたいして強くない人間は狙われやすいからな。俺たちマーリン一族もヴォルデモート一味の残党がまとまってかかってきたら負けたしな。手も足も出なかった。」「っ…」地獄を見てきた人間の語る言葉の重さ。ハリーとロンはそれを実感した。だからこそリンクの言葉はハリーの心に響いた。「俺たちはお前を強くする。約束する。」「それなら僕も教えてくれ。」ロンの言葉は予想していたのか、「いいよ。」微笑みながら答えた。「でもいつどこでやるの?」「いい質問だね。それはダンブルドア用意してくれた部屋がある。今日の夜、そこで練習する。他の生徒にはばれないようにするためにマクゴナガルが案内してくれるから楽しみにしておいてね。」ソフィアの言葉にハリーとロンはワクワクしていた。

ハリーは改めて双子の兄妹がすごいと思った。リンクはマクゴナガル先生のした変身術をあっさりやってのけ、ソフィアは読んだ本の内容を完全に把握し、フリットウィック先生の質問に完璧に答え、かつ引用した本の題名、ページ、行まですらすらと言ってのけた。それに対しハリーは早々とスネイプに二点引かれてしまった。ハーマイオニーも教科書の内容を完全に把握しているようで、さすがに引用したページ、行までは言えなかったがマクゴナガル先生の質問に完璧に答えた。ちなみにロンは可もなく不可もなく普通の初日を過ごした。

 

〜夜〜

 

「流石に初日だからかなり疲れたようですね…」マクゴナガルが言った。「たりめーだろ。あのさ、スネイプさんってハリーになんで冷てぇんだ?」教授に対してこの態度。死喰い人に育てられたからだ…とマクゴナガルは我慢する。「リンク、先生にその口調はちょっとまずくない?」マクゴナガルはこいつの元々の性格か…と認識を改める。「あの、どこでやるんですか?」ハリーが尋ねる。マクゴナガルは「もうすぐつきます。」とだけいう。兄妹はニヤニヤ笑っている。ハリーとロンは不安になってきた。「さぁ、着きましたよ。」岩壁の前だ。「あの…「この集まりの名は DA です。覚えておきなさい…リンク、本当に役に立つのですか?マグルの指紋認証とやらは。」リンクは寮監の言葉ににやりと笑うと、「それだけじゃ面白くないだろ?」といい、岩壁の一部分に手を置いた。

「ついに私の出番ですね。ようこそリンク様。」壁から声がした。兄妹以外はギョッとして壁を見た。「あぁ、よろしくな。ハリソン。」隠された扉が開き、リンクは部屋に入る。ソフィアは楽しそうに「入ろっか」と言ってリンクと同じように入る。そして「ふむ、さっさと入りなさい。私は眠たいので帰ります。ミスターフィルチに見つからないようにすること。 だけを気をつけて帰りなさい。」そう言い放ち、帰るマクゴナガル。取り残された二人は意を決し、壁に手を触れた。「認証完了。ようこそ、ハリーポッター、ロンウィーズリー。」ドアが開き、二人はゆっくり部屋に入って行った。

 




ハリソンは好きな海外ドラマに出てくる博士の名とギデオンというキャラをモチーフにしています。
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