今回英雄伝説の小説を書きたいと思い、投稿させていただきます。
稚拙な文章ですが長い目で見ていてだければ幸いです。
それではどうぞ
追記
OPはバルーン様のシャルル
EDは同じくバルーン様の朝を呑む
で考えてます。
「闘うことがお前の存在意義だ。狩り、屠り、糧とする。それが我らの在る意味だ。」
幾度となく言われてきた言葉であり潜在意識に擦り込まれた言葉。
いつしかなんの疑問も抱くことなく幼くから殺戮の限りを尽くした戦闘の天才はいつしかその類希なる剣腕から『剣王』と呼ばれていた。
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「で、重要手配犯の俺に一国の皇子様が単身何のようだ?」
海辺の街道沿いのボロ宿の一室にあまりにも不釣り合いな華美な格好の男と蒼色のトレンチコートを着た青年は互いに向き合うようにして会話をしていた。
「やだなぁ、リオ君。ただ単に君がここにいるって聞いたから会いに来ただけだよ。」
ニヤニヤ、そんな言葉が似合うような相手をイラつかせる笑みを崩さずドア枠にもたれかかった男はその手には贈り物だろう小さな小包が握られている。
「阿呆かお前は...そんな理由で一国の皇子が?バカバカしい。早く用件を言え。たたっ斬るぞ。」
窓際に座った白髪の青年、リオは窓から僅かに見える海を眺めながら心底呆れたような態度を示す。
微かにイラついているのだろう左手の人差し指でその長い髪を弄んでいる。
「ははは...リオ君ならホントに斬りつけて来そうだなぁ。でも、才能の塊のリオ君なら何となく察しは付いてるんじゃないかな?そこでヒント!あぁ、ごめんって!頼むからその刀を仕舞ってくれ。さて、要件だけどね、君にはトールズ士官学院に...」
却下、要件をすべて言い切る前に否定された男は予想通り、とでも言うようにその笑を崩さずリオの言葉に耳を傾ける。
「オリビエ...お前がまさか、そこまで頭おかしい奴だとは思わなかったぞ。お前、俺がどんな立場か知らないわけじゃないだろ。大陸全土で手配されてる極悪犯だぞ?テロ組織兼傭兵団【タナトス】のリーダー。そんな奴を帝国の未来を担う有志が集まる学院に入れてどうする気だ。はぁ...要件がそれだけなら帰ってくれ。俺は少し潮風に当たってくる。」
今度こそ、心底呆れたように溜息を吐きながら窓枠から飛び降りたレオは未だ笑顔を崩さずドアの前に立って進行の邪魔をしているオリビエをみてもう1度深い溜息を吐いた。
「はぁ...分かったよ。理由だけ話せ。」
いくら待っても通してくれないと悟ったリオはベッドに座ると刀に顎をついて話を聞く。
オリビエはやっと聞く気になったかと咳払いを一つしてから本題を話し出した。
「まず、君の処罰についてだけど在学中は目を瞑ろう。これは各国の承認を得ているしどうやら騎士団と蛇も、話し合い、をしてくれたらしくてね。ネギみたいな頭をした神父が教えてくれたよ。」
話し合いの部分をわざと強調して話したオリビエはここで一息ついてリオの反応を伺い目で続きを話せと急かされて話を再開する。
「まあ、君は元々各国からの依頼を受けてその結果指名手配された形だからねー。渋々ながらも各国のトップは認めてくれたよ。それで君入学してもらう理由なんだけどね...今年から指導するとあるプロジェクトを学生の視点からバックアップして欲しい。」
そう言うと懐から茶封筒を投げて寄越す。
「ふぅん...そこまでは分かった。だがなんで俺なんだ?俺のアーツ適正が低いことは知ってるだろ?武術にしても、はっきり言ってレベルが違いすぎるだろう。確かに興味深い面子ではあるし、そこいらの学生と比べれば戦闘能力は高いだろうが...あぁ、そーゆーことか。分かったこの話受けよう。」
そのプロジェクトに関連する生徒の資料を見ながら途中まで否定していたリオであるが、とある1人の資料を手にしてから一瞬で掌を返した。
「君ならそう言ってくれると思っていたよ。それと...これは君への選別だ。ぜひ身につけてくれ、お兄さんもきっと喜んでくれるはずだ。」
そう言ってリオの手に渡ったのは、象牙色のコートに赤色のチョーカーとベルト、そして既存のものとは違う赤色のトールズ士官学院の制服だった。
「お前...あぁ、よく分かった。もともと俺に拒否権なんか無かったな。」
もう1度深い溜息を吐いたリオは「コーヒーくらい奢るぞ」と言って宿の一階にオリビエと共に降りていった。
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未だに寒さの残るトリスタには一面にライノの花と士官学院の生徒のこれから始まる一抹の不安と沢山期待による少し引き攣った、緊張した笑顔が咲き誇っている。
毎年の恒例行事なのだろう、街の人々が新入学生の背を後押しする為に街はちょっとしたパレードのようになっている。
筈だった。
ひとつ早い列車で来てしまったリオは未だ朝焼けの射す霧の中1人大通りの真ん中を歩いていた。
「はぁ...やらかしたかな。予定時間より2時間も早く着いた...流石にまだ誰もいないか。」
そんなことを呟きつつをリオは首のチョーカーを弄び、欠伸をしながら愛刀片手に歩いていた。
周囲はお祝いムードな訳でもなく朝市の準備すら始まっていない。そんな中誰も祝ってくれる人なんておらず、少し寂しそうな顔をしながら歩いているとふと、自分と同じ赤色の制服の青年を見つけ、やっと話し相手が見つかった、とウキウキしながら歩み寄っていく。
「やぁ、君も1人なの?俺はリオ。リオ・アストレイ見た感じ同じ制服だしクラス同じになるかもね。よろしく。」
そう言ってリオは手を差し出す。
一瞬戸惑った青年だがハニカミながらその手を握り返す。
よし、つかみは完璧。
そう判断しさらにリオは言葉を続ける。
「俺は1つ早い列車で来ちゃってね。案の定誰も居なくて寂しい思いをしてたんだ。君は?」
「あぁ...実は俺も少し早いので来てしまって...それで花見でもしながら得物の手入れを、と思ってたんだ。あ、遅れたけど俺はリィン・シュバルツァーだ気軽にリィンって呼んでくれ。立ち話も何だしちょっとそこのベンチに座って話さないか?見たところ得物も似た類のものらしいしね。」
リィンの計らいで近くのベンチに座りお互いの得物を見せ合う
「へぇ...見た感じリィンは八葉の使い手かな?何度かその造りの太刀を見たことがあるんだ。なかなかに業物だね。」
鞘からスラっと抜いた刀は指紋一つ付いておらず朝の光を眩しいほどに反射している。
「俺の得物は...まあ色々あるんだけどこの二振りとこれがメインかな。」
そう言ってリィンに見せたのはリィンの物と同じくらいのサイズの太刀にその2/3ほどの打刀と呼ばれる物、そして文字がびっしりと書いてある紙だった。
「この二振りは俺の愛刀でね、小さい頃からずっと使ってるんだ。で、こっちは式神って言うんだ。俺の身内に東方出身の人がいて、その人に師事してた時に教わったもの。どちらかと言うとサポート向きかな?こっちは」
そう言って1枚を人差し指と中指の間に挟み何かモゴモゴと言ってその紙を投げると空中でポンという音と共に白煙を撒き散らして小鳥へと変わった。
「へぇ、リオは凄いな。」
肩へと乗ってきた小鳥と戯れながら感心しているリィンへリオはプレゼントと言わんばかりにあるものを披露する。
紙をビリビリに破りそれを吹き飛ばすとそれはライノの花へと変わり、周囲に一迅の風が吹き抜けたかと思うと周囲の花が一斉に散りまるで2人の門出を祝福するかのように花吹雪となって降り注いだ。
だが、花吹雪が止むと辺りのライノの花はまるで何事も無かったかのように静かにこの後訪れる沢山の若者を祝福する為にその花弁をしっかりと枝につけて今か今かと待っていた。
「リオ、今のは?」
まるで狐につままれたような顔をしているリィンがリオに尋ねるがリオは
「プレゼント」
の一言で片付けてしまった。
そうこうしているうちに駅の方から汽笛の音がかすかに聞こえてくる。
「おっと、もうこんな時間か...じゃあねリィン。また後で」
その音を聞き懐から銀の懐中時計を取り出したリオはリィンに別れを告げると足早に士官学院へと向かった。
みなさんどうでしたか?
感想、誤字脱字、批評は感想欄にお願いします
どんな酷評でも真摯に受け止め改善できるよう頑張って行こうと思います。
読んでいただきありがとうございましたm(*_ _)m
【挿絵表示】
【タナトス】のエンブレムです。
どなたか、これをしっかり描いていてだければ泣いて喜びます...
欲深くてすみません