Fate/kaleid liner エドモン☆ダンテス   作:雛宮メリー

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12話 換気したいこの空気

ギスギスした空気の教室。

当然ながらギスギスの発生源はイリヤスフィールと美遊である。

 

「エドさん」

「なんだ、メル子?

このギスギスした空気に耐えかねたか?」

 

隣の席から小声でメル子が話しかけてきた。

 

「いえ、それもあるんですけど…」

 

そう言いながら目線を美遊に向けたので釣られてそちらを見てしまう。

美遊がこちらをガン見していた。

思わず目を背ける。

 

「ちょっとエドさん!?これ絶対バレてますよね!!?」

 

小声で怒鳴るという難易度の高い技を繰り出すメル子。

 

「黙れ、メルっち。《巌窟王(モンテ・クリスト・ミトロジー)》あるから問題ない」

「メルっちってなんですか!?

というか美遊さんがめっちゃこっち見てますって!」

「見てない見てない。だって尻尾は出さなかったはず。絶対絶対バレるようなヘマはしてない。問題ない問題ない。俺は万能宝具《巌窟王(モンテ・クリスト・ミトロジー)》を信じてる……」

「現実から全力で目を背けてるっ!?」

 

つーか俺に気を取られてないで美遊はイリヤスフィールとの友情回復に努めろよ。

 

ーーー

 

どうやら美遊は切り替えてくれたらしい。

良かった、本当に良かった。

このまま疑われ続けてたらどうなることかと「ちょっといい?」………。

 

「ナニカ用デスカ、エーデルフェルトサン?」

「昨日の夜、森であなたを見た」

「山?ははは、昨日は学校が終わった後は家に居ましたよ。なぁ、メル子?」

「は、はいっ」

 

ばっばばば、バレてるー!!?

思わず俺の表情が硬直する。

 

「あなたも見た、岸波芽瑠子」

 

メル子もバレてるー!!?

メル子の顔面も蒼白になる。

 

「あなたたちは一体何者?

どういう意図で動いているの?」

 

いや、待てよ。メル子がバレているのはおかしい。

昨日の夜、メル子は変装と称してパーティ用グッズを装備させまくってやった。

ローブ、仮面にヘリウムガスという不審者スタイルだったはず。

一目で本人と分かるわけがないのだ。

ま、まさかこいつ(美遊)、俺たちにカマかけてるんじゃ…!?

 

「本当に分かりませんね。

大方、誰かと見間違えたんじゃないですか?

山なんか行かないで俺たちは昨日は家に居ましたよ」

 

とりあえずここはすっとぼけておこう。

しかし、原作じゃ美遊にカマかけなんていう高度な対人技術は無かったはず……。

誰が仕込んだんだ、こんなこと。

 

「……そう」

 

美遊はまだ納得してないぞ、というような表情でこちらを見た後、そのまま席に戻った。

俺とメル子は逃げるように次の授業である体育の準備を整えた。

 




美遊の行動についてはちゃんとした理由があります。
それについては追い追い。
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