艦娘と自称狐   作:矛盾者

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オリ主=問題児 公園で子供達にお菓子を振る舞ったりしている。よく面白半分で作ったネタ武器を没収・解体されている
元帥=秘書艦の努力によりなんとか辞めずにいる。しかし、頭痛と胃痛から解放される日は来るのだろうか?


第4話

 

 

何処かの防波堤

 

 

ザザァァァーーーン ザザァァァーーーン

 

「釣れないな~」

 

「(今はその場のノリと勢いで防波堤で釣りをしているのだが、なにも釣れずにいる)」

 

「う~ん、ヤッパリエサがダメなのかな~」

 

「(エサとして防水袋に入れた出来立てホヤホヤのたい焼きじゃ釣れる訳ないよな~)」

 

………待て、なんでたい焼きで魚が釣れると思ったんだよ?

 

少年は、釣りをしながらたい焼きを食べ始めていた。

 

「たい焼きウマイな(ヤッパし個人的にはたい焼きは餡子が一番だな)」

 

「釣れないな~、このままなにも釣れなかったら暇潰しで突撃!隣の鎮守府でもやってみるかな~」

 

お前は一体何処の突撃!隣の晩○はんだよ。

 

「いや、ここはあえて元帥にアポなし突撃、何処からともなく呼ばれてないのに登場。

貴方の頭痛と胃痛の原因の狐です。みたいなことでもやってみるかな~」

 

少年がそんな事を考えているとなんと、勢いよく釣竿がしなり始めた。

 

「!! あ、あり得ねえ。竿がしなってやがる」

 

「たい焼きで釣れるとか、絶対に釣れたそれは変態に決まってやがるぞ。

ここはスルーすべきか? それとも一応釣り上げるだけ釣り上げて何が釣れたのか確認すべきか?」

 

なおも、しなり続ける釣竿。

 

「一応釣り上げるだけ釣り上げてみるか」

 

そう言って少年は竿を思いっきり引き上げた。そして、釣れたのは。

 

「イタイでち」

 

「イタイ…です」

 

「イタイのね」

 

なんと言うことでしょう、釣れたのは魚ではなくなんと艦娘ではないですか。それを見た青年は、

 

「………」

 

懐から携帯を取り出し何処かに電話掛け始めた。

 

「もしもし、元帥ちょっといいか?」

 

どうやら電話を掛けた相手は元帥だったようです。

 

「『どうした? お主から電話を掛けて来るとは珍しいじゃないか』」

 

「出来立てホヤホヤのたい焼きをエサにして防波堤で釣りをしてたら艦娘が釣れたんだが、どうすればいいんだ?」

 

「『………待て、何故たい焼きをエサに釣りをしようと思った』」

 

「簡潔に纏めると、

急にたい焼きが食いたくなる。

よし、たい焼きを作ろう。

たい焼きを作ってる途中に釣りをしたくなる。

エサがない。

ならたい焼きをエサにすればいいじゃない。

結果、艦娘が釣れる」

 

「と、いった経緯で艦娘が釣れたんだけどどうすればいいと思う?」

 

「『お主………バカだろ』」

 

「今から大本営(そこ)に国家級のミサイルでも数発撃ち込んであげようか?」

 

「『すまん、儂が悪かった』」

 

「チッ まあいい、で? どうすればいいんだ?」

 

「『(いま舌打ちしおったぞ)一先ずそちらに迎えを寄越すから、お主は今何処に居るんじゃ?』」

 

「え~と、大本営の防波堤に居るが?」

 

「『………お主、来とるならせめて連絡くらいしたらどうだ?』」

 

「『そして、まだなにも問題は起こしておらんじゃろうな?』」

 

「おい、人をトラブルメーカーみたいに言うな」

 

「『実際にお主は問題をお越しまくっておるトラブルメーカーじゃろうが』」

 

「すいませんね問題児で、大人しくたい焼きでも焼いて迎えが来るのを待ってますよ」

 

「『くれぐれも問題は起こしてくれるなよ?』」

 

その言葉を最後に、電話が切れた。

 

「ドンだけ問題児だと思われてんだよ。マッタク、失礼な」

 

「さてと、そこのくたばってる艦娘3匹、取り敢えず自己紹介をしようじゃないか。俺の事はそうだな~」

 

「狐とでも呼んでくれ」

 

「伊58、ゴーヤでち」

 

「伊19、イクなの」

 

「U―511、ユーです」

 

「よし、わかった。取り敢えずたい焼きでも食うか?」

 

「「「いただきます/くの/くでち」」」

 

「(迎えが来るまでの間にたい焼きでも量産するか~)」

 

 

 

       ~~~十数分後~~~

 

 

「(なぜ、普通にたい焼きを焼いてるだけなのに艦娘が集まって来てんだ?)」

 

 

「美味しいっぽい」

 

「確かにこれは、美味しいよ」

 

「美味しい……です」

 

「これがたい焼き」

 

「ウマイな」

 

「あら~、あらあら~」

 

「たい焼き等に屈したりはしない!」

 

「ヒャッハー!」

 

「ハラショー、こいつは力を感じる」

 

「なのです」

 

「美味しいネー」

 

「気合い!入れて!食べます!」

 

どうやらたい焼きの匂いに釣られて艦娘達が集まって来たようだ。各々、美味しそうにたい焼きを食べていた。

 

「(いま明らかに可笑しいのが混じってた気がするんだが、気のせいだよな?)」

 

「(それよりも、早く迎え来ないかな~? 早く来ないとミサイルと言わずにマッドサイエンティスト達と協力して作り上げた超電磁砲でもブッパなそうかな~?)」

 

「貴方が元帥殿の云っていた狐殿でありますか?」

 

ザワザワ ザワザワ キツネ?

 

「お~、やっと迎え来たか~」

 

「でもちょっと待っててくれよ。いま焼いてるたい焼きがこれで全部焼き終わるから」

 

キツネッテドウイウコトダロ? ナニカノアンゴウ?

 

イマゲンスイッテイワナカッタ

 

ポイ~ ナノデス ハラショー

 

ソレヨリモミンナアタリマエノヨウニキニシテナカッタケドアノヒトダレナノ?

 

ゲンスイノシリアイ?

 

「ところで狐殿」

 

「? なんだ」

 

「自分もたい焼きを1つ貰ってもいいでありましょうか?」

 

「いいぞ。ほれ」

 

「ありがとうであります。

それではついてきてほしいであります」

 

「りょ~解。

お~い、ゴーヤ、イク、ユー、元帥のとこ行くからついてこ~い」

 

「はいでち」

 

「はいなの」

 

「はいです」

 

 

       ~~~移動中~~~

 

 

「着いたであります」

 

「あきつ丸であります。狐殿をお連れしたであります」

 

あきつ丸が扉をノックして元帥に狐を連れてきたことを告げる。

入室の許可が出たので扉を開け、狐たちを執務室に招き入れた。

 

「来たか」

 

「チーッス三河屋でーす」

 

「「「「え?」」」」

 

「お主は一体何時から酒屋になったんじゃ」

 

「二点」

 

「「「「(なんの点数!?)」」」」

 

「一応聞いておくがなんの点数だ?」

 

「突っ込みの点数、五十点満点中の二点」

 

「「「「(いまの突っ込まなきゃダメだったの!?そして、点数が低い!)」」」」

 

「元帥、流石にも突っ込みが在り来たりすぎて面白くないですよ」

 

「そうか」

 

「そうだよ~」

 

「っと、それよりも早く本題に入りませんか~? 早くしないと本気でミサイルをブチ込みますよ」

 

「それもそうだな。ミサイル等撃ち込まれたらたまらんからのぅ、早く始めるとするか」

 

「「「「(なんか、会話の内容が可笑しすぎてついていけない)」」」」

 

「この3人が電話で話してた艦娘な~」

 

「そうか、所属等は聞いたのか?」

 

「あっ、忘れてた」

 

「………まあいい、お主ら3人は何処の鎮守府の所属だ」

 

「「「………」」」

 

「あ~これってもしかして、逃げ出して来た感じか?」

 

「「「………」」」

 

 

 

「お~、どうやら当たりみたいだね~。どうする元帥」

 

「フム、所属を答えない限り先に進まんしのぅ」

 

「元帥、ちょっといいか?」

 

「どうした長門」

 

「さっきから元帥にタメ口で話してるソイツは何者なんだ?」

 

「俺? 俺は只のシガナイ狐だよ~」

 

「貴様、フザケテいるのか?」

 

「落ち着け長門」

 

「そして、こやつが本気を出せばお主では勝てんよ」

 

「なに? ビックセブンの力を侮って貰っては困るぞ元帥」

 

「そういえば、勝負を挑んできた他の長門も同じ事を言ってたな~。返り討ちにしてやったけどな(笑)」

 

「こやつは儂の知り合いでのぅ、色々と影で手伝いを頼んだりしとる奴じゃよ」

 

「今回みたいによく変な問題を起こす以外は信頼できる数少ない人物じゃ。そして、こやつの作る菓子は中々にウマイぞ」

 

「………そのわりにはだいぶ物騒な事を言っていたように聞こえたのだが」

 

「それはいつものことじゃからあまり気にするでない」

 

「………元帥がそう言うのならば」

 

「さて、話が逸れたな」

 

「話が逸れるのは何時もの事だし気にしてないけどな~」

 

「それもそうだな。早速だがお主、提督をやってみる気はないか?」

 

「やだよメンドクサイ」

 

元帥の言葉に対して、即答で断る自称狐。

 

「………この話を受けてくれたら、特別に配属先の鎮守府にお主専用の厨房とお菓子作りの道具とお菓子の本を用意しようと思っておったんじゃがのぅ」

 

 

「マジで? 嘘ついてたら只で済むと思ってないよね」

 

「マジだ、安心しろ嘘ではないからな」

 

「それならばよし」

 

「そんで、配属場所は?」

 

「最近提督が居なくなったラバウル基地じゃ」

 

「んじゃ、引き受けますか~」

 

「それでは、そこの艦娘3人を連れて早速向かって貰うとしよう」

 

「なんだって?」

 

「お主が釣り上げたそこの艦娘3人を連れて向かって貰うと言ったんじゃが聞こえんかったのか?」

 

「なぜに?」

 

「お主の側の方が儂の側よりも安全そうだからな」

 

「お前らはそれでもいいのか?」

 

「「「………」」」

 

確認を取ると、無言で頷いた。

 

「お前らが良いならいっか~。所で元帥、その鎮守府ってドンくらいの艦娘が居るんだ?」

 

「フム、その鎮守府はそこまでデカクはなく所属しとる艦娘も多くはないぞ」

 

「具体的には?」

 

「ざっと、30人くらいじゃ。そして、所属しとる殆んどの艦娘は駆逐艦じゃ」

 

「駆逐艦以外にもいるよな?」

 

「まあ、いるにはいるが大体数人じゃったと思うぞ」

 

「………居なくなった提督ってもしかして、ロリコンだったりしないよな?」

 

「報告書によればロリコンではなく………バイだったようじゃ」

 

「「「「「「………」」」」」」

 

「(何だろうなこのいたたまれないような空気は)」

 

「それでは、出発の日時についてだが明後日で構わんな?」

 

「問題ないですよ~」

 

「それでは、出発までの間は此処に留まって貰うからな」

 

「りょ~解しましたよ~」

 

「あっ、そうだ元帥」

 

「なんじゃ?」

 

「出発する日までの間ここで屋台やっててもいいか?」

 

「別にそれくらいなら構わんぞ。それでは解散!」

 

スタスタ ガチャ ギィィィーーー バタンッ

 

「さ~て、元帥の許可も下りたことだし」

 

「本格的に屋台をやりますか~」

 

「ゴーヤ達も手伝うでち」

 

「本当か」

 

「「………」」

 

「ハハハ、ありがとな~3人共~」

 

 

 

それからしばらくの間、大本営ではたい焼きが流行ったそうな。

 

 

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