おかしい。今回は短刀とキャッキャウフフ、まで行く予定だったのに・・・。
短いですが、区切りがいいので短刀登場は次話にしました。
ザクザクザク。
Q.さて、何をしているところでしょう?
A.自分の死体を埋めています。
私は今ひたすら穴を掘って自分の死体を埋めていた。
なぜかって?自分の死体が腐る過程を見られるとかSAN値直葬コースを逝く気は無いし、何よりこれからの勝負に負けられないからだ。
最初は零体で触れなかったので右往左往していたが、気合を入れれば触れることが分かった。そこからはもう必死だ。庭の小屋らしきところからシャベルを引っ張り出し、庭の桜の木らしき根元を掘り、自分の死体を門から引き摺って埋めた。
この世界に来て一番頑張った。
『さて、、、急にお邪魔させてもらってごめん。でも居候分の家賃は払うよ。』
木の幹に手を当て目を閉じ、静かに霊力を流し込む。
ここを選んだ理由の一つにこの木がまだ死んでいないことにある。どこかに私自身の力場を作り出さなければいけないが、その拠点に死に絶え穢れにどっぷり浸かった土や植物では駄目なのだ。
どの位力を注ぎ込んだだろうか。
頬を何かが掠めたのを感じて目を開けた。
――――ハラリ。ハラリ。
頬を掠めたのは花びらだった。思っていたとおりこの木は桜だったようだ。それもソメイヨシノ。何とも見ごたえのある満開の桜の木が目の前にあった。
『・・・綺麗、だな』
ほんの少し、この桜を巻き込んだことに罪悪感が募る。だが、そんな感傷は一瞬で切り捨てた。根元に死体を埋めることで桜を自身の依り代とし、一蓮托生とした私にそう思う資格など最初からない。
桜の幹に手を当て、霊力が正常に循環しているか探る。
桜と死体を中心に霊力が循環し、その循環の輪も周辺をじわじわ侵食して広がっているのが分かった。この桜を中心に私が霊力を注ぐ限り私の力場は広がり続けるだろう。そして、奪った力場の力を吸収し、循環する力も強くなる。
そう、私はあの穢れと陣取りゲームをするつもりである。
端的に言えば、強力な力場の核が穢れだから祟り場となる、なら核が穢れでなく毒にも薬にもならない無害な死霊だったら?ということだ。ぶっちゃけると、あの穢れから力場奪ってやれ!だ。
さあ、勝負しよう。
賭けるのは己の存在、負ける気はない。
―――なんて思っていた時がありました。
庭に作り出した拠点はある一定の所から、全く広がらなくなったのだ。本丸からおよそ3メートル、そこから先は穢れの力が強すぎるらしい。いや、祟り場が強力になっているのだ。じりじり押し返されている。
思っていた以上に刀剣男士は神として優秀らしい。もちろん嫌味だ。
刀剣男士の負の感情は餌として最上級のようで、死体を使ったある種呪いよりも強力な力場すら力負けしていた。
『はぁぁぁ。』
もはやため息しか出てこない。とにかく早急に刀剣男士の感情をどうにかしなければ、力場もろとも私も取り込まれてジ・エンドだ。
現実はかくも非情である。
ブックマークしてくださった方、ありがとうございます。
投稿速度はまちまちになりますが完結まで頑張りたいと思います。
ちなみに今出してるのは表編(主人公視点)なんですけど、裏編(他視点)とかも読みたいって人いるんですかね・・・?
表編優先ですが、希望があれば裏編も考えたいと思います。
アンケート機能とかあるんだろうか、、