オリ主=暗くなると狐面をつけて錫杖を鳴らしながら色々な鎮守府を徘徊している。そして、元帥の頭痛と胃痛の原因
元帥=少年に秘密裏に片付けなければ行けないこと等を依頼したりしている
夜の道を錫杖を鳴らしながら歩く人影を少し離れた場所から見つめる一人の艦娘がいた。
シャラーン……シャラーン……シャラーン……。
シャラーン……シャラーン……シャリラーン……。
「(ヤバイです! こう言った場合はどうすれば良いんでしょうか?!)」
どうやらこの艦娘は、偶然にも殆どが突っ込み所が満載の噂のヌシの姿を発見したことによりパニックになっているようだ。
シャラーン……シャラーン……シャラーン……。
シャラーン……シャラーン……シャラーン……。
噂のヌシはと言うと、見られているのを知ってか知らずか、錫杖を鳴らしながら歩き続けている。
「(そうです。こう言った場合は相手に気付かれる前にこの場から直ぐに立ち去るのが一番に決まってます!
そうと決まれば直ぐに立ち去るまで!)」
「(あっ、でも立ち去る前に写真を一枚だけ撮りたいですね)」
シャラーン……シャラーン……シャラーン……。
直ぐに立ち去ればいいのにどうやらこの艦娘は写真を撮るつもりでいるようだ。
「(後ろからなら気づかれませんよね?)」
そんな事を考えながらカメラを構えて、
カシャッ
写真を撮った。そして、撮った写真を確認するためにカメラを見てみるとそこに写っていたのは、
「えっ?」
此方をジット見ている白い狐面だった。余りにも予想外の事に思わず声が出てしまっていたがどうやら気付いていないようだ。
写真を撮った艦娘が顔を向けたときに目に写ったのは、ジーと、自分を見つめている白い狐面だった。片方は冷や汗を流しながら、片方は狐面を付けていて表情が分からない状態で見つめ会う両者。
「………」
「………」
「……………」
「……………」
お互いに続く無言の時間。
「(誰か助けて下さいーーー!!)」
「………」
そんな心の声を知ってか知らずか。
「………」
シャラーン……シャラーン……シャラーン……と、
「!?(此方に向かって歩き始めましたーーー!?)」
艦娘のいる方向に錫杖を鳴らしながら歩き始めたのである。当然それを見た艦娘は、
「誰でもいいので助けて下さいーーー!!」
叫びながら何処かに走り去っていくのであった。そして、当然の如く残された方はと言うと、
「(俺はただ単に道を聞きたかっただけなのに、なんで今いた艦娘は助けを求めながら走り去って行ったんだ?)」
状況を理解すらしていなかった。
「(次に見付けた艦娘を捕まえて道を聞けばいいか)」
そんな事を心の中で考えながらまた錫杖を鳴らしながら歩き出すのであった。
シャラーン……シャラーン……シャラーン……。
シャラーン……シャラーン……シャラーン……。
逃げ出した艦娘side
逃げ出した艦娘はと言うと、
「誰でもいいので助けて下さいーーー!!」
そんな事を叫びながら爆走をしていたのである。その姿を偶然通りかかった別の艦娘が声をかけた。
「オイ、そんなに慌ててどうしたんだよ?」
「!! 助けて下さい!」
「助けてくれって言われてもな。一体何から助ければいいんだよ?」
「ハッ、そうでした。これを見れば直ぐにわかります」
そう言ってカメラの写真を見せ始めた。
「!? コイツが今この鎮守府にいるって言うのか?」
「………」
質問に対して無言で首を縦に激しく降って答えると、
「コイツは何処にいやがったんだ?」
「アッチの方です!」
いま、走ってきた方向を指差しながら答える。
「よし、わかった。青葉お前は提督にコイツがいたことを報告しろ」
「天龍さんはどうするつもりですか? まさかとは思いますけど戦うって言い出さないでくださいね」
「提督への報告は任せたぞ、青葉!」
天龍と呼ばれた艦娘は、青葉と呼んでいた艦娘を一人残して駆け出していくのであった。
「ちょっ、天龍さーん!」
「どうしましょう。噂では恐ろしく強いらしいですけど、天龍さん大丈夫でしょうか?」
「そんなことよりも早く提督に報せに行かなければ!」
提督が居るであろう執務室に向かって走り出すのであった。
逃げ出した艦娘sideout
シャラーン……シャラーン……シャラーン……。
シャラーン……シャラーン……シャラーン……。
「(なんで誰とも出くわさないんだ?)」
シャラーン……シャラーン……シャラーン……。
シャラーン……シャラーン……シャラーン……。
艦娘が走ってきた。
シャラーン……シャラーン……シャラーン……。
シャラーン……シャラーン……シャラー「見付けたぞ!」
「(丁度いいやあの艦娘に道を聞こう)」
そんな事を考えていると艦娘が攻撃を仕掛けてきた。
「オラァ!」
「(って、アブねぇー! 何でいきなり攻撃されてんの!?)」
不意討ち気味に振りおろされた斬撃を錫杖で防いだのであった。
「なかなかやるじゃねーか」
「(ヤバイな。何かよくわからんが道を聞ける雰囲気じゃない)」
何故か良く分からないままに戦いの火蓋が斬って落とされたのであった。
「オラオラオラオラァ」
「(待って、話せばわかる。話せばわかるはずだからそのオラオラを止めて!)」
そんな事を心の中で叫びながらも相手の攻撃をキッチリと全て防ぎ切っているのである。
「チッ(強いってのは単なる噂だと思ってたけどコイツ予想以上に強いぞ)」
「(今舌打ちしやがったぞこの艦娘!? う~ん、絶対に道を聞いても答えてくれそうにない雰囲気になってきたしな~)」
「(よし、逃げるか。確か此処に閃光弾が有った筈だ)」
「(なんだ? ここは一旦距離をとるべきか)」
ポケットの中を何かを探すようにしだしたのを見た艦娘は警戒して距離を取り出した。
「(おっ、有った有った。これだ)」
「(なんだ? あの丸い玉は)」
艦娘が警戒をするなかで取り出した丸い玉を地面に叩き付けた。叩き付けられた玉はいきなり光り出した。あまりの眩しさにより艦娘は一時的に目が見えなくなってしまった
「なっ?! 目がっ!」
「(この隙に去らばだ、名も知らぬ艦娘よ)」
「!! あの野郎何処に逃げやがった!」
視力が戻ってきて見に写ったのは戦っていた相手がいた場所に置いてある『残念だったなワトソンよ』と無駄に達筆で書かれた一枚の紙切れだけだった。それを見た艦娘は、
「ワトソンって誰だよ!?」
と突っ込みをいれるのであった。
「(ふう~、どうやら上手く逃げれたみたいだな)」
「(さて、振り出しに戻ったわけか~。誰か都合良く道を教えてくれそうな奴いないかな?)」
そんなことを腕を組ながら独り、悩んでいた。
遠くから見ている艦娘side
その様子を最近建造されたためまだ噂を知らない艦娘が遠くから見ていた。
「(困っているようなのですが、あれは誰なのしょう? 後ろ姿しか見えないから誰だかわからないのです)」
「(何故だか分からないですけど先程から鎮守府が騒がしいような気がするのです)」
「(悩んでても仕方ないのです! あの人に話し掛けてみるのです!)」
もしも効果音を付けるならば、トテテと言う効果音が似合いそうな雰囲気で、近付いて行った。
遠くから見ている艦娘sideout
「(う~ん、ホントにどうしようかな~)」
「な、なのです!」
「?(なのです?)」
「ひっ(怖いのです。電もしかして、とんでもない人に声を掛けてしまったかも知れないのです)」
「(丁度いいやこの娘に道を聞こう。さっきの艦娘見たいに攻撃をしてくるような気配もないしな)」
艦娘を見ながら紙に文字をかけ始めた。
『此処に行きたいんだがどうすればいいかわかるか?』
地図と文字を書いた紙を見せながら道を訪ねるのであった。
「えーと、此処にいくには、アッチの方にいけばいいのです(何で喋らずに紙に書いてるのでしょう?)」
そんな事を思いながらも正直に答えるのであった。
『ありがとう』
『お礼に手作りのお菓子をあげよう』
再び、文字を書いた紙を見せながらお菓子を、手渡していた。
『ついでにこれはそのお菓子のレシピだ』
ついでにお菓子のレシピも渡していた。
「ありがとうなのです!」
お菓子を貰えたことに喜んでいるのようだ。
『それじゃ、去らばだ!』
「去らば! なのです!」
シャラーン……シャラーン……シャラーン……。
シャラーン……シャラーン……シャラーン……。
錫杖を鳴らしながら艦娘に教えられた方向に向かって歩いて行くのであった。その後ろ姿を見送ってだいぶ時間がたった後に他の艦娘によって、道を教えた相手の噂を知って驚くのであったとさ。
それから暫くして。
もしも、狐面を付けた人物が道を訪ねてきたら、正直に答えると美味しい手作りのお菓子とそのレシピを貰えると言った、意味のわからない噂が増えたのであった。