〜翌朝〜
「少し筋肉痛だね。」苦笑しながらハリーはロンにいった。ロンは「ほんの少ししかやってないのにね。」と応じた。
訓練は一時間ほどだったが、かなりハードで二人はかなり疲れが溜まっていた。(朝起きた時ベッドに寝ていたことに二人は驚き、兄妹に感謝した。)
重いからだを引きずって大広間に着くと、二人は今日飛行訓練なのを思い出した。先に席についていたリンクに「飛行訓練ってどこと一緒だっけ?」と聞くと、リンクは答えた。「スリザリン。」答えを聞いてハリーは憂鬱な気分になった。「マルフォイにバカにされるのか…」
マルフォイという言葉にどこか引っ掛かりを覚えたリンクはハリーに尋ねた。「マルフォイって誰?」ハリーは一言「やなやつ。」とだけ言った。まぁいいか。と思ったリンクは朝ごはんを掻き込み、二人の疲労を取る魔法をかけて(二人は大喜びだった。)さっさと飛行訓練に向かった。
〜飛行訓練にて〜
マダムフーチがキビキビと指示を送る。「さぁ、箒の右に立って言いなさい。上がれ‼」
「「上がれ‼」」それぞれ生徒が声を出す。ハリーやマルフォイの手にはあっさり収まる。ちなみに兄妹には何も言わずとも箒自身からが手に収まってきた。
マダムフーチの笛と共に少し浮き上がり再び降下する訓練。飛び方を崖から蹴落とされて覚えた兄妹からすれば猿でもできるだろうと予測していた。が、二人の予想は外れた。
ネビル・ロングボトムがびびって空高く飛んで行ってしまったのだ。「バカかあいつは…」リンクはそう吐き捨てると箒に跨り地を蹴った。
飛びながらリンクはネビルの重心からあとどれくらいでどこに落ちるか瞬時に演算し、そこに向かって行った。
「うわぁぁ」バランスの崩したネビルは情けない声をあげ、落ちて行く。ばあちゃんがなんて思うかな。そんなことを思っていたネビルは一メートルもいかずにリンクにキャッチされた。ゆっくりリンクが降下してくると、マダムフーチが真っ青な顔でこちらにきた。「大丈夫でしたか!?」「マダムフーチ、少しショックを受けているようだから安らぎの水薬をもらってきた方がいいと思うぜ。」マダムフーチにリンクは言った。マダムフーチは頷くと、マーリン兄妹と共にネビルを医務室まで連れて行った。
その後ハリーはマルフォイの投げたネビルの思い出し玉を箒で三十メートルもダイブし、キャッチしたのでクィディッチのチームに選ばれたらしい。そしてリンクもまた、チェイサーとしてチームにはいることとなった。
「なぁ教授。何で俺も入るんだ?」リンクはマクゴナガル聞いた。「ソフィアに聞きました。あなたはこれから起こることを計算し、把握できる素晴らしい才能の持ち主のようですね。」「まぁ崖から蹴落とされればそんな能力くらいつくさ。確かに俺は箒に乗るのはソフィアよりうまいがソフィアの方が計算が早いぞ。」リンクのそのような言葉にマクゴナガルは微笑みながら、「そのソフィアがいった言葉が決め手です。クィディッチは箒に跨り行うスポーツです。たとえどんなに頭でイメージしてもその通りに動けないと意味がない。リンクは箒に乗ることが私よりずっとうまいからきっと強い戦力になる。そうソフィアがいったことであなたを入れることにしたのです。」ソフィアがそんなことを…妹の言葉に感謝しながらリンクは微笑み、頷くと、「いいよ。入ろう。」
こうしてネビル・ロングボトムは自分が起こした事件により、グリフィンドールチームに特大戦力を図らずもプレゼントするというファインプレーをするのだった。