Fate/kaleid liner エドモン☆ダンテス   作:雛宮メリー

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本当にありがとうございます。
残すところあと5話(くらい)で無印も終わりますよ。



13話 問題二つ

放課後、岸波家。

俺の部屋にて、

 

「第1回!作戦会議っ!」

 

俺とメル子で作戦会議を行っていた。

議題は2つ。

『今夜のカード回収』

『美遊・エーデルフェルトにいかにして気付かれないよう対処するか』

である。

 

「まさか誘導尋問やカマかけなんていう技術を習得していたなんてなぁ……」

「私も一瞬、心臓が止まりそうでしたよ……」

 

昼間の問答を思い出し、思わず溜息を吐く俺たち。

 

「なぁ、メル子?」

「なんですか、エドさん?」

「昨日の変装、バレる余地は無かったよな……?」

「少なくとも私たち2人が同時に正体を看破されるようなヘマはしていなかったと思います……」

「だよなぁ……」

 

なんでよりにもよって俺たちに目星をつけた?

何処か気付かないところで痕跡を残したか……?

 

「ともかく、口裏を合わせることと変装についてだけは徹底するぞ」

「そうですね!」

 

万が一にも身バレは許されない。そう、絶対にだ。

よし、1個目解決!次!

 

「今夜のカード回収……なんだが…」

 

神様マニュアルの反応が昨日の夜から悪い。

 

『今夜のカードはかriギュRAです。

るーraーは出現しませ……』

 

文字化けしてる……。

多分、美遊にバレかけたせいかなぁ?

だが、肝心の情報は読み取れた。

今夜の敵は狂帝カリギュラ。

かの人間要塞ジャンヌ・ダルクではないらしい。

4番目に現れるはずのジャンヌではなく、5番目のカリギュラが先に現れる理由は不明だ。

だが、何にせよやることは変わらない。

 

「え、エドさん、頑張りましょう!」

「あぁ、そうだな」

 

不安材料は1つ。

出現場所とタイミングだ。

前々回、前回と完全に場所が被っていたことから今回も被っているのだろう。

だが、タイミングが問題なのだ。

着実にイリヤスフィールたちの戦闘時間と重なってきている。

予想が正しければ今夜はきっと完全に同時のタイミングで現れるだろう。

 

「バーサーカー2体を相手にイリヤスフィールが来るまで美遊一人で保つかと聞かれれば答えは否。

まず間違いなく殺されるだろう」

「そんな……」

「だから今回は最初から俺が介入してカリギュラを抑える。だが問題としてはフィールドが狭いことだ」

 

まず、周囲を巻き込む可能性のある宝具は使いづらい。

また、フィールドが狭いので離界(ジャンプ)直後に凛やルヴィアたちに見つかれば捕まりかねない。

 

「メル子、お前は今夜は留守番だな」

「えぇっ!?」

 

ただでさえ狭いフィールドかつバーサーカー2体の状況でメル子を庇って戦えるほどの余裕があるわけがない。

 

「うぅ、足手まといだと断じられました」

「悪いな」

 

カードを持っているとはいえ、メル子は接界と離界以外は基本的に使えない。

ここはひとつ潔く諦めて待ってて貰おう。

 

「というかメル子は付いて来たいのか?」

「え?」

 

いや、そもそもの話、こんな危ない場所にほぼ一般人とも言えるメル子が来たがる理由など無いのではないか。

 

「いや、それは私もあんな危ないとこ行きたくないですけど……」

 

メル子は小声になって俯いた。

この前のメディアやフェルグス、昨日の海魔は彼女も近くで見ていたが、やはり恐怖はあったのだろう。小さな肩が小刻みに震えている。

 

「これは元々、俺一人でケリをつけるべきことだしな。

来たくないのなら強要するつもりはないぞ」

 

言い切った途端、脳内で壊れていたはずの神様マニュアルが『鈍感』の2文字を表示してきた。

誰が鈍感だコラ。

 

「心配なんですよ……」

 

メル子の脳裏に浮かぶのは昨夜の戦闘後の重戸の姿。

息を乱し、立ち上がることすらままならず、あのままにすればいつか死んでしまいそうな危うさ。

どうしてかはわからないが、メル子の中の誰かが叫ぶのだ。

『彼を一人にしてはいけない!』と。

どこか不安げに揺れるメル子の瞳に押される。

だが俺はその瞳から目を逸らし、

 

「すぐに終わらせて帰るから心配ない。

今回は俺一人で十分だ」

 

断固としてメル子を置いていくことにした。




ちなみにここで折れたらこの後、神様マニュアルは『ロリコン』と表示する。
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