Fate/kaleid liner エドモン☆ダンテス 作:雛宮メリー
「これはちょっと予想してなかったわー」
「んー!んー!!(じたばた)」
みなさん、どうもこんばんは。岸波重戸です。
今、俺の目の前には荒縄でぐるぐる巻きにされて芋虫状態の女の子がいます。
もちろん本編関係者ではありませんし、女の子をぐるぐる巻きにしたのも俺ではありません。
「どうしてこうなった?」
ーーー
時は遡り、18時過ぎ。地図を見ながら脳内の神様マニュアルの知識と今夜の戦鬪域を照らし合わせる。
昼間に気付いてしまった違和感の正体を探るために。
「今夜の散らばったカードの出現場所は橋のふもとの公園」
そして、
「イリヤスフィールたちの今夜の戦闘域も丁度ぴったり同地点」
通りで見覚えがあると思ったら地点が被っていたからだ。
無策だと鉢合わせる率が高い。あっぶねぇ。
更にこのカードの回収のチャンスは唯一今夜だけ。
本編では1度目の戦闘は撤退、2度目が本命。
ならばこそ、俺は今夜で
「問題はここには
つまり都合3枚のカードが一箇所に揃ってしまうわけだ。やっべぇな。
つまり最悪の場合は三体のサーヴァントを同時に相手取ることに……。
いや、マジで黒化英霊3対俺1は無理っス。
「こりゃ、綿密に計画しないと」
失敗は、許されない。絶対にだ。
ーーー
うん、ここまでは良かったんだよ。
割とシリアス。でも、問題はその後だった。
深夜、鏡面界から帰ってきたズタボロのイリヤスフィールたちを隠れて見送り、帰ったことを確認してから単独で鏡面界に侵入。
メディアに勘付かれないように侵入前から《
「むー!むむー!(じたばた)」
「えぇー……」
そして現在に戻る。
俺は回想しながら縄を解いてやると女の子は深く息を吸って吐いた。
「た、助けていただきありがとうございます」
「いや、構わない。それよりどうしてそんなことに…?」
「その、それが気づいたらこんなことに……」
なにそれこわい。
「で、君の名前は?」
「私、私は………あれ?」
「どうした?」
小首を傾げる少女。
どこか小動物を思わせる可愛らしいその仕草に空気が緩んだのも一瞬。
「あの、ごめんなさい。分からない、です……」
少女はまさかの記憶喪失でした。
ヒロイン(?)登場。