Fate/kaleid liner エドモン☆ダンテス 作:雛宮メリー
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一箇の人格として成立する他者に対して、その肉体に触れたいと願った経験は?
理性と知性を敢えて己の外に置いて、獣の如き衝動に身を委ねて猛り狂った経験は?
心を覗け、目を逸らすな。
それは誰しもが抱くがゆえに、誰ひとり逃れられない。
他者を求め、震え、浅ましき涙を導くもの。
色欲の罪。
監獄塔に復讐鬼は哭く『第二の扉・煉獄の悪魔』より抜粋。
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「メルセデスかよ!!!」
つまりこの俺と同い年くらいの女の子は監獄塔イベにおけるメルセデスの立ち位置らしい。
言われてみれば見た目は確かにちっちゃいフローレンス・ナイチンゲール、もといメルセデスだ。
だが、おかしい。サーヴァントであるなら黒化しているはず。
なのに目の前の彼女はごく普通のまま。
『オ、オオォンナァア』
今度は何だ!?
振り返るとそこには大男がいた。
こっちこそ今夜の本命だろう。
フェルグス・マック・ロイ……の皮を被った煉獄の悪魔。
監獄塔でエドモンも言っていたが、配置されていた彼は、もとい大体の連中は本人ではないっぽい。
「話は後だ。お前は隠れてろ。
俺があいつを片付ける」
「え、あ、は、はいっ!」
あたふたしながらも少女はその場から離れた。
『コぉロス、ウバウぅ』
「よく喋るな、お前」
何というかガッカリだ。
もうまるっきりフェルグス・マック・ロイじゃなくてただのケダモノだ。
「引導を渡してやる、色欲の化身よ。
お前の衝動は決して満たされない」
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一発でも貰ったら致命的だ。
この体格差はそれを否応なく思い知らされる。
更に彼が振るう宝具《
攻撃を掻い潜り、光線を当てるがまるで効果が見えない。
「腐ってもセイバー。最優のクラスは伊達じゃない、か」
宝具を使うにしてもメディアから隠れて元の世界に戻るために《
「……ん?他の二体?」
そう言えばそもそもの話、他の二体は俺やフェルグスに倒されなければ問題ない。
もしかして、この手でいける……のか?
「試してみる価値はあるか」
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「うぉぉぉぉぉぉぉ!?!
危ねぇ!」
凄まじい勢いで降り注ぐ魔術の雨霰を躱しながらフェルグスを蹴り飛ばす。
そう、今の俺は《
これこそ俺の思いついた無謀な作戦。
「困った時の他人頼り、ってな!」
ダメージが薄いならダメージを与えられそうな奴の所に行けばいい。
別にメディアに関しては俺の姿を見られたところで特に意味はないのだし、その攻撃も多少危ないとは言え、《
『グ、オォオ』
「どう、やら、ほっ、とっ、効いてる、っぽい、なっ!」
俺と違ってフェルグスは降り注ぐ魔術を全身で浴びている。
流石は神代の魔女。原作でランクAの魔術障壁を突破しただけのことはある。
『ラ、ラセン、ジュンビィ…!』
やっべ!
アイツ、《
「させるかよ!!《
込める魔力を強化に回し、全身から復讐の黒い炎を放つ。
メディアの魔術を掻い潜り、そのまま《
『ア、アァ……オォオンナァア』
「終わりだ…ッ!」
そのまま拳から光線を放つ。
あかいあくまお得意の零距離射撃。
胴体を光線で穿たれたフェルグスはそのまま空気に溶けるように消滅し、カードが残った。
「戦闘、終、りょぉぉおうッ!?」
カードを拾っていた俺に向かってメディアが痺れを切らしたように嵐を巻きおこす。
「ほわぁっ!?まだ終わってない感じですか!?」
あ、そういやコイツも居たな。
「帰るぞ!!」
すかさず《
「鏡界回廊一部反転!」
逃げるが勝ちだ!!
散らばったカードについて2
同鏡面界内の正史の英霊からは認識されない。だが、攻撃は当たる。
つまり鏡界内では散らばったカードからなる英霊は正史英霊限定で透明人間。
だからメディアの魔術探知にも引っかからない。
重戸の作戦はつまりメディアから見ると一人で突っ込んできて変な動きして帰った変人である。