Fate/kaleid liner エドモン☆ダンテス   作:雛宮メリー

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8話 脅迫的指導と三枚目について

「エドさん、学校って楽しいですねっ!」

「……あー、うん。ヨカッタネ」

 

嬉々として笑顔を見せるメル子。

こっちとしては最悪である。

あれだけ注意しておきながら1日目にしてよりにもよって原作関係者である桂 美々、嶽間沢 龍子、栗原 雀花、森山 那奈亀と友達になった挙句、イリヤスフィールにまで接触しやがった。

 

「今度、皆さんに街を案内してもらうんです♪」

「さいですか」

 

こいつ、昨日言ったこと全部忘れてんのか?

今日が昼頃で学校終了じゃなかったら危険だったかもしれん。

メル子の行動全く読めねぇ。

 

「そう言えば、イリヤちゃんは急いで帰っちゃいましたね」

「そうだな。大方、山へ修行にでも行ったんだろ」

 

今夜は対神代の魔女、対騎士王戦のはずだからな。マニュアルに書かれた原作知識曰く、『飛べない魔法少女は想像力が足りない』そうな。

確かにメディアのあの弾幕を掻い潜り、攻撃を当てるには空中戦(同じ土俵)に持ち込むしかない。

 

「山で修行、ですか?」

「滝行とかするワケではないけどな」

「……楽しそう」

「おい、今なんて言った?」

 

ダメだ、一回こいつに正史が崩れることの危険性をしっかり説明する必要がありそうだ。

幸い、今夜の戦闘はない。

 

「メル子」

「な、何ですかエドさん?」

 

俺の只ならぬ雰囲気にメル子はたじろぐ。

 

「喜べ、今夜は勉強会だ。

一般常識と歴史の重要性をきっちり教え込んでやる」

「え、え?」

 

ーーー

 

次の日。

 

「あのっ、ごめんなさい。

街はエドさ…くんとエドくんのお姉さんに案内してもらうことになったの」

 

とりあえずこれでいいか。

メル子のぽわぽわオーラを吹き飛ばすだけの脅迫…もとい教育は出来たらしい。

龍子たちは残念そうにしながら二言、三言メル子と話して去って行った。

 

「こ、こうするしかないとはいえ、罪悪感が……」

「耐えろメル子。歴史を壊すことがどれだけ危険かは十二分に教えただろ」

「うぅ、そうですね。

エドさん、私少しづつ頑張りますね」

 

少し脅しすぎただろうか?

まぁ、緊張感を持ってもらうことは悪い傾向ではないので放置するか。

 

「さて、メル子。今夜なんだが」

「3枚目のカード、ですね」

 

その通りだ。

 

「今夜の敵はジル・ド・レェ。

かの有名な聖なる怪物(モンストル・サクレ)だ」

 

通称青髭。イリヤスフィールや美遊とはとてもじゃないが会わせたくない相手である。

 

「確か、英仏百年戦争においてかの救国の聖処女ジャンヌ・ダルクを補佐したフランス軍の元帥だった方ですよね?」

「その後、ジャンヌ・ダルクが異端の魔女として処刑された結果、狂気に落ちた、と」

 

嫌な予感しかしないわー。

俺たちも奇怪なオブジェ(アート)にされるかもしれんしなぁ。

 

「メル子、今夜の作戦ではお前にはいくつか頼みたいことがあるんだ」

「?」

 

今夜は切り札(宝具)を切る可能性も視野に入れるか。




余談 メル子への指導

一般常識編
「ふむふむ」
歴史の重要性編
「えっ!?」
現在の状況と昼間のメル子の行動を振り返らせる
「あっ、あわわわわ」

結果
「え、エドさん!そもそも学校へ行かないという選択肢は……!?」
「諦めろよ」
「ふえぇ……(涙目)」

メル子 は 危機感 を 覚えた 。

というわけでメル子が事の重要性に気づきました。
……気づいたところで対応出来るとは言ってないが。
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