『IS The plunderer has a dream』   作:NORTH

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久しぶりに投稿(大学なう)


NO,4 I shoot the fourth

なかなかに濃い一日だった

 

時刻は授業が全部終了し、放課後になった

 

教科書(タウンページサイズ)×2とノートを鞄にしまいながら、ヘッドフォンを取り出し音楽プレイヤーに接続する

 

それを耳につけて曲を再生する、耳に聞こえてくる軽快なリズムが心地よい

 

ため息一つ吐いて鞄の中身をチェック、忘れ物は無い、そして視線を教室に向ければこちらを見ながらひそひそと話している生徒や、こちらを嫌そうに見ている女子が結構な数いる

 

しょうがないと思う代表候補生と正面から喧嘩を売った以上、大抵の人は男子の癖に生意気だと思うのだろうし、嫌われるだろう

しかしながら、一部の生徒には代表候補生とやりあう前からビンタを食らわせてくるほど嫌われていたようだが・・・・

 

それでも、少数ながら相変わらず好意的な視線を向けていてくれる人もいる、とても嬉しい誤算だ

そして、未だに私を好意的な眼で見てくれている人が私に話しかけてくれた

 

「あ、あの織斑君、放課後とか何か予定ある?」

 

嬉しかった、ああ、もう踊り上がって抱きしめてその場でクルクル回りたいくらい嬉しかったさ

前にも言ったが私は友人と呼べる存在が両の手の指で数えられる程度しかいない

そんな私は初対面の女子と何を話せばいいかなんて全く分からないし、なんて声をかければいいか知らない

 

前世の私?記憶にあるのは、おじいさん大量、おばあさん凄まじく大量、あと男の友達6人である

同年代の女子はいない、一番若い女性でキヌエさん(76歳)である

そんな私は、今世でも大量のおじいさん、おばあさんとお知り合いになっているが、正直孫くらいに思われている感が強いので、友達と読んでいいか分からない

 

そんな私だからこのチャンスをなんとしても物にしたかった

今後の学園生活が最悪になると決まってしまったと思い込んでいたために、なおのこと嬉しかった

本気で、話しかけてくれた子が救いのチャンスを下さった天使様に見えたんだ

 

だから、全力で返事をしようとした

 

 

ああ、未遂だとも、しようとして、その過程で起きた事が終わってから私は自身の過ちに気づいた

 

 

力を入れようとすると私はまず眼に力が入ることを

 

 

そしてそれは一般的に睨みつけると言う動作になると言うことを

そして、私は目つきが余り良くない、そんな私が睨み付けると不良の方が無言で立ち去る位目つきが悪くなることを

 

「あっ・・・・ごめんね?馴れ馴れしく話しかけちゃって、私、もう行くね、じゃあね」

 

「・・・・」

 

去っていく天使様を無言で見送る私、

 

話しかけろって?誤解だって言えって?ならば聴こう、なんて声をかければいいんだ?

てか、私から声をかけるのって恥ずかしくない?

 

蛇足ながら付け加えると私の性格は基本的にヘタレである

 

 

周りからヒソヒソと話し声が聞こえる、怒らせちゃった、だとか天使様が言っている気がするが、天使様は悪くない

悪いのは全力で返事をしようとした私である

 

 

 

どうしようもないが、何時までも未練たらたらに天使様について思考を巡らせても意味が無いので一旦停止して教室の出口に向かってとぼとぼと歩き出す、

 

逃亡である、しかし、これは明日へと繋ぐ戦略的撤退であると信じたい

 

出口にはいろんな色のリボンをつけた女子生徒がいたが無視

もう、色々と一杯一杯な私は当然のごとく無視した、反応する元気が無い

 

なんか、ウインクとか投げキッスとかしてくる人も居たが無視、胸元のボタンを開けてくる奴も居たが無視、そんな見え見えのハニートラップ誰が引っかかるか、もっと巧妙で厄介でエロエロな連中を今までかわしてきた私はちょっとやそっとでは引っかからない位に成長したんだ、

 

泣きそうな私は眼により力を込め、眉を寄せる、そのまま涙が零れないよう少し俯きがちになりながら、ヘッドフォンの音楽を聴いているフリをしつつ廊下に出る、

かなりの生徒に囲まれていたが揉みくちゃにはされず、むしろ、私の周りから離れるように人が退いていく

 

そのまま、一定のペースで歩き続ける私はガチ泣きしそうだった

 

 

曲の終わりの継ぎ目に耳に滑り込んできた言葉、

 

織斑君って怖いね

 

私は高校デビューを完全に失敗した・・・・

 

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