Fate/kaleid liner エドモン☆ダンテス   作:雛宮メリー

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黒化騎士王?知らない子ですね。



6話 少女命名中

 

2枚目の回収、終わった……。

1枚目とは比べ物にならないレベルで疲れた。

俺は変身を解いていつもの男子小学生に戻る。

今日のファッションはハンチング帽に黒のシャツ、デニムのパンツ。

軽装だがこれが丁度いい。

え?誰も聞いてない?悲しいこと言うなよ。転生してから初めて同年代の女の子とこれからトークしなきゃいけないんだ。こう見えてもテンパってるんだぜ?

 

「あのー…」

「ほぁっ!?あ、あぁ、悪いな。

俺は岸波重戸だ。よろしく」

「あ、はい、よろしくお願いします」

 

少女は綺麗に90°のお辞儀をした。これはご丁寧に。

 

「色々聞きたいことはあるだろうけどさ、とりあえず君はこれから行く当てとかあるの?」

「ないです……」

 

やっぱりかー。

 

「あ、あの……私はこの先どうしたら良いのでしょうか……?」

 

不安げにこちらを伺う少女。

うーむ、このまま見捨てるのは後味が悪いし、どう見てもこの子はカード保持者。

ならば手元に置いて監視するのが一番。……なのだが流石に深夜徘徊の挙句、同年代の女の子を連れ帰って来たら姉ちゃんがどんな反応するかな…?

 

「(うるうるうるうる)」

「くっ、分かった分かったよ!

行く当てないならウチに来ていいから……」

 

悲しげな顔から一転、パァッと顔を輝かせて頭を下げる少女。

さて、姉ちゃんへの言い訳考えなきゃな。

 

ーーー

 

「そうだったんですか、エドさんは神様の依頼で転生。……ほぇぇ」

 

帰り道、少女に事情を説明した。

今世で初、他人に秘密を明かしたが、スカッとした。

思えば家族にも内緒だったし、俺は誰かにこの話を聞いてもらいたかったのかもしれない。

 

「そういえば先程の《メルセデス》、とは何ですか?」

「ん、あー……ちょっと前に今と似た状況(シチュ)があってねー。

その時会った記憶喪失の女性の仮の名前」

 

嘘は言ってない。

ちょっと(転生前)に今と似た状況(ゲームのイベント)があった。

 

「メルセデス………メルセデス、ですか……」

「何か?」

「いえ私、自分の名前を全く思い出せませんし、いっそエドさんの言ってたメルセデスと名乗ろうかなー、と」

 

うーむ。それは、

 

「ダメ」

「えっ?」

 

ただの丸パクリな感じがしてなんか嫌だ。

それに今の少女を見てメルセデスと呼ぶのはなんか違う。

もっと、こう個性が際立つような……。

 

「メルセデス……メルセデス(小)、子供メルセデス、子メル…メル……よし、決めた。

今日からお前はメル子だ。よろしく頼むぞ、メル子」

「えっ、え?」

 

目を白黒させる少女ーー仮称メル子の肩にポン、と手を置いた。

さぁーて、これから色々とどうしよっかなー。




ヒロインメル子爆誕☆
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