艦娘と自称狐   作:矛盾者

8 / 35


オリ主=自称狐 ラバウルで提督として着任 階級は元帥直属完全独立部隊隊長狐少佐になっているが本人は基本的に狐少佐と名乗ることにしている
元帥=自称狐を提督としてラバウルに送り出した張本人 頭痛と胃痛とはこれでオサラバ出来ることを期待している
長門=元帥の秘書艦 自称狐に心の中でリベンジを誓っている 元帥にどうにか自称狐にリベンジ出来ないか直談判している
日向=長門同様リベンジを誓っている
天龍=上に同じく
ゴーヤ=突っ込み役 前に所属していたブラック鎮守府から自称狐の指揮下に入ったことを少し後悔し始めている
イク=最近は突っ込みに磨きが掛かってきている
ユー=自称狐の癒し 自称狐の作るお菓子が好き


第8話

 

 

イヌ……じゃなかった、夕立の餌付けをしていたらゴーヤ達の案内を終えたらしい吹雪がきて夕立を何処かに連れていった。

 

「暇だな~」

 

「初めての提督マニュアル本見終わったしやることないんだよな~」

 

「工廠にでも行ってきてなにか作ってこようかな~。

作るとしたらなにが良いかな~?」

 

「あっ、そういえば。専用の厨房があるわけだし何か菓子でも作るか」

 

「今の時間は16時35分だしな~。

晩飯のことを考えたらあんまりおもいのはやめた方が良いだろうし」

 

「まぁ、安定のクッキーでいっか。

そんじゃ、なに作るかも決まった訳だしさっさと作ってくるか」

 

そんなことを呟きながら執務室から出ていった。

 

「(一先ずどれ位の量を作るかだよな~)」

 

「(何処ぞの赤いのや青いのが居るわけでもないし取りあえず五十人分位作っとけばいっか)」

 

「にしてもな~、なんで誰ともすれ違ったりしないんだろう?」

 

そんなことを考えながら専用の厨房を目指して歩くのであった。

 

 

一方その頃艦娘達は、

 

 

「そっちの方の飾り付けは後どのくらいで終わりそう」

 

「後もう少しです」

 

「こっちはまだ大分かかりそうだぜ」

 

「まだ時間はあるわけだし慌てずにいけば大丈夫よ」

 

「それもそうだな」

 

食堂で飾り付けをしていた。

 

 

「え~と、材料は何処に閉まってあるんだろ?」

 

棚のなかを探っている。

 

「これはコーヒ豆だから違う」

 

関係ないモノが出てきたりしているが、適当なところに纏めている。

 

「次は薄力粉と強力粉と砂糖とココアの粉とチョコチップか」

 

「残りの材料は冷蔵庫の中を探せばあるだろ」

 

 

「これで材料は全部揃った訳だし作りますか」

 

材料が揃ったようだ。

 

「………」カシャカシャ カシャカシャ

 

「………」カシャカシャ カシャカシャ

 

「………」カシャカシャ カシャカシャ

 

「………」コネコネ コネコネ

 

「………」ワクワク ワクワク

 

「………」コネコネ コネコネ

 

「………」ワクワク ワクワク

 

「(誰だこのウサギみたいなヤツは?)」

 

「………」ワクワク ワクワク

 

ジリリリリン ジリリリリン

 

「取りあえずオーブン温まったみたいだな」

 

「……?」ジー

 

 

「この大きさなら一回で全部焼けそうだな」

 

バタンッ

 

「これでよし、後は焼けるのを待つだけだな」

 

「………」ジー

 

「………」ジー

 

「(あれ? なんか増えてない? 気のせいか?)」ゴシゴシ

 

そんなことを思いながら目を擦る。

 

「………」ジー

 

「………」ジー

 

「………」ジー

 

「………」ジー

 

「(なんか更に増えてる~!?)」

 

「あ~、一先ずそこにいるお前ら誰だ?」

 

「あと俺は新しくここの提督になった狐だ」

 

「卯月ぴょん」

 

「子日だよ~」

 

「ボクは皐月だよ」

 

「菊月だ」

 

「長門だ」

 

「最後のヤツはちょっと待とうか」

 

「なんだ?」

 

「なんで元帥の所のお前がいるんだ? 一体どこからわいて出てきた」

 

「ちゃんと元帥の許可は得ているぞ。そして、人をミドリムシ見たいに言うな」

 

「そんで? なにしに来たんだ」

 

「なに、たいしたようじゃないさ。

リベンジにきただけだ」

 

「メンドクセ~な。

ならさっさとグラウンドに行くぞ」

 

「フッ、そうだな」

 

「そうだ、お前ら例えグラウンドから砲撃音とかが聞こえて来ても気にしないように他の艦娘達に伝えといてくれ」

 

「「「「(砲撃音? まさか生身の人間相手に発砲して戦うの)」」」」

 

 

       ~~~移動中~~~

 

 

「あと天龍と日向も来ているからな」

 

「うわ~面倒事が増えた

その二人は今何処にいんだ?」

 

「先にグラウンドでお前が来るのを待ってるぞ」

 

「なら急ぐか」

 

「そうだな」

 

そんなことを話しながら走り出す二人。

 

 

「ふぅ~、到着~」

 

「それで? その天龍と日向は一体何処にいるんだ?」

 

「長門さんよ~」

 

「事と次第によっちゃぁ。

分かってるんだろうな~?」

 

笑顔で長門に問いかける狐。

 

「ま、待て! あの二人は確かにここで待ってると言うから私がお前を呼びに行ったんだ」

 

「なら二人は何処に行ったんだよ」

 

「その後に二人が何処に行ったかなど私がわかるはずないだろ!」

 

「なら速く探してこいや」

 

「くっ。

探してくるからお前は何処にも行くなよ!」

 

「そろそろクッキーが焼き上がるはずだから厨房に行くつもりでいるんだが?」

 

「ならば厨房で待っていてくれ」

 

「………元帥の所にでも動作級と戦闘級と作戦級のミサイルそれぞれ千発ずつ撃ち込こもうかな?」

 

「そんなことよりもクッキーがそろそろ焼き上がっとるはずだ。急がねば」

 

 

 

IN専用厨房

 

 

「で? なんで戻ってきたら更に増えてんだよ」

 

ワイワイ ガヤガヤ

 

「あっ、司令官」

 

「取りあえずどういう状況か説明しやがれ」

 

「はい、司令官の歓迎会の飾り付けをしていたら良い匂いがしてきたので他の娘達がなんの匂いか気になったみたいで」

 

「それでこんなにも増えてる訳か」

 

「(一先ず出来上がったクッキーをオーブンから出すか)」

 

ガチャ スゥゥゥー バタンッ

 

「(これ全部皿に移してっと)」

 

コトッ コトンッ

 

「食いたいヤツは自由に食っていいぞ~」

 

「あの司令官、本当に食べてもいいんでしょうか」

 

「別にいいよ。

どうせ俺が作ったんだし」

 

「え? 司令官が作ったんですか」

 

「そうだよ~。

味はチョコチップとココアの二種類あるから」

 

「やっと見つけたぞ、狐」

 

ザワザワ ザワザワ

 

キツネ? キツネッテアタラシイアンゴウカナニカ?

 

「ん? 天龍と日向か

お前ら長門が探してたぞ」

 

「「………」」

 

「なんで黙る」

 

「それよりも早く()ろうぜ」

 

「そうだぞ」

 

「別に戦り合うのはグラウンドでなら構わないが、長門に対する言い訳を考えなくていいのか?」

 

「「………」」

 

「今ならまだ謝れば許して貰えるかも知れな…い……ぞ……すまん、どうやらもう手遅れみたいだ」

 

「なんでだ?」

 

「………」

 

無言で後ろを指差す。

 

「「……?」」

 

疑問に思いながらも振り向く二人。

 

「「……!?」」

 

後ろを振り返った二人の目に写ったのは、

 

「やっと見つけたぞ。

軽巡洋艦天龍、航空戦艦日向」

 

「覚悟は出来ているんだろうな?」

 

ゴゴゴゴゴと、効果音が付きそうな程の謎のプレッシャーを放つ長門の姿だった。

 

「(なんだこのプレッシャーは!?)」

 

「な、長門」

 

「ま、待て話し合おうぜ」

 

「問答無用!」

 

 

 

    ~~~暫くお待ちください~~~

 

 

 

「「」」チーン

 

「………なあ、あの二人生きてるよな?」

 

「ああ、殺してはいないさ」

 

「ならいっか。

そんで? 勝負は結局どうすんだ」

 

「あの二人が起きたらでいいだろう」

 

「取りあえずドックにでも放り込んどくか」

 

「手伝おう」

 

「手伝うもなにも、お前が殺ったんだからな」

 

「………」

 

「なんで黙るし」

 

ガシッ ズル………ズル………ズル………

 

ドッボォーン

 

そのまま引き摺ってドックまで持っていき、二人を勢いよく放り込んだのであった。

 

 

 

「司令官」

 

「どうした?」

 

「そこにいる長門さんとあの二人は一体何なんですか? 司令官のお知り合いですか?」

 

「ああ、長門は元帥の秘書艦でさっきの二人は元帥の艦隊だ」

 

「え?」

 

「余程俺に二連敗したのが悔しいらしく元帥の許可を得てリベンジしに来たらしいぞ」

 

「そういう訳だ。暫くの間邪魔するぞ」

 

「え、あ、はい!」

 

「それよりも、長門さん達に普通に勝ったみたいなことを言っている司令官は一体どのくらい強いんですか?」

 

「どのくらい強いか、か」

 

「それは私も気になるな」

 

「う~ん、生身で艤装装備状態の長門と一対一(タイマン)で戦っても普通に勝てるくらいだな」

 

その言葉を聞いていた艦娘達が思ったことはただ1つ、なんで普通に戦艦に勝てるの?

 

「司令官って、本当に人間ですか?」

 

「それは私も気になってたことだ」

 

「失礼な。

これでもな生物学上は紛れもない人間に分類されてるからな」

 

「「「「(お前みたいに生身で戦艦に勝てる人間が居てたまるか)」」」」

 

「イテ~」

 

「大分キイタナ」

 

そんなことを話していると、天龍と日向が起きた。

 

「おっ、天龍と日向が復活したみたいだしさっさとグラウンドに移動すっぞ」

 

「ああ」

 

 

その後、四人によるバトルロワイヤルが繰り広げられたが面倒なので結果だけをいうと、挑んだ三人はフルボッコにされた。

 

それを見ていたラバウルの艦娘達は、なんで人間が生身で三人同時に相手して勝てるのか訳がわからないといった顔をしていた。

 

三人が帰った後に歓迎会が開かれ自称狐は質問攻めにあったのである。

 

された質問は、

 

「司令官は本当に人間なんですか?」

 

「生物学上は人間だよ~」

 

「元帥とは知り合いなんですか」

 

「知り合いといえば知り合いだな」

 

「提督の階級ってなに」

 

「あ~っと、肩書きを全部言うとしたら」

 

「したら?」

 

「元帥直属完全独立部隊隊長狐少佐だ」

 

「「「え?」」」

 

「げ、元帥直属部隊の隊長?」

 

「隊長って言っても部下は今の所誰もいないけどな~」

 

「具体的な権限は?」

 

「権限は、元帥未満大将以上で部下は大佐クラスの権限を得ることになるな」

 

「それって最早少佐じゃ無いような」

 

「俺も最初はそう思ってたな」

 

「直属部隊の部下になる条件ってなんですか?」

 

「まぁ、俺が認めたヤツだな」

 

「面倒だから質問は次で最後な~」

 

「「「え~」」」

 

「質問ないならこれで終わりにすっぞ」

 

「はい! 質問です!」

 

「どうぞ」

 

「最後に提督の年齢について」

 

「まさかの年齢を聞いてくるか」

 

「実際のところ何歳なのか気になるじゃないですか」

 

「歳はだな~」

 

「「「歳は?」」」

 

「19歳だ」

 

ザワザワ ザワザワ

 

歳を言ったとたんに騒がしくなる艦娘達。

 

「以外に若い」

 

「若い」

 

「若くして元帥直属部隊のしかも隊長。

これってもしかしなくても優良物件なんじゃ」

 

「その若さであの強さ」

 

「疑うなら元帥に電話でもして確かめろよ」

 

「そんな気軽に元帥に電話なんて出来ませんよ」

 

「そうか?

俺は普通に電話したりしてるけどな~」

 

スッ プルルルル プルルルル

 

「あのー、提督。

何処に電話をしてるんですか?」

 

「ん? 元帥」

 

「「「「「へ?/え?/は?」」」」」

 

ガチャ

 

「『こんな時間にどうした?』」

 

「ちょっとばかし艦娘達に年齢を聞かれて正直に答えたら驚かれたから元帥からも俺の年齢が19歳だってことを元帥の口から言ってくれないか?」

 

「ちょっ、提督!?

なんで元帥に友達感覚で電話してるんですか!」

 

「『儂は別に気にしとらんから大丈夫じゃよ』」

 

「そ、そうですか」

 

「『ああ、そしてそやつが19歳というのは本当のことじゃ』」

 

「えっと、そしたら元帥直属部隊の隊長っていうのも本当なんですか?」

 

「『それも本当じゃ』」

 

「ところで元帥。

長門達に許可を出してこっちの方に態々リベンジさせに行かせたそうじゃないですか」

 

「『………』」

 

「国防級のミサイル千発と大陸級のミサイル百発撃ち込んで上げましょうか?」

 

「『すまん、儂が悪かった

だからミサイルを撃ち込むのは止めてくれ』」

 

「なら今度からは事前に連絡下さいよ」

 

「『お主には言われたくないのぅ』」

 

「更に世界級のミサイル十発と核ミサイル百発を追加しましょうか?」

 

「『止めろ。

地図から日本が消えてしまう』」

 

「ならちゃんと事前連絡しようぜ」

 

「『わかったわい。

次からは気を付ける』」

 

「それならいいや」

 

「『用件はそれで全部か?

これ以上用件がないなら切るぞ』」

 

「まぁ、これで全部だな」

 

「『なら切るぞ』」

 

「ああ、またな~」

 

ガチャ

 

 

「あの、司令官。

普通に元帥を脅してましたけど大丈夫なんですか?」

 

「ん? ああ、これは何時ものやり取りだから大丈夫大丈夫、ノープロブレムだ」

 

「ほ、本当に大丈夫なんですよね?」

 

「もしも、大丈夫じゃなかったら」

 

「「「大丈夫じゃなかったら?」」」

 

「宣言通りにミサイルを大本営に撃ち込むまでだ」

 

その一言によりこれから先が物凄い不安に襲われる艦娘達だったのである。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。