艦娘と自称狐   作:矛盾者

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第33話

 

 

大本営グラウンドに集まった各鎮守府の艦娘たちと正面から向き合うように立っている一人の人物と、これから起こる事を見学しようと遠巻きに観ているギャラリーたち。

なにが始まるかなどと最早わかりきったことを聞く無粋なモノはいない。

 

『両者、準備はいいですか? それでは』

 

『今年一回目の艦娘VS提督ガチンコバトル』

 

いまかいまかと、始まりを告げる合図を待っている。

 

『レディ~ファイ!』

 

始まりの合図がいま、告げられた。

 

「「「ワアァァァーーー」」」

 

起こる歓声。

 

「行けぇ!」

 

「ブッ殺せ!」

 

声援。

 

 

 

sideout

 

 

 

「ドンドン来いやぁ!」

 

「オラオラァ!」

 

「ギャハハ!」

 

「全砲門、一斉射!」

 

「撃って撃って、撃ちまくれ!」

 

「あたらなければどうということはない!」

 

「次弾装填、撃てぇ!」

 

「攻撃隊発艦しちゃって!」

 

「ちくわ大明神」

 

「慢心してはダメ、行きます!」

 

「誰だいまの?!」

 

『ども~、実況解説担当の青葉です。今回は空母艦娘の方たちも参加しているんですが』

 

「ホームランだぜ!」

 

「そんな!?」

 

「えぇー!?」

 

「かっ飛ばせ~、っよ!」

 

『どういう原理か理解出来ませんが、飛んで来た砲弾をハリセンで打ち返して艦載機に当てて撃ち落としてますねー』

 

「こらあかん!」

 

「制空権を取った程度で俺を倒せると思ったか」

 

「ヴァカメ!」

 

「対空手段がないならば、飛んでくる砲弾を打ち返して当てれば問題ないんだよ!」

 

「そんなのあり?!」

 

『うわー。物凄い説得力のある一言ですけど、そんなことが出来るのは他に居ないような気がします』

 

「なら、これはどお!」

 

『おーっと、一時的に砲撃を止めて、空母群による急降下爆撃です!

流石のラバウル提督もこれは一溜まりもないか?!』

 

「調子に乗るなぁ~!」

 

自分目掛けて落ちてきている爆弾を爆発させないように繊細かつ大胆に側面を掴み。落下の勢いを利用して、その場で回転して爆撃機に投げ返している。

 

「常識が通じてない気がするのって私だけ?!」

 

「「「(なにを今さら)」」」

 

『まあ、ラバウル提督に常識が通じないのは何時もの事なので置いとくとして。相変わらずラバウル提督は滅茶苦茶です』

 

「どうした、もう終わりか?」

 

「………っ」

 

「各員、格闘戦用意!」

 

「ほぉ」

 

「用意が出来たものから突撃!」

 

各々が近距離武器を持って狐に近距離戦を仕掛けだした。

 

「面白い。やはり戦いはこうでなくっちゃなぁ!」

 

それを見て狐は楽しそうにしている。

 

『どうやら艦娘側は弾切れになった見たいです。ですが、この程度想定内と言うかのように主砲などを外して、近接武器に持ち換えて格闘戦が繰り広げられてます!』

 

「流石にもハリセン(これ)じゃぁちょっとばかしあれだなぁ。よし」

 

ハリセンを手放したかと思えばその手には、

 

『え!? な、なんと!』

 

「これにするか」

 

木刀が握られていた。

 

『戦闘途中にも関わらず突如ハリセンを手放したかと思えば、その手には木刀が! それを見た人達も驚いているようす!』

 

「さ~て、どっからでも掛かってこいや」

 

「………っ。怯むな、突っ込め!」

 

「当たって!」

 

「断る」

 

───スコーン

 

「あぅ!」

 

頭に木刀がヒットした。

 

「そこだ!」

 

「斬り捨て、ごめん」

 

「…な……に…」

 

「シャドー!」

 

「沈め!」

 

「沈みなさい!」

 

「沈みません!」

 

フザケながら打ち下ろした木刀は、

 

「飛行甲板は盾ではないのだかな」

 

日向の飛行甲板に防がれた。

 

「もうそれ盾でいいだろ」

 

「そう言うわけにもいかないさ」

 

「そう言うもんかねぇ」

 

「今だ!」

 

動きが止まったいまが好機とばかりに攻撃を繰り出すも、

 

「危ねぇ~」

 

余裕で避けられた。

 

「チッ、みんな囲め!」

 

合図と共に囲み始める艦娘たちの様子をただ見つめているだけで特になにもしようとしない狐は、簡単に四方八方を完全に囲まれてしまった。

 

「フフフッ、これで逃げられないぞ」

 

「降参するなら今のうちだぜ」

 

「ラバウル提督さん、覚悟です」

 

艦娘たちは狐を囲んだことにより勝てると思い込んでいる。確かに、普通のヤツならこれで詰んでいただろう。だが、忘れてはいけない。

 

「ふっ、随分と舐められたものだ」

 

こいつに普通や常識を求めてはいけないと言うことを。

そこからの展開は速かった。

 

「面、胴、小手!」

 

「なんでいきなり剣道?!」

 

「くっ。だが、後ろががら空きだぞ!」

 

「か~ら~の~」

 

「喰らえ!」

 

「沈みなさい!」

 

「すいません!」

 

「回転斬り!」

 

木刀を水平に持ちその場で回転した。これにより、攻撃を仕掛けていた艦娘たちは避ける事も出来ずに狐からの攻撃を受けてしまった。

 

「グッ!」

 

「キャッ!?」

 

「や~ら~れ~た~」

 

「ここまでだなんて」

 

「ちょっと待って、いま服着たペンギンが混じってなかった?!」

 

「お前がそう思うならそうなんだろうな、お前のなかではな」

 

『時おり変なのが混じってた気がしますが気にしない方向でいきましょう!』

 

「「「(それでいいのか?)」」」

 

「狐、貴様は相変わらず強いな」

 

「お前らが俺よりも弱いだけだろ」

 

「ふっ、それもそうか」

 

「さて、んなことより最終決戦と洒落込みますか」

 

そう言いつつ狐は木刀を手放した。

 

「今日こそは勝たせてもらうぞ」

 

「はっ、ほざけ」

 

『ラバウル提督と大本営所属の戦艦長門による一騎討ちがいま、始まろうとしています! 果たして、勝つのはどっちだ!?』

 

「戦艦長門、いくぞ!」

 

「掛かってきな。ただしその頃にはあんたは八つ裂きになってるけどな」

 

狐と長門による素手での殴り合いが始まった。

 

「喰らえ!」

 

「まだまだぁ!」

 

「グゥ」

 

「そこだ!」

 

「カハッ」

 

『二人による殴り合いがいまも続いています! この闘いを制するのはどっちだ!?』

 

「……フッ、体がもう動かないとはな」

 

永遠に続くかに思えた殴り合いは片方が倒れたことにより終わりを迎えた。

 

『決着が着いたようです! 果たして、勝ったのは?!』

 

最後まで立っていたのは、

 

「俺に勝とうなど、まだまだ早い!」

 

狐だった。

 

『今年一回目の勝者はラバウル提督に決まりました!』

 

こうして、今年一回目の闘いは幕を閉じた。

 

 

 






そろそろこの作品の最終話を考えるか


───────────────────────

ボツネタ(と言う名の、このあとの展開が思いつかなかっただけである)


ハリセンを手放したかと思えばその手には、

『……っえ? な、なんと!』

「これにするか」

寒ブリが握られていた。

『戦闘途中にも関わらず突如ハリセンを手放したかと思えば、その手には寒ブリが!? それを見た人達も驚いているようす!』

「さ~て、どっからでも掛かってこいや」

『「「「って、ちょっと待てぇ!!!!」」」』

「どうかしたか?」

『どうかしたか?じゃありませんよ! なんで武器が寒ブリなんですか!? それよりも、それで戦えるんですか?!』

『そして、食べ物を粗末にしてはいけませんよ!』

「ゲームでは立派なSレア武器として活躍してるからな。序でにこれは、その武器の見た目だけを再現したレプリカだから喰えねえぞ」

『「「「(そういう問題じゃない)」」」』

「そしてだな」

『「「「(まだあるの?)」」」』

「レア武器だとな、アルパカの着ぐるみ(兜、鎧)、こたつ(鎧)、ギャルのパンティー(兜)、猫(兜)、マフラー(兜)、スノボー(鎧)とかが普通にあったからな!」

『「「「(えぇー)」」」』

「そして、玉を集めるイベントだと報酬の選択肢に」

『「「「(選択肢に?)」」」』

「そんなことよりもギャルのパンティーをくれ!ってのがあったからな。初めてそれを見たときは運営の頭を疑ったぞ」

『「「「(なにやってんだよ、運営ェーーー!!)」」」』








狐「……これのオチは?」
矛盾者「……ないな」顔を逸らしつつ
狐「よしわかった。取り敢えず表出ろ」
矛盾者「え?」

それから少ししてから悲鳴がしたとかしなかったとか
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